「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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第三十八回 軍配通信 「城井谷の悲劇」

2014年09月21日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

さわやかな日曜日の午前中、9時過ぎには都内某所にあるカフェには恋人達が楽しい日曜日を過ごそうと大挙、集まってきます。


その中に、芦川ユミちゃんの事務所の先輩編集者の美人3人娘、日本女子大出身のマキちゃん(30)と、アミちゃん(29)、

東洋英和女学院大学出身のカスミちゃん(28)が3人で楽しそうにおしゃべりしながら、ノートパソコンで記事を作っています。

「御免御免・・・皆早いんだなあ」

と、そこへ僕が入っていきます。

「ゆるちょさん、ご無沙汰してました・・・って言っても、実際はしょっちゅう会ってるけどね」

と長女役のマキちゃん。宝塚のオトコ役が出来そうな男装の麗人風の女性です。

「ワタシ達、一昨年の「ラブクリスマス」の登場人物のモデルになって以来だから・・・もう2年くらい、ゆるちょさんワールドに出てなかったのよ・・・」

と、アミちゃん。

「アミちゃんは、菅野美穂似だから、書いてて面白かったけど、そうか、もうあれから2年か。にしても、アミちゃんが僕に」

「「ゆるちょさんの大河ブログの記事はなんで一人称なんですか?他の記事みたいに女性としゃべっている感じで書いてくれると女性は読み易いんですけど」」

「って実際にリクエストしてくれたから・・・こうやって毎週日曜日の朝協力してもらう事になったんじゃん」

と、僕。

「毎週、日曜日の朝にゆるちょさんに逢えるなんて夢みたいって、わたし、嬉しがっているんですよ、実際・・・」

と、カスミちゃん。

「わたし達3人共、大河ドラマのファンだし・・・毎週感想言い合いながら、記事作れるなんて面白いしー」

と、アミちゃん。

「ま、僕も時にはこれない事もあるけど・・・出来るだけ約束は果たすから」

と、僕。

「ソフィーとデートする時は仕方ないわよねー」「ま、そこは野暮はしないわよねー」「そうよねー」

と、ソフィーと仕事を普段からしている3人はそのあたり、僕より詳しい感じである・・・そんな楽しい日曜日が毎週来るようになった。

「で、どれどれ・・・ゆるちょさん、下書きは書いてきたんでしょう」「どういう風に仕上げようか」「わたし的にはー」

と、楽しい日曜日は早速始まった・・・。


●大河ドラマについてお茶飲みながらワイワイ話しているとそりゃ楽しい!秀吉は理不尽モードに入って鬼と化した!三成は「俺偉い病」なんだから、信じちゃダメだって!秀吉の出した「負のエネルギー」が逆流したから茶々とその子は死んだのだ!

「えー、では、大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十八回軍配通信「城井谷の悲劇」となります。どうぞ、よろしくお願い致します」

