本日15時よりアウェーで行われたJ1リーグ1stステージ第13節鹿島アントラーズ戦ですが、試合結果は0対4でヴァンフォーレは敗れてしまいました。
前半を1点のビハインドで折り返したヴァンフォーレ。予想外だった前半終了間際の先制弾で浮き足立ったのか、後半落ち着いて入ろうとするヴァンフォーレのソワソワしたところを鹿島に狙われていたような気がします。後半2分の失点はディフェンスに入った土屋選手が大きくクリアできなかったこぼれ球を土居選手に拾われて失点。この失点で精神的にガクッと来たヴァンフォーレ。後半6分の柴崎選手の得点は自陣深くでのビリーセレスキー選手のパスミスを相手にカットされたもの。そして後半28分は田中選手がヘディングでGKに戻そうとしたバックパスが中途半端になり、そのボールを鹿島の選手に繋がれて決められたもの。もちろん鹿島の攻撃の質は素晴らしいものがありましたが、堅固なディフェンス力を売りにしているヴァンフォーレにとって自陣でのミスが相次いだあまりにもお粗末な失点でした。やはりしばらくの間勝っていないときちんとディフェンスを行っているようで実はできていないという選手たちの自信が徐々に失われていることを感じられた試合でしたね。ここ数試合複数得点を相手に取られている状況が分かるような内容だったと思います。
相手にリードされて得点を奪わなければいけない状況になったヴァンフォーレ。この試合ではその得点意欲も少なかったと思います。前線で相手からボールを奪おうとクリスティアーノ選手がプレッシャーをかけにいきますが、その動きに周りの選手が連動していなかったことが多々みられました。なぜ負けているのにボールを奪いに行かないんだというクリスティアーノ選手の不満が表情に表れており、激しいジェスチャーでアピールをします。もちろんチームの生命線はディフェンス重視のスタイルなのでいつも行ける訳でもなくそれを忘れてはいけませんが、負けている状況でボールを奪おうと先陣を切ったクリスティアーノ選手の仕掛けに対応できる意欲的な選手がピッチに欲しかったですね。やはりチームで気持ちが一つになっていないとヴァンフォーレみたいな緻密に組織的に戦うチームには難しい試合になってしまいます。今回は守備でも攻撃でもほとんど良いところがみせられずに終わってしまった印象を受けました。
また個人的に気になったのはチュカ選手の‘動き’。チュカ選手は競り合えば相手に勝つフィジカルを備えていて、しかも一瞬で抜け出せるスピードも持っています。右足から放たれるシュートは振りのモーションが少なく、それでいて強烈。上質なポストプレーやラストパスなど能力は十分なものを持ち合わせていますが、それを発揮できるような状況下を作れないことが彼の課題。要はオフザボールの動きがあまり良くないので、味方選手と動きながら連動してプレーすることを苦手にしているような気がします。前線での守備もしつこく追わずにすぐに諦めてしまうなど淡白な一面もみせます。アフリカ人独特のムラッ気があると言えばそれまでですが、攻撃性能が高い分少々もったいないなと思ってしまいますね。この鹿島戦では存在感を全く示せなかったので、これからチュカ選手の能力を最大限活かしていく工夫や努力がチームとしてどうできるかが、チーム状態浮上の鍵となることは間違いなさそうですね。チュカ選手本人にとってはその一瞬一瞬だけではなく、90分間という時間の中でどれだけチームに貢献できるプレーができるか継続的な働きが求められていると思います。
【ハイライト】鹿島アントラーズ×ヴァンフォーレ甲府「2016 J1リーグ 1st 第14節」
