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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

楊貴妃伝説

2008-10-09 09:24:33 | ツーリング
世界三大美人と言えばご存知
“エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃、そして我が国の小野小町”である。
小野小町は日本びいきで選ばれているという説があるので
ギリシャ神話のヘレンが代わりに入るのが世界の認識らしい。
クレオパトラは実はあまり綺麗ではなかったと言う説もあるので
やはり世界一の美女は楊貴妃なのだろうか?
彼女が微笑むと宮中の3000人目じりが下がったと言う。
その楊貴妃の墓が山口県の油谷湾のあるお寺にあるらしい。
中国唐の美女が何ゆえ山口の田舎の寺に?
なんとも眉唾な話だがこれは確認しない訳にはいかない。
真実を確かめるべくその二尊院を今回の目的地に決めた。

油谷湾は日本海に大きく突き出した油谷島と川尻岬からなる半島の内海で
江戸時代はクジラの漁で栄えた所だ。
今はもうクジラは取れないがハマチの養殖や日本海のイカで有名になっている。
国道からは標識が出ているので迷う事はない。
左手に穏やかな湾を望み今も昔も変わらないであろう海の香りを感じる場所で
そんな訪れる人も少ない海辺の小さな村にそのお寺はあった。

楊貴妃について詳しくはこちら

そしてここに伝わる楊貴妃伝説とは…
その昔この川尻岬の沖に小船が流されているのを村人が発見し助けに行くと
それは一目で高貴な人物である事が解かるくらい美しい女性が乗っていた。
しかし長い航海の為体は衰弱し介護の甲斐も無く亡くなられたので
この地に葬ったというその女性こそが楊貴妃だったと言うのです。

そのお寺の一辺を楊貴妃の里と呼び、ここが彼女が眠るとされる場所なのだ。
小さな社と中国風東屋の前に彼女の像がある。
美白だったに違いない彼女の様に白い像だ。
その奥に彼女のお墓があるのだが、とてもお世辞にも立派と思えない。
5つの世界を表すと言う五重の石碑は石を重ねただけのもの。
魂が眠る場所なのでカメラを向ける事はしなかったが
本当にあの楊貴妃の墓なのか?と思いたくなる程だった。

やはり逸話なのだろうか?

本堂に戻ってきてお参りをしていると
住職が少しお話しを致しましょうか?と話しかけてきました。
私ひとりの為に時間を頂くのは恐縮したが
断る理由も無く、いやむしろ聞いてみたいと思ってお願いした。

流れ着いて埋葬されたのは事前に調べていた内容どおりだったが
実はその後楊貴妃が帝の夢枕に立ち日本で眠っている事を告げたという。
哀れんだ帝は2体の仏像を送り祭る様にお願いしたのだが
どうしてもこの地を見つける事が出来ず京の寺にその仏像を預け
彼女の眠る墓を探してもらう様に頼んだのでした。
その後、永眠の地がこの地である事がわかり
仏像を届ける様になったのですが京の寺の方が…。
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埋葬されたと言う話だけならば真意の程はあやふやだが
少なくとも重要文化財級の仏像が唐から届いたのは確かな様で
この後日談を聞いて、ひょっとしたら…と思える様になってきた。
平家に追い詰められた源義経は北海道から大陸に渡り
チンギスハンになったのだという諸説もある。
いったいこの楊貴妃伝説は…。

その後、川尻岬まで行ってみたが
断崖絶壁が続くこの遠く先の大陸に彼女と同様に思いを馳せた。



しかし、またまた後日談がありました!
実は世界三大美人を調べていた時
この楊貴妃の墓の近くに小野小町の墓がある事を見つけたのです!
これこそ眉唾ものですが、これも何かの縁
改めて調査に行かねばと考えております。(^^♪