おはようございます。
いやあ、最近、女性と話していると、ほんとうに為になりますねー。
毎日、おもしろいです。はい。
さて、その時、僕はイケメン貴島くん、御島社長(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、
若い池澤くん(24)と言うメンバーでお酒を飲んでいました。
宴もたけなわになった頃、ユキちゃんが気合の入った表情で、僕に言います。
「わたし、今日はちょっと日頃考えていた、宗教に関する考えを述べちゃおうと思うんですが」
「いいですか!」
と、ちょっと目が怖いユキちゃんです。こういう時は・・・なんかすごい事を言い出すんですね、この子は。
「つまり、わたしは、この地球を日本文化、及び、その他の国と規定した場合の宗教」
「キリスト教にしろ、イスラム教しろ、その二律背反の宗教の存在は、人類の成長に貢献してきたと思えるんですけど」
「1882年、その著作で、ニーチェが「神は死んだ」と表現した時、宗教は人類の成長を促す装置としての役目を終了し」
「以後は、人類を堕落させる装置になってしまったと考えているんです、わたしは・・・」
と、ユキちゃんは真剣な眼差しで話します。
「それって、どういう意味?」
と、早速、御島さんが食いつきます。ま、彼女も無神論者ではありますけどね。
「わたし、この場合、キリスト教について考えてみたいんですけど、無論、イスラム教も一神教と言う意味では同じですよね?」
と、ユキちゃん。
「そうだね。元々、一神教だったユダヤ教が西洋にはあり、そこからキリスト教が出来、そこから別な解釈としてのイスラム教が現れた」
「そういう意味では一神教と言いう根っこは同じだ」
と、貴島くんが解説してくれる。
「わたし、キリスト教って、知識も何もない太古の無辜の民に、初めて「秩序」を教える意味で、当時の為政者が広めたモノだと思っているんです」
「その目的はあくまでも政治の安定と安定した税収の為・・・わたし、そこに為政者の意図が内在されていると考えたんです」
と、辛辣姫。
「キリスト教の中に、為政者の意図が内在している・・・そういう意味?」
と、御島さん。
「そうです。キリスト教の教義を統一した325年5月に開かれた第一回ニカイア公会議において、その教義の統一の真の目的があったと思うんです」
「ただ、教義を統一しただけでなく、何かの目的の為に、教義は統一されるはずでしょう?」
と、辛辣姫。
「なるほど、それは道理だね」
と、僕。
「その目的こそ・・・民衆を為政者がコントロールしやすくする事・・・わたしはその点について具体的に気づいてしまったんです・・・」
と、ユキちゃん。少し青い顔をしている。
「なるほど・・・その答えは何か、知ってはいけないような内容だった・・・と言う事かな?ユキちゃん」
と、僕。
「ええ。わたし、考えているのが、そら恐ろしくなって・・・これって、考えていい事なのか・・・あるいは口に出していいことなのかも・・・」
「キリスト教の重大な秘密のような気がして・・・」
と、ユキちゃん。
「その結論を発表するのは、少し先に・・・現代、「イスラム国」が各国の懸案事項になっていまいますよね?」
「じゃあ、なぜ、「イスラム国」なんかが、あんなに繁栄と言うか、人を集められるのかを、参加を希望する若者の心理面から考えてみたんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・さほど、収入がいいわけでもない「イスラム国」に若者は何故参加したがるか?と言うテーマだね」
と、僕。
「ええ。就職に失敗した北大生が参加しようとしていたりしましたし、京大では左翼の活動家が生まれているようです」
「これらの現象は何を示唆するのか?それをまず、考えていたんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・で、その示唆とは?」
と、僕。
「彼らは現実に対応出来ないが故に、自身が活躍する妄想に逃げ込んだ「逃げ込み者」からの「俺偉い病」・・・自身を誇りたくて誇りたくてしょうが無い」
