ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

栃木SC戦独自採点

2023-07-31 | Weblog


直接現地で観た試合のヴァンフォーレの選手たちの活躍を独自の視点で辛口に評価&採点する独自採点のコーナー。今回の対象試合は、7月29日にアウェーで行われた2023年明治安田生命J2リーグ第28節栃木SC戦です。


【栃木SC戦独自採点】
山内(6.5)→GK陣の体調不良から急遽先発に大抜擢。相手を倒しPKを与えるなど3失点のほろ苦デビューとなったが、ハイボールの処理や強烈なシュートを防ぐなど決して印象は悪くはなかった。GKのデビュー戦は相手から過度にプレッシャーをかけられるが、そのプレッシャーを軽くいなす冷静さもみせていた。

小林(6.5)→左サイドバックとして先発出場。前半から守備に追われて彼らしい攻撃的なプレーをほとんどみせられなかったが、後半途中からタイミングを合わせて上がれるようになり、効果的な左足のアーリークロスで味方のチャンスを演出した。後半39分に途中交代。

エドゥアルド・マンシャ(6)→マイボールにした際の相手に奪われない落ち着いたテクニックは彼ならではの武器。しかし今回はポジショニングが不安定でまともにハイボールを競り合えないシーンがあるなど、彼のプレーの魅力を最大限発揮できたかは疑問符が残る。

蓮川(5.5)→マンシャ選手とCBのコンビを組んで鉄壁のディフェンスを築きたかったが、一発のロングフィードで押し込まれるなどシンプルな仕掛けに苦労していた印象。3点目は自身のクリアミスが相手への絶妙なアシストとなってしまった。蓮川選手が得意とする空いた前方のスペースにドリブルで持ち上がるプレーも相手に読まれていた感がある。

関口(6)→右サイドバックとして先発出場。新しく主将に就き懸命にチームをまとめようと努力していたものの守備崩壊は避けられず。序盤の時間帯を中心に攻撃的に上がることができていた動きも、終盤になって疲労で運動量がガクッと落ちたのはマイナス点。

林田(5.5)→中盤の守備でサボらない彼らしいプレーはみられたが、パスを呼び込んでフリーになる動きが足りず相手にインターセプトされるシーンが目立つ。チームが攻撃に移る際に起点となるプレーをもっとみせたい。

品田(5.5)→ボランチの位置で先発出場。セットプレーのキッカーとして存在感を示したが、相手からキツくプレッシャーをかけられボールを奪われるなど、自身の良さを発揮する時間を与えられなかった。後半20分に途中交代。

武富(5)→左サイドハーフとして先発出場。なんとかチームがパスを回せるように下がってパスを呼び込む工夫を行うものの、前線でスペースに入り込む動きは少なく攻撃面での貢献はあまりなかった。前半のみで途中交代。

長谷川(5.5)→トップ下で先発出場&後半からは左サイドにポジションを変えてプレー。ボールを持てば高いテクニック力をみせられるが、オフザボールの動きが少ないので、フリーになってパスをもらう機会が少ないのが非常にもったいない。彼がもう一段階&二段階先のレベルに行くためにはタイミング良くフリーになって好位置で仕掛けていけるポジショニングが必要だと思う。

ジェトゥリオ(6)→右のサイドハーフとして先発出場。ゴール前に向かっていくプレーは随所に発揮されていて決定機も作れたが、守備面では出遅れてボールを深追いしイエローをもらうなどその対応に後手を踏む場面も。サイドの選手としては運動量が少ないので起用はトップ下やトップに専念しても良いかもしれない。前半のみで途中交代。

ピーター ウタカ(6)→1トップとして先発出場。栃木に押され守備に偏る試合展開のなかでなかなかボールが渡らずにイライラする場面も。ウタカ選手をターゲットにしたロングフィードも出されていたが、競り合いに強いガッシリしたタイプではないのでボールを収めるのに相当苦労していた印象。しかしその厳しい環境で少ないチャンスにきちんとシュートまで運べるのは能力の高さを感じさせていると思う。終盤は疲れて運動量が落ち、後半33分に途中交代。


途中出場
三平(5.5)→後半開始からジェトゥリオ選手に代わり途中出場。精力的に動き回り、足りなかった前線の運動量を増やす役割を担ったが、自身は相手の厳しいマークに遭い得意のヘディングなどシュートを打てる機会がほとんど作れなかったのはマイナス点。

鳥海(6)→後半開始から武富選手に代わり途中出場。サイド攻撃からの攻撃展開を多くしようと試みるものの、相手が途中から守備ブロックを形成し守りを固めてきたので、ドリブルで潜り込むスペースをほとんど見つけられなかったのは残念だった。

佐藤(6)→後半20分、品田選手に代わり途中出場。押されていた中盤の守備の強度を上げる貢献をしたかったが、相手の勢いを止められず。エリアの周りでパスの供給源にはなっていたが、自身が思い切ってエリア内に入り込む意外性をもっと発揮したい。

宮崎(5.5)→後半33分、ピーター ウタカ選手に代わり途中出場。懸命にボールを追いかけ、サイドのスペースに疾走してなんとか状況改善を図る原動力となりたかったが、味方とのタイミングが合わずに良いアタックは仕掛けられず。相手が守備を固める前に彼のプレーが見たかった。

三浦(6.5)→後半39分、小林選手に代わり途中出場。左ひざの靭帯損傷から復帰して初めての試合となるが、そのケガの影響を感じさせないような軽快な動きを披露。左サイドで相手を振り切り鋭いクロスボールを上げるなど、プレーに彼らしさが戻ってきた印象がある。短い出場時間だったのがもどかしかった。