「と、ファンの方にまず挨拶するところから、始めよう・・・」

と、僕。

「今回の大河ドラマの総体としてのメッセージと言えば」

「「人に仕えていると理不尽な命令もこなさないといけない。だから、脱サラした方がしあわせになれる」と言う風にわたしは理解したわ」

と、マキちゃん。

「確かにサラリーマン時代は理不尽な事が多かったような気がするー。官兵衛の今回の事態を今風に言うと」、

「「子供の頃から育った地を本拠として、日本各地に出張し仕事をしてきたあげく、本拠を取り上げられ、生きていくには厳しい遠隔地への転居を余儀なくされてー」」

「「さらにその上、自分の決めた「和を以て貴しとなす」を最高正義にするこの日本において「和を以て貴しとなす」的な処置をし、事を納めたのにー」

「「本社からの理不尽な命令によって、それを自ら、ひっくり返さなければいけない官兵衛」みたいな感じよね」

と、アミちゃん。

「・・・「宮仕えとは凄まじきモノ」との格言通り、日本人が、絶対にしちゃダメなモノって事かしら?」

と、カスミちゃん。


「今回の秀吉の命令は、恣意的なモノで、要は為政者としては、やってはいけない処置なんだよね・・・この日本においては、どこまでも」

「「和を以て貴しとなす」こそが最高正義・・・官兵衛の実施した処置はその定理通りのモノで納得の行く処置なんだよ・・・」

と、僕。

「でもさー、それに対して秀吉の命令は誰が聞いても理不尽なモノ・・・これは日本人に対して「負のエネルギー」になっちゃうから、種類的に言えば」、

「平家の人間が発した「平家にあらずんば人にあらず」というセリフと同じ種類の「負のエネルギー」と言うことになるんじゃない?ゆるちょさん」

と、マキちゃん。

「うん。こういう「負のエネルギー」を発していると、その人間は権力があるから、畳の上で死ねるんだけど」

「その人間が死んだ瞬間、その係累に「負のエネルギー」の逆流が起こって、平清盛が死んだ後の平家のように、西海に海の藻屑となって没する事になるんだ」

と、僕。

「その秀吉の係累に対する「負のエネルギー」の逆流に上手く載ったのが徳川家康と言うことになる?」

と、アミちゃん。

「うん。そういうこと・・・まあ、今回、例の萩の中納言のエピをやってたけど、このあたり、秀吉の権力の絶頂を示しているんだよね」

「まあ、秀吉の言う事を聞かないと自分の身が危ない。だから、周囲はイエスマンだけになるんだ」

と、僕。

「・・・するとその個人は、歯止めが効かなくなり、愚かな嘘をつき始めるってことですか?ゆるちょさん」

と、カスミちゃん。

「うん。その通り・・・このエピは本物の秀吉がいかに自分の出自を恥じていたかを示すエピなんだ」

と、僕。

「でも、天下を取るまでの秀吉は、その出自の悪さを逆に他人との「和」に使っていたはずじゃなあい?」

と、マキちゃん。

「そうそう。よく秀吉って藤吉郎の頃、「いやあ、わしは尾張中村の百姓のせがれじゃからのう」なんて言って他人を笑わして」

「「和を以て貴しとなす」を高度に図っていた構図が描かれるじゃない・・・あれよ・・・」

と、アミちゃん。

「だから、「和を以て貴しとなす」を使えていた秀吉は、天下を取れたんですね。「絶対の知恵者」として」

と、カスミちゃん。。

「そうなんだよ・・・でも、この段階の秀吉は、官兵衛の命令が「負のエネルギー」と化しているので、わかるように、すでに周囲の「負のエネルギー」を放ちまくり」

「「和を以て貴しとなす」を破壊する「俺偉い病」患者に成り下がっている・・・その自身が放った「負のエネルギー」の為に、茶々とその子が死ぬんだね」

と、僕。

「なるほど・・・」「よくわかるー、その理屈」「うん、わたしもわかる」

と、3人。


「それって、要は「エネルギー保存の法則」がここでも生きているわけなんだよね・・・だからと言って、怒らないと言うのとは、わけが違うわけさ」

と、僕。

「ゆるちょさんって、怒る時は怒るもんねー。ちょっと怖いくらいに」

と、マキちゃん。

「そ。でも、年に一度あるか、ないかじゃない?それに女性に怒るところは見たことないわ」

と、カスミちゃん。

「ううん、わたしはあるわ・・・あの馬鹿オンナが性懲りも無くコメントを書き続けてきた時はゆるちょさん、相当怒ってたものー」

「でも、やーよねー。男性に嫌われてる馬鹿オンナって、ほんと、うそばっかなんだもん。狐狸の類は、相手になっちゃダメね」

と、アミちゃん。

「ゆるちょさんは、怒るべき時にちゃんと怒ってくれるからいいのよ・・・最近の馬鹿親は子供に怒れないそうよ」

「・・・だから、最近は躾の出来ていない子供が非常に多くなってるのよ・・・」

と、マキちゃん。

「でも、そういう子はしあわせになれずに早くに死んでいくんじゃなーい?だって、人の怒りを感じる事が事前に出来ないんだもん」

「「これをやったら、この大人は怒る」ってと言う事を事前に感じられないから、、大人を怒らせ、消されていくのよ・・・ま、それって親の怠慢だけどね」

と、アミちゃん。

「そういうこと。だから、社会に出て、大事な人間、権力を握っている人間を怒らせれば・・・ま、構図としては秀吉を怒らせた宇都宮鎮房と同じになるんだな、これが」

と、僕。

「でも、今回の話で・・・官兵衛は宇都宮鎮房の気持ちを理解してたと思うな、わたし」

と、マキちゃん。

「そうよねー。だから、結果として本領安堵と同じカタチを取り、黒田家に仕えさせた上で本領安堵のカタチを取ったんでしょ、官兵衛は」

と、アミちゃん。

「これが宇都宮鎮房にすれば、最高のカタチだったと思いますね」

と、カスミちゃん。

「だから、途中セリフで「今年も城井谷で春を迎える事が出来た・・・これも黒田のおかげかもしれんのう」と言う言葉が挿入されていたのよ・・・」

と、マキちゃん。。

「結局、日本の最高の運用とは、相手の望みを叶えてあげる事なのよね・・・」

と、アミちゃん。

「そうなんだよね・・・城井谷を先祖代々の地として守ってきた宇都宮鎮房は、個人のわがままで秀吉の言う事を聞かなかったわけではない。反抗したわけでもない」

「彼の後ろには、彼を慕う何百と言う人間がいたんだよ・・・。その何百と言う人間の為に彼は盾になった・・・秀吉と言うすでに「俺偉い病」の人間と化した」

「・・・言わば鬼の・・・」

と、僕。

「そうよね・・・鎮房は、ヒーローよねー」「そうヒーローヒーロー」「まさに城井谷のヒーローよ」

と、3人は口を揃える。

「この日本においては、仕事の出来ない人間が鬼と言われるわけだ・・・」

と、僕。

「じゃあ、秀吉はすでに鬼と化しているってこと?個人の欲だけで動く、為政者失格の人間に成り下がっているってこと?」

と、マキちゃん。

「日本の為政者のあるべきカタチは、農民の言うことを聞いてやり、その農民たちの希望に沿うように社会を変えていく為政者・・・そういうカタチなのよね、実際」

と、アミちゃん。

「その農民の希望を叶えようと秀吉と言う鬼の盾となり、死んでいった宇都宮鎮房・・・彼が豊前中津城の守り神となったのは、その鎮房の農民を思う心を」、

「官兵衛が知っていたからですよね・・・可哀想な鎮房・・・」

と、カスミちゃんは言葉にする。


「そう言えば、三菱電機の工場が中津にもあるんだけど、「風の中津」と呼ばれて・・・扇風機とか、霧ヶ峰っつー、クーラーを作っているって話を遠い昔聞いた」

「・・・いらない情報か(笑)」

と、僕。

「へー、そうなんだー」「なんだか、それ面白いー」「うん。一口情報ですね、それ」

と、3人は口を揃える。


「じゃあさーあー、秀吉が宇都宮鎮房一族を忙殺せよとする命令を出したと言う事は・・・結局、面子にこだわる為政者と化していると言うことかしら?」

と、マキちゃん。

「この「軍師官兵衛」の小牧・長久手の戦い後の石田三成のセリフに「それでは為政者としての面子が・・・」的なセリフが前にあったわよねー」

と、アミちゃん。

「その時、官兵衛が即座に「面子にこだわる戦こそ、愚かの極み」みたいに罵ったシーンがあったわ」

と、カスミちゃん。

「うん。あそこから、石田三成・秀吉側と官兵衛のそりが合わなくなってきてるんだよねー。こう、物語の構成としてさー」

「まあ、そのセリフをきっかけに、そういうシナリオに変わってきてるんだよねー」

と、僕。

「なあに?っていうと、あのシーンから、秀吉・石田三成は、鬼と化したってこと?「和を以て貴しとなす」を目指した藤吉郎は絶対の知恵者として」

「和を保つ仕事をしていたし、自身の出自を笑いのたねにもしてきた藤吉郎だったのに・・・でも、面子にこだわるようになった瞬間」

「秀吉は、和を破壊する鬼と化したってことね・・・それが今の秀吉と三成の姿ね・・・」

と、マキちゃんは話す。

「ねえ、じゃあ、面子にこだわる人間とは何なのー?」

と、アミちゃん。

「それは単なる権力者の成れの果ての姿でさー、要は、和の破壊者なんだ。「俺偉い病」そのものなんだ。だから、「唐入り」も失敗したと見ていいんだよ」

と、僕。

「そうね。なにより、秀吉は自分で考えると言う事をしなくなったものね・・・すべて石田三成に任せ・・・もう、政治をしていないもの」

「秀吉は。政治を放棄してさえいるわ。ただ、石田三成と言う、これもまた、「知識者」の「俺偉い病」に政治を任せてしまったものだから」

「・・・「俺偉い病」の人間をコミュニティのトップに置くと、そのコミュニティはこの日本においては、絶対に消える・・・。それはゆるちょさんが教えてくれた」

「尊い知恵だったもの・・・」

と、マキちゃん。

「この怖い、日本のお約束通り、豊臣政権は、秀吉が死んだ瞬間、秀吉及び石田三成が放ち続けた「負のエネルギー」の逆流によって、石田三成も、豊臣家も消えたのね」

「ゆるちょさんのまさに言う通りだわ」

と、カスミちゃん。

「ねえ、今回、佐々成政が言い分も聞いてもらえず謹慎隔離状態に置かれるエピをやってたけど、これも秀吉が自分で考えなくなったエピと見てもいいのかしら?」

と、アミちゃん。

「うーん、石田三成が秀吉の政治的判断を聞き、実行していたに過ぎないとは思うけど、すでにこの時期の秀吉は面子を気にするモードに入っちゃったので」、

「「統治失敗、即切腹」みたいな構図が秀吉の頭の中に出来上がっていたと見るべきだろうね」

と、僕。

「秀吉とすれば、日本を安定させ、即、唐入り・・・を考えていたから、統治に失敗する武将は許せず、その余波が宇都宮鎮房に向けられた・・・反抗する目は、

「早めに潰しておく・・・と言う秀吉の政治判断につながった・・・と見るべきだとわたしは思うかな」

と、カスミちゃん。

「「唐入り」では大事な現地司令官の役割を担う黒田官兵衛及び黒田家にグレーな要素はひとつ足りとも残せない・・・その秀吉の判断」

「・・・それもすべて唐入りを成功させる為の秀吉の焦りから来た判断・・・そう見るべきでかしら」

と、マキちゃん。

「唐入りの失敗要素としてまず挙げられるのが、水軍の脆弱性よね。ま、朝鮮水軍にやられちゃってるし、補給も途絶えちゃって」

「加藤清正達は壁土を食べるはめになったりしてるものね・・・」

と、アミちゃん。

「結局、信長の知恵だった、鉄鋼船を採用せず、その多くが木造船だったから、やられたんだろうし・・・知恵と言うのは、作ったら、さらにその上を行く知恵を」、

「ドンドン作って進化させていかなければいけないのに、それを秀吉・三成は怠った事が秀吉軍の敗軍の原因になっていったのね・・・」

と、カスミちゃん。

