「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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「エッチ」とかけて「辛い料理」と解く!

2015年08月17日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いい夏ですね。

うーん、それって、やっぱり、いろんな人生を生きてきて・・・大失敗な夏、大不幸な夏を過ごしてきたからこそ、

なんか、到達出来る、そういう夏だからですかねー。

笑顔になれる夏を過ごせれば、それで、いいんちゃいますかねー。


さ、新たにリセットしよ!


さて、その時、僕は夕方、辛辣姫ユキちゃん(28)のマンションで、お酒を飲んでいました。

暑い夏も盛りを過ぎた・・・そんな夕日の風景でした。

「それにしても、今年の夏休みは・・・随分と辛い店に行きましたね・・・」

と、浴衣姿のユキちゃんはうちわで風を送ってくれる。

「ユキちゃんの計略にやられたよ・・・辛い料理が不得意だった僕が・・・いつの間にか、「辛い料理クエスター」だからね」

「だいたい料理系の問題は、ユキちゃんに勝てるわけがないんだから・・・ユキちゃんのお母さんは料理研究家なんだし・・・」

と、僕。辛めに味付けされたホットチキンを食べている。

「でも、ゆるちょさんは今まで、「辛い料理が苦手」って公言してたから・・・わたしは、「自分が辛い料理が割りと好き」と言う事は」

「ゆるちょさんの前では、絶対に一言も言ってませんよ。だって、それを言ったらお人好しのゆるちょさんは」

「絶対にわたしの事を考えて「たまには辛い料理も食べてみようか?」って絶対に言いますもん」

と、ユキちゃん。

「まあ、それはそうなんだけどさ・・・そういう所の気配り、完璧だから、ユキちゃんなんだけどね」

と、僕。ホットチキンは美味しい。ビールが進む。

「でも、実際、これまでは辛い料理は苦手だったんですよね?ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「元々はさ・・・辛いって事は舌の上で味を感じ取る受容体である「味蕾」が破壊されるって言う話を聞いたし」

「「「辛い」って舌の火傷だよ。すごく危ない行動なんだよ。それを感じるのって」って大学時代に、誰かに言われてさ」

「それがまず、頭にあったんだよね」

と、僕。

「しかも、辛い料理を食べると僕自身、すぐに大量の汗が出てたから・・・それがちょっと嫌で」

「・・・それもあって、「辛い料理は苦手」って言う意識が強かったんだ・・・」

と、僕。

「それってゆるちょさんらしくない。誰かに賢しらに言われた「知識」を自分で試す事もせず、その「知識」に支配されてたなんて」

「・・・常に経験を至上の価値として、自分がその経験から、何を思うか・・・から、「生きる知恵」を常に作ってきた」

「ゆるちょさんらしくないですよ・・・それ」

と、ユキちゃん。

「確かに、そうだね。ユキちゃんの言う通りだ」

と、僕。ホットチキンの辛みをビールで流す。

「それに辛いモノを食べて、大量に汗が出るのは・・・ゆるちょさんが常に毎日トレーニングを欠かさないから」

「身体の新陳代謝能力が高いからで・・・・それは望ましい身体の状況って事ですからね・・・」

「実際、過度に辛いものばかり食べると、味蕾ばかりか、消化器系がやられますけど、ゆるちょさんは」

「消化器系も強いし、辛いもので胃が荒れたりしないでしょう?」

と、ユキちゃん。

「ああ。その辺、消化器系は、だいぶ強いみたい。辛いもの食べても、次の日、トイレでつらくなる事もないしね」

と、僕は笑顔で言う。

「よく長生きのお年寄りは普段、肉をたくさん食べているからだ・・・なんて言う人がいますけど」

「あれこそ、「逆因果関係のカン違い現象」で・・・胃や消化器系が丈夫だから、健康で長生きが出来るし、肉も食べられるって考えるべきなんですよね?」

「ゆるちょさん!」

と、ユキちゃん。

「そういう事。僕が消化器系が強いのも、僕らの仕事はフリーのお仕事だし、「好きこそ物の上手なれ」で職業を選んでいるから」

「・・・胃や消化器系にストレスによる負担をかけていない。だから、少々の辛いモノでやられる事はない・・・と言う事だと思うね」

と、僕。

「なんか、ストレスと言う事で考えると・・・世の女性が辛いものが好きなのは、辛いものを食べる事でストレス解消しているんじゃないかと思いますけどね」

と、辛辣姫。

「辛いものを食べるとストレスを解消出来るの?汗をかくことで、ストレス解消になるのかな。女性は、涙を流せる映画を見ると、ココロが洗われてストレス解消されるのと同じ事?」

