11月28日にアウェーで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第41節レノファ山口戦ですが、試合結果は1対0でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げた中村選手のゴールでした。
◇良かった点◇
この試合良かった点の1つ目は集中力を最後まで切らさなかったことが挙げられます。この試合もヴァンフォーレは最近同様に前半から積極的に攻守に動いてチームのリズムを作ろうとしますが、相手の山口はその圧力をうまくかわしながらピッチの幅を大きく使った展開でヴァンフォーレのプレスの罠にかからないような進め方をします。それによってなかなかマイボールにできないヴァンフォーレは試合の主導権を握れずにオフェンスよりもディフェンスに費やす時間の方が長くなっていきます。思うように攻撃が仕掛けられないもどかしい時間が流れますが、ディフェンス面では新井選手の守備統率を軸としてメンデス選手と浦上選手が競り合いのバトルに参加するなど力強くかつ組織的な守備ができていましたね。山口の大槻選手や高井選手などが積極的に向かってくるなかで粘り強くマークについていくことができていたと思います。J1昇格の目標に近づくために勝利を収めて勝ち点3を獲得したいはやる気持ちもあったはずですが、そこで得点を取りたいがために前がかりとなりバランスを崩して失点するリスクを冒さずに、なるべくチームバランスを保って我慢強く戦えていたと思います。そしてその流れから終盤の時間帯に途中から出場した三平選手を中心に再度組織的なプレスの強度を高めた結果、高い位置での相手のミスを誘ってボールを奪い後半29分の中村選手のゴールに結びつきました。終盤のしんどくなってくる時間帯に選手たちがもう一度気力を振り絞って連動してプレスに行った成果が実を結ぶかたちとなりましたね。選手たちの最後まで集中力を切らさない努力がチームに勝利を呼び込みました。
良かった点2つ目は交代した選手がチームに推進力を与えたこと。先ほど語ったことと被りますが、ヴァンフォーレの伊藤監督は後半25分に野津田選手を下げて中村選手、ウィリアン・リラ選手を下げて三平選手と2人同時にピッチに投入します。彼らは出場した勢いそのままに前線を動き回り、連動したプレスの先導役となります。その効果もあって2人が登場してから約4分後に極めて高い位置でボールを奪い、その後にパスを受けた中村選手が鮮やかなミドルシュートを決めます。良い位置でボールを奪った際は普通なら周囲の状況を確認して味方のパスコースなどを見てから次の行動に移すのですが、中村選手はボールを受け取った瞬間にシュートが打てる体勢に入っています。その素早い動作によって相手DFが近づいてシュートブロックする隙を与えませんでしたね。連携したプレス精度の高さと中村選手のセンスある判断の早さによってヴァンフォーレの決勝点は生まれたと思います。
そして良かった点3つ目は河田選手の活躍。この試合のボール支配率は相手の山口の方が高く、ヴァンフォーレは守勢にまわる機会が続いていました。その展開もあって山口に決定機を作られることもありましたが、山口の攻撃陣に山のように立ちはだかったのがヴァンフォーレの守護神河田選手でした。前半アディショナルタイムのシーンや後半23分の決定機など、いずれも高井選手が抜け出してGKと1対1の場面となりましたが、河田選手は驚異的な反応により足でシュートをブロックしてピンチをしのぎます。もしそこでシュートが決まっていたら展開もガラリと変わって苦しい試合運びになっていたことは間違いないので、そこで河田選手の好セーブによって防げたのはヴァンフォーレに風向きが変わるきっかけになったと思いますね。
◇気になった点◇
この試合気になった点は1つ。それは試合の主導権を握れなかったこと。ヴァンフォーレの選手たちはここ最近の試合とは違い、蓄積疲労からか分かりませんがどこか動きにあまりキレがない印象でした。ゴール前で競り勝って跳ね返したり相手選手に粘り強く付いていって相手FWを自由にさせないなど肝心な場所では ‘締める’ ディフェンスは一応できていましたが、中盤でのこぼれ球への寄せがいつもより甘く、激しくセカンドボールを狙ってくる山口の気迫に押されて後手を踏むなどマイボールの時間を増やすための勝負に負けていたと思います。守備から攻撃へとスムーズに移りたかったのに攻守の切り替えができないがためにこぼれ球を山口に拾われて再び守勢にまわるなど、勝利が求められているなかでなかなか反撃できない我慢の展開が続きました。しかしうまく攻撃ができない状況でしたが、攻め込まれても無失点で抑えられていたことは評価すべきポイント。今回は最後のフィニッシュを自由にさせないようなディフェンスは最低限できていたと思いますが、やはり攻撃を受けた回数分失点のリスクも高くなっていくので主導権を握るようなサッカーを進めてなるべく失点リスクを抑えるディフェンスの術を見せたかったですね。
…この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、23勝10分け8敗の勝ち点79となりました。J1昇格圏内となる2位京都は今節引き分けて勝ち点1を獲得したため勝ち点83に。残り1試合でヴァンフォーレは京都に勝ち点が追いつけないため、残念ながら今回でJ1昇格の希望は完全に潰えてしまいました。チーム&選手&サポーターはJ1昇格を目標に頑張ってきたので、勝利を収めましたが心にぽっかり穴が空くような喪失感に苛まれていると思います。シーズン後半戦の追い上げは素晴らしいものがあったので、素直に成績でヴァンフォーレを上回り昇格圏内を順調に走った磐田と京都の頑張りを誉めるべきだと思います。J1昇格の目標は無くなってしまいましたが、リーグ3位の座はすでに確定させております。最終節で勝って勝ち点82で終われるようにラストゲームを良いかたちで迎えましょう!