「それに日本と朝鮮の文化の違いも考慮していないわ・・・百姓達が皆、逃げ散り、作物も枯れたため、食料の現地調達が不可能になり、秀吉軍も窮しちゃうのよね」

「ま、このあたりは、「軍師官兵衛」でも、もちろん、描かれるでしょうから、ま、その時を待ちたいわねー」

と、マキちゃん。

「つまり、この時期から、秀吉は「絶対の知恵者」から頭の悪い鬼へ格下げになっているのよー。為政者として、失格してるの、すでに・・・」

「自分の面子を気にして政治をするようになったら、この日本では政治家失格って事じゃない?だから、秀吉・三成コンビは、和を破壊する行為をドンドンやっちゃうし」

と、アミちゃん。

「まあ、佐々成政の失敗原因は、肥後は「荒れ所」なのに・・・人心が荒れている土地と言うくらいの意味でしょう」

「よく当時の文書にそういう表現が出てくるから・・・田んぼも痩せてた統治しずらい場所だったんでしょうね」

と、カスミちゃん。

「だからこそ、佐々成政クラスの知恵者を配した秀吉だったんでしょ?でも、自分の部下を多数連れて行っちゃった佐々成政が」

「・・・今回、セリフで出てきてたけど、自分の部下の領地を探す為に「地侍の土地に対する検地を強行するしかなかった」為」

「地侍の人心が離れ、それが一揆につながったんだもの、佐々成政の政策がそもそもダメだった・・・荒れ所だとわかっているにも関わらず」

「地侍の人心掌握策がなかったところに問題があったと見るべきじゃなーい?」

と、マキちゃん。

「だから、まあ、政治の完全な失敗だったから、佐々成政個人の責任に帰するわけで、切腹も妥当な処置だとはわたしは思うわ」

「ただ、この宇都宮鎮房の忙殺はダメよー。だって、宇都宮一族の怒りも収まり、ちゃんと落とし所に落とし安定した「和」が創りだされていたにも関わらず」

「非をわざわざ、ほじくりだして、宇都宮一族を忙殺させちゃったんだもん、最悪よー」

と、アミちゃん。

「それは、官兵衛としては、中津城の守護神に祭りあげなければ祟られるのは、目に見えているわ。彼らに非はなかったんだし・・・」

と、カスミちゃん。

「でもさーあの忙殺のシーンに続く、黒田長政と宇都宮鎮房の飲みのシーンは迫力あったよねー」

「あの酒をボトボト落としながら、宇都宮鎮房が酒を一気に飲み干すシーンなんて、いつ苦しみだすかとはらはらしながら、見ちゃったねー」。

「「肴を持て」が忙殺の合図だったんだねー。いやあ、よくあるパターンだけど、緊迫しててよかった・・・これぞ、大河ドラマの醍醐味だよね・・・」

と、僕。

「長政って、さわやかに「毒など入っておらん」なーんて、言った後で、長政自ら、斬り殺すのがよかったわ」

と、マキちゃん。

「で、あのお鶴さんと言う美人は誰?と思ったら、市川由衣ちゃんだったのねー」

と、アミちゃん。

「「光るの姫の目」が美しい女性だよねー。もう大好物」

と、僕。

「ゆるちょさんは、普段から美人に囲まれてないと不満顔だもんね。ま、わたしたちもそれなりに美人だけどー」

と、アミちゃん。

「ふふふ。ま、ゆるちょさんの美人好きは、業界じゃ、有名だもの」

と、マキちゃん。

「でも、ゆるちょさんのいい所は、美人な女性には、ちゃあんと「美人だよねー」って確認するところね」

と、カスミちゃん。

「そ。だから、憎めなくなっちゃうのよ・・・この美人殺し」「やだ」「ほんと」

と、3人は目の笑ういい笑顔で楽しそうにしている。


「ま、大河ドラマの楽しみと言えば、なんと言っても、美しい女性に逢える事よね・・・で、お鶴さんは、市川由衣ちゃん・・・今後も出続けるのかしら?」

と、マキちゃん。この人も結局、美人好き。

「そういうクラスの女優さんよね。ちょい役使いな女優さんには思えないわ・・・」

と、アミちゃん。この人も美人好き。

「ま、いいわ、これからの楽しみにしておきましょう」

と、カスミちゃん。この人はお姉さん好き。年上の女性も好き。

「で、鎮房の息子さんは?でも、彼はちょい役クラスの俳優さんだったような気がするわ・・・いつの間にかいなくなってるパターンかしら」

「大河ドラマって、「いつの間にかいなくなってる」って事は多いわよね・・・ゆるちょさんの好きな神大河ドラマ「太平記」でさえ」

「・・・結構大事なメンバーだった本木雅弘さん演じる千種忠顕がいつの間にか戦死していなくなってたなんて事もありましたよね」

と、マキちゃん。真面目な顔で話している。

「ま、今晩の楽しみにしておきましょうよー。そのあたりは、さ」

と、アミちゃん。

「まあ、でも、今回は、黒田長政の成長と言うことよね。松坂桃李くんって演技上手いものね・・・顔見てるだけでもうっとりしちゃう」

と、カスミちゃん。

「誰だって若い頃はデッカイ失敗して、自信を失う事なんて多いよね。でも、その失敗に懲りるからこそ、成長出来るんだからさ・・・」

「まあ、長政の場合、部下を多く亡くしてるから、今後は軽挙妄動は控えるようになるだろうしさ・・・宇都宮鎮房程の武将を忙殺したんだから」

「その勇気と胆力は買いだよねー」

と、僕。

「僕はオトコは度胸だと思っているんだよね、何より大事なのは・・・」

と、僕。

「オンナは愛嬌だと思ってる?ゆるちょさんー」

と、アミちゃん

「うーん、僕的には、オンナはオトコマエ&美人&愛嬌ってところかなー」

と、僕。

「ね、ゆるちょさんは女性に贅沢を求める人なのよー」

と、マキちゃん。

「ま、いいじゃない・・・ゆるちょさんなら、それを求めてもいいポテンシャルを持っているんだからー」

と、アミちゃん。

「でもさー。オトコは度胸だけじゃなくて、ここぞと言うタイミングも図らなければいけないじゃない?行動力と言うか、そのタイミングを見極める」

「チカラもなくちゃダメ。でも、それを教えてくれるのは、現代では女性よね?」

と、カスミちゃん。

「女性は男子の大学ですからね」

と、マキちゃん。

「なんか、ゆるちょさんって、ネットの馬鹿なオトコ共に、商売オンナしか抱いた事無いみたいに誤解されているんですって?」

と、マキちゃん。

「なんか、そうらしいね。別にいいけど、僕はリアルライフの知り合い向けに書いているだけだし、知り合いは僕の事よーく知ってるから」

と、僕。

「そうよね。ゆるちょさんは、大人の美しい既婚の女性にすら、恋されてるもんねー」

と、マキちゃん。もちろん、彼女達は僕のリアルライフをよく知っている。

「そうだね・・・素人の女性にも多く恋されたし、飲み屋で女性と知り合って一晩だけ抱いた女性の数は結構な数になるかなー」

と、僕。

「そういえば、商売オンナすら、商売を忘れさせて、「ねえ、早く入れて」なんて言わせるくらい前戯うまいんですよね?ゆるちょさんって」

と、カスミちゃん。

「あれ、そのエピ、カスミちゃんに話してたっけ?」

と、僕。

「ええ、以前一緒に「立ち飲み」で飲んでる時、ゆるちょさん機嫌よく話してくれましたよ」

と、カスミちゃん。

「「わたしがオカネを払いたいくらいよかったわ」とか商売オンナに言わせてるんだから、その実力はわかるわー」

と、アミちゃん。

「いやあ、女性も酔うとエッチな話を楽しんでくれるから・・・ついサービスでそういう話しちゃうんだよなー」

と、僕。

「もちろん、ゆるちょさんは、それらの技や技術をすべて素人の女性自ら教えて貰ったのよね・・・それくらい女性ってのは男子の大学なんだから、これが利用出来ない」、

「・・・大学出たくらいでかみさん貰っちゃう、サラリーマンは女性をイカスことが出来なくて、やがて家庭内別居となるわけよね・・・」

と、マキちゃん。

「女性に恋される事が多いオトコ程、エッチが上手くなる道理と言う話よねー。頷ける話よね~」

と、アミちゃん。

「ひとりエッチしか出来ない、女性を抱いたことの少ないサラリーマンとかはエッチが下手って言うもの・・・ま、そういう旦那を持つ女性が」

「多く不満を訴えているわ・・・わたし達女子も、よーく見極めないといけない話よねー」

と、マキちゃん。

「そういえば、前にゆるちょさんが話してくれたけど・・・特にエッチは女性は男性の10倍好きなんでしょ?」

と、アミちゃん。

「そうだね。ま、唯一、人間の女性には繁殖期がないわけだから・・・言わば毎秒繁殖期なんだよ・・・だから、男性の10倍エッチって事になるのさ」

と、僕。

「ゆるちょさん、よーく酔っ払った大人の女性に「ねえ、エッチしない?」って誘われれてるものね・・・マキもこの間、ゆるちょさんにそう言ってたわよねー」

「ねー、マキー」

と、アミちゃん。

「いいじゃない・・・大人の女性はそういう判断は自分で決めれるんだから・・・ねー、ゆるちょさん?」

と、マキ。

「まあね・・・ここのお三人とは、昔からの仲間だからさ・・・それくらいは言っても許されるっしょ?」

と、僕。

「ま、そういう仲間だもんね」「うん、そうね」「今更そういうネタに恥ずかしがるような人間じゃないし」

と、アミちゃん、カスミちゃん、マキちゃんは言葉にするのでした。

「えー、今回、黒田長政の成長が描かれたわけだけど、糸姫っていい感じで描かれているよねー。旦那を信じて涙ひとず流さず笑顔で待ってる感じの」

「あり方がいいよね。なんか、この女優さん・・・「ごちそうさん」の希子ちゃんだけど、どうもその頃の面影が残っちゃって、とても魅力的に見えるなー」。

「やっぱ、糸姫の成長も今回描かれた・・・そう見るべきなんだろうねー」

と、僕。

「「わたしも殿と共に戦っているのです」なんてセリフがキュンと来ちゃった」

と、アミちゃん。


「さて、鶴姫がどうなっているのか?鎮房の息子はフェイドアウトしているのか?唐入りに向けて、秀吉周辺はどんな風に描かれていくのか?」

「話題は尽きない感じだけど、ま、そのあたり楽しみに、今週も大河ドラマ楽しんでいきましょう!ではでは」

と、僕。

「あら、もう終わり?」「はやー」「ほんと、ね」

と、マキちゃんとアミちゃんとカスミちゃんが言葉にした。


(おしまい)

今週の喜び

ここは一人称で書きましょうか。


えー、9月も半ばを過ぎ・・・大河ドラマは、毎年このあたりから、秋と言うか・・・進みが遅くなったり、エピソードが小さくなったりするんですね。


ま、でも、この宇都宮鎮房のエピは面白かったですね。なんと言っても鎮房役の村田雄浩さんがよかったですねー。武者としての姿が味があってよかったです。

顔に人の良さが出ていながら武骨者のイメージもあって・・・大河ドラマそれも戦国時代にハマる役者さんですよね・・・。


特にクライマックスの黒田長政との攻防は演技合戦になっていて、よかったですね。


村田雄浩さんは、ほんと、男惚れするくらい、存在感のある役者さんで、その演技にまた惚れ込みましたね。

それとは対象的に、さわやかに青い顔をする松坂桃李くんもまた、演技が上手い・・・ほんとに顔色悪かったし、あの顔でさわやかにニヤリとされては、

女性達もうっとりといった感じだったのではないでしょうか?ね、3人さん?


ええ・・・やっぱり、大河ドラマの醍醐味は若いイケメンを楽しめる事ですもの・・・特に松坂桃李くんは演技も上手いしイケメンだし、

ま、毎週、彼を見るために大河ドラマを見ているようなモノだもの・・・そりゃあ、ねえ?


そうね。マキはでも、村田雄浩さんの方が好きなんでしょ?

うん。やっぱり、雄大なオトコはカッコいいわよ。アミはどうなの?


わたしは、岡田くんがいいかな。やっぱり、かっこいいし。

松坂桃李くんもいいけど、ちょっと大人セクシーがまだ足りない感じ。カスミはどうなの?