と、僕は辛辣姫に質問している。

「辛いものを食べると感情がスッキリするんですよね。涙も感情をリセット出来る。まあ、女性は感情の生き物ですからね」

「常に最高の感情でいたいんですよ」

と、辛辣姫。

「じゃあ、聞くけど、女性として、最高の感情って、具体的に何?」

と、僕。

「好きな男性に最大限に理解して貰って、一緒に笑顔になれる事・・・でしょうね」

「でも、その中でも、最高って言ったら・・・スキンシップが出来る事でしょうね」

と、ユミちゃん。

「あれ、スキンシップをすると、相手の女性の気持ちが伝わって来たりするんだよね。昔、ピューロランドで、キティちゃんに突然握手されて」

「手に触れた瞬間・・・相手が望んで握手してきた事も・・・握手出来て、相手がすっごく嬉しがっている事も・・・僕のココロに伝わってきた経験があるよ」

と、僕。

「ゆるちょさんって、本当にいろいろな経験をされていますよね・・・でも、それは当然ですよ。女性は相手に自分の気持ちを伝えたくて」

「スキンシップするんですから・・・」

と、ユキちゃん。

「そう言えば、未だにモスバーガーに行くと、可愛い女の子が笑顔でお釣りをくれながら、手をギューッと握ってくれるけどね・・・」

と、僕。

「まあ、ゆるちょさん相手だったら、そうしたくなるのが、女性なんじゃないですか」

と、ユキちゃん。

「わたし、思うんですけど、好きな男性には触れたいし、触れさせたいのが女性なんです」

「逆に生理的にダメな男性は、肌に触れるどころか、視界にすらいれたくないし、声さえ聞きたくない・・・そこまで行くのが女性だと思います」

「だから、家庭内別居って、相手を視界にすら、いれたくないから・・・物理的に会わないようにする・・・ってなるんだと思います」

と、ユキちゃん。

「好きな男性だったら、触れたいし、触れさせたい。生理的にダメな男性は、視界に入れないし、声すら・・・存在を意識する事すら、嫌・・・そういう事?」

と、僕。

「ええ。女性は本能の世界の住人ですから・・・結局、そうなるんです」

と、ユキちゃん。

「えーと、話を戻しますね。わたし、ゆるちょさんを見ながら、「でも、この人・・・案外、辛いモノ好きになれる素質があるんじゃないかな?」って」

「結構、思っていたんですね・・・」

と、ユキちゃん。

「え?そうなの?例えば、どういう所から?」

と、僕。

「だって、ゆるちょさん、タイカレーとか好きじゃないですか。タイカレーの辛さも好きだって言うし、ナンプラーも好きだし、ガパオご飯も普通に食べてるし」

「トムヤムクンもへーきでしょ?香草も大丈夫そうだし・・・」

と、ユキちゃん。

「そっか。なんだろうな。カレーがまず、好きなんだよね。香辛料の辛さだから・・・味わい深くて好きだしさ・・・」

「だいたい、カレーに至っては好きが講じて皆に作ったりするからな・・・カレーの辛さはちょっと別な感じで捉えていたんだろうね」

と、僕。

「だから、辛い旨味は、わかっているんじゃないかと思っていたんです」

「だから、いつかは、ゆるちょさんを、「辛い料理クエスター」にしてやろうって思っていたんです、わたし」

と、ユキちゃん。

「ま、賢いユキちゃんに計略かけられたら・・・ま、弱いよね、僕としては・・・」

と、僕は苦笑。

「・・・それで、この夏のある日、ゆるちょさんは言葉にしましたよね」

「「美味しい担々麺の店に行きたい・・・ユキちゃん、そういお店知ってる?」って・・・」

「その時、わたしは、シメタと思ったんです。でも、どういう風の吹き回しだったんですか、あれ?」

と、ユキちゃん。

「いや、この夏は結構、各所でカレーを作ってあげててさ・・・辛みもいろいろ考えて味見とかしてたら」

「なんとなく、辛みに慣れて・・・夏だったし、ちょっと辛い料理を本格的に食べたくなって・・・」

「で、料理と言ったら、ユキちゃんに聞くのが早いと思って」

と、僕。

「だいたい、僕は元々、担々麺が好きだったから・・・で、ユキちゃんに連れて行って貰ったってわけ」

「まあ、だから・・・この夏、確実に、辛みを楽しむ環境が僕の身体的に・・・出来てたって事だろうね」

と、僕。

「そうなんですよ。わたしも、それがわかったから・・・「よし、今年の夏こそ、ゆるちょさんを「辛みクエスター」にしちゃえ」って」

「その一瞬で思って・・・で、とりあえず旨味の濃い、少し辛めの担々麺の店に連れて行ったんです」

と、ユキちゃん。

「うん。最初の店・・・あそこ、すげー、美味かった。辛さも程良くて・・・」