「ある意味、人間性が小さくて、精神的に弱い、、日本社会では全く使い物にならない、「俺偉い病」のガキ・・・そう見たんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・北大生が就職に失敗したのも、「俺偉い病」じゃあ、うなずけるし、就職出来るわけがない・・・気も小さいし、人間性も小さいから」
「将来的に出世する見込みもない・・・だから、就職に失敗したんだろうな」
と、貴島くん。
「京大生は、多分、知識ばかり誇る馬鹿だったのね・・・それで何か実際的に自分が偉い人間になりたかった・・・」
「それで現実では出世出来ないから、左翼主義者となり、反社会的勢力になることで、自分がいかに使える人間であるかをプレゼンしたかった」
「単なる能力の無いクソガキ・・・そんなところかしら?」
と、御島さん。
「この二つに共通するのは、いずれも、自身を成長させる事が出来なかった、人間性の小さい、精神力も弱い、「無成長者」と言う事なんです」
「自分の殻に閉じこもり、勉強だけは出来る。でも、他者が怖くて、他者とのコミュニケーションが絶対的に取れないから」
「他者とのコミュニケーション能力がごく基本となる日本社会には対応出来ない・・・それじゃあ、就職出来るわけがない」
「・・・その社会からの初めての否定を感じた、北大生も京大生も・・・反社会的存在になるしかなかった・・・」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・反社会的存在になる理由は自身のサボりの結果・・・「無成長者」になっちゃったから、人間性も小さいまま、精神力も弱いまま」
「・・・大学生になっても、そんな個体のままだったから、当然、就職も出来ない結果に遭遇し、それが直接の原因となっているのか・・・」
と、貴島くん。
「結局、弱い人間の逃げ込み先なのが「反社会的勢力」なんです。よーく考えてください。人間性が小さく、精神的に弱い存在は」
「すぐに怒るでしょう?けつの穴が小さいから、始終怒っている。つまり毎秒「負のエネルギー」を吐きまくっているんです」
「それは周囲すべてが怖いからなんです。要は「ビビリ」だから、怒る事で、自身を強く見せようとしているに過ぎないんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど、気が小さいから怒りのエネルギーを作る事に慣れて・・・それを戦いのエネルギーに変えていると言うアホな構図がそこにあるのか」
「人生ふしあわせスパイラル一直線だなあ・・・それじゃあ」
と、僕。
「でしょう?北大生と京大生の事件は、日本にもそういう人間が少しずつ増えてきていると言う警鐘だとは、思うんですけど、この二つの事件が事件たる所以は」
「それは日本が「人間性が大きく、精神力も強い人間こそが、出世する社会」である裏返しだと思うんです。言わば「成長完了者」のみが社会で出世し」
「しあわせスパイラルをひた走れる社会が日本だと言う事です。つまり、人口のベースは「成長完了者」なのが、この日本なんです」
「そして、日本文化はそれを促す為にある」
と、ユキちゃん。
「じゃあ、それは例えば、どんな施策があるんだろう?人間性を大きくし、精神力を強くする「成長完了者」を育てる施策は?」
と、僕。
「まず、日本社会のお約束は、他人とのコミュニケーションが取れる事・・・サラリーマンだったら、初対面の同業他社の人間とも、笑顔で打ち合わせが出来ないと」
「まず、サラリーマンとしてやっていけませんよね。それが基本中の基本になりますよね?」
と、ユキちゃん。
「そうだね。確かにあれは研修生や2年目、3年目の自分にしては、怖かったね。仕事に関する知識がまだ充分じゃなかったから、同業他社の人間に質問されるのが」
「怖かった・・・もっとも、数年がんばれば、慣れる事ではあるけどね」
と、僕。
「そうなんですよ。わたし、そういう意味では、初対面の人間との交渉事が常にある日本の組織は大丈夫だと思うんですけど、常に同じメンバーとしか顔を合わせない組織」