わたし的には・・・お鶴さんがよかったかな。あの強い目の感じにちょっと惚れちゃった。

もう、カスミは綺麗な女性や強い女性が好きだもんねー。


ま、とにかく、好きな相手がみれる大河ドラマ・・・その演技合戦も含めて、皆で楽しんでいきましょう。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
前半の戦いで・・・味方がいなくなり過ぎに感じましたね。ま、それくらい壮絶に負けたって事なんでしょうけどねー。

第三十七回 軍配通信 「試練の新天地」

2014年09月14日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

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大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十七回軍配通信「試練の新天地」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


えー、今回は城井谷編の序章と言った感じで、長政に罠がかけられて・・・次回のお楽しみと言う感じになりましたね。

まあ、僕はいろいろな俳優さんにいろいろな思いを持ちながら、大河ドラマを楽しんでいるんですけど、宇都宮鎮房役の村田雄浩さんが若い頃から、好きでしたね。

なんか、威圧感がありながら、人の良さが出ている風貌で、学生服着せて応援団長役とか演じるとすごいハマる俳優さんでしたね。


それが、ここに来て「わからず屋だけど、芯の一本通った悪役」系の役がハマり始めて・・・「坂の上の雲」の伊地知幸介役とか今回の宇都宮鎮房役なんかは、

まさにそんな感じで・・・しかも、ステレオタイプの悪役じゃなくて、当人は絶対の正義を確信して行動している・・・でも、それが自分勝手だったり、

他人からすると見えてしまう・・・けれど、そのキャラなりの正義は貫き通す武人・・・そんな役が、本当によく似合うと言うか、味が出てくる。


九州訛りも、宇都宮鎮房役をリアルに演じていて、好感を持てます。というか、ほんと、味がありますよね、村田雄浩さんは・・・。

確かボーリングが大好きで、マイボールで楽しんでいると言う話を徹子の部屋あたりで見たような・・・ボーリングが上手い人が羨ましいけど、

体脂肪率3%に絞ったら、魔法のように上手くなっていたりして・・・んな事ないか(笑)。


でも、脚は速くなると思いますよね。単純に体重も落ちるわけだから・・・ま、今から楽しみです。もちろん、容貌も変わるでしょうし。


話を戻しますが、宇都宮鎮房・・・頑固な武人だったんでしょうね。

しかし、相手が「絶対の知恵者」の黒田官兵衛ですからね・・・「絶対の因果関係」を使える「絶対の知恵者」は結果をシビアに出すので、絶対敵対しちゃいけません。

要は行動する時は、相手の知恵者ぶりを調べておかないといけないんですね。


しかし、長政・・・また、演じてる松坂桃李くんが演技が上手いから、余計、へっぽこに見えるんだよねー。

いや、敵が引いたって・・・それ罠に決まってるだろ・・・おびき出しにかかってるのは、100%見えるだろー。


指揮官として、使えるのが、後藤又兵衛くらいってのが、悲しいよね・・・。


さて、一方の宇都宮鎮房・・・今、NHKの「軍師官兵衛」のHP見ながら、村田雄浩さんが「宇都宮鎮房のすべてに共感出来る」と言ってるのを確認したんですけど、

いやあ、いい顔しているよね。味のある顔・・・いかにも九州の豪傑と言う風情で素晴らしい役者さんですよね・・・表情が生きているもん・・・。


しかし、今回、佐々成政がちょい役ながら、出てきましたね・・・肥後の北半国を収めきれず、検知を強引に強行した為に地侍が蜂起し、一揆が頻発して、

小早川隆景と黒田官兵衛の手を借りて鎮圧・・・佐々成政が中央で切腹申し付けられた後に加藤清正公が、その地に入ったが、おそらく23,4歳の頃ですから、

・・・おそらく秀吉に言い含められて入国したんでしょうね、


「地侍の優遇政策をとれ」


って・・・だから、治水や商業政策など、民を守る政策を基本として、民に長らく愛されるお殿様になったんですね。


佐々成政が民を上から押さえつけるやり方で失敗していたのも、いい薬になったと思いますね。

民を守って使う事が肝要・・・加藤清正は、秀吉にそうアドバイスされたんでしょうね。


さて、その知恵を踏まえて・・・宇都宮鎮房を見ると、実は彼も民を守る為に城井谷に残った・・・そう考えられるんですよね。

もちろん、実際の宇都宮鎮房も、城井谷を長年守ってきた自負と責任があった・・・だから、民たちを見捨てる選択など、あり得なかったんでしょう。


その意識で、黒田官兵衛を見れば・・・黒田官兵衛も、民を守ることを第一に考えてきた武将ですから、同じ意識は持てただろうと思うんです。

だから、皆、播磨の事を今回、言葉にしていましたね。

播磨の国元を作り上げたのも、また、黒田の人間達でしたからね・・・。

「国替えが寂しいのは、わしもわかる」

的なセリフが官兵衛にありましたが・・・だからこそ、官兵衛も宇都宮鎮房の気持ちは痛い程わかるはずなんですよね・・・。


じゃあ、何故、実際の黒田官兵衛が豊前に置かれたか・・・今回、それが明確になっていましたね・・・秀吉の夢のつづきを実現するため。

そうです。黒田官兵衛自体、九州全体を見守る「九州探題」的な役割もしつつ、その先にある「唐入り」で、現地で軍司令官の役割を担う、軍監の役目を果たすために、

黒田官兵衛は、豊前に置かれたんです。


秀吉が肥前、名護屋城を総司令部にするまで、豊前こそが「唐入り」の現地指揮所を担った・・・そう考えられるんですね。


秀吉が「唐入り」を思いついたのは、前回出てきたポルトガル人コエリョと多いに関係があります。


と言うのも、当時、フィリピンをスペインが植民地化しており(1565年~)、スペイン人やポルトガル人の宣教師達は次のターゲットとして明を名指ししていました。


当時のスペイン人宣教師は、

「日本は、占領に向きません。なにより、国が貧乏で我々の欲しいものが無いからです。しかも、人々が好奇心旺盛で思慮深く、また、常に戦闘の訓練を」

「行っている戦士の数が多く、この意味からも占領には、適さない土地と言えるでしょう」

と、本国に多数書き送っているから、この宣教師の情報はもちろん、秀吉に上がっていたと見ていいでしょう。

「ですから、日本は、その旺盛な戦闘力を提供させ、スペインは、次に明を占領するのが得策かと思います」

と言う宣教師達の知恵は本国にも、秀吉にも上がっていました。


だからこそ、スペイン主導の元、ポルトガルと日本とで明占領を成し遂げるのが得策と言う話になるのです。

つまり、明占領策は、スペイン人宣教師の発想から出て、秀吉に伝わったと考えるのが自然なんですね。


この提案を聞かされた秀吉は、1586年・・・これって、秀吉が妹の旭姫を家康の正室にし、母の大政所を人質として、家康に送り、家康を臣従させた年だね・・・。


その1586年に秀吉は、コエリョに、

「スペイン、ボルトガル側のかねてからの提案通り、これから、朝鮮と明を征服するから、スペイン側に欧州製の軍船2隻と熟練した船乗りを送ってもらいたい」

「もちろん、褒美はちゃんとあげるから」

的な書簡を手渡したわけ・・・つまり、フィリピンを征服したスペインのやり方をもちろん、知ってるから、秀吉は、大明征服作戦をスペインとボルトガルと、

共同で行う提案を飲み、実施に踏み切ったと言うわけ・・・。


この秀吉書簡のコエリョへの手渡しがあるからこそ・・・翌年1587年、のコエリョの持つ、フスタ船見学をする秀吉・・・とつながっていくわけ。


ただし、この時、コエリョに質問すると、秀吉の先の提案が何も具体的になっていない事実を知るわけ。


それをを聞いた秀吉は、当然、自分の提案をまるっと無視された事に激怒・・・と、つながるわけで、秀吉は、スペインもポルトガルも、

日本を占領する気など毛頭ない事を知りながら、提案を無視したスペインに怒りを感じ、その怒りが前回のバテレン追放令につながっていくんだよね・・・。


・・で、ここから4年後、1591年、秀吉は、当時のフィリピン総督に「明を征服したら、次はお前らだ。即刻降伏せよ」的な脅しの手紙を送っているんですね。


・・・で、それに反応が無いと知るや、1594年、秀吉は、もう一度手紙を出しているんだけど、

「明を取ったら、次、君達だからね。まあ、日本とフィリピンの交友が永久に続くことを願いたいけどさ。この手紙、フェリペ2世にも伝えておいてちょ!」

とやったんだね・・・。


つまり、秀吉は、当時の世界戦略的に、スペインがフィリピンを植民地化した現実を学びながら、

「スペイン人も日本人も同じ人間なんだから、植民地化・・・出来ない事は、ねーべよ!」

と言う意識で、「唐入り」を始めたわけで・・・実は、秀吉の夢でも何でもなく、世界戦略的に俯瞰的に世界地図を眺めて「唐入り」を決めた秀吉と言うことが、

わかるんだね・・・。


だから、秀吉の夢なんていうと・・・事実の矮小化になっちゃうわけ。


世界の現実を知り、世界戦略を冷静に進めていった現実の秀吉がいる中で、

「秀吉の夢」=「唐入り」

と、やっちゃうと、=「無謀な妄想」となっちゃうから、現実の矮小化が激しくなっちゃうわけよ・・・。


問題は、この「唐入り」の発想の経緯を現実の黒田官兵衛は知っていただろうと言う事なんだよね。

・・・となると、今後、「九州平定で戦は終わったはずじゃ!」と「軍師官兵衛」の中の官兵衛は言っちゃったから、

「戦の世を終わらせるために戦ってきた官兵衛像」が語られる事になって・・・そうなると、大河ドラマの官兵衛は「唐入り」に絶対反対することになるわけさ・・・。


でも、実際の黒田官兵衛は、その経緯を知っているからこそ、

「まじ、スペイン人に出来るなら、日本人にも、出来るんじゃね?」

と、思って、「唐入り」に反対しなかったはずなんだよ・・・。


この経緯を知っているのと知らないのとでは、大違いでしょう?