指揮官
篠田監督(5.5)→プロデビューとなる山内選手を急遽先発で起用したのはGK陣の体調不良という理由だったので選択は間違いではない。ジェトゥリオ選手と武富選手を前半のみで替えたのも前線の活性化を図ってのことで理解できる。しかし今回の交代の数々はチームの弱み部分を補うものであって、勝負していく一手となっていなかったのは残念に思う。この試合では最終ラインからビルドアップするための縦パスを相手の中盤に狙われていた感があったので、そこに出すと匂わせながら出てきた相手の中盤の裏のスペースにロングフィードを差し込んでバイタルエリアで仕掛けの起点を作りたかった。ハーフタイムでも前後半の飲水タイムでも状況の把握や改善ができず、相手の勢いを止められなかったことは深刻。相手が後半途中からスタイルを変えて守備を固めてカウンター狙いとなったなかで、追いかけるためにリスクを冒して攻撃偏重になった隙を突かれての失点だったので3点目はある意味仕方なかったとは言えるものの、同じような試合展開が群馬戦でもあったので、悪い流れをまた繰り返したことは問題だと思う。前線のパスを呼び込む動き出しの乏しさ、中盤のフィジカル勝負に負けてセカンドボールを取られ続けていたところなど、チームの修正すべきポイントが露呈した試合だった。チームの弱みを早急に改善したい。




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試合結果【栃木SC戦】

2023-07-29 | Weblog
【2023年明治安田生命J2リーグ第28節】

◇試合結果◇
○栃木SC3-0ヴァンフォーレ甲府×

◇得点者◇
前半38分(栃)大島
後半18分(栃)大島
後半47分(栃)イスマイラ

◇試合会場◇
カンセキスタジアムとちぎ(栃木県)

◇データ◇
    栃木 甲府
45% ボール支配率 55%
12本 シュート数 19本
270本 パス成功数 442本

◇今シーズンの成績◇
14勝4分け10敗(勝ち点46) 5位

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇


◇試合ハイライト動画◇
2023.7.29 2023明治安田生命J2リーグ 第28節 vs.栃木SC





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本日栃木SC戦!

2023-07-29 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2023年明治安田生命J2リーグ第28節アウェー栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎにて栃木SC戦です(18時キックオフ)。


◇見どころ紹介◇
栃木SC戦見どころ紹介


◇中継情報◇
DAZN
とちぎテレビ

◇試合会場周辺の天気情報◇
goo天気 7月29日 5:00発表
カンセキスタジアムとちぎ(栃木県)
晴れ☀️のち時々曇り☁️
最高気温:36℃ 最低気温:24℃
降水確率
6時~12時:0%
12時~18時:20%
18時~24時:20%




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栃木SC戦見どころ紹介

2023-07-28 | Weblog
前節徳島相手に2対1で勝利し、今シーズン14勝目を挙げたヴァンフォーレ。順位も4位となりJ1自動昇格圏内となる2位磐田との勝ち点を2差にしています。同勝ち点で並んでいる2位磐田&3位東京Vに引き離されることなく追いつき&追い越すためには、ここでの勝ち点獲得が求められます。今回は難敵栃木相手&しかもアウェー戦ということでこちらの力が発揮しにくい環境下だと思いますが、J1昇格を目指しているクラブとして勝ち点3をもぎ取るような力強い戦いをみせてほしいですね。


【栃木SC】
☆今シーズンの成績:6勝10分け11敗(勝ち点28) 19位
☆ここ最近5試合の試合結果
→○×△△△
☆注目選手
福島選手:3バックの選手ながらチームトップの3得点を挙げている攻撃的CB
福森選手:攻撃的な姿勢で3アシストを記録する左ウイングバック
イスマイラ選手:京都からやってきたナイジェリアストライカー。身体能力抜群

☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。根本選手は出場停止

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:栃木SCvs清水エスパルス 明治安田生命J2リーグ 第27節 2023/7/22



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績:14勝4分け9敗(勝ち点46) 4位
☆ここ最近5試合の試合結果
→×○○×○
☆注目選手
長谷川選手:前節2ゴールと復調しているエース。なるべく下がらずに前目の位置でゲームメークしたい
ピーター ウタカ選手:経験豊富な元ナイジェリア代表FW。イスマイラ選手とのナイジェリア対決を制したい
三平選手:疲れてきたときに投入されるチームのカンフル剤。前線での精力的な守備だけではなく得意のヘディングを活かせる機会が果たして来るか?

☆予想布陣:4-2-3-1
☆予想スタメン

※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:徳島ヴォルティスvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第27節 2023/7/22



◇接戦に持ち込む栃木◇
対戦相手の栃木。チームを率いて2年目となる時崎監督のもと、後ろから繋ぎながらビルドアップしていき攻勢時にはサイド攻撃を中心とした縦に早い仕掛けを試みる堅守速攻のスタイルにチャレンジしています。攻守において選手たちは運動量豊富で帰陣も早いため守備時の隙が生まれにくい体勢が整っており、現在は3試合連続引き分け中でここ最近5試合ではすべて1点差以内の戦いが続いています。清水や仙台など強豪と呼ばれる相手に対しても接戦に持ち込める試合ができていて、ヴァンフォーレが少し前に戦った群馬のスタイルに近い印象があります。群馬には0対3で敗れてしまったので今回は相手のペースに巻き込まれることなく自分たちが計画的に進める時間を作りたいですね。前節の徳島戦ではスタートから強い圧力をかけにいったことが効果的に働き、その積極性が試合の主導権を握るきっかけになったので、この栃木戦も受け身にならずに自分たちが率先して動いて試合のペースを握りたいですね。