「・・・よく村に例えられますけど、このムラ化したコミュニティこそ、堕落する傾向にあるのが、一方の日本文化でもあると考えているんです」
と、ユキちゃん。
「なぜ、ムラは堕落するんです?」
と、池澤くん。
「知らない人間がいなくなるから・・・ブラックボックス的な存在がいなくなるから、急速に皆で楽する方向へ行くのよ」
「その底辺には、「和を以て貴しとなす」が最高正義と言う意識があるから、皆にとって良い方向へ引きずるんだけど、それが結局、堕落の道につながると思うの」
と、ユキちゃん。
「結局、共同で「私腹を肥やす」と言う事かな?」
と、貴島くん。
「あと、コネとかも、そうかな」
と、僕。
「とにかく、コミュニティ内に新たな風が吹き込まないようになると、一気に堕落するのが日本のコミュニティなの。それは「和を以て貴しとなす」が最高正義だから」
「・・・それって諸刃の剣なのね・・・」
と、辛辣姫。
「問題はコミュニティを率いる長の人間性にもよると思うよね。有無を言わさず、清廉潔白を押し通せる、人間性の大きい、精神的にも強い、言わば強力な「サル山のボス力」を」
「兼ね備えた人間が率いるコミュニティなら、腐らないはずだからね。要は、メンバーやコミュニティの長の人間性が小さく、精神的にも弱い状況が」
「他者とのコミュニケーションが図れない状況を産み、気づいたら、そのコミュニティは「水は低きに流れる」と言う状況に陥っていた・・・そういう事になるんだろうね」
と、僕。
「そうなんですよ。つまり、結論的に言えば、日本のコミュニティに関して言えば、メンバーもコミュニティの長も」
「「人間性が大きく、精神力も強い、経験知も豊富で、外見を美しくしている」「成長完了者」になっておくべきなんですよ・・・」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・そういう視点で見ると、この日本は「成長完了者」によって作られる「ハイポテンシャルコミュニティ」と」
「「無成長者」あるいは「成長途上者」によって作られる「ローポテンシャル・コミュニティ」の二つに分ける事が出来そうだね」
と、貴島くん。
「男女の出会いがたくさんある・・・「ハイポテンシャル・コミュニティ」と」
「同性同士の傷の舐め合いの場である・・・恋は絶対に生まれない、同性同士の愚痴の場「ローポテンシャル・コミュニティ」の2つだね、それは」
と、僕。
「ここまで、見てくるとわかると思うんですけど、日本社会は、他者とのコミュニケーション能力がしあわせになる基本パスポートになっているから」
「社会でちゃんと修行を済ませてきた「成長完了者」は、美人でオトコマエで、人間性が大きくて、精神的にもタフな男女は」
「ハイポテンシャル・コミュニティに属する事が出来て、しあわせスパイラル一直線なんですよね」
と、ユキちゃん。
「それに対して、社会での修行をサボっている「成長途上者」「無成長者」は、外見がブサイクでけつの穴の小さい」
「人間性の小さい、精神的にも弱い男女にしか、なれないから、ローポテンシャル・コミュニティに属する以外なくて、ふしあわせスパイラル一直線なんです」
と、辛辣姫。
「実は怖いのは、この点・・・「ハイポテンシャル・コミュニティ」に属する人間に嫉妬した「ローポテンシャル・コミュニティ」の住人が」
「対立軸を鮮明にしちゃうと言う事なんです。そのいい例が北大生事件と京大生事件になるんです」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・そう読み解くわけか」
と、貴島くん。
「でも、まだ、日本はいいんです。社会に出れば、いやでもコミュニケーション能力を成長させなければいけないシステムになっているから」
「・・・日本以外をその目で見てみてください・・・」
と、ユキちゃん。
「日本以外は、個人主義ですね」
と、ミユウちゃんが言葉にする。
「わたし、その事に気づいちゃって・・・つまり、イスラム教も、キリスト教も、一神教の正体・・・つまり、為政者がニカイア公会議でキリスト教に含ませた意図こそ」
