このブログ上でヴァンフォーレの年間MVPを決める『ヴァンフォーレ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』。その2022年シーズン版をお届けします。このコーナーは個人的な裁量と独自の視点で各賞を決めています(MIP賞は投票制)。また大賞だけではもったいないので、大賞以外にも様々な賞を用意しています。それではさっそくどうぞ!
【ニューヒーロー賞】→三浦颯太選手
本来は高卒や大卒など新人選手1年目の選手を対象にしたニューヒーロー賞。今回は例外でまだ正式入団していないのですが、特別指定選手として今シーズンチームの活動に参加していた三浦選手が受賞者となります。三浦選手の正式入団は2023年シーズンから。しかし2021年6月に早くも入団内定が決まり、特別指定選手として今シーズンの開幕戦メンバーにいきなり抜擢されます。後半27分に途中出場しJリーグデビューを飾ると、リードされている展開のなかで巻き返しを図るためサイドを積極的に駆け上がりチームのチャンスを演出。得点やアシストはありませんでしたが、左足を使ったプレーで存在感を示します。その後は夏場にかけて出場機会を掴み第35節大宮戦では先発フル出場を果たすなど、特別指定選手でありながらその枠を飛び出すかのような活躍をみせました。今シーズンはリーグ戦5試合に出場し、正式入団前にプロのスピードや激しさを体感し貴重な経験を積むことができたと思いますね。普通ならチームの練習に参加するだけが特別指定選手の一般的な流れなのに対し、三浦選手は練習に留まらずにそこからリーグ戦に5試合も出てしまう素晴らしさがあります。来年は大学を卒業し腰を据えてサッカーに集中できる環境となるので、さらに出場数を増やしてウイングバックのレギュラーに定着できるように頑張ってほしいと思います。
【優秀選手賞】→浦上仁騎選手
優秀選手賞1人目は浦上選手。2021年に加入ししばらくは右のストッパーが定位置だった浦上選手ですが、今シーズンは主に3バックの中央のポジションを担当。他のディフェンス陣と連携しながら守備統率を行いチームを引き締めます。チームはリーグ戦では思うような結果が残せず失点が目立つ試合展開が多かったものの、浦上選手はディフェンスリーダーとして懸命に守る姿が印象的でしたね。吉田監督にも重宝され、浦上選手はチームで唯一全試合に出場。天皇杯にも4試合に出場し優勝に貢献しました。個人としてはパス数とクリア数、そして意外にも空中戦勝利数がチームNo.1の多さを記録するなど、DFでありながら守備面はもちろん、繋ぎの面でも中心的存在になっていましたね。やはりリーグ戦全試合出場が一番の選考要素となりました。
【優秀選手賞】→長谷川元希選手
優秀選手賞2人目は長谷川選手。23歳でありながらすでに中心選手としてチームを引っ張り、開幕から抜群の存在感を示します。特にシーズン序盤戦は長谷川選手の魅力が大いに発揮された時期で、9試合で5得点を奪いチームの得点頭に。中盤戦からやや足踏みがみられたものの、その後は味方の決定機を演出するチャンスメーカーとしての才能が光輝いていました。今シーズンは40試合に出場し8得点4アシスト。天皇杯の舞台でもチームを攻撃面で引っ張り5試合に出場。リーグ戦のチーム成績は伴いませんでしたが、本人にとっては大きく飛躍できたシーズンになったと思います。期待の若手からヴァンフォーレの顔になりつつある長谷川選手を優秀選手賞に選出しました。
【優秀選手賞】→須貝英大選手
優秀選手賞3人目は須貝選手。開幕からウイングバックの位置で先発の座を掴むと、第9節まで左右のサイドで躍動。須貝選手にとって転機になったのは第10節金沢戦。前半10分にCBの選手が負傷交代すると、須貝選手が3バックの右側にコンバートされます。そしてこの試合で得点を奪うと、そこから積極的に攻撃参加するCBとしての須貝選手が覚醒。普段は組織的守備をこなしながら機を見計らった大胆なオーバーラップで前線に上がっていくと、相手守備陣の隙を突いてエリア内のスペースに入り込み、貴重なゴールを決めてしまいます。そのプレーはまさに神出鬼没。3バックの一角に定着した須貝選手はリーグ戦で41試合に出場し5得点3アシストの好成績を収めるなど活躍。プレーの幅が大きく広がるシーズンになりましたね。ウイングバックのポジション以外で新たな魅力を発揮し、チーム力アップに大きく貢献したことが受賞理由になりました。