◇3バックの両脇&サイドチェンジ◇
失点へのリスクをできるだけ抑えてくる相手との対戦は、何も考えずにただ単に攻めていても相手の守備網は崩せないと思います。栃木の基本フォーメーションの3-4-2-1なら、フォーメーション的にどうしてもスペースが生まれがちとなる3バックの両脇のスペースを有効に使っていきたいところ。そのスペースを攻撃の起点としてそこから打開していく手を考えると、トップのウタカ選手がサイドに流れてボールを受けて長谷川選手やサイドハーフが上がってくるのを待つのか、それともジェトゥリオ選手や鳥海選手などのサイドハーフが先にスペースに入り込んでボールを保持し、そこから相手を振り切って突破することでゴール中央へのラストパスを狙うのか相手を崩す方法は様々。ただしせっかくスペースに潜り込めたのに相手のプレッシャーに押されて相手に背を向けてボールを奪われないためにバックパスで攻撃を組み立て直そうとする手段はあまり見たくありません。その密集地帯でどう相手のプレッシャーからうまく逃れてフィニッシュに繋げられるか選手の崩しのアイディアにかかってきます。個人的には失敗しても良いので、積極果敢に仕掛けていくことにチャレンジする強い気持ちが見たいですね。そして3バックは横に振ることでスペースが生まれやすくなります。サイドから逆サイドに大きく展開していき、相手守備陣がスライドした後にできる各ポジション間のスペースを鋭く狙っていくと決定機が創出できると思うので、相手を揺さぶるサイドチェンジにも積極的にトライしたいですね。

◇長谷川選手の覚醒が見たい◇
前節2ゴールを挙げた長谷川選手。2得点目はPKによるものでしたが、1点目はエリア付近のこぼれ球にいち早く反応しダイレクトで右足を振り抜いたミドルシュートがゴール隅に決まりました。ここ最近の試合では苦悩の顔をしていることが多かった長谷川選手ですが、ようやく彼らしい素晴らしいテクニックでの仕掛けが見られましたね。普段は4-2-3-1のトップ下のポジションを務める機会が多くチームの攻撃にも良く絡んでいるので、彼が伸び伸びとプレーすればするほど試合全体の決定機も増えてくると思います。前節の2ゴールで覚醒への扉が開いたと思うので、このアグレッシブさを今後も発揮してほしいと思います。

◇ナイジェリア対決◇
栃木は決定力不足を解消するための切り札として、J1京都からイスマイラ選手をシーズン途中に獲得。彼は前節の清水戦で初のベンチ入り&後半36分からピッチに登場し栃木デビューを飾りました。188cmの長身を活かしたエリア内でのパワフルなプレーとゴールへ向かう推進力に優れた選手なので、彼が出場したら前を向いてプレーさせない守備が求められます。イスマイラ選手のようなパワフル系FWにはパワフルなディフェンスができるエドゥアルド・マンシャ選手が対応していくことが相性が良く、相手のプレーの良さを消すことができると思います。栃木に期限付き移籍しチームに加入したばかりなので連携面に不安があり単独での突破が目立ちそうですが、一発の仕掛けに振り切られないように冷静に対処したいですね。またイスマイラ選手はナイジェリア出身ということで、同じくナイジェリア出身で代表でプレーした経験を持つウタカ選手は先輩の間柄。ウタカ選手はこの試合でゴールを決めてこのナイジェリア出身の対決に勝利し、後輩に格の違いを見せつけたいですね。

◇走り負けない強い気持ち◇
栃木は人一倍走ることで攻守においてチームを機能させています。ヴァンフォーレは運動量が劣っていたら球際の攻防で後手を踏み、セカンドボールを拾えずなかなか攻守が切り替えられない状況が生まれると思います。そうはさせないように走り続ける栃木に対抗し、こちらも運動量で負けない強い気持ちが勝つためには求められます。疲労がピークに達した7連戦を戦い抜いた自信を胸に、生半可な疲れではへこたれない精神的にたくましい選手たちの姿を今回ピッチ上でみせてほしいですね。戦う強い気持ちがサポーターに伝わるような熱い試合をみせてほしいと思います。


…他の試合結果にもよりますが、勝てば2位に上がれる可能性があるこの試合。須貝選手が鹿島に移籍したことにより、チームの新主将に関口選手が就任。新しいチームリーダーのもとでJ1昇格に向かって確かな一歩を踏み出せるように、勝利を目指して頑張ってほしいと思います。




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須貝選手が鹿島アントラーズに完全移籍

2023-07-27 | Weblog
ヴァンフォーレはチームに所属している須貝選手がJ1鹿島アントラーズへ完全移籍することを発表しました。


◇須貝英大(すがい ひでひろ)選手◇

↓ここから過去記事
須貝選手は山梨県中央市出身1998年10月27日生まれの現在21歳。172cm・67kg。小学校3年から南アルプス市を拠点としているフォルトゥナサッカークラブでプレーを始め中学校卒業まで在籍。中央市立玉穂中学校から静岡県の浜松開誠高校に入学すると、3年時には主将として選手権県大会の決勝まで進み、決勝では藤枝明誠高校に敗れるもののその存在感を示します。2017年に明治大学に進学。すると1年目からU-19全日本大学選抜に選ばれるなど頭角を現し、3年時には関東大学サッカーリーグ1部&全日本大学サッカー選手権&総理大臣杯全日本サッカートーナメントで優勝して大学三冠を経験するなど、充実した1年を送ります。最終学年となった今年は新型コロナウイルスの感染拡大のために試合や大会が中止になり、サッカー部自体も活動休止に追い込まれるなど難しいシーズンになっていましたが、それでもチームの主将となり仲間を鼓舞してまとめあげ、7月から再開された関東大学サッカーリーグでは現在までの全7試合に先発出場を続けています。明治大学はタレントの宝庫で、FW小柏選手が札幌&DF常本選手とGK早川選手が鹿島&DF佐藤選手がG大阪&DF蓮川選手がFC東京とすでに5人のJリーグクラブの入団内定が決まっています(その後2人が内定決定)。その個性派集団をまとめるキャプテンがヴァンフォーレに入ってくれると思うと今からとても楽しみですね。