今まで大河ドラマで語られてきた秀吉って、「唐入り」は夢レベル・・・だから、「秀吉は悪人」みたいなイメージになっちゃうんだよねー。


こういう事実の矮小化は、僕的には、好きではありませんね・・・「世界を見ていた秀吉」像と言うのを正確に表現して欲しかったけどね。


ま、今のNHKの立場では無理でしょうけどね。


さて、と言うわけでドラマと現実は違うと言う指摘を最近、よくしていますが、実在の人物の矮小化はやはり耐えられませんからね。


日本文化研究者のひとりとしても、ねー。


ま、あのスペインの絶対王、フェリペ2世に対峙した日本人・秀吉は、やはり、日本の英雄ですね。矮小化は、やっぱ、ダメっすね。


さて、そういえば、今回出てきた佐々成政についても、チョコっと・・・。

なぜ、佐々成政が地侍の一揆にあったかと言うと、要は佐々成政は、自身の手下を大勢連れて、肥後の地に入国しているんだよね。

もちろん、そうなると、その部下達に禄をあげなきゃいけない・・・しかし、肥後には地侍がいるわけで、領地も彼らのモノ・・・となると部下に禄をあげられないから、

佐々成政としては、現地の地侍の意向を無視して、太閤検地を強行して、隠し田を摘発して、それらを部下の領地にしていかないと、立ちいかないわけよ・・・。


要は現地の地侍を信用しないし、部下として採用しないばかりか、敵視しているとしか思えない行動に出ちゃったもんだから、佐々成政は反発をくらったわけ。

要は地侍優遇策を取らず、地侍敵視政策を取っちゃったから当然のように、国中一揆だらけになったと言う、ある意味、当然の帰結なんだよね・・・。


だから、官兵衛は、宇都宮鎮房と戦はしないと宣言しているわけ。

地侍を慰撫し、地侍を優遇する政策がいかに大事かを知っているから・・・地侍の反発こそが、一番、起こしちゃいけない結果だからね・・・。


実際の宇都宮鎮房だって・・・官兵衛の立場もわかるはずなんだよ。

でも、日本男子には、譲れない一線ってのが、誰にでもある。


それが宇都宮鎮房にとって、国替えだったんだね。

「ご先祖様に申し訳が立たない・・・となれば地元を守るため、戦いあるのみ」

と、なっちゃったんだろうね。


今回、宇都宮鎮房が罠を張ったとなれば・・・仕掛けたのは、宇都宮鎮房側と言うことになる。

もちろん、勝つ精算があるからこそ、仕掛けてきたと見るのが妥当。

長政与しやすしと見て・・・長政に向けて罠を張ったのは明確だったから・・・次回が楽しみですね。


ま、悲劇なんだけどね。村田雄浩さんの演技、楽しみにしましょう。


さて、茶々は、

「正室として発表したら・・・いいわよ」

的な表現でしたけど・・・それだけ気位が高いって表現?


僕は実際の淀殿を全然買っていないんで、なんだか、このあたり、どうなんだろ・・・興味があまり持てないんだよねー。


だってさー。秀頼をデブデブに育てちゃったって・・・武家の奥方として最悪じゃん・・・。

だいたい、淀殿が息子の為に江戸で人質になれば、よかったんじゃないの?人質って言ったって、江戸に住んでりゃいいだけなんだから・・・そしたら、

豊臣家が明治まで続いたかもしれないし・・・。


ひとり、わがままで頭の悪い淀殿なんかが豊臣家の最高戦略決定者になっちゃったから、豊臣家は、滅亡したわけで・・・頭悪いよねー。


ま、そこはいいや・・・とにかく、今回と次回で、城井谷の悲劇編・・・存分に堪能しようじゃありませんか!、



今週の喜び


結局、秀吉の描かれ方って、「絶対戦争反対」と言う、あまりにも現代的なしかも左翼的な思想がバックボーンにあるから、

「己の夢実現の為に日本人全体に迷惑をかけた妄想オトコ」

みたいに描かれちゃうんだよね。


例えば、そういう思想の持ち主は、「抑止力があるからこそ、戦争は起きない」と言う当然の言説さえ、敵とするのね。


まあ、今問題になっている朝日新聞とかですけどね。そういう思想って。

朝日新聞に入っちゃう人間って、結局、「俺偉い病」の人間ばかりなんだよな・・・日本人が謝ったくらいで済ますと思ってんの?


この世から消されるまで、やるよ、日本人は怖いから。

まずは弱い部分から、不幸になっていくだろうね。


ま、日本文化は、だから、怖いんだよ・・・朝日新聞記者を親に持つ、娘は・・・徹底的に不幸になるだろうね・・・。


すでに朝日新聞がチカラを持っていた時代はとっくの昔に終わっているわけ。


だから、終りが見えてきているんでしょう?


それを察したから、慰安婦問題は誤報であることは認めたけど謝罪はしていないから、日本人皆から、消されようとしているんじゃん、朝日新聞は。

それを察したから、吉田所長の調書の話を偽造した事を認めたんでしょ?


だって、報道機関が情報を捏造してたら、それは報道機関じゃなくて、単なる嘘つきでしょ?泥棒のはじまり会社でしょ?


日本人は永久に許さないよ・・・社員すべてがこの世から消えてなくなるまで・・・だから、日本文化は怖いんだよ。


理不尽な「負のエネルギー」を出した途端・・・西海に没した平家と同じ最後を向かえることになるわけさ・・・。


それは今も昔も同じ・・・それが朝日新聞で働く人間の家族の未来・・・おー、こわ。


さて、話を戻しましょう。


世界戦略レベルで思考する秀吉と地域レベルで動いている官兵衛とは、それこそ、月とスッポン状態になっていますけど・・・まあ、今後どう描いてくれるんですかねー。


僕的には、この世界では、家康が好きですね。


僕は大人の女性に恋される、大人の不良の匂いが大好きなんですね。


この家康さんには、その香りが如実に感じられる・・・。


ま、その活躍はこれからでしょうから、それを静かに見守りたいと思いますね。


しかし、ほんと、松坂桃李くん・・・演技巧すぎて・・・長政が本当にへっぽこに見える・・・今晩どうなるんでしょう。

つーか、岡田くん、迫力演技がすごいいいですよね。


いやあ、今晩もそこんところ、楽しんじゃいましょう!


ではでは。


今週のあれ、どうなん?
長政周りの人間がちょっとあれ過ぎない?つーか、頭悪すぎ・・・。

第三十五回 軍配通信 「秀吉のたくらみ」

2014年09月07日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●うーん、今回はちょっと・・・。だって三成は当時最強の技術官僚にして兵站奉行よ!秀吉のバテレン追放策は絶対的に正しいし、官兵衛と右近様がコエリョに甘いんだよ。だってコエリョはサル並みの知能しかないし!それから三成は島津家を成長させようとしていたのに・・・なんか表現が反対・・・!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十五回軍配通信「秀吉のたくらみ」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


いやあ、しかし、大河ドラマのお約束として、7月、8月で最初のクライマックスを迎えると、9月から新展開になるのがまあ、世の常と言う感じで、

昨年の「八重の桜」では9月から京都編でした・・・今調べてみたら「熊本バンド」とか出てきたあたり、懐かしいですねー。

「八重は「ぬえ」たい」

的なセリフがあったり、薩摩士族の女性が出てきたりして、八重さんが心を痛めるエピなどがあったあの頃ですね。


そうか、もう、あれから1年が過ぎようとしているんですね。


やっぱ、速いわ、一年が・・・。


さて、と言うわけで、今回、秀吉と官兵衛の関係が、同じ目標を同じ目線で実現するための共闘者だったはずが・・・秀吉が「万能感」を感じちゃって、

上に立っちゃって、官兵衛を上から目線で見下げる・・・そういう演出になっていましたね。


今回、「秀吉様は変わっていなかった」「秀吉様は変わってしまわれた」などのセリフが飛び交いましたが、要は秀吉は変わった・・・と言う点を強調したかったんですね。


完全に日本を治める者としての意識に成長した・・・そう見るべきでしょうね。


このドラマを外れて歴史として、この時期の秀吉を見た場合・・・特にコエリョのフスタ船事件に端を発したバテレン追放令は、

秀吉は、日本の統治者として、当然すべき出来事だったんです。


コエリョは、九州の多くの大名、大友宗麟や有馬晴信などを入信させており、キリスト教を使って彼らを洗脳し、日本人を尖兵として、中国に軍事的に進出し、

大金を稼ぐ案を持っていて・・・この時期、その情報を多くの宣教師が共有していた事実がありましたから、それは秀吉とすれば、

日本の統治者として、絶対に阻止しなければいけない、コエリョを始めとした宣教師達の策だったんですね。


コエリョがフスタ船を秀吉に見せた意図は完全に威嚇です。


「我々の方が頭がいいのだ。日本人にない知恵や文化を持っているのだ。いくら秀吉だとて、いや、日本人そのもは、我々から見れば文化の無いサル同然だからな」


と、コエリョが考えていた事はだだわかりですから、「絶対の知恵者」秀吉さんにその意図がわからないはずはありません。

さらに言えば、秀吉は、ボルトガル商人が日本人を奴隷として売買していた事を知るに至り、

当然、宣教師及びボルトガル商人など、バテレンが単純に日本を食い物にする為に、来日している事実に接しています。


それは日本人としては、絶対に許せない行為でしょ?