【MIP賞】→三平和司選手
Most Impressive Player(最も印象的な選手)に送るMIP賞。このブログではMIP賞を決める投票を呼び掛けておりアンケート集計した結果、三平選手が1番多くの得票ポイントを獲得(18P)。ちなみに2位は須貝選手(16P)、3位河田選手(15P)、4位山田選手(6P)、5位長谷川選手(5P)。天皇杯決勝で先制ゴールを決めるなどプレー面はもちろんのこと、三平選手の印象的な髪型も注目が集まり、今や山梨県でアフロヘアと言ったら現在真っ先に名前が挙がるであろう有名な存在になりましたね。今シーズン最もインパクトのある選手だったと思います。
【カムバック賞】→小林岩魚選手
新設されたカムバック賞。これまでもがき苦しんだ経験を持つ選手が、今シーズンようやく花開く活躍を残した選手がこの賞の対象選手となります。その第1回目の受賞者は小林選手。これまで度重なるケガに悩まされ、在籍3年間で8試合しかリーグ戦出場がなかった小林選手。しかし今シーズンは第8節の仙台戦で途中から登場し初出場を飾ると、そこから左のウイングバックとして吉田監督に起用される機会が多くなります。攻撃的にサイドを突破しようとする強い気持ちと左足の正確なクロスボールを武器に、主に三平選手のゴールをお膳立て。4年目でようやくその才能が開花します。順調に出場数を増やし21試合に出場するものの、第30節琉球戦で右足を負傷。全治4か月と診断され結局シーズン中の復帰は叶いませんでした。3年間で8試合の出場だったのが今シーズン21試合に増加できたことが最大の受賞理由となりました。来年はしっかりとケガを治してまたピッチに戻ってきてほしいですね。
【特別功労賞】→ウィリアン・リラ選手
長年クラブで活躍し現役引退を決断した選手やヴァンフォーレのクラブのために成果を挙げて他クラブに去っていった選手を対象にした特別功労賞。今回の受賞者は後者のケースでウィリアン・リラ選手が受賞者となります。リラ選手は2021年にチームに加入し、1年目はリーグ戦31試合に出場し9得点。2年目となる今シーズンは昨年の経験を活かしさらなるゴール量産が期待されていました。しかし数多くの決定機を作るものの、我力で突破できるチャンスが少ないため決め切れないシーンが目立ち、試合出場数は39試合でしたがゴール数は昨年と同じ9得点と伸び悩みました。しかしリラ選手の魅力は前線で体を張ってボールキープし、そこからチームの攻撃をスタートさせる着火剤のような働き。攻撃のリズムをスムーズにさせてくれる起点になれるので、長谷川選手や鳥海選手などシャドーの選手は彼がいるととてもやりやすかったと思いますね。一般的なブラジル人FWだとエゴイストな一面が強く、自分の思い通りにならないと調子を崩してしまう選手が多いなかで、リラ選手は良い意味でブラジル人らしくない真面目な性格で自分が犠牲になってもチームのために動ける貴重な存在でした。今シーズン限りでの退団が発表されましたが、ヴァンフォーレ在籍2年間でチームのために尽くしてくれたブラジル人選手としてリラ選手を選出しました。
【最優秀選手(MVP)賞】→河田晃兵選手
映えある2022年ヴァンフォーレ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは河田選手。今シーズン在籍8年目(2013年も含めると9年目)を迎える35歳の河田選手。今シーズンはスタートからがっちりとレギュラーの座を掴み守護神として試合に出場。驚異的な反応のセービングとキック精度も日に日に向上し、安定感のあるGKとしてリーグ戦37試合に出場。チーム成績は低迷しましたが、河田選手は好セーブを連発し失点の機会を未然に防ぐなど懸命にプレーする姿が印象的でした。なにより河田選手が輝いた瞬間は天皇杯決勝の舞台。延長戦後半のPKセーブやPK戦でのシュートストップがなければヴァンフォーレの優勝はあり得ませんでしたね。それほど河田選手の活躍は神がかっていました。近年はコンディションに不安を抱えていたものの、今シーズンはその不安を払拭するかのような安定感を披露したこと、そして天皇杯優勝に導くセービングはのちのクラブ史に語り継がれていくような名シーンになったと思います。
…ということで大賞には河田選手を選出しました。今回選ばれた選手以外にも各賞に選出したい選手がたくさんいたのが本音です。惜しくも漏れた選手も含めて来シーズンここのコーナーで表彰させてください。