須貝選手の得意なポジションは左サイドバック。攻守において上下動を頻繁に繰り返せる豊富な運動量を持っており、守備面では対峙するアタッカーに突破をさせないような粘り強い対人守備を得意としています。また攻撃面では果敢に勝負を仕掛けていく旺盛な攻撃精神があり、サイドを駆け上がってのクロスボールで決定機を作り出すことができます。サイドバックやウイングバックをこなせるのですが昨年は3バックの一角としてもプレーしていたみたいで、172cmながらも体幹の強さを活かしたヘディングや機動力を発揮して明治大学の守備力向上に貢献しました。プレースタイルや体格などで明治大学OBの日本代表DF長友選手を彷彿とさせるアジリティとスタミナを誇り、味方が疲れているときにもチーム全体を押し上げることができる機動力は彼の真骨頂だと思いますね。ヴァンフォーレでの勝負ポジションはやはり左ウイングバックとなりそうで、現在のメンバーなら内田選手や荒木選手&小林選手がライバル候補。縦に突破してクロスを上げるなら左利きの方がスムーズですが、突破しての左足でのクロスはもちろんのこと、左サイドから中央にカットインして右足でシュートやスルーパスを狙うと右利きの選手でも十分輝くと思います。サイドからバリエーション豊富に仕掛けることができる須貝選手のような存在は貴重になってくると思いますよ。

須貝選手は小さい頃から応援し憧れであったチームでプレーできること、地元に戻りプロサッカー選手としてスタートできることを嬉しく思うと語っており、それが磐田などヴァンフォーレよりもクラブ規模が大きい複数の獲得オファーがあっても心が動かなかった根底の気持ちとなったと思います。クラブが長い歴史を作れば作るほど、須貝選手や太田選手&小林選手らのような地元のヴァンフォーレをリスペクトする想いで入ってきてくれる選手は出てきます。コツコツと積み重ねてきたクラブの経験がこのようなケースで実を結ぶ瞬間でもありますね。須貝選手は今年明治大学での最終学年で、残るタイトルの獲得を成し得たいという野望があると思います。チームの主将として各大会に優勝することを目指してもらい、個人では入団までの約半年間で体作りだったり課題点の克服だったりとプロに通用するための準備を計画的に行い、入団したらポジション争いでロケットダッシュが切れるように頑張ってほしいと思います。須貝選手の今年の明治大学での活躍&これからのヴァンフォーレでの活躍を楽しみにしています!(2020年8月27日 過去記事)

…2020年9月に特別指定選手としてチームの活動に参加しこの年は3試合に出場。大学の活動と両立していましたが、12月の試合で左足首を骨折し約半年の離脱を強いられます。2021年にヴァンフォーレに正式加入してもしばらくはケガのリハビリが続き、ようやく戦線復帰したときは8月になっていました。第24節の磐田戦で今シーズン初出場を飾るとそこからコンスタントに出場機会を得て、左ウイングバックとしてその存在感を発揮。ルーキーイヤーは18試合に出場し1得点1アシストと遅れを取り戻す活躍を残します。2年目の2022年は吉田監督の信頼をガッチリ掴み、シーズン序盤はウイングバックを務めていましたが、3バックの選手がケガで離脱するとその穴を急遽須貝選手が担当することになります。するとスピード型のCBとして瞬く間に可変システムの守備陣形にジャストフィット。機動力のあるディフェンスと大胆な攻撃参加から神出鬼没な動きでゴール前に入っていきシュートを決めてしまうなど、チームの攻撃に厚みをもたせるプレーも披露していましたね。攻撃型CBとしての地位を確立。第29節以外の41試合に出場5得点3アシストを記録し、J2リーグのなかでも高い評価を得た須貝選手。

在籍3年目となる今シーズンは新主将に就任。指揮官が吉田監督から篠田監督に代わり、基本フォーメーションも3-4-2-1から4-2-3-1にチェンジし4バックにチャレンジ。その影響で須貝選手は本来のサイドバックのポジション争いに加わります。シーズン序盤の試合では右サイドバックを務めたりもしましたが、ゴールデンウィーク後に左サイドバックのレギュラーに定着。右の関口選手とともに攻撃的サイドバックとしてヴァンフォーレの攻撃をサイドから支えます。サイドバックとして守備面の他にも、第18節大宮戦でみせたコントロールショットのように見事なミドルシュートを突き刺す場面も多く、攻守両面での貢献度が非常に高かったと思います。リーグ戦では7月16日の第26節まで出場し26試合3得点という結果。天皇杯の舞台では2回戦の長崎戦で90分間の出場&3回戦ではJ1鹿島相手に後半途中から登場し延長戦を戦い抜くなどチームの勝利に貢献しました。この鹿島撃破に繋がる須貝選手の活躍が印象的だったらしく、対戦相手の鹿島が獲得への正式オファーを提示。須貝選手も新しいステージに挑戦したいという意欲が強くあったようで、このオファーを快諾し鹿島アントラーズへの完全移籍での加入が決まりました(すでに鹿島に合流済み。登録が順調に済めば8月6日の札幌戦で最短デビュー可能)。

