6月28日にアウェーで行われた2023年明治安田生命J2リーグ第21節ジュビロ磐田戦ですが、試合結果は1対1の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた林田選手のゴールでした。
【良かった点】
今回良かった点は2つ。まず1つ目は堅守速攻のチームスタイルがピッチ上で表現できていたこと。連戦中の両チームの対戦となったこの試合ヴァンフォーレは前節と先発メンバーを全く変えず、磐田は10人を変更するという対極の方針のなかでスタート。選手たちの蓄積疲労が心配されますが今までやってきたスムーズな連携が期待できるヴァンフォーレは、まずはしっかりと前からプレスをかけにいく姿勢をみせます。積極果敢にボール奪取にチャレンジして中盤の位置で攻守が切り替わることがあり、そこから素早く縦に仕掛けることができていましたね。前半32分のヴァンフォーレの先制点のシーンはその前目のプレスからショートカウンターを発動させたかたち。相手の最終ラインに対して前線の選手が連動しながらプレスに行くと、磐田が出した縦パスをボランチの林田選手が前に飛び出してインターセプト。それが見事に成功すると林田選手はそのまま前線に上がっていき、鳥海選手からもらったパスを体を捻りながらダイレクトでシュート。そのシュートがゴール右隅に決まり、ヴァンフォーレが幸先良く先制点を挙げます。このシーンでは林田選手がインターセプトしてその流れで前線に上がっていったことで、磐田の守備陣は林田選手に誰がマークにつくのか一瞬迷っていた感じがしましたね。その隙を見逃さず鳥海選手がアシスト。チームが今シーズン推し進めている前目でボールを奪って手数をかけずに素早くフィニッシュまで繋げる堅守からのショートカウンターが完璧にハマったシーンでもありました。またこれまでと変わらない先発メンバーで連携がしっかり取れていたのもこの得点に結びついた大きな要因だったと個人的には思います。試合全体を通してみるとパスを繋ぐ能力が高い磐田の選手たちにポゼッションされてヴァンフォーレは守勢にまわることが多かったのですが、その状況でもディフェンスがほとんど崩れなかったのは守備陣の集中力が長い時間保たれていたからだと思います。
2つ目はマンシャ選手の気迫あふれるディフェンス。今シーズン開幕から先発出場を続けていたマンシャ選手でしたが、蓮川選手の台頭によってここ数試合はスタメンを外れる機会が多くなっていました。ベンチでピッチ上の戦況を見守る立場となり悔しい気持ちもあったと思います。そのもどかしい気持ちを解消するかのごとく最近になって出場機会をもらうと水を得た魚のように鋭いディフェンスを披露。自身の売りである競り合いの強さはもちろん、今回の試合の終盤の時間帯には連続して放たれるシュートに体を投げ出して止める気迫もみせるなど、その存在感を大いに発揮していました。得点は奪われましたが、マンシャ選手が相手のファビアン・ゴンザレス選手にほとんどの機会で仕事をさせず封じ込めていたことは忘れてはいけません。相変わらず井上選手と蓮川選手の3人でCBの2枠を争う熾烈な状況となっていますが、その争いの先頭を走るような活躍を今回みせられたと思いますね。
【気になった点】
この試合気になった点は2点。1つ目は後半始めに守備の隙をみせてしまったこと。磐田がボールを持っている時間が長かった試合ですが、パスは多く繋がれてシュートを打たれるもののゴール前での攻防ではきちんとプレッシャーがかけられており、相手のシュート精度を落とすことができていたヴァンフォーレ。大半の時間は集中して守備対応ができていましたが、唯一隙をみせてしまったのが後半の立ち上がりのシーンでした。後半開始してすぐにヴァンフォーレはカウンターから長谷川選手がゴールを脅かす決定機を作りますが決め切れないでいると、攻守が切り替わった磐田が素早くセットプレーをリスタート。センターサークル付近からロングフィードを前線に供給すると、そのボールに抜け出したファビアン・ゴンザレス選手が体の強さをみせて寄ってきた蓮川選手に競り勝つと、河田選手もかわして無人のゴールにシュートを流し込みます。このシーンはロングフィードに対応した蓮川選手がそのボールをGK河田選手にキャッチしてもらうためにファビアン・ゴンザレス選手に対して体を入れに行ったことがまずかったポイント。中途半端な姿勢でスクリーンプレーに行った結果、ファビアン・ゴンザレス選手に入れ替わられてその屈強なフィジカルの餌食になってしまいました。やはりこのようなゴールに向かっていくルーズなロングフィードに駆け寄る場面では何が起きるか分からないため、セーフティに大きくクリアするといったシンプルなプレーを心がけるのが重要。この試合の他の場面ではそれができていただけに非常にもったいない失点シーンとなりましたね。
