直接現地で観たヴァンフォーレの選手たちの活躍を独自の視点で辛口に評価&採点するこのコーナー。今回の対象試合は3月27日にホームで行われた2021年明治安田生命J2リーグ第5節町田ゼルビア戦です。
【町田ゼルビア戦独自採点】
岡西(5)→多少のミスはあったが全体を通してみたら及第点。しかし開始早々の失点は小柳選手との連携ミスと飛び出すか飛び出さないか迷った判断ミスが重なったため。立ち上がりの時間とはいえ直接敗因に繋がった大きな減点と言える。
メンデス(6.5)→3バックの左でプレー。190cmの長身で圧倒的なフィジカルの強さを発揮。空中戦のほとんどに勝利し追加点を許さない最大の要因となった。繋ぎの足元の技術も正確。
新井(6)→中央で守備統率を担当。周りの選手と連携し組織的な守備を形成。統率面では良かったが、パスミスなど細かなミスは無くしたい。
小柳(5.5)→3バックの一角として先発出場。開幕から5試合連続フル出場と代えのきかない選手となっているものの、失点シーンでは対処をどちらが行うのかハッキリしたジェスチャーをGKに示したかった。
荒木(6.5)→前方の泉澤選手が抑えられていた影響で、左サイドの活性化は自分がやらなければいけないという強い使命感がプレーに表れていた気がする。攻守における精力的な上下動をみせ、セットプレーのキッカーとしても正確なボールをゴール前に供給した。
中村(5.5)→前線の選手が起点を作れないなかで中村選手などボランチが上がっていき攻撃の厚みをもたせたかったが、早い攻守の切り替えの展開にあまり攻撃にリスクをかけられず。後半21分に途中交代。
山田(6)→中盤の底で積極的に動き、精力的に相手ボールホルダーにプレッシャーを与える。またチームのパス回しの起点にもなった。しかし攻撃参加する回数があまりみられず守備重視の状態になっていたのは今後への課題。
野津田(5)→組織的な仕事に追われて野津田選手の武器である左足を使ったプレーが攻撃に活かせず。試合は後方や中盤でボールを回す機会が多かったので、彼が遠目から狙う意識があったらより攻撃にバリエーションが生まれていたと思う。後半21分に途中交代。
関口(5.5)→右ウイングバックで先発出場。前への意識を持って何度も動き直してボールを呼び込む見えない努力を続ける。しかし蓄積疲労など開幕から連続出場の影響もあるのか、プレーのキレはいつもの感じではなかった気がする。後半35分に途中交代。
泉澤(5.5)→町田の厳しいマークに悪戦苦闘。左サイドからドリブルや瞬時にマークを外してのクロスボールなど果敢に試みるものの決定機には繋がらず。前線でのボールチェイスなど今回は守備時の負担も大きくあまり攻撃に集中できなかった。
三平(6)→前線での連動したプレスのスイッチ役となり幅広いエリアを精力的に動き回る。攻撃時にはチームの縦パスの一手を担うがサポートが少なく孤立しているシーンが目立ち、相手プレスの格好のターゲットとされていた。思うような活躍はできなかったが、すべてが彼の責任ではない。後半26分に途中交代。
途中出場
長谷川(6.5)→後半21分、中村選手に代わり途中出場。今シーズン初出場となった彼は中盤でボールを持つと、広い視野で的確にパスを繋ぐなど技術の高いプレーを披露しチームのリズムを活性化。特に鋭くピタリと味方選手に収まるパスセンスは今後への可能性を感じさせてくれる。爪痕を残したので今後確実に出場機会は増えると思う。
有田(5.5)→後半21分、野津田選手に代わり途中出場。1点リードされているなかで最前線で攻撃陣を引っ張って追い上げへのきっかけを作りたかったが、あまりボールに触れられず消化不良だった。
鳥海(6)→後半26分、三平選手に代わり途中出場。スルスルと上がっていくドリブルでサイドから仕掛けチャンスを演出。得点には繋がらなかったが短い時間で一定の活躍は残せたと思う。
宮崎(5.5)→後半35分、関口選手に代わり途中出場。最後の切り札としてその機動力でチームを活性化させたかったが、あまり効果的なボールが回ってこず決定機には絡めなかった。
指揮官
伊藤監督(5.5)→相手の寄せが素早く激しいタイプのことから栃木戦と同じくボランチに3人置く3-5-2でスタート。途中流動的にポジションを変えてはいたが、中盤での争いよりもそこを越えていくようなロングフィードが多く、こちらの狙いどおりとはならず。前線の三平&泉澤選手へのマークも厳しく抑え込まれていたのでロングフィードで反対サイドに送る大きな展開を繰り返したが、そこからの打開は最後までできなかった。早い時間での失点でまだ時間があると冷静に進めていく判断をしたことが、逆に相手を落ち着かせて試合に勢いの波を作れなかった要因になってしまった。栃木戦ではバッチリハマった作戦が今回は肩透かしのような状態になったと思う。戦術を前戦から変えたことにより攻撃の軸が定まっていなかったので、有田選手をトップに置く3-4-2-1を初めからやっていれば試合展開はまた違っていた可能性が高かった。まさに策士策に溺れるというのは今回のようなことを指すと思う。
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