須貝選手のプレーの良さは、サイドを頻繁に上下動できる豊富な運動量とここぞといったタイミングで攻撃参加できるところだと思います。ここ最近では連戦が続き、消耗が激しいサイドバックにとって暑さもプラスして蓄積疲労が心配されていました。しかし須貝選手はそんなことを全く気にすることなく毎試合フルスロットルで動き回ります。夏場の連戦に耐え得るフィジカルと精神力を備え、また攻撃参加も縦に切り込んでクロスボールを上げるだけではなく中央にカットインしながらシュートを狙ったり味方とのコンビネーションプレーで相手の守備網を崩す挑戦ができるなど仕掛けのバリエーションも多彩。右利きながら左右どちらのサイドもこなすことができ、やはり見た感じ日本代表で言うと長友選手のようなエネルギッシュなタイプのサイドバックだと個人的には思いますね。

もちろんシーズン途中の主将退団は2年連続で、これまで選手たちをまとめ上げてきた存在がチームから突然いなくなることは痛手だと思います。チーム戦力的に言っても近年の須貝選手はチームに欠かせない絶対的な存在だったので、代わりになる選手を見つけるのも相当苦労すると思います。J1昇格を狙うにしても初のACLの舞台に臨むチームにいてほしかったのは誰の目からしても明らか。ましては小さい頃からヴァンフォーレのサポーター&山梨県中央市出身の地元選手だったということで、応援するサポーターとしたらずっと一緒にプレーしてほしい気持ちがあることでしょう。しかし須貝選手も言っていましたが、サッカー選手として短いプロ生活を送る上でJ1で優勝を狙うような強豪クラブから誘いの話があることはそう滅多にない機会だと思います。日本代表や海外移籍などその先の将来を見据えているのであれば年齢的にも今が勝負時かもしれません。より高いレベル&より厳しい環境でポジション争いを繰り広げて自分を大きく成長させるためには、この機会にチャレンジし鹿島のなかで成功していくことが一番の近道になるでしょう。もちろんヴァンフォーレサポーターとして悲しさはマックスレベルにありますが、巣立ちを迎えた小鳥を見送る親鳥のように、過酷な環境下で成功し立派になっていく須貝選手の姿を見たいですね。鹿島で揉まれその後レギュラーの座を掴み、日本代表を背負ってさらに海外に羽ばたいていくような活躍をみせてくれることを期待しています。



【今夏移籍|須貝 英大(ヴァンフォーレ甲府→鹿島アントラーズ)プレー集】高い攻撃力誇るサイドバック!J1の名門クラブで挑戦!|明治安田生命J2リーグ


DAZNが特集していた須貝選手のプレー集まとめ。これは彼の魅力のほんの一部ですが、須貝選手の特徴を掴めるような動画だと思います。


…チームは違くなりますが、個人的には根底に青赤の血が流れるものとしてずっと応援していきます!夢に向かって頑張れ須貝選手!!







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10番の貫禄!長谷川選手2発により敵地で勝利【徳島ヴォルティス戦】

2023-07-26 | Weblog
7月22日にアウェーで行われた2023年明治安田生命J2リーグ第27節徳島ヴォルティス戦ですが、試合結果は2対1でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げた長谷川選手の2ゴールでした。


【良かった点】
この試合良かった点は3点。まず1つ目は長谷川選手の活躍。在籍4年目となる長谷川選手は今シーズンチームの攻撃を支えるエースとして篠田監督の信頼を掴み、開幕から活躍を続けます。ゴールとアシストの両面で結果を示したかったものの、アシストは第25節の藤枝戦でも記録し5アシストを決めていましたが、得点の方は第16節秋田戦以来記録できていませんでした。攻撃を支える存在として目の見える結果を残したかったと長谷川選手は思っているはずで、ここ最近の試合後は曇った表情をしていることが印象的でした。しかしその苦悩するエースにとって今までの努力が報われるときがやってきます。後半14分、右サイドの関口選手の突破から中央にクロスボールを上げます。するとウタカ選手が反応し足で触れると、相手がクリアしたそのこぼれ球に左サイドから走ってきた長谷川選手が真っ先に駆け寄りそのままダイレクトでシュート。カーブをかけた低い弾道のシュートはGKスアレス選手の手をかすめて逆サイドのゴール隅に吸い込まれます。一見シンプルなシュートだと思われがちですが、こぼれ球への反応やダイレクトでゴール隅に突き刺すところなど、長谷川選手ならではの基本技術に優れたゴールだったと思います。後半35分のシーンも相手のエウシーニョ選手の動きを予測して先に体を入れた結果、倒されてPKを獲得することができました。PKのキックの技術はさすがの一言で、長谷川選手の良さが十分に発揮された結果となりました。なかなか目に見える結果が出せずに苦しんでいた長谷川選手にとって、自らの殻を打ち破るきっかけとなる2ゴールだったと思いますね。

2つ目はチーム全体で攻守において連動性があったこと。ヴァンフォーレは序盤からDFラインを高めに設定し、各ポジション間の距離をできるだけコンパクトに保ち攻守に連動することで局面で複数人でアプローチをかけて数的優位を生み出します。特に守備面でその連動した動きが効果的で、前に出て奪いに行く積極的なプレスが徳島にハマり、多くの機会で守備から攻撃へと攻守を切り替えることに成功していましたね。それによって縦への素早いカウンター攻撃を発動できており、ウタカ選手を中心に何度か惜しい決定機を作れていたと思います。後半になって選手たちの疲労によってそのプレスが弱まったときもありましたが、2得点奪えたことで積極的なプレスを試合を通して長い時間継続させることができていたと思います。やはり今シーズンのヴァンフォーレが試合のペースを握るためには、ハイライン&ハイプレスでのショートカウンターをみせていくことが一番の近道となるので、先に相手にペースを握られるのではなく自分たちが自発的に攻守に動いて主導権を握ろうとしていた努力は大いに評価すべきだと思いますね。

