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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

あの日から

2012-02-22 20:10:49 | ツーリング
九州の米処を流れる筑後川の中流域
江戸時代幕府の天領だった日田から阿蘇へと向かうR212は
北九州のライダーの馴染みの道で、その途中の梅園で有名になった大山地区。

毎年3月に入ってから見に行くとすでに散り始め
売店のおばちゃんに「見頃は2月下旬ですよ」って聞いていたので
今年は早めに見に行くと例年以上の寒波にまだつぼみも固く閉じたまま。
あーあ、また出直しか…。
時間もまだ早いのでそのまま阿蘇方面へ足を延ばす。

松原ダムから流れ出す筑後川の支流大山川沿いには小さな集落が続き
その緩やかな右カーブの土手の下の車庫にそいつはいます。
いつからそこにいるのかはわからないけれど
私がバイクに乗り始めて阿蘇に行くようになってからもうそこにいました。
うーむ、それももう20年以上前かぁ。
それは鎖で繋がれ小屋から出られない子犬が
寂しげに空を見上げているようでずっと気になっていました。
いったい何時から一角だけの空を眺め
目の前の国道を何台もの仲間たちが通り過ぎるのを見送ってきたのだろうか。



今更私なんかの説明が必要ないKAWASAKI(ここ重要な大文字)のW1SW(?) 通称ダブワン
川崎をKAWASAKIにしてくれたあの名車だ。
埃まみれのサビサビはこのまま納屋と同化していくのか。

どれくらい走っているのだろうか?と思い土誇りの積もったメーターに目をやると
積算計のところだけが指で払ったのだろうか26,050kmと確認できた。
こいつのオーナーなのだろうか?
もし気になっているのなら是非もう一度あの目の前の道で阿蘇を目指してやって欲しい。



2月のやまなみは茶色一色。
3月に入れば野焼きが始まり黒一色。
そしてシーズンイン。
そうやって時は流れる。

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