「「庶民が平穏に税金を納めるように・・・人間性を小さいまま、精神的にも弱いまま・・・言わば「無成長者」のまま・・・そうなるように」」
「「キリスト教を調整したのではないか・・・」と、わたし、勘づいちゃったんです」
と、ユキちゃん。
「だって、なぜ、日本人は和を達成出来るのか?と言ったら、その国の中に、「人間性大、精神力強、経験知豊富、外見、美しい、性格オトコマエ」な」
「「成長完了者」的個体の割合が多いからだと思うんです」
と、辛辣姫。
「でも、日本以外は違う。一神教に染まっている人々は言わば「依存者」です。「依存者」は常に神に依存しているから、人間性も小さいし、精神的にも鍛えられない」
「から、弱いままよ。だから、経験知は少ないし・・・だから、すぐ、戦争になる・・・」
と、辛辣姫。
「よく考えて見て。例えば、ストーカーして女性を殺しちゃうオトコって例外無く、人間性が小さくて、精神的に弱いオトコ達なのよ」
「だから、その世界が小さいの。つまり、自分とそのストーカーする対象の女性しか、自分の世界にはいなくなっちゃうから、相手が自分を否定したら」
「殺すしかなくなっちゃうのよ。相手が自分を否定したら、そのオトコにとっての世界の崩壊だから、もう、相手を殺すしかないの」
と、ユキちゃん。
「でも、モテる男性は人間性が大きく、精神的にもタフだから・・・その世界は、広くて・・・その男性を愛するたくさんの女性がその世界には住んでいるわ」
「だから、誰かひとりの女性に嫌われたとしても、他の女性で代理になるのよ。・・・このあり方って多神教の日本と・・・人間的に小さく、精神的に弱い一神教のあり方に」
「まさに比例しているの。だって、一神教の信者達は、自分と神様しか、いない世界が作れればいいわけでしょ?」
「つまり、モテないストーカーの男性と同じ世界の構図なのよ。だから、GODに常に依存しちゃって・・・人間性も小さいまま、精神的にも弱いままの個体が出来上がっちゃうの」
「これが西洋の歴史が戦争の歴史である、主要な要因になると、わたしは考えるわ・・・」
と、辛辣姫。
「つまり、わたしが言いたいのは、日本以外が「個人主義」になった理由は」
「「一神教は国内の政治的安定の為に最初から国民を「人間性小、精神力弱」な人間とする目的で作られたから」だと、言う結論になっちゃうの」
と、ユキちゃん。
「だから、日本以外の国には、「人間性小、精神力弱」な「無成長者」・・・の人間の割合が多く・・・その事が「無成長者」の逃げ込み先となっている」
「「イスラム国」の隆盛につながっている・・・そういう結論になっちゃうの」
と、ユキちゃん。
「これが世界の絶対的真理なんじゃない?だから、わたし達は、西洋では「無成長者」VS「無成長者」の戦争があって」
「・・・「成長完了者」は「ハイポテンシャル・コミュニティ」に属し、恋を楽しみながら、毎日しあわせになっていけばいい・・・そういう結論になっちゃうの・・・」
と、辛辣姫は言い切った。
「ふーん、なかなか、為になる面白い考察だ。戦争が起こる理由も端的に示しているし、一神教の宗教の目的も明快だ・・・」
「これって、なかなか、すごい考察だと思うよ、世界的にも、ね」
と、僕。
「だとしたら、「成長完了者」の王国、この日本で、僕らは「成長完了者」に早くなって・・・恋を楽しんでいけばいいって事になりますね。結論的には」
と、貴島くん。
「そうね。だから、わたしたちは恋を楽しんでいるんじゃない・・・ね、ゆるちょさん」
と、御島社長。
「・・・と言う事は、この日本においても「人間性小、精神力弱」の「無成長者」な人間に気をつけろ!って事ですね」
「まったく・・・サボりな日本人は相手にするなと言う事ですね。勤勉でがんばり屋の女性を恋人にしていこうっと!」
と、池澤くん。
「池澤、その前に、その腹、なんとかしろ」
と、貴島くんが言葉にすると、皆、一斉に笑った。
(おしまい)
いやあ、辛辣姫は鋭いですね。
女性の考察力の高さはほんとに驚かされますけど、ここまで、とはね。
いやあ、世界が見えてきた感じありますね。
臥薪嘗胆が出来たのは、日本人が我慢強いだけでなく、人間性の大きさ、精神力の強さがその理由だったんですね。