宣教師達が、尊い宣教の為に、万里の波濤を越えて、日本に来ていたのではなく、

単に日本人を使って金儲けをするだけの為に、日本人を洗脳する為だけに言わば商人の露払いの役目をただただするだけの為に、宣教師共は、当時、この日本に、

やってきていただけだったのです。


実際、この歴史のはるか前・・・1532年11月、スペイン人ピサロに率いられたスペイン人宣教師バルベルデは、インカ帝国の皇帝アタワルパを人質として捕らえ、

キリスト教への改宗を無理強いしています。さらに大部屋一杯分の金と二杯分の銀をアタワルパの身代金として提示し、

それに対して、インカ帝国側が身代金をちゃんと用意し、ピサロ側に譲渡したにもかかわらず、ピサロはこの約束すら守らず、1533年8月アタワルパを処刑しています。

そして、その後、スペイン人はインカの人々を酷使し、インカ帝国の滅亡に追い込んでいるんです。


これが当時の欧州人のやり方だったのです。


卑劣漢そのものと言っていいでしょう。


それが宣教師達の本音であり、本来の目的だったんです。

当時の宣教師と商人の結託した目的こそ、タダの金儲け・・・日本人もその金儲けに利用出来ると踏んだコエリョは、

だからこそ、フスタ船を秀吉にプレゼンし、脅したのです。


ポルトガル人だったコエリョは、確実に日本のピサロを目指していたのです。


ピサロがインカ帝国を滅ぼした、その情報を秀吉が知っていたかどうかわかりませんが・・・この時「バテレン追放令」を出し、バテレン追放を現実に実行した秀吉の業績は、

この日本の統治者として、そして「絶対の知恵者」として極めて正しい判断だったと言うことになります。


むしろ、高山右近や黒田官兵衛の方こそ、バテレンの本音を見誤っていた・・・そう考えるのが妥当だと僕は思いますね。


実際、コエリョは、大友宗麟と有馬晴信に対して、キリシタン大名を糾合し、秀吉に対抗するように働きかけています。

しかし、コエリョは、秀吉帝国の巨大さ、怖さ、「絶対の知恵者」としての豊臣秀吉公のすごさを見誤っていたと思います。


だって、大友宗麟や有馬晴信があるいは九州の大名達が束になって戦っても、ほんの先日、秀吉軍によって九州全土が占領され、その九州を席巻する勢いだった、

島津義弘公だって、剃髪して「田舎者のおもいあがりでした」と秀吉を討たんとした事の非を認めたわけですから、


秀吉の戦力はそれ程、段違いだった事がすでに証明済みですからね。


賢い日本人はサル並の知能しか持たない欧州人とは、違うんですよ。


「絶対の知恵者」秀吉は、フスタ船を見ただけで、コエリョの浅慮を簡単に見抜いてしまったと言うわけです。


サル並みの脳しかないボルトガル人は、自分の行為が浅はかで低能なサル並みの行為だとは気づかなかったんです。サルだから。


だから、コエリョの行為を諌め、フスタ船を秀吉に献上する案を薦めた高山右近の行為こそ、日本人の賢さを証明していますね。


ま、いずれにしろ、ドラマの中では、高山右近も、軍師官兵衛も、ボルトガル人の底意を見抜けないまま・・・と言う表現になっていますね。


このドラマのテーマとしては、秀吉と石田三成一派と官兵衛及び黒田家臣との対立を軸に描こうとしているようです。


実際、今回のドラマで、石田三成は島津義弘を切腹にし、国を取り上げるよう秀吉に献策していましたが、

実際の三成は、戦後、島津家と秀吉の取次に徹し、内政すら手伝って、島津家側は恩義を感じていた・・・と言う実際の事実があります。


つまり、三成は、秀吉が怒り出さないように島津家を立派に育てた存在だったんですよね。つまり、島津家を守る立場にあったのが石田三成なんです。

それが後年、関ヶ原での西軍への島津軍参戦につながっていきます。ま、島津軍は最初東軍の家康側につこうとしたんですけど、拒否されて、しぶしぶ西軍に、

参戦した事実もありますけど・・・島津家は「恩義は恩義、だがどこまでも政治的に現状を判断する」家風ですから・・・この家風も元は三成の教育から出たのでは・・・、

と僕は思っているので、皮肉と言えば皮肉なんですけど。


・・・と言いつつ、三成は秀吉の恩義の為に、秀頼及び豊臣家を守る為に決起したわけですから・・・現実こそ皮肉に満ちていると言えるんでしょうね。


さて、話を戻しましょう。ドラマの中で官兵衛は、

「豊臣軍は23万もの大軍・・・兵糧が尽きかけているのではないのか!」、

と、三成にすごんでいました・・・で、それに言葉を返せない、万事豊臣家の威信や権威を守るだけの現実の見えないオトコ三成が描かれていましたが、


これちょっとおかしいんですよね。


石田三成は兵站奉行として、当時最も優れた技術官僚でした。


だから、もし、官兵衛の指摘したような現状が見られるならば、三成は即座に秀吉に報告し、対応策をすでに打っているはずなんです。


それが兵站奉行と言うものだし、それが出来るからこそ、石田三成は重宝がられ、島津家の内政にまで口を出せる程親密な間柄にこの後、なっていくわけです。


つまり、このドラマの三成は秀吉の権威ばかり気にする小さなオトコとして描かれているんです。まあ、事実の矮小化もいいところなんですよね、このあたり。


実際の三成は技術官僚ですから、仕事は的確だし、技術的治験をたくさん持っていたオトコだったはずです、この時期は・・・。


だから、博多の復興も方針さえ秀吉が定めれば実務に関してはそれこそ官兵衛と三成は協力して復興させたはずです。


では、何故、三成・秀吉と官兵衛を敵対させるのか?


ひとつには、このバテレン追放例を、欧州人の本音を見抜けないベビー・フェイス官兵衛と欧州人の本音をずばり見抜いた「絶対の知恵者」秀吉との、

意識の高さの違いを表現したかった・・・と見るべきでしょうね。


要は「絶対の知恵者」秀吉をドラマの意図としては、官兵衛の敵・恐怖の天下人として思い上がった、ただただ「俺偉い病」の秀吉と言う構図にしたい、

・・・僕はそれは完全なる秀吉の矮小化だとは思っていますが、ドラマと言うのは、主人公はベビー・フェイスにしなくちゃならないし、

敵役は憎まれ役にしなければいけないお約束があるので、仕方ないとは思っています。


つまり、今回、秀吉さんは味方から敵役に就任したと言う事ですね。今後、一層敵役化が盛大に行われるでしょうね。

もちろん、石田三成の矮小化も進みます。

ただただ権威にすがることしか出来ない、権威にぶら下がるだけの「俺偉い病」の石田三成が描かれていくんでしょう。


さて・・・ドラマの中の高山右近さんは、前回、

「キリスト教徒を殺すか、高山右近さんが信長側に寝返るか、自分で決めろ!」

と、信長さんに凄まれた時は、信長側に寝返る事を自ら決めた高山右近さんですが・・・棄教しろと言う今回の秀吉さんの命令に、

「今回ばかりは自分のしたいようにさせてもらう」

と、棄教しないことを決めていましたね。


ま、官兵衛さんは、この後、キリスト教徒である事が理由で、秀吉さんにいぢめられるんですけど・・・ただ、僕は官兵衛を豊前に置いたのは、

やはり、豊臣政権の九州探題的な意味合いが大きかったと思いますね。


それに・・・この後、秀吉さんが部下に聞かれた時に本音を漏らしていますが、

「官兵衛に高禄を与えたら、あいつに天下を取られてしまう。だから、あの程度にしてるんだ。あいつ何を聞いても即座に妙手妙案を出してくる奴だから」

「侮れないんだよ。この俺でもさ」

的な言葉を出していますから・・・そのあたりが秀吉の本音でしょう。


それにドラマでも表現されていましたが、九州人は頑固者が多くて治めにくい・・・難治の国と言うのが当時の秀吉の九州人に対する理解だったようですから、

例えば九州征伐後、佐々成政は、肥後の北半国を与えられましたが、成政の太閤検地策に反発した国人が、一斉に国人一揆を起こし、これを自力で鎮められなかった、

成政は切腹させられています。


その後任として肥後北半国に入った加藤清正は逆に国人を保護する政策を打ち出し、治水工事で優れた手腕を発揮したり、商業政策でも田麦の特産化や、

その対価を南蛮貿易の決済に当てるなど、優れた手腕を発揮しています。


その時、加藤清正公はたった22歳・・・そりゃあ、九州探題に官兵衛を置きたくなるでしょう?