3つ目はウタカ選手の奮闘。この試合ウタカ選手には得点こそなかったものの、序盤の長谷川選手のスルーパスに抜け出したときの鋭い反応や、ゴール前のこぼれ球に向かっていく迫力&少し遠目の位置からでも果敢に狙っていく積極性など、ウタカ選手が持つ攻撃的な良さが存分に発揮されていました。そして今回は頻繁にチームの攻撃の流れに絡めていたのも印象的でしたね。チームもウタカ選手を経由することで仕掛けのバリエーションが多彩になっていくのでチームメートたちも攻撃時にはまずウタカ選手に目線がいき、やろうとしている方向性が統一されていたことが良い攻撃へと繋がっていたと個人的には思います。シーズン序盤はウタカ選手と他の選手たちとのコンビネーションがうまく噛み合わないもどかしいシーンが数多くみられましたが、試合を一戦一戦こなしていくごとにその連携が飛躍的に高まっていることが今回の試合を見ても分かると思います。これからもフル稼働で頑張るウタカ選手を中心にチームの攻撃を組み立ててチーム力をアップしたいですね。


【気になった点】
この試合気になった点は1つ。それは失点をゼロで終えられなかったこと。もちろん試合に勝利したことは良かったのですが、失点をゼロで終えるかそれ以外とでは次の試合に向かう気持ちが違ってきます。後半アディショナルタイムの相手のセットプレーでは守備の全集中が求められる場面ですが、そこで耐え切れなかったのは今後のチームの反省点になります。でもこの試合ではアディショナルタイムが7分あり失点後は5分間残されていましたが、そこの時間は集中力をなんとか維持させてこの点差を守り抜けたことは評価したいですね。


…この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、14勝4分け9敗の勝ち点46となり、順位は4位となっています。J1自動昇格圏内となる2位磐田との勝ち点は2差。試合結果によっては1試合で逆転できる距離にいるので、まずは2位に追いつくことを第一目標として、その後に首位を狙っていく立場となりたいですね。暑い季節に熱い試合をこれからも繰り広げましょう!



【徳島ヴォルティス×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2023明治安田生命J2リーグ第27節 | 2023シーズン|Jリーグ





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試合結果【徳島ヴォルティス戦】

2023-07-22 | Weblog
【2023年明治安田生命J2リーグ第27節】

◇試合結果◇
×徳島ヴォルティス1-2ヴァンフォーレ甲府○

◇得点者◇
後半14分(甲)長谷川
後半35分(甲)長谷川
後半48分(徳)棚橋

◇試合会場◇
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(徳島県)

◇データ◇
    徳島 甲府
60% ボール支配率 40%
12本 シュート数 14本
493本 パス成功数 327本

◇今シーズンの成績◇
14勝4分け9敗(勝ち点46) 暫定3位

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇


◇試合ハイライト動画◇
2023.7.22 2023明治安田生命J2リーグ 第27節 vs.徳島ヴォルティス





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本日徳島ヴォルティス戦!

2023-07-22 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2023年明治安田生命J2リーグ第27節アウェー徳島県鳴門市の鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムにて徳島ヴォルティス戦です(19時キックオフ)。


◇見どころ紹介◇
徳島ヴォルティス戦見どころ紹介


◇中継情報◇
DAZN
パブリックビューイング(山梨県防災新館)

◇試合会場周辺の天気情報◇
goo天気 7月22日 5:00発表
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(徳島県)
晴れ☀️時々曇り☁️
最高気温:33℃ 最低気温:25℃
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徳島ヴォルティス戦見どころ紹介

2023-07-21 | Weblog
6月24日から続いていた7連戦のラストとなった群馬戦は0対3と完敗を喫したヴァンフォーレ。天皇杯で鹿島を撃破した死闘と比べ、前節は全く良いサッカーができなかったので夏バテという言葉がピッタリくると思います。今回は連戦が終わり通常の1週間間隔の試合日程に戻ります。本来の力を取り戻して再びピッチ上でアグレッシブに躍動する選手たちの姿を見たいですね。


【徳島ヴォルティス】
☆今シーズンの成績:5勝13分け8敗(勝ち点28) 18位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△△×△△
☆注目選手
柿谷選手:異次元の攻撃テクニック力をみせるジーニアス。完全なチームの中心選手
森海選手:大柄な体格ながら裏抜けが得意。
白井選手:チームに安定感をもたらすバランサー。彼がチームの背骨となりリズムを作り出す

☆予想布陣:3-6-2
☆予想スタメン

※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:東京ヴェルディvs徳島ヴォルティス 明治安田生命J2リーグ 第26節 2023/7/15



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績:13勝4分け9敗(勝ち点43) 5位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△×○○×
☆注目選手
ピーター ウタカ選手:今回は2018年後半に在籍していた古巣戦。恩返し弾決めるか?
品田選手:セットプレーのキッカーとしてセンスが光る
井上選手:恐るべし大卒ルーキー。セットプレーから今季2ゴール目を挙げたい

☆予想布陣:4-2-3-1
☆予想スタメン

※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsザスパクサツ群馬 明治安田生命J2リーグ 第26節 2023/7/16



◇堅実な徳島◇
昨シーズン8位だった徳島。指揮官がポヤトス監督からラバイン監督に代わりスペイン仕込みの組織的なサッカーをチームに取り入れて今シーズンさらなる上位進出を狙っていましたが、新しい戦術がなかなか浸透せずに苦しんでいます。最近では勝ち切れない試合展開が数多くあり、引き分け数は岡山に次ぐ多さの13分け&勝利数は5勝とリーグ最少を記録するなど18位と低迷しています。現在はここ最近5試合で引き分けが4試合と守備に力を入れた戦い方で接戦に持ち込んでなんとか勝ち点を拾えており、我慢しながらチーム状況が好転するタイミングを窺っている状態と言えます。元々は能力値の高い選手が揃ったクラブなのできっかけさえ掴めば攻守に勢いに乗っていくと思いますが、ヴァンフォーレとしたら今回浮上するためのきっかけを相手に与えないように隙を見せない戦い方をしたいですね。