いい勉強になりました。
ではでは。
いやあ、最近、女性と話していると、ほんとうに為になりますねー。
毎日、おもしろいです。はい。
さて、その時、僕はイケメン貴島くん、御島社長(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、
若い池澤くん(24)と言うメンバーでお酒を飲んでいました。
宴もたけなわになった頃、ユキちゃんが気合の入った表情で、僕に言います。
「わたし、今日はちょっと日頃考えていた、宗教に関する考えを述べちゃおうと思うんですが」
「いいですか!」
と、ちょっと目が怖いユキちゃんです。こういう時は・・・なんかすごい事を言い出すんですね、この子は。
「つまり、わたしは、この地球を日本文化、及び、その他の国と規定した場合の宗教」
「キリスト教にしろ、イスラム教しろ、その二律背反の宗教の存在は、人類の成長に貢献してきたと思えるんですけど」
「1882年、その著作で、ニーチェが「神は死んだ」と表現した時、宗教は人類の成長を促す装置としての役目を終了し」
「以後は、人類を堕落させる装置になってしまったと考えているんです、わたしは・・・」
と、ユキちゃんは真剣な眼差しで話します。
「それって、どういう意味?」
と、早速、御島さんが食いつきます。ま、彼女も無神論者ではありますけどね。
「わたし、この場合、キリスト教について考えてみたいんですけど、無論、イスラム教も一神教と言う意味では同じですよね?」
と、ユキちゃん。
「そうだね。元々、一神教だったユダヤ教が西洋にはあり、そこからキリスト教が出来、そこから別な解釈としてのイスラム教が現れた」
「そういう意味では一神教と言いう根っこは同じだ」
と、貴島くんが解説してくれる。
「わたし、キリスト教って、知識も何もない太古の無辜の民に、初めて「秩序」を教える意味で、当時の為政者が広めたモノだと思っているんです」
「その目的はあくまでも政治の安定と安定した税収の為・・・わたし、そこに為政者の意図が内在されていると考えたんです」
と、辛辣姫。
「キリスト教の中に、為政者の意図が内在している・・・そういう意味?」
と、御島さん。
「そうです。キリスト教の教義を統一した325年5月に開かれた第一回ニカイア公会議において、その教義の統一の真の目的があったと思うんです」
「ただ、教義を統一しただけでなく、何かの目的の為に、教義は統一されるはずでしょう?」
と、辛辣姫。
「なるほど、それは道理だね」
と、僕。
「その目的こそ・・・民衆を為政者がコントロールしやすくする事・・・わたしはその点について具体的に気づいてしまったんです・・・」
と、ユキちゃん。少し青い顔をしている。
「なるほど・・・その答えは何か、知ってはいけないような内容だった・・・と言う事かな?ユキちゃん」
と、僕。
「ええ。わたし、考えているのが、そら恐ろしくなって・・・これって、考えていい事なのか・・・あるいは口に出していいことなのかも・・・」
「キリスト教の重大な秘密のような気がして・・・」
と、ユキちゃん。
「その結論を発表するのは、少し先に・・・現代、「イスラム国」が各国の懸案事項になっていまいますよね?」
「じゃあ、なぜ、「イスラム国」なんかが、あんなに繁栄と言うか、人を集められるのかを、参加を希望する若者の心理面から考えてみたんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・さほど、収入がいいわけでもない「イスラム国」に若者は何故参加したがるか?と言うテーマだね」
と、僕。
「ええ。就職に失敗した北大生が参加しようとしていたりしましたし、京大では左翼の活動家が生まれているようです」
「これらの現象は何を示唆するのか?それをまず、考えていたんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・で、その示唆とは?」
と、僕。
「彼らは現実に対応出来ないが故に、自身が活躍する妄想に逃げ込んだ「逃げ込み者」からの「俺偉い病」・・・自身を誇りたくて誇りたくてしょうが無い」