【公式】ハイライト:レノファ山口FCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第41節 2021/11/28
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◇良かった点◇
この試合良かった点の1つ目は集中力を最後まで切らさなかったことが挙げられます。この試合もヴァンフォーレは最近同様に前半から積極的に攻守に動いてチームのリズムを作ろうとしますが、相手の山口はその圧力をうまくかわしながらピッチの幅を大きく使った展開でヴァンフォーレのプレスの罠にかからないような進め方をします。それによってなかなかマイボールにできないヴァンフォーレは試合の主導権を握れずにオフェンスよりもディフェンスに費やす時間の方が長くなっていきます。思うように攻撃が仕掛けられないもどかしい時間が流れますが、ディフェンス面では新井選手の守備統率を軸としてメンデス選手と浦上選手が競り合いのバトルに参加するなど力強くかつ組織的な守備ができていましたね。山口の大槻選手や高井選手などが積極的に向かってくるなかで粘り強くマークについていくことができていたと思います。J1昇格の目標に近づくために勝利を収めて勝ち点3を獲得したいはやる気持ちもあったはずですが、そこで得点を取りたいがために前がかりとなりバランスを崩して失点するリスクを冒さずに、なるべくチームバランスを保って我慢強く戦えていたと思います。そしてその流れから終盤の時間帯に途中から出場した三平選手を中心に再度組織的なプレスの強度を高めた結果、高い位置での相手のミスを誘ってボールを奪い後半29分の中村選手のゴールに結びつきました。終盤のしんどくなってくる時間帯に選手たちがもう一度気力を振り絞って連動してプレスに行った成果が実を結ぶかたちとなりましたね。選手たちの最後まで集中力を切らさない努力がチームに勝利を呼び込みました。
良かった点2つ目は交代した選手がチームに推進力を与えたこと。先ほど語ったことと被りますが、ヴァンフォーレの伊藤監督は後半25分に野津田選手を下げて中村選手、ウィリアン・リラ選手を下げて三平選手と2人同時にピッチに投入します。彼らは出場した勢いそのままに前線を動き回り、連動したプレスの先導役となります。その効果もあって2人が登場してから約4分後に極めて高い位置でボールを奪い、その後にパスを受けた中村選手が鮮やかなミドルシュートを決めます。良い位置でボールを奪った際は普通なら周囲の状況を確認して味方のパスコースなどを見てから次の行動に移すのですが、中村選手はボールを受け取った瞬間にシュートが打てる体勢に入っています。その素早い動作によって相手DFが近づいてシュートブロックする隙を与えませんでしたね。連携したプレス精度の高さと中村選手のセンスある判断の早さによってヴァンフォーレの決勝点は生まれたと思います。
そして良かった点3つ目は河田選手の活躍。この試合のボール支配率は相手の山口の方が高く、ヴァンフォーレは守勢にまわる機会が続いていました。その展開もあって山口に決定機を作られることもありましたが、山口の攻撃陣に山のように立ちはだかったのがヴァンフォーレの守護神河田選手でした。前半アディショナルタイムのシーンや後半23分の決定機など、いずれも高井選手が抜け出してGKと1対1の場面となりましたが、河田選手は驚異的な反応により足でシュートをブロックしてピンチをしのぎます。もしそこでシュートが決まっていたら展開もガラリと変わって苦しい試合運びになっていたことは間違いないので、そこで河田選手の好セーブによって防げたのはヴァンフォーレに風向きが変わるきっかけになったと思いますね。
◇気になった点◇
この試合気になった点は1つ。それは試合の主導権を握れなかったこと。ヴァンフォーレの選手たちはここ最近の試合とは違い、蓄積疲労からか分かりませんがどこか動きにあまりキレがない印象でした。ゴール前で競り勝って跳ね返したり相手選手に粘り強く付いていって相手FWを自由にさせないなど肝心な場所では ‘締める’ ディフェンスは一応できていましたが、中盤でのこぼれ球への寄せがいつもより甘く、激しくセカンドボールを狙ってくる山口の気迫に押されて後手を踏むなどマイボールの時間を増やすための勝負に負けていたと思います。守備から攻撃へとスムーズに移りたかったのに攻守の切り替えができないがためにこぼれ球を山口に拾われて再び守勢にまわるなど、勝利が求められているなかでなかなか反撃できない我慢の展開が続きました。しかしうまく攻撃ができない状況でしたが、攻め込まれても無失点で抑えられていたことは評価すべきポイント。今回は最後のフィニッシュを自由にさせないようなディフェンスは最低限できていたと思いますが、やはり攻撃を受けた回数分失点のリスクも高くなっていくので主導権を握るようなサッカーを進めてなるべく失点リスクを抑えるディフェンスの術を見せたかったですね。
…この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、23勝10分け8敗の勝ち点79となりました。J1昇格圏内となる2位京都は今節引き分けて勝ち点1を獲得したため勝ち点83に。残り1試合でヴァンフォーレは京都に勝ち点が追いつけないため、残念ながら今回でJ1昇格の希望は完全に潰えてしまいました。チーム&選手&サポーターはJ1昇格を目標に頑張ってきたので、勝利を収めましたが心にぽっかり穴が空くような喪失感に苛まれていると思います。シーズン後半戦の追い上げは素晴らしいものがあったので、素直に成績でヴァンフォーレを上回り昇格圏内を順調に走った磐田と京都の頑張りを誉めるべきだと思います。J1昇格の目標は無くなってしまいましたが、リーグ3位の座はすでに確定させております。最終節で勝って勝ち点82で終われるようにラストゲームを良いかたちで迎えましょう!
【公式】ハイライト:レノファ山口FCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第41節 2021/11/28
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