Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

涙・涙・涙

2006-06-07 08:47:23 | WebMasterお薦め
鹿児島県知覧町。
九州南端開聞岳が見える今は静かなお茶の名産地。
今から約50年前
ここが日本とそして生きる事との決別の地であったという事は想像できない。

寒い季節になるとどうしても暖かい場所にツーリングに行きたくなる。
当然南を目指す事になるのだが
砂蒸し温泉とカツオの町指宿も何度か足を運んだ。
また豪快なアップダウンと
ワルツのスッテップを踏むように曲がるカーブの指宿スカイラインは
開聞岳を目指す様に延びていて
いつもライダーズ・ハイにしてくれるコースだ。

その途中に知覧はある。
歴史を遡れば薩摩藩が武家屋敷として開き
そして太平洋戦争末期には特攻隊の基地となった場所だ。
戦争についていろいろ語られるが
この場所程、人間が生きる事を考えさせられる場所はない。
日本人として生き、現在の日本のあり方を考えさせる場所でもある。

そして今回それが映画化される。

“俺は、君のためにこそ死ににいく”

この知覧の町から飛び立っていった若き特攻隊員から
「特攻の母」と慕われた女性《鳥濱トメ》さんの眼を通して描いた
美しく雄々しかった若き特攻隊員たちの青春や
真実のエピソードを連ねた戦争群像劇である。

もともと鹿児島人は人に篤く祖先を敬う。
地元の老人たちは誰彼と無く話しかけ
お墓にはいつも綺麗なお花がそえてある。
そんな場所であるので“富屋食堂”の鳥濱トメさんの行動はもっとも事であり
またこんなのんびりした田舎が戦争の最前線だった事が信じられない。

その資料館 知覧特攻平和会館 も是非訪れて見て下さい。
きっと目から涙が止まらなくなるでしょう。
そして彼らのおかげで現在の日本がある事に感謝した。