「ある意味、人間性が小さくて、精神的に弱い、、日本社会では全く使い物にならない、「俺偉い病」のガキ・・・そう見たんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・北大生が就職に失敗したのも、「俺偉い病」じゃあ、うなずけるし、就職出来るわけがない・・・気も小さいし、人間性も小さいから」
「将来的に出世する見込みもない・・・だから、就職に失敗したんだろうな」
と、貴島くん。
「京大生は、多分、知識ばかり誇る馬鹿だったのね・・・それで何か実際的に自分が偉い人間になりたかった・・・」
「それで現実では出世出来ないから、左翼主義者となり、反社会的勢力になることで、自分がいかに使える人間であるかをプレゼンしたかった」
「単なる能力の無いクソガキ・・・そんなところかしら?」
と、御島さん。
「この二つに共通するのは、いずれも、自身を成長させる事が出来なかった、人間性の小さい、精神力も弱い、「無成長者」と言う事なんです」
「自分の殻に閉じこもり、勉強だけは出来る。でも、他者が怖くて、他者とのコミュニケーションが絶対的に取れないから」
「他者とのコミュニケーション能力がごく基本となる日本社会には対応出来ない・・・それじゃあ、就職出来るわけがない」
「・・・その社会からの初めての否定を感じた、北大生も京大生も・・・反社会的存在になるしかなかった・・・」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・反社会的存在になる理由は自身のサボりの結果・・・「無成長者」になっちゃったから、人間性も小さいまま、精神力も弱いまま」
「・・・大学生になっても、そんな個体のままだったから、当然、就職も出来ない結果に遭遇し、それが直接の原因となっているのか・・・」
と、貴島くん。
「結局、弱い人間の逃げ込み先なのが「反社会的勢力」なんです。よーく考えてください。人間性が小さく、精神的に弱い存在は」
「すぐに怒るでしょう?けつの穴が小さいから、始終怒っている。つまり毎秒「負のエネルギー」を吐きまくっているんです」
「それは周囲すべてが怖いからなんです。要は「ビビリ」だから、怒る事で、自身を強く見せようとしているに過ぎないんです」
と、ユキちゃん。
「なるほど、気が小さいから怒りのエネルギーを作る事に慣れて・・・それを戦いのエネルギーに変えていると言うアホな構図がそこにあるのか」
「人生ふしあわせスパイラル一直線だなあ・・・それじゃあ」
と、僕。
「でしょう?北大生と京大生の事件は、日本にもそういう人間が少しずつ増えてきていると言う警鐘だとは、思うんですけど、この二つの事件が事件たる所以は」
「それは日本が「人間性が大きく、精神力も強い人間こそが、出世する社会」である裏返しだと思うんです。言わば「成長完了者」のみが社会で出世し」
「しあわせスパイラルをひた走れる社会が日本だと言う事です。つまり、人口のベースは「成長完了者」なのが、この日本なんです」
「そして、日本文化はそれを促す為にある」
と、ユキちゃん。
「じゃあ、それは例えば、どんな施策があるんだろう?人間性を大きくし、精神力を強くする「成長完了者」を育てる施策は?」
と、僕。
「まず、日本社会のお約束は、他人とのコミュニケーションが取れる事・・・サラリーマンだったら、初対面の同業他社の人間とも、笑顔で打ち合わせが出来ないと」
「まず、サラリーマンとしてやっていけませんよね。それが基本中の基本になりますよね?」
と、ユキちゃん。
「そうだね。確かにあれは研修生や2年目、3年目の自分にしては、怖かったね。仕事に関する知識がまだ充分じゃなかったから、同業他社の人間に質問されるのが」
「怖かった・・・もっとも、数年がんばれば、慣れる事ではあるけどね」
と、僕。
「そうなんですよ。わたし、そういう意味では、初対面の人間との交渉事が常にある日本の組織は大丈夫だと思うんですけど、常に同じメンバーとしか顔を合わせない組織」
「・・・よく村に例えられますけど、このムラ化したコミュニティこそ、堕落する傾向にあるのが、一方の日本文化でもあると考えているんです」
