ススの汚れ

この季節、幹線国道の３号線や１０号線では
荷物山積みの他県ナンバーのオートバイをよく見かける。
たいていの場合おせいじにも綺麗とは言いづらい格好だ。
私も学生の時授業そっちのけで
北へ南へ出かけていた自分の事を思い出す。

学生最後の夏休み
最後の思い出と北の大地を走っていた時のことだ。
貧乏旅行なので泊まりはいつもキャンプ場か駅の待合室。
その日も駅寝と決め込んで夕食の買出しに近くスーパーに出かけて
パンや缶詰やカップラーメンを買っていると
お店の方が「あまりものだけど食べんね」とメロンをくれた。
きっと品祖に見えたのだろう。
自分ではそんな事は思ってないのだがもちろん頂き
その日の夕食は豪勢なものとなった。

いろいろあった旅だったがなぜか一番の思い出に残っている。
あの時俺もススだらけだったんだろうなぁ。
なんでこんなに汚れながらもオートバイに乗っているんだろう。
汚れが気にならないうちは私もまだまだキリンかな？