◇柿谷選手と森海選手の2トップ要注意◇
徳島は陣形をコンパクトに保ちながら主に守備面で力を使ってくる印象があります。しかしそのチーム方針のなかでも2トップを形成する選手の仕掛けは特出すべきものがあり、彼らの打開力によって一気に得点まで結びつくケースも少なくありません。まずは柿谷選手。言わずも知れた元日本代表選手で異次元のテクニック力をみせて相手を翻弄するプレーを得意としています。シュートやパスも一級品で徳島の絶対的なチャンスメーカーと言えるでしょう。森海渡選手は今シーズン柏から期限付き移籍で加入したFW。185cmと大柄な体格ながら裏抜けを得意としており、現在9得点と結果も残しています。柿谷選手がゴールへのお膳立てを行い森海選手がフィニッシュを迎える良い連携が取れていると思うので、彼ら2人の仕掛けに最大限の注意が必要だと思いますね。

◇気持ちで焦れないことが大切◇
ヴァンフォーレもJ1自動昇格圏内を狙うために負けられない気持ちだと思いますが、相手の徳島は下位に沈んでいるチーム状態を上向きにさせるためにヴァンフォーレ以上に勝利が欲しい&しかもホームゲームでサポーターの前でなんとか結果を出したいと思っているはず。そのようなチームは先に得点を奪おうと攻撃するために前のめりとなりやすく、チームバランスが崩れるケースが多々あります。ヴァンフォーレは試合中の相手の心情の変化を冷静に読み取りたいところ。徳島は組織力が高く守備面ではあまり隙をみせない前節の群馬のような堅実さがあると思うので、大半の時間帯は神経が磨り減るような緊迫した攻防戦が続くと思います。しかし後半から終盤に勝ちを意識してチーム全体で攻撃を仕掛けてきたら、逆にその裏のスペースが有効利用できると思います。ヴァンフォーレとしたら自らがチームバランスを崩すことなくそのタイミングまで焦れずに的確に守備をこなし慎重に試合を進めていくことが求められます。徳島が得点を狙いに攻め込んできたら、こちらはロングフィードを多用しその裏のスペースに選手を走り込ませてカウンター攻撃へと繋げたいですね。カウンター攻撃の仕掛人となるウタカ選手や鳥海選手&宮崎選手などがフィニッシュを冷静に決められるかも試合の行方を左右するポイントだと思います。我慢してここぞのタイミングで一刺しする蠍の毒針のような鋭さをヴァンフォーレにはみせてほしいと思います。

◇打開の鍵はセットプレー◇
徳島は先ほども言ったように守備の固さに定評があります。普通に攻撃していたらなかなかゴールをこじ開けられないと思うので、どんなにゴール前を固めていても点と点が合えばゴールが生まれるセットプレーの機会が絶好の得点チャンスとなります。最近のヴァンフォーレは戦線復帰してきた品田選手のキックの精度が高く、数々の場面で決定機まで結びつけているので、今回も品田選手のプレースキックからチャンスを作り出したいところ。正確な彼のキックのターゲットとなるのが187cmのマンシャ選手が中心となってくると思いますが、彼が今回出場するかまだ分かりません。なのでマンシャ選手に頼らなくても184cmのCB井上選手がゴール前で頭で合わせる場面を今回の試合で見たいですね。井上選手は第5節岡山戦で品田選手のCKのボールをお尻に当ててゴールしています。あのとき以来の今シーズン2点目を決めてほしいですね。

◇古巣戦のウタカ選手◇
徳島に闘志を燃やすであろう存在がヴァンフォーレにはいます。その存在とはウタカ選手。ウタカ選手は2018年6月に徳島に加入し、約半年間の在籍で18試合6得点という結果を残しました。ここでの活躍が評価されて2019年ヴァンフォーレへの完全移籍に繋がり、さらに京都に移って5年ぶりのJ1の舞台へとたどり着いています。過去の選手になりつつあったウタカ選手を再び輝かせるきっかけとなった徳島の地で、現在の自分の存在感を示したいと思っているはずです。ウタカ選手は39歳となりましたが、まだまだ活躍できるんだという気迫をこの試合でみせてほしいですね。


…7連戦が終わり、再び通常のペースでリーグ戦を歩み出したヴァンフォーレ。選手たちも連戦のときと比べて疲労が取れてだいぶリフレッシュした状態だと思うので、この徳島戦で全力を出せるように頑張ってほしいですね。勝ち点3をお土産にして山梨に帰ってきてください。




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ACLを戦うための補強ポイントを考える

2023-07-20 | Weblog
昨年天皇杯で優勝したことでACLの出場権を獲得したヴァンフォーレ。J2リーグの日程をこなしながらアジアを舞台にした大会にも参加することは栄誉なことでもあり、またそれは過酷さを極めた戦いとも言えます。ヴァンフォーレが初参加する今年のACLグループステージの大まかな日程は決まっており、基本火曜日&水曜日&木曜日の週中に行われます。こちらのホームゲームなら良いのですが、敵地に移動になるとアジアの国へ長距離移動しなければならず、選手たちにも確実に重い負担がかかります。篠田監督のチーム編成の選択にもよりますが、現在のチーム戦力でアジアの舞台を戦っていけるのか、それとも新しい選手の存在が必要になるのか。リーグ戦と平行して行われるACLを全力で挑戦するために、改めてこのタイミングでチーム強化のための補強ポイントを考えてみたいと思います。なお分析するのは4-2-3-1のフォーメーションです。