と、ユキちゃん。
「なぜ、ムラは堕落するんです?」
と、池澤くん。
「知らない人間がいなくなるから・・・ブラックボックス的な存在がいなくなるから、急速に皆で楽する方向へ行くのよ」
「その底辺には、「和を以て貴しとなす」が最高正義と言う意識があるから、皆にとって良い方向へ引きずるんだけど、それが結局、堕落の道につながると思うの」
と、ユキちゃん。
「結局、共同で「私腹を肥やす」と言う事かな?」
と、貴島くん。
「あと、コネとかも、そうかな」
と、僕。
「とにかく、コミュニティ内に新たな風が吹き込まないようになると、一気に堕落するのが日本のコミュニティなの。それは「和を以て貴しとなす」が最高正義だから」
「・・・それって諸刃の剣なのね・・・」
と、辛辣姫。
「問題はコミュニティを率いる長の人間性にもよると思うよね。有無を言わさず、清廉潔白を押し通せる、人間性の大きい、精神的にも強い、言わば強力な「サル山のボス力」を」
「兼ね備えた人間が率いるコミュニティなら、腐らないはずだからね。要は、メンバーやコミュニティの長の人間性が小さく、精神的にも弱い状況が」
「他者とのコミュニケーションが図れない状況を産み、気づいたら、そのコミュニティは「水は低きに流れる」と言う状況に陥っていた・・・そういう事になるんだろうね」
と、僕。
「そうなんですよ。つまり、結論的に言えば、日本のコミュニティに関して言えば、メンバーもコミュニティの長も」
「「人間性が大きく、精神力も強い、経験知も豊富で、外見を美しくしている」「成長完了者」になっておくべきなんですよ・・・」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・そういう視点で見ると、この日本は「成長完了者」によって作られる「ハイポテンシャルコミュニティ」と」
「「無成長者」あるいは「成長途上者」によって作られる「ローポテンシャル・コミュニティ」の二つに分ける事が出来そうだね」
と、貴島くん。
「男女の出会いがたくさんある・・・「ハイポテンシャル・コミュニティ」と」
「同性同士の傷の舐め合いの場である・・・恋は絶対に生まれない、同性同士の愚痴の場「ローポテンシャル・コミュニティ」の2つだね、それは」
と、僕。
「ここまで、見てくるとわかると思うんですけど、日本社会は、他者とのコミュニケーション能力がしあわせになる基本パスポートになっているから」
「社会でちゃんと修行を済ませてきた「成長完了者」は、美人でオトコマエで、人間性が大きくて、精神的にもタフな男女は」
「ハイポテンシャル・コミュニティに属する事が出来て、しあわせスパイラル一直線なんですよね」
と、ユキちゃん。
「それに対して、社会での修行をサボっている「成長途上者」「無成長者」は、外見がブサイクでけつの穴の小さい」
「人間性の小さい、精神的にも弱い男女にしか、なれないから、ローポテンシャル・コミュニティに属する以外なくて、ふしあわせスパイラル一直線なんです」
と、辛辣姫。
「実は怖いのは、この点・・・「ハイポテンシャル・コミュニティ」に属する人間に嫉妬した「ローポテンシャル・コミュニティ」の住人が」
「対立軸を鮮明にしちゃうと言う事なんです。そのいい例が北大生事件と京大生事件になるんです」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・そう読み解くわけか」
と、貴島くん。
「でも、まだ、日本はいいんです。社会に出れば、いやでもコミュニケーション能力を成長させなければいけないシステムになっているから」
「・・・日本以外をその目で見てみてください・・・」
と、ユキちゃん。
「日本以外は、個人主義ですね」
と、ミユウちゃんが言葉にする。
「わたし、その事に気づいちゃって・・・つまり、イスラム教も、キリスト教も、一神教の正体・・・つまり、為政者がニカイア公会議でキリスト教に含ませた意図こそ」
「「庶民が平穏に税金を納めるように・・・人間性を小さいまま、精神的にも弱いまま・・・言わば「無成長者」のまま・・・そうなるように」」