結局、日本における仕事の大法則、

「難しい仕事こそ、仕事が最も出来る「絶対の知恵者」を呼ぶ」

の法則で、難治の国をまとめようとする、秀吉の策だったんでしょうね。官兵衛の豊前入国は・・・。


島津は三成が取次を行い、自信過剰になり過ぎていた島津家は、三成に叱咤激励され、時に、

「今のままでは、良くて国替え、悪くすれば御家滅亡近し」

なんて意見を添えてきた事もあるわけで、三成が親身に島津家の事を考えているからこそ、そういう生生しい厳しい言葉も出るんですよ。


つまり、秀吉は、自分の持つ手駒の中でも、最高な二人をして、九州を新しい国に成長させようと考えていた事がわかりますね。


三成は中央から九州を見守る役目。そして、現地の担当者を豊臣家最高の「絶対の知恵者」官兵衛さんに任せれば、九州は絶対に新しい国に生まれ変わる・・・。


これが秀吉の発想だったんでしょうね。


だからこそ、官兵衛さんは、いっつも難治の国の現地担当者を任されてきたのであり、それは仕えている人間から、常に最高評価を与えられている証左になりますよ。


ま、だから、題名こそ「秀吉のたくらみ」と言う事で秀吉さんの悪魔化、敵役化が進んだ今回でしたが、実際はちょっと違う・・・あれはドラマの世界の中での事、

・・・と言うことがわかって頂ければ幸いですねー。


それから、今回、もうひとつのテーマ・・・家康好きになる松坂桃李くんと現実的な岡田くん・・・と言う対比がなされていましたね。

家康さんが立派な武将だと目をハートマークにしちゃう長政と見えたモノの裏側にある「絶対の原因」を鋭く読み解く「絶対の知恵者」官兵衛さん。


ま、あれも有名なエピですよね。


「上様のその陣羽織・・・この家康が上様の元で働くからには、もう、上様に陣羽織を着させません。わたしめが粉骨砕身、すべての敵をたいらげまする」


なんて感じの劇が上演されたわけで・・・ま、秀吉らしい演出ですけど、時にこれが衆を納得させる演技になっていくんですねー。


僕もサラリーマン時代、割とそういう事をやっていました。


お客さんで最も偉い人に直接、

「こうこう、こういう理由で、こういう結果を引き出したい旨、同業他社すべてに説得をして頂きたいんです。ええ、シナリオはもちろん、僕が全部書きますから」

「そう、Kさんに、次の会議でそれを言ってもらえれば・・・万事都合がいいんで・・・」

ってな具合ですねー。


ま、そんな事ばっかりやってたから、今はこんな仕事をしているんでしょうね。


ま、今も昔も日本は変わらない・・・「和を以て貴しとなす」こそが最高正義の日本ですからね・・・。


そのコミュニティで誰が最も偉いのか・・・その人が言い出したら誰も口を挟めず、皆了解せざるを得ない・・・と言う人間を直接説得するのが日本ではいいわけです。


だから、日本では信頼が最も大事です。


だからこそ、官兵衛は、いっつも一番つらい仕事を引き受ける羽目になるんですね。


「絶対の知恵者」とは、そういうモノなんです。


ま、だから、勇将で剛力な宇都宮鎮房も父祖の地を出ざるを得なかった・・・この宇都宮鎮房相手に戦って勝てるのは、秀吉幕下でも、官兵衛しかいなかったから、

九州探題としても、宇都宮鎮房の父祖の地に根を張らなければいけなかった官兵衛なんですね。


いやあ、官兵衛の謀略なくして、宇都宮鎮房は鎮めることは出来なかったんですね。その秀吉の意思を感じる、官兵衛の豊前移封ですねー。

しかし、宇都宮鎮房役の村田雄浩さん・・・完全に父祖の地を守る頑固な戦国武将を表現してくれていい味出してますよねー。

いやあ、こういう役をこなせる役者さんは、いいですよね・・・大河ドラマ・大ファンとしては、こういう演技にうならせられるんですよ・・・。


うん、やっぱり、大河ドラマはいろいろ教えてくれるし、楽しませてくれますねー。


さ、今晩も存分に楽しみましょう!


今週の喜び


えーと言うわけで女性陣のお話をしようかと思いますが、てるさん達はご機嫌伺いに来たのに、

秀吉さんが会ってくれたのは、ほんの30秒あまり・・・で現金を贈られ、「領地の加増も考えておるから」と言い残すと消えてしまった・・・。


もちろん、これは天下人になった秀吉が官兵衛とは違う時間制の中で生きだした事を表現していますね。


彼は天下人になった事で一人の人間に対面する時間が圧倒的に減り、必要最小限の事しか表現出来なくなったんです。


もう彼は一般庶民からすれば記号と化しちゃったんですね。


だから、

「官兵衛には感謝している。だから、現金あげるし、領地の加増もするからね。以上」

と言うプレゼンしか出来なくなったんですね。


これはステージが官兵衛とは比べ物にならない程、高みに登ってしまったことを表現しています。

昨日までの秀吉と今の秀吉はその高み具合が断然違ってきてしまったんですね。


だから、秀吉が余所余所しくなったわけでも、官兵衛の敵になったわけでもなく、日本の統治者として過不足なく勤めるとこういう感じに当然なっちゃうんですよ。


で、今回のクライマックスは、やはり、茶茶の変心でしょうね。

あの怒ってばかりいたチャチャが・・・「二人の父は弱いから滅ぼされたんです。だから、わたしは強いオトコが好き。その二人の父を滅ぼした秀吉が好き」

と、こういう論法で変心するお茶々なんですねー。


「この桜のように、豊臣家に根を張っておくれ・・・」


と、おねねさんは言っていましたが・・・後年、豊臣家の当主として、ねねを大阪城から追うチャチャになろうとは、思ってもみなかったでしょうね。


だってまだ、少女と言ってもいい年代ですからねー。チャチャさんは。


ま、女性は強いオトコに惚れるもんです。


秀吉さんも「サル山のボス力」をプレゼンする「光るの君の目」を持っていましたからね・・・目はギラギラ輝き周囲を圧倒するようだったと朝鮮の使者が、

書き残していますからね・・・。


ま、僕も「光るの君の目」は持っていますけどね。

だから、女性に恋されるんです。


女性はだから、強いオトコに惚れるんですねー。


・・・と言うわけで、女性問題も解説してくれる大河ドラマ・・・いやあ、人生の参考になっちゃいますよ。


さて、宇都宮鎮房と黒田官兵衛の戦いも見ものです。


いやあ、新章突入でまたまた、面白くなってきた「軍師官兵衛」!

今日も期待しちゃいましょう!



ではでは。

今週のあれ、どうなん?
長政・・・家康に目をハートマークにさせ過ぎじゃない?ま、加藤清正あたりと結託して関ヶ原の東軍派を構成する張本人になっちゃうから、仕方ないんだけどね。

第三十三回 軍配通信 「傷だらけの魂」

2014年08月24日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●迫力の茶々がよかった!それを受ける荒木村重さんもまた、迫力あったねー!秀吉さんは少しずつ「俺偉い病」化!そして、石田治部は官兵衛の正面の敵化?にしても、怖いのは、官兵衛だよね、やっぱり!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十三回軍配通信「傷だらけの魂」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


いやあ、大河ドラマ・レビュー記事・・・前回、休んだんでしたねー。ま、ソフィーと遊んでいたんだった・・・orz。

まあ、題名の「傷だらけの魂」と言う言葉ですが、これは官兵衛自身の魂も傷だらけだったから、キリスト教入信になったし、

また、道薫こと荒木村重さんもそうだし、官兵衛とは同じ会社の後輩、高山右近さんも、また、荒木村重さんを裏切った事が傷だらけの魂になっているんですね。


ま、官兵衛のキリスト教入信エピだけだと・・・地味ーーーな回になるので、荒木村重さんのクライマックス・エピを入れることで見せ場を作ったって感じですかね。


しかし、茶々がいいですねー。この気の荒い茶々は僕好みですねー。

僕、こういう強い女性、自分の意見がしっかりある女性がいいですね。


中身の無い女性は全然ダメですね、僕は。


やっぱり生きてきた中で自分を作り上げ、はっきりとした主張を持った女性に惹かれますね・・・僕は。


僕はこの「軍師官兵衛」の世界観の中では、まあ、もちろん、官兵衛も好きですし、黒田家家中の人々も好きで、善助も黒田武士の母里太兵衛も、

ちょっとニヒルで、ムーミンの世界観で言うところのスナフキン的な役どころの、井上九郎右衛門も好きなんですが・・・この人楽器好きっていう設定なのね。

確か前は笛吹いてたような気がしたんですが、今回は琵琶をじゃらーんと・・・あの音色で、「平清盛」を思い出しました。

ま、同じ音色だから、そりゃあ、思い出しますね。

毎回痺れてた、かっちょいー大河ドラマでしたけどね。

ま、完全に男性向け大河ドラマでしたから、女性には人気が無かったようですが、ねー。


つーか、ニヒルの記号は楽器を持たせろって事なのかなー。ドラマ的には。


ま、そのスナフキン役の井上九郎右衛門さんは、常に知恵が一枚上・・・「知識者」の「俺偉い病」そのものの石田三成が黒田官兵衛の出世を邪魔しているのでは?

