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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

若桜鉄道 たまには鉄チャン

2011-12-09 21:53:30 | ツーリング
まさに驚きの日生のかきおこでしたが
きまぐれおねえさんの愛情でお腹がパンパンです。
計画ではこの後、佐用のホルモンうどんを食べに行く予定でしたが
とてもお腹に入りそうには無く、少し予定を変更して若桜鉄道に足を伸ばしてみます。

元々鉄チャンだったので小耳に挟んだニュースがありました。
それは運転できる蒸気機関車がある!というのです。
動くSL自体少ないのに、運転までできるとは…。
情報が少なかったのでほとんど“ほんとかな?”って思ってました。

若桜鉄道は鳥取から津山・岡山方面を結ぶ旧国鉄の支線で八頭から若桜を結ぶ
19.2kmの短いローカル線なのですが地域の取り組みがしっかりと根付いています。
終着の若桜駅は古い木造駅舎と給水塔・機関車の方向転換するターンテーブルが
奇跡的に残っていて、そこにC12型蒸気機関車がありました。

入場券を買って機関車の近くにいってみます。
が、走ると聞いていたのですが命を感じません。静です。
何度もSLとは接しているので
これ程生きていると感じさせる機械は無いと思っていましたが
このC12からはそれがまったく感じられなかったのです。
雰囲気はとっても懐かしく、葉のない桜とはいえいい感じだったのですが
ガセ情報だったのかとちょっと残念に思いました。
「あの機関車は動かないんですかねぇ」駅員の方に尋ねると
「もう今年の運行は終わったからね」
終わったからね…って事はやっぱり動くのだ!
詳しく話を聞いてみると実際にボイラーに火を入れるのではなく
コンプレッサーで圧縮空気をシリンダーに送り込み動輪を動かすらしい。
正直ちょっと無理やり感がいっぱいですが
やはり動く物は動いた方がいいに決まってる。
正規に動かせば問題は山積みなのは解りきている事ですから。

それでも鉄道を愛している人たちが一生懸命がんばっている様子が直ぐに感じられます。
もちろんほとんど利益は出てない鉄道でしょう。
でも他の赤字ローカル線とはちがう未来があるような路線です。



そんな路線に元祖鉄ドル“木村裕子ちゃん”も来て応援しているようですね。



また安部駅にはあの“寅さん”も来て第44作男はつらいよ寅次郎の告白で使用され
今もあのベンチで近所のおばちゃんを笑わせてます。



そして全国SUZUKI隼の聖地、隼駅。
駅舎には大きなポスターと写真がいっぱい張ってあります。



夕方近い時間でしたがボーっと眺めていると何処からとも無くオジサンが話しかけてきます。
「ここはねぇ、全国からバイクが集まってくるんだよ。そのときねぇ…」
こちらから頼んだ訳ではありませんがあれこれ駅舎の説明をしてくれます。
こちらもあての無い一人旅なのでその話に付き合います。
おかげでこの鉄道の事が少し解りました。
何より地元の人の自慢なんだなって思いました。
ただ何ゆえここが隼駅なのか?

「ハヤブサが多いんですか?」

単純に疑問を投げかけてみるとそうではないらしい。
いや正確に言うと何百年前からそう呼ばれているのではっきり解らないらしい。
ひとつ説があるが、昔鹿児島人(隼人、薩摩隼人って呼ばれるでしょう)が
鉱山開発の為に移り住んだ話があるらしい。
隼人のはやぶさ…。
今はもう解らない事です。

運転できるSL、趣のある駅舎、鉄ドルや寅さん参上
そしてSUZUKIバイク乗りのメッカ
そんな若桜鉄道でした。