「「キリスト教を調整したのではないか・・・」と、わたし、勘づいちゃったんです」
と、ユキちゃん。
「だって、なぜ、日本人は和を達成出来るのか?と言ったら、その国の中に、「人間性大、精神力強、経験知豊富、外見、美しい、性格オトコマエ」な」
「「成長完了者」的個体の割合が多いからだと思うんです」
と、辛辣姫。
「でも、日本以外は違う。一神教に染まっている人々は言わば「依存者」です。「依存者」は常に神に依存しているから、人間性も小さいし、精神的にも鍛えられない」
「から、弱いままよ。だから、経験知は少ないし・・・だから、すぐ、戦争になる・・・」
と、辛辣姫。
「よく考えて見て。例えば、ストーカーして女性を殺しちゃうオトコって例外無く、人間性が小さくて、精神的に弱いオトコ達なのよ」
「だから、その世界が小さいの。つまり、自分とそのストーカーする対象の女性しか、自分の世界にはいなくなっちゃうから、相手が自分を否定したら」
「殺すしかなくなっちゃうのよ。相手が自分を否定したら、そのオトコにとっての世界の崩壊だから、もう、相手を殺すしかないの」
と、ユキちゃん。
「でも、モテる男性は人間性が大きく、精神的にもタフだから・・・その世界は、広くて・・・その男性を愛するたくさんの女性がその世界には住んでいるわ」
「だから、誰かひとりの女性に嫌われたとしても、他の女性で代理になるのよ。・・・このあり方って多神教の日本と・・・人間的に小さく、精神的に弱い一神教のあり方に」
「まさに比例しているの。だって、一神教の信者達は、自分と神様しか、いない世界が作れればいいわけでしょ?」
「つまり、モテないストーカーの男性と同じ世界の構図なのよ。だから、GODに常に依存しちゃって・・・人間性も小さいまま、精神的にも弱いままの個体が出来上がっちゃうの」
「これが西洋の歴史が戦争の歴史である、主要な要因になると、わたしは考えるわ・・・」
と、辛辣姫。
「つまり、わたしが言いたいのは、日本以外が「個人主義」になった理由は」
「「一神教は国内の政治的安定の為に最初から国民を「人間性小、精神力弱」な人間とする目的で作られたから」だと、言う結論になっちゃうの」
と、ユキちゃん。
「だから、日本以外の国には、「人間性小、精神力弱」な「無成長者」・・・の人間の割合が多く・・・その事が「無成長者」の逃げ込み先となっている」
「「イスラム国」の隆盛につながっている・・・そういう結論になっちゃうの」
と、ユキちゃん。
「これが世界の絶対的真理なんじゃない?だから、わたし達は、西洋では「無成長者」VS「無成長者」の戦争があって」
「・・・「成長完了者」は「ハイポテンシャル・コミュニティ」に属し、恋を楽しみながら、毎日しあわせになっていけばいい・・・そういう結論になっちゃうの・・・」
と、辛辣姫は言い切った。
「ふーん、なかなか、為になる面白い考察だ。戦争が起こる理由も端的に示しているし、一神教の宗教の目的も明快だ・・・」
「これって、なかなか、すごい考察だと思うよ、世界的にも、ね」
と、僕。
「だとしたら、「成長完了者」の王国、この日本で、僕らは「成長完了者」に早くなって・・・恋を楽しんでいけばいいって事になりますね。結論的には」
と、貴島くん。
「そうね。だから、わたしたちは恋を楽しんでいるんじゃない・・・ね、ゆるちょさん」
と、御島社長。
「・・・と言う事は、この日本においても「人間性小、精神力弱」の「無成長者」な人間に気をつけろ!って事ですね」
「まったく・・・サボりな日本人は相手にするなと言う事ですね。勤勉でがんばり屋の女性を恋人にしていこうっと!」
と、池澤くん。
「池澤、その前に、その腹、なんとかしろ」
と、貴島くんが言葉にすると、皆、一斉に笑った。
(おしまい)
いやあ、辛辣姫は鋭いですね。
女性の考察力の高さはほんとに驚かされますけど、ここまで、とはね。
いやあ、世界が見えてきた感じありますね。
臥薪嘗胆が出来たのは、日本人が我慢強いだけでなく、人間性の大きさ、精神力の強さがその理由だったんですね。
いい勉強になりました。
ではでは。