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【ニューヒーロー賞】→三浦颯太選手
本来は高卒や大卒など新人選手1年目の選手を対象にしたニューヒーロー賞。今回は例外でまだ正式入団していないのですが、特別指定選手として今シーズンチームの活動に参加していた三浦選手が受賞者となります。三浦選手の正式入団は2023年シーズンから。しかし2021年6月に早くも入団内定が決まり、特別指定選手として今シーズンの開幕戦メンバーにいきなり抜擢されます。後半27分に途中出場しJリーグデビューを飾ると、リードされている展開のなかで巻き返しを図るためサイドを積極的に駆け上がりチームのチャンスを演出。得点やアシストはありませんでしたが、左足を使ったプレーで存在感を示します。その後は夏場にかけて出場機会を掴み第35節大宮戦では先発フル出場を果たすなど、特別指定選手でありながらその枠を飛び出すかのような活躍をみせました。今シーズンはリーグ戦5試合に出場し、正式入団前にプロのスピードや激しさを体感し貴重な経験を積むことができたと思いますね。普通ならチームの練習に参加するだけが特別指定選手の一般的な流れなのに対し、三浦選手は練習に留まらずにそこからリーグ戦に5試合も出てしまう素晴らしさがあります。来年は大学を卒業し腰を据えてサッカーに集中できる環境となるので、さらに出場数を増やしてウイングバックのレギュラーに定着できるように頑張ってほしいと思います。
【優秀選手賞】→浦上仁騎選手
優秀選手賞1人目は浦上選手。2021年に加入ししばらくは右のストッパーが定位置だった浦上選手ですが、今シーズンは主に3バックの中央のポジションを担当。他のディフェンス陣と連携しながら守備統率を行いチームを引き締めます。チームはリーグ戦では思うような結果が残せず失点が目立つ試合展開が多かったものの、浦上選手はディフェンスリーダーとして懸命に守る姿が印象的でしたね。吉田監督にも重宝され、浦上選手はチームで唯一全試合に出場。天皇杯にも4試合に出場し優勝に貢献しました。個人としてはパス数とクリア数、そして意外にも空中戦勝利数がチームNo.1の多さを記録するなど、DFでありながら守備面はもちろん、繋ぎの面でも中心的存在になっていましたね。やはりリーグ戦全試合出場が一番の選考要素となりました。
【優秀選手賞】→長谷川元希選手
優秀選手賞2人目は長谷川選手。23歳でありながらすでに中心選手としてチームを引っ張り、開幕から抜群の存在感を示します。特にシーズン序盤戦は長谷川選手の魅力が大いに発揮された時期で、9試合で5得点を奪いチームの得点頭に。中盤戦からやや足踏みがみられたものの、その後は味方の決定機を演出するチャンスメーカーとしての才能が光輝いていました。今シーズンは40試合に出場し8得点4アシスト。天皇杯の舞台でもチームを攻撃面で引っ張り5試合に出場。リーグ戦のチーム成績は伴いませんでしたが、本人にとっては大きく飛躍できたシーズンになったと思います。期待の若手からヴァンフォーレの顔になりつつある長谷川選手を優秀選手賞に選出しました。
【優秀選手賞】→須貝英大選手
優秀選手賞3人目は須貝選手。開幕からウイングバックの位置で先発の座を掴むと、第9節まで左右のサイドで躍動。須貝選手にとって転機になったのは第10節金沢戦。前半10分にCBの選手が負傷交代すると、須貝選手が3バックの右側にコンバートされます。そしてこの試合で得点を奪うと、そこから積極的に攻撃参加するCBとしての須貝選手が覚醒。普段は組織的守備をこなしながら機を見計らった大胆なオーバーラップで前線に上がっていくと、相手守備陣の隙を突いてエリア内のスペースに入り込み、貴重なゴールを決めてしまいます。そのプレーはまさに神出鬼没。3バックの一角に定着した須貝選手はリーグ戦で41試合に出場し5得点3アシストの好成績を収めるなど活躍。プレーの幅が大きく広がるシーズンになりましたね。ウイングバックのポジション以外で新たな魅力を発揮し、チーム力アップに大きく貢献したことが受賞理由になりました。
【MIP賞】→三平和司選手