2つ目はジェトゥリオ選手の活かし方。この試合も左のサイドハーフとして先発出場したジェトゥリオ選手は、須貝選手や長谷川選手と協力しながら左サイドを仕掛けていきます。その仕掛けは効果的で前半の主な攻撃の起点になっていました。しかしながらゴールを狙うなど決定機に絡むシーンはほとんどなかったので、彼の攻撃能力を考えればもっとシュートが狙えるゴールの近いエリアでプレーさせたいところ。彼は爆発的なスピードはありませんが長身でしなやかなボールタッチから多彩なシュートが打てるのが武器だと思うので、できれば彼がいる左サイドから打開するのではなくその逆の右サイドから展開していき、そこからのクロスボールにジェトゥリオ選手が左から中央に入りながら合わせるシーンを数多く作りたいですね。最近ではウタカ選手がゴールを量産しているので相手チームからのマークも日に日に厳しくなっている状況を逆手にとって、ウタカ選手を囮にして相手選手を引きつけ、比較的手薄なジェトゥリオ選手がフィニッシュを迎える新たな攻撃パターンをこれから模索していってほしいですね。
…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、11勝4分け7敗の勝ち点37で順位は6位となっています。未消化分の試合だったので勝てば無条件で上位に迫れるチャンスでしたが、やはりそううまくはいきませんね。できるだけ早く勝ち点3をゲットしてJ1自動昇格圏内を争うライバルクラブにプレッシャーがかけられる位置に上がれるように、一戦一戦集中してこれからの試合に臨んでほしいと思います。
【ジュビロ磐田×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2023明治安田生命J2リーグ第21節 | 2023シーズン|Jリーグ
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【良かった点】
今回良かった点は2つ。まず1つ目は堅守速攻のチームスタイルがピッチ上で表現できていたこと。連戦中の両チームの対戦となったこの試合ヴァンフォーレは前節と先発メンバーを全く変えず、磐田は10人を変更するという対極の方針のなかでスタート。選手たちの蓄積疲労が心配されますが今までやってきたスムーズな連携が期待できるヴァンフォーレは、まずはしっかりと前からプレスをかけにいく姿勢をみせます。積極果敢にボール奪取にチャレンジして中盤の位置で攻守が切り替わることがあり、そこから素早く縦に仕掛けることができていましたね。前半32分のヴァンフォーレの先制点のシーンはその前目のプレスからショートカウンターを発動させたかたち。相手の最終ラインに対して前線の選手が連動しながらプレスに行くと、磐田が出した縦パスをボランチの林田選手が前に飛び出してインターセプト。それが見事に成功すると林田選手はそのまま前線に上がっていき、鳥海選手からもらったパスを体を捻りながらダイレクトでシュート。そのシュートがゴール右隅に決まり、ヴァンフォーレが幸先良く先制点を挙げます。このシーンでは林田選手がインターセプトしてその流れで前線に上がっていったことで、磐田の守備陣は林田選手に誰がマークにつくのか一瞬迷っていた感じがしましたね。その隙を見逃さず鳥海選手がアシスト。チームが今シーズン推し進めている前目でボールを奪って手数をかけずに素早くフィニッシュまで繋げる堅守からのショートカウンターが完璧にハマったシーンでもありました。またこれまでと変わらない先発メンバーで連携がしっかり取れていたのもこの得点に結びついた大きな要因だったと個人的には思います。試合全体を通してみるとパスを繋ぐ能力が高い磐田の選手たちにポゼッションされてヴァンフォーレは守勢にまわることが多かったのですが、その状況でもディフェンスがほとんど崩れなかったのは守備陣の集中力が長い時間保たれていたからだと思います。