と、僕。

「わたしとしては、とにかく、程よい辛さの店に行って・・・ゆるちょさんの求めている辛さを知りたかったんです。だから、低い辛さの店から」

「少しずつ辛さをアップしていくか・・・少し辛さをダウンさせるかして、ゆるちょさんの求めている辛さの基本を知りたかったんです」

と、ユキちゃん。

「で、次に辛めの甘い店に連れて行ったら、ゆるちょさん、案の定、「ユキちゃん、ここの辛み、少し甘くない」って言ってくれて・・・」

「もう、そこで、ゆるちょさんが、完全に辛さの旨味を理解している事がわかっちゃったんで・・・あとは、ドンドン「辛みクエスター」の道を歩くことに・・・」

と、ユキちゃん。

「あの時・・・ユキちゃんは説明してくれたよね・・・「ゆるちょさんはもう辛さのベースを理解しちゃったから・・・あとはその辛さのベースを高めていけば」」

「「辛い料理の真髄に出会うまでいけますよ」って・・・」

と、僕。

「ええ。まあ、今はまだ、極初歩のあたりを歩いてる感じですけど、辛い料理の世界は。かなり深いですから・・・楽しみながら、深めて行きましょうよ」

と、ユミちゃん。目が妖しく光る。

「ゲゲゲ・・・そういう話なの・・・でも、確かに、辛い料理って旨味が深い・・・辛けりゃいいってもんじゃないし、やっぱり旨味が必要だし・・・」

「でも、その辛みの向こうにこそ、ある旨味と言うのも、やっと感じられるようになってきた・・・」

と、僕。

「わたし、辛い料理って、男女関係と同じようなもんだと思っているんです」

と、辛辣姫。

「へ?それ、どういう事?」

と、僕。ユキちゃん手製の麻婆豆腐を食べている。

「辛さってある種の痛みだと思うんです。その痛みを越えなければ、本当の旨味に出会えない」

「恋愛だって同じじゃないですか。最初・・・十代の頃は、恋愛にも痛みが伴った。20代になっても、それは同じだったけど、少しずつ歓びも知るようになった」

「あれ?それだと、エッチと辛い料理は同じって事になっちゃいますね・・・」

と、ユキちゃん。ビールが進んでいる。

「エッチは何よりその状況に至る、お互いの気持ちが重要だ。お互いを敬愛し、お互いの存在に感謝を示し、お互いを視界に入れられる事に最大の慶びを感じる・・・」

「そして、相手が自分を最大限理解していてくれる事に感謝し、相手と同化したいとさえ、思う・・・ってなると、ちょっと辛い料理とは違うんじゃないかな?」

と、僕。

「でも、最初の痛みには、耐えなければ・・・その先の歓びは味わえない・・・そっか、これ、ゆるちょさんがよく言う「Bm7の壁」だったんですね」

「辛い料理も「Bm7の壁」同様、少々の痛みの克服が必要・・・そういう事だったんですね」

と、ユキちゃん。

「でも、人生と同様、辛い料理は、さらに深く追求出来ますよ・・・自分を進化させて行く事も出来るし、新しい自分を知る事も出来ます」

と、ユキちゃん。

「恋愛も同じだね。恋愛もさらに深く追求する事が出来る。恋を愛に成長させる事が出来れば・・・相手の今この瞬間の気持ちさえ、見抜けるようになれば」

「そして、相手を常に本能的に気分よくさせる事が出来るようになれば・・・お互い常にしあわせでいられるからね・・・」

と、僕。

「・・・と言う事は、人生何事も「食わず嫌い」はダメって事ですね。味わって始めて出会う味もある・・・そういう事ですね」

と、辛辣姫。

「そうだな。それって、人間との出会いの話でもあるな。だから、いろいろな人間と出会えれば、自分を磨く事につながるんだね」

「それは辛い料理も一緒って事だ」

と、僕。

「そういう意味で言えば・・・辛い料理は、人生を輝かせようとする男女二人をさらに盛り上げてくれる・・・ハッピーアイテムって事になりますね」

「美味しい辛さに、お互い、いい笑顔になれますから・・・」

と、ユキちゃん。

「だから・・・夏が終わる前に・・・まだまだ、美味しい辛い料理を追求して行きましょう?まだまだ、美味しい辛い料理の出てくる店のリストは終わっていませんから」

と、ユキちゃん。

「そうしよう。辛い料理の師、ユキちゃんのリスト、終わらせるまで僕はついていくよ」

「どこまでも、ユキちゃんに、ね・・・」

と、僕。


「あ、そうだ。エッチと辛い料理の共通点、見つけた」

と、僕。

「それって、何ですか?」

と、ユキちゃん。

「経験した後、たくさん汗をかくけど・・・心から、満足した笑顔になれるって事」

と、僕が言うと、

「ふふ・・・バカね」

と、辛辣姫は、少し恥ずかしそうに笑顔になった。


(おしまい)