Most Impressive Player(最も印象的な選手)に送るMIP賞。このブログではMIP賞を決める投票を呼び掛けておりアンケート集計した結果、三平選手が1番多くの得票ポイントを獲得(18P)。ちなみに2位は須貝選手(16P)、3位河田選手(15P)、4位山田選手(6P)、5位長谷川選手(5P)。天皇杯決勝で先制ゴールを決めるなどプレー面はもちろんのこと、三平選手の印象的な髪型も注目が集まり、今や山梨県でアフロヘアと言ったら現在真っ先に名前が挙がるであろう有名な存在になりましたね。今シーズン最もインパクトのある選手だったと思います。
【カムバック賞】→小林岩魚選手
新設されたカムバック賞。これまでもがき苦しんだ経験を持つ選手が、今シーズンようやく花開く活躍を残した選手がこの賞の対象選手となります。その第1回目の受賞者は小林選手。これまで度重なるケガに悩まされ、在籍3年間で8試合しかリーグ戦出場がなかった小林選手。しかし今シーズンは第8節の仙台戦で途中から登場し初出場を飾ると、そこから左のウイングバックとして吉田監督に起用される機会が多くなります。攻撃的にサイドを突破しようとする強い気持ちと左足の正確なクロスボールを武器に、主に三平選手のゴールをお膳立て。4年目でようやくその才能が開花します。順調に出場数を増やし21試合に出場するものの、第30節琉球戦で右足を負傷。全治4か月と診断され結局シーズン中の復帰は叶いませんでした。3年間で8試合の出場だったのが今シーズン21試合に増加できたことが最大の受賞理由となりました。来年はしっかりとケガを治してまたピッチに戻ってきてほしいですね。
【特別功労賞】→ウィリアン・リラ選手
長年クラブで活躍し現役引退を決断した選手やヴァンフォーレのクラブのために成果を挙げて他クラブに去っていった選手を対象にした特別功労賞。今回の受賞者は後者のケースでウィリアン・リラ選手が受賞者となります。リラ選手は2021年にチームに加入し、1年目はリーグ戦31試合に出場し9得点。2年目となる今シーズンは昨年の経験を活かしさらなるゴール量産が期待されていました。しかし数多くの決定機を作るものの、我力で突破できるチャンスが少ないため決め切れないシーンが目立ち、試合出場数は39試合でしたがゴール数は昨年と同じ9得点と伸び悩みました。しかしリラ選手の魅力は前線で体を張ってボールキープし、そこからチームの攻撃をスタートさせる着火剤のような働き。攻撃のリズムをスムーズにさせてくれる起点になれるので、長谷川選手や鳥海選手などシャドーの選手は彼がいるととてもやりやすかったと思いますね。一般的なブラジル人FWだとエゴイストな一面が強く、自分の思い通りにならないと調子を崩してしまう選手が多いなかで、リラ選手は良い意味でブラジル人らしくない真面目な性格で自分が犠牲になってもチームのために動ける貴重な存在でした。今シーズン限りでの退団が発表されましたが、ヴァンフォーレ在籍2年間でチームのために尽くしてくれたブラジル人選手としてリラ選手を選出しました。
【最優秀選手(MVP)賞】→河田晃兵選手
映えある2022年ヴァンフォーレ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは河田選手。今シーズン在籍8年目(2013年も含めると9年目)を迎える35歳の河田選手。今シーズンはスタートからがっちりとレギュラーの座を掴み守護神として試合に出場。驚異的な反応のセービングとキック精度も日に日に向上し、安定感のあるGKとしてリーグ戦37試合に出場。チーム成績は低迷しましたが、河田選手は好セーブを連発し失点の機会を未然に防ぐなど懸命にプレーする姿が印象的でした。なにより河田選手が輝いた瞬間は天皇杯決勝の舞台。延長戦後半のPKセーブやPK戦でのシュートストップがなければヴァンフォーレの優勝はあり得ませんでしたね。それほど河田選手の活躍は神がかっていました。近年はコンディションに不安を抱えていたものの、今シーズンはその不安を払拭するかのような安定感を披露したこと、そして天皇杯優勝に導くセービングはのちのクラブ史に語り継がれていくような名シーンになったと思います。
…ということで大賞には河田選手を選出しました。今回選ばれた選手以外にも各賞に選出したい選手がたくさんいたのが本音です。惜しくも漏れた選手も含めて来シーズンここのコーナーで表彰させてください。
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