2つ目はマンシャ選手の気迫あふれるディフェンス。今シーズン開幕から先発出場を続けていたマンシャ選手でしたが、蓮川選手の台頭によってここ数試合はスタメンを外れる機会が多くなっていました。ベンチでピッチ上の戦況を見守る立場となり悔しい気持ちもあったと思います。そのもどかしい気持ちを解消するかのごとく最近になって出場機会をもらうと水を得た魚のように鋭いディフェンスを披露。自身の売りである競り合いの強さはもちろん、今回の試合の終盤の時間帯には連続して放たれるシュートに体を投げ出して止める気迫もみせるなど、その存在感を大いに発揮していました。得点は奪われましたが、マンシャ選手が相手のファビアン・ゴンザレス選手にほとんどの機会で仕事をさせず封じ込めていたことは忘れてはいけません。相変わらず井上選手と蓮川選手の3人でCBの2枠を争う熾烈な状況となっていますが、その争いの先頭を走るような活躍を今回みせられたと思いますね。
【気になった点】
この試合気になった点は2点。1つ目は後半始めに守備の隙をみせてしまったこと。磐田がボールを持っている時間が長かった試合ですが、パスは多く繋がれてシュートを打たれるもののゴール前での攻防ではきちんとプレッシャーがかけられており、相手のシュート精度を落とすことができていたヴァンフォーレ。大半の時間は集中して守備対応ができていましたが、唯一隙をみせてしまったのが後半の立ち上がりのシーンでした。後半開始してすぐにヴァンフォーレはカウンターから長谷川選手がゴールを脅かす決定機を作りますが決め切れないでいると、攻守が切り替わった磐田が素早くセットプレーをリスタート。センターサークル付近からロングフィードを前線に供給すると、そのボールに抜け出したファビアン・ゴンザレス選手が体の強さをみせて寄ってきた蓮川選手に競り勝つと、河田選手もかわして無人のゴールにシュートを流し込みます。このシーンはロングフィードに対応した蓮川選手がそのボールをGK河田選手にキャッチしてもらうためにファビアン・ゴンザレス選手に対して体を入れに行ったことがまずかったポイント。中途半端な姿勢でスクリーンプレーに行った結果、ファビアン・ゴンザレス選手に入れ替わられてその屈強なフィジカルの餌食になってしまいました。やはりこのようなゴールに向かっていくルーズなロングフィードに駆け寄る場面では何が起きるか分からないため、セーフティに大きくクリアするといったシンプルなプレーを心がけるのが重要。この試合の他の場面ではそれができていただけに非常にもったいない失点シーンとなりましたね。
2つ目はジェトゥリオ選手の活かし方。この試合も左のサイドハーフとして先発出場したジェトゥリオ選手は、須貝選手や長谷川選手と協力しながら左サイドを仕掛けていきます。その仕掛けは効果的で前半の主な攻撃の起点になっていました。しかしながらゴールを狙うなど決定機に絡むシーンはほとんどなかったので、彼の攻撃能力を考えればもっとシュートが狙えるゴールの近いエリアでプレーさせたいところ。彼は爆発的なスピードはありませんが長身でしなやかなボールタッチから多彩なシュートが打てるのが武器だと思うので、できれば彼がいる左サイドから打開するのではなくその逆の右サイドから展開していき、そこからのクロスボールにジェトゥリオ選手が左から中央に入りながら合わせるシーンを数多く作りたいですね。最近ではウタカ選手がゴールを量産しているので相手チームからのマークも日に日に厳しくなっている状況を逆手にとって、ウタカ選手を囮にして相手選手を引きつけ、比較的手薄なジェトゥリオ選手がフィニッシュを迎える新たな攻撃パターンをこれから模索していってほしいですね。
…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、11勝4分け7敗の勝ち点37で順位は6位となっています。未消化分の試合だったので勝てば無条件で上位に迫れるチャンスでしたが、やはりそううまくはいきませんね。できるだけ早く勝ち点3をゲットしてJ1自動昇格圏内を争うライバルクラブにプレッシャーがかけられる位置に上がれるように、一戦一戦集中してこれからの試合に臨んでほしいと思います。
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