【ゴールキーパー】
現在ゴールキーパーの人数は3人。昨年の天皇杯決勝から好調なコンディションを維持している河田選手は、実績&経験面から絶対的な守護神と言っても過言ではない。渋谷選手は名古屋から今シーズン加入してしばらくは出場機会を虎視眈々と窺う存在だったが、先日の天皇杯3回戦鹿島戦でのPKセーブでチームを勝利に導く際立った存在感を発揮。久しぶりに試合出場しても安定感があることを証明した。この2人の後ろを2年目の山内選手がバックアップするかたちとなっているが、欲を言えば年齢的&コンディション的な問題から河田選手にはリーグ戦に専念してもらい、28歳とまだ若い渋谷選手にACLの守護神として役割分担したいところ。また長距離移動が増える観点からサブとして常にコンディションを高い状態でキープするためにもう1人中堅どころの年齢のGKをレンタルで迎え入れて4人体制にすべき。ACLを戦う上で選手層を厚くするために補強してほしいポジションの一つだと思う。

【センターバック】
現行のチームの基本システムは4-2-3-1なのでスタメンのCBは2人。驚異の大卒ルーキー井上選手を軸として、そのパートナーに蓮川選手とマンシャ選手が競う構図となる。そこに天皇杯鹿島戦でゴールを記録した野澤選手と大ベテラン山本選手や神谷選手&大和選手や遠藤選手の若手も揃っているので、試合中の3バックへのシステム変更も柔軟に対応可能。スピード対応が得意なタイプと野澤選手や大和選手のように高さを活かすディフェンスもできるので、ケガ人が出ない限りは補強は後回しにしても良いポジションと言える。

【サイドバック】
現在スタメンで出ている須貝選手と関口選手が左右の先発候補。そこに左利きの三浦選手と小林選手が左サイドバックのポジションを争う構図。左の選手層は比較的厚いものの、右サイドをこなせる選手が左で須貝選手を使うと関口選手しかおらず、過酷な移動と連戦を戦うためには少々心細い印象。J1で出場機会をなかなか掴めずにもがいている若手選手を期限付きで獲得し、右サイドバックの選手層を厚くしたい。

【ボランチ】
4-2-3-1の ‘2’ の部分を担当するボランチ。守備的な林田選手と攻撃的な品田選手の組み合わせがバランスが良い。そこに経験豊富な佐藤選手と昨年の天皇杯の舞台を経験した松本凪選手がレベル差のない状態で続く。しかし土肥選手が退団しこのポジションの選手層自体は厚くないので、補強ポイントの一つと言える。アジアトップレベルの攻撃力を誇るACLのクラブに対抗できるような、ボランチとCBを兼務できる守備力のある堅実なブラジル人選手をこのポジションに迎え入れたい。

【サイドハーフ】
サイドからチャンスメークし、ときには自身が得点を狙うプレーが求められる攻撃の活性化を担うサイドハーフ。現在は左にジェトゥリオ選手&右に鳥海選手を起用することが多くなっており、そこに武富選手や宮崎選手&荒木選手などが途中出場で絡む構図。長谷川選手や水野選手&中山選手もいるので比較的人数は揃っていると言える。補強は考えなくても良いと思う。

【トップ下】
攻撃を組み立てながら決定機を演出するトップ下。現在は攻撃センスの高い長谷川選手が先発に入り、途中から運動量豊富で前線の守備がこなせてヘディングが巧い三平選手が登場するパターンが増えている。また天皇杯では主に飯島選手がトップ下で起用されており、俊敏性を発揮して攻守に動き回ってチャンスを作っている。中山選手やジェトゥリオ選手もこのポジションをこなすことができ、長谷川選手も連戦を耐えるタフな選手なので特に不安はなく、不意の負傷離脱以外は補強を後回しにしても良いポジションと言える。

【1トップ】
得点を一手に担う最前線のポジション。現在はウタカ選手が絶対的で唯一無二な存在。彼が疲れてきたら三平選手や松本孝選手が起用され、ゴール前で競り合える展開に持っていく。クラブ期待の生え抜き内藤選手も戦線復帰し本領発揮しそう。しかしウタカ選手は39歳のベテラン。頻繁に素早い攻守の切り替えが求められるチームスタイルのなかで、しかも国を跨いだ長距離移動や連戦の要素が加わる秋の時期は絶対的な存在と言えどもフル稼働は見込めない。彼にはJ1昇格を目指すリーグ戦やACLホームゲームに集中してもらえる環境をチームで作り、アウェー戦を中心にしたACLの舞台には新たな得点源になれるような軸となるストライカーが欲しいところ。高さ勝負できるタイプは三平選手や松本孝選手がいるので、スピード突破に優れトップ下でも1トップでも起用でき、多少強引でも自分の力でフィニッシュを迎えようとする貪欲な姿勢を持つブラジル人選手をなんとかして探したい。


…もちろんACLに参加するクラブのなかでヴァンフォーレは当然ながら下位層のランクに分けられると思います。レベルの高いアジアのクラブと対等に渡り歩いていくなら、すべてのポジションに新しい選手を迎え入れてチーム力の飛躍的なアップを図りたいところ。しかし資金面などの問題からそれは事実上不可能と言えます。限られた資金を有効に活かしながら自分たちのオリジナリティをACLの舞台で最大限発揮するために、またリーグ戦とACLを両方チーム力を落とすことなく戦うためにはある程度の補強は必要と考えています。今回ではゴールキーパーと右サイドバックの選手層を厚くするための期限付き移籍を、ボランチと1トップ(トップ下も兼任)に能力の高いブラジル人選手を獲得することを提案してみました。すべてが成立したら4人の契約が必要になりますが、半年間の契約なら多額の獲得費用はかからないと思います。ぜひともクラブには積極的に補強に動いてもらって、ヴァンフォーレがACLで一泡ふかせる存在になってくれることを期待しています。




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