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おじさんの映画三昧

旧作を含めほぼ毎日映画を見ております。
それらの映画評(ほとんど感想文ですが)を掲載していきます。

リクルート

2024-08-11 07:20:36 | 映画
2019/1/1より始めておりますので10日ごとに記録を辿ってみます。
興味のある方はバックナンバーからご覧下さい。

2020/2/11は「緋牡丹博徒 お竜参上」で、以下「ヒミズ」「ヒメアノ~ル」「百円の恋」「ヒューゴの不思議な発明」「昼顔」「ビルマの竪琴」「ピンポン」「ファーゴ」「ファンタジア」と続きました。

「リクルート」 2004年 アメリカ


監督 ロジャー・ドナルドソン        
出演 アル・パチーノ コリン・ファレル ブリジット・モイナハン ガブリエル・マクト

ストーリー
名門工科大の学生、ジェームズ(コリン・ファレル)は、CIAの首席教官であるバーク(アル・パチーノ)にリクルートされる。
彼はマサチューセッツ工科大学の中でも優秀な学生であり、卒業後はコンピュータ業界での成功を約束されていた。
何もかもが順調に見えるジェームズだったが、ただ一つ、1990年にペルーの墜落事故で消息を絶った父親の事を気に掛けていた。
父はシェル石油の社員として世界中を飛び回っていたが、その事故には余りにも不審な点が多く疑問を持っていたのだった。
ジェームズは、父の死の謎がCIAにあることを知り、この申し出を受けた。
特別施設に集められたジェームズたちは、過酷な現場訓練と心理操作を叩き込まれていく。
やがて彼は、訓練生のレイラ(ブリジット・モイナハン)と心を通わせるが、バークの仕組んだ拷問に屈したため訓練から外された。
これは、ジェームズを秘密工作員に仕立てる偽装。
そして最初の任務は、二重スパイの容疑がかかるレイラの監視だった。


寸評
「何も信じるな」と教えたバークの言葉はCIAのルールでもある。
このルールによるストリー展開にもう少しキレがあるともっと面白い作品になったのではないか。
特に前半部分のCIAの裏側などは面白い構成なのだから、エピソードの積み重ねにもう少しスピード感がほしかった。
ラストに向けて一気に持っていくあたりは流石の盛り上げ方だったけれど、ある程度予測がついてしまうのは少し物足りない。
CIAの工作員をリクルーティングしてくる着想は面白いのだから、2週間で公開が終るような作品にはならなかったと思う。
それでも追いつめられたジェームズがパソコンを駆使してCIAのサーバに乗り入れる(?)展開などは中々のアイディアでちょっとしたドンデン返しになっていて面白かった。
この種類の映画においては常にアベレージ以上の作品を作りつづけるアメリカ映画界の裾野の広さに、いつもながら感心させられてしまう。
付け加えると、冒頭の言葉を否定するような言葉と、父親の消息への決着のつけ方などはアメリカ映画に良く見られるエンディングで、パーフェクトなハッピーエンドで終りたがる傾向が出ていて、僕はどちらかと言うともう少し余韻を持たせたエンディングの方が好きだ。
このことは同時期に封切られて大ヒットで続映中の「ラスト・サムライ」でも感じた事で、アメリカ映画らしいと言えばアメリカ映画らしいと感じる。


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