この鹿島戦の大敗は、引き分けで辛うじて渡ってきた細い板の橋をバキッと壊してしまうような精神的なショックがあります。守備再建を謳い取り組んできた中でのこの守備崩壊は、ケガ人が多いからという理由をつけて逃げるのではなく深刻なものとして正面からその現実と向き合わなければいけないと思います。16位以下という降格圏内にもジリジリと近づいてきました。今ここで改めてチームの方向性というものを見直し、その方向性でチームの最大値が出せるように一体となって努力していかなければいけません。シーズンはあっという間に終わってしまいます。あとでこのときにちゃんとしておけば良かったという後悔を残すことがないように、今からしっかりと準備をしていきたいですね。これから代表戦開催のために1週間空きますが、再開される6月11日の福岡戦で全力が出せるようにまずはリフレッシュと休養をとってもらい、それから調子を上げていってほしいですね。
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前半を1点のビハインドで折り返したヴァンフォーレ。予想外だった前半終了間際の先制弾で浮き足立ったのか、後半落ち着いて入ろうとするヴァンフォーレのソワソワしたところを鹿島に狙われていたような気がします。後半2分の失点はディフェンスに入った土屋選手が大きくクリアできなかったこぼれ球を土居選手に拾われて失点。この失点で精神的にガクッと来たヴァンフォーレ。後半6分の柴崎選手の得点は自陣深くでのビリーセレスキー選手のパスミスを相手にカットされたもの。そして後半28分は田中選手がヘディングでGKに戻そうとしたバックパスが中途半端になり、そのボールを鹿島の選手に繋がれて決められたもの。もちろん鹿島の攻撃の質は素晴らしいものがありましたが、堅固なディフェンス力を売りにしているヴァンフォーレにとって自陣でのミスが相次いだあまりにもお粗末な失点でした。やはりしばらくの間勝っていないときちんとディフェンスを行っているようで実はできていないという選手たちの自信が徐々に失われていることを感じられた試合でしたね。ここ数試合複数得点を相手に取られている状況が分かるような内容だったと思います。
相手にリードされて得点を奪わなければいけない状況になったヴァンフォーレ。この試合ではその得点意欲も少なかったと思います。前線で相手からボールを奪おうとクリスティアーノ選手がプレッシャーをかけにいきますが、その動きに周りの選手が連動していなかったことが多々みられました。なぜ負けているのにボールを奪いに行かないんだというクリスティアーノ選手の不満が表情に表れており、激しいジェスチャーでアピールをします。もちろんチームの生命線はディフェンス重視のスタイルなのでいつも行ける訳でもなくそれを忘れてはいけませんが、負けている状況でボールを奪おうと先陣を切ったクリスティアーノ選手の仕掛けに対応できる意欲的な選手がピッチに欲しかったですね。やはりチームで気持ちが一つになっていないとヴァンフォーレみたいな緻密に組織的に戦うチームには難しい試合になってしまいます。今回は守備でも攻撃でもほとんど良いところがみせられずに終わってしまった印象を受けました。
また個人的に気になったのはチュカ選手の‘動き’。チュカ選手は競り合えば相手に勝つフィジカルを備えていて、しかも一瞬で抜け出せるスピードも持っています。右足から放たれるシュートは振りのモーションが少なく、それでいて強烈。上質なポストプレーやラストパスなど能力は十分なものを持ち合わせていますが、それを発揮できるような状況下を作れないことが彼の課題。要はオフザボールの動きがあまり良くないので、味方選手と動きながら連動してプレーすることを苦手にしているような気がします。前線での守備もしつこく追わずにすぐに諦めてしまうなど淡白な一面もみせます。アフリカ人独特のムラッ気があると言えばそれまでですが、攻撃性能が高い分少々もったいないなと思ってしまいますね。この鹿島戦では存在感を全く示せなかったので、これからチュカ選手の能力を最大限活かしていく工夫や努力がチームとしてどうできるかが、チーム状態浮上の鍵となることは間違いなさそうですね。チュカ選手本人にとってはその一瞬一瞬だけではなく、90分間という時間の中でどれだけチームに貢献できるプレーができるか継続的な働きが求められていると思います。
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