・・・と勘ぐっていましたが、実は恩賞の領地を断っていたのが官兵衛その人だった・・・と言うわけで、秀吉の最後のセリフ、

「欲の無い人間程、怖いモノはないのう・・・」

につながるんですね。


秀吉からすれば、領地目当て、カネ目当ての家臣の方が操縦しやすいわけですよ。


実際、加藤清正や福島正則なんかは・・・まあ、石田三成も、従五位下治部少輔になっていましたからね・・・1585年と言いますから、1560年生まれの石田三成さん、

たった25歳での栄達ですからね・・・と言ってもこの頃の25歳は今の25歳とは全然違って大人びていたでしょうから、そこは一概には言えないかもしれません。


それに比べて、官兵衛さんは、1546年12月生まれ・・・39歳で、オトコとして、バリバリに油の乗り切った頃・・・鋭く切れるダークヒーロー化するのは、

当たり前ってところでしょうねー。


さて・・・秀吉さんは関白に就任し、朝廷としても官位を渡すことで秀吉をコントロールしようとしているわけで、

自身の官位を欲しがらなかった信長さんの時の失敗にも懲りて、秀吉に関白を与え・・・この辺りの経緯は今週の木曜日の武将考察でやったので、

そこはそっちを見て頂く事にして・・・やっぱり、武家は御恩と奉公のカタチが基本になるんですね。


朝廷は秀吉に官位と言う褒美(御恩)を与え、秀吉は自らの名で、天下惣無事令を出し、天下を平定する奉公を朝廷に与えるカタチを取る。

そして、秀吉は家臣に官位や領地やカネを与え・・・これまた御恩と奉公のカタチを取る・・・。


ひとり官兵衛だけが、このカタチに従っていないので、秀吉としては、

「俺だって朝廷と御恩と奉公のカタチを取ってるのに・・・俺をバカにしているのか?」

と言う意識になるのも、当然と言えば当然ですね・・・。


まあ、この物語の中の話としては石田三成と黒田官兵衛の確執がやがて、秀吉と千宗易の確執に発展し、

その発展する前に・・・勘のいい黒田官兵衛がにわかに家督を長政に譲り・・・自身は秀吉の軍師に徹するも・・・千宗易は秀吉の逆鱗に触れ、切腹と言う流れに、

なっていくんでしょうね。


つまり、官兵衛と千宗易の比較が成される・・・勘のいい官兵衛は秀吉との決定的な確執にならずに済み、千宗易は決定的な確執を呼ぶことになるんですからね。


官兵衛が家督を長政に譲ったのは、1589年の5月と言いますから、1590年の小田原の陣の前なんですよね。

もちろん、この「軍師官兵衛」の初回・・・官兵衛は小田原城を見下ろす秀吉に頼まれて、小田原城へ入っていくシーンが描かれていましたから、

まあ、この「軍師官兵衛」のクライマックスこそが、そのシーンになるはずなんですけどね。大河ドラマのお約束としては・・・。


まあ、そのあたり、大河ドラマではどう描かれるのか、楽しみではありますねー。


しかし、前回くらいから、秀吉の演じられ方に変化が出ましたね。


秀吉が毎回、人を指さす動作をするようになった・・・これはもちろん、「秀吉が「俺偉い病」に犯されている」という記号なんですけど、

「以前の秀吉と今の秀吉は違う」

と言うことを演技によって主張しているんですね。


だから、毎回、秀吉がどのシーンで誰を指差すのかを見ていくと、いろいろ面白いかと思いますけどね。


まあ、しかし、25歳の石田三成と40前の黒田官兵衛じゃあ、喧嘩にはなりませんよ。

ただ、実際の石田三成は、ほんと「知識者」の「俺偉い病」になっちゃいますからね・・・。


こういうタイプって人に嫌われるだけで、人に愛されないし、慕われないんですよね。


秀吉も天下を取ってから、ドンドン「俺偉い病」になっていきますからね・・・。

「関白として位人臣を極めた俺に手に入れられないモノなどない・・・はずだが・・・茶々は何も興味を示さない」

「唯一示したのが、道薫・・・お前だ」

と言うあたり、面白かったですね。


そして、千宗易、道薫、秀吉、官兵衛、高山右近がいる所で、激する茶々!

「奥さんも子供も見捨てたお前はなぜ、そうやって、のうのうと生きていられるのじゃ!」

と、茶々に言われた道薫は、今がチャンスとばかりに、

「あなたの親を二度も殺した秀吉の庇護の元、のうのうと生きているあなたと同じ」

的なコメントは、よかったですね。


そして、

「天下惣無事など、絶対に出来っこない。この戦国の世は絶対に終わらない」

と決めつけ、秀吉を怒らせ・・・とすべての芝居の目的を見抜いた岡田くんは、若々しく笑い・・・道薫を助けるんですね。


この一連のやりとり、茶々さん役の二階堂ふみさん・・・迫力ありましたねー。


というか、「めぢから」強くていいですね、この女優さん・・・「光るの姫の目」がキラキラ輝いていました。


「でも、どっかで見た顔だ」・・・と思っていたら、「テンペスト」にも出てたし、「平清盛」にも出ていたんですねー。

いやあ、さすが慶応大生・・・って関係ないか・・・頭も優秀なようで。


にしても、僕はこういう俳優博覧会みたいなシーンが大好きで、演技合戦状態でしたよね・・・これが大河ドラマの醍醐味って奴ですよね。


ココイチは茶々役の二階堂ふみさんと、その演技を余裕のしかし、緊迫感のあるやわらか芝居で受けた道薫役の田中哲司さんでしょうね。

ここでの岡田君の笑いが・・・ちょっと若すぎる感じに見受けられました。なんか若い頃の官兵衛に戻っちゃった感じでしたかねー。


でも、あとは迫力芝居・・・と、千宗易役の伊武雅刀さんが言ってましたけど、

「千宗易は、ふわっとした存在感を心がけています」

という言葉通り・・・そのふわっと感が、千宗易らしさを生み出していますよね・・・。


なんか、言っちゃあなんですけど、森の精霊役みたいな存在感ですよね・・・。

役者ってすげーなって、大河ドラマ見る度に思いますよねー。


さて・・・黒田家に新たに住み着いた小物のお子は・・・実はあのダシさんと荒木村重さんとの子だった・・・最初は拒否する道薫も、

最終的には、「ダシすまん!」的に謝りながら、我が子を抱きしめ・・・その瞬間、荒木村重さんに生気と生きた表情が戻るんですね。


そして、黒田官兵衛にお別れを言う道薫は、

「官兵衛様・・・いや、官兵衛」

と、言い直すことで、あの官兵衛と親友だった頃の若いアニキ・・・往年の荒木村重さんに戻り、最後、別れて行くんですねー。


・・・言葉がここでは昔の荒木村重に戻ったと言う記号になっていたんです。


こういう、いろいろな記号が大河ドラマのお約束になっているんですねー。


長かった・・・荒木村重アニキと官兵衛小僧の愛憎劇も今回で、一件落着したんですね。

田中哲司さん、存分にその重厚な演技を楽しませて貰いました。ありがとうございました。そして、お疲れしたー。


さて、この「軍師官兵衛」の世界の中で好きなキャラがもうひとりいます。

それが寺尾聰さん演ずる所の右目が閉じ気味な徳川家康さんですね。


こう特徴的なビジュアルを持つ徳川家康と言えば・・・あの超トンデモ大河ドラマ「天地人」のこぶ康と言われた、頭にこぶを持つ徳川家康さんがいましたね。

あれは役を演じる松方弘樹さんが、

「コンプレックスを持った徳川家康にしたい」

とアイデアを出し実現したビジュアルだったんですが、今回の寺尾聰さんの徳川家康は、一物持ったやんちゃな徳川家康感があって、なかなかいいですね。


僕はこの寺尾聰さんに大人のやんちゃさが感じられて好きなんですよね。

なんか、女性にモテる、大人のヤンチャさって奴ですかねー。


そういう雰囲気を醸し出せる、本当の大人って、少なくなったような気もしますけど、そういう本当の大人のオトコ感を感じさせる寺尾聰さんですよねー。


だから、この家康がものすごく僕は好きで・・・、

「京の名所は、もうほとんど見たから、いかないもーん」

とか家康さんが言ってるだけなのに、

「かっちょえー。これが大人の家康さんだよなー」

などと感動している始末です。僕は・・・。


なんていうの?小物感漂う石田三成と対照的に、大人のニヒルさとか、大人の余裕が感じられて、この家康さん、いいんだなあ・・・。


「天地人」の家康さんは、ちょっと漫画みたいでした。歴史知らないお馬鹿な女が書いた作品でしたけど、あまりにトンデモ過ぎて視聴率があがったと言う、

大河ドラマで言うところの腐の歴史です。もちろん、腐は歴史知らない腐女子に軽い少女マンガ的にアピールしちゃった・・・を理由にしていますけどね。


あの頃は大河ドラマ見ながら、愚痴ばっか書いてました。

いやあ、今とは正反対ですねー。


で、徳川家康ですよ・・・この家康さんが、「俺偉い病」と化した秀吉さんに臣従するとは、とても思いませんけどね。

ま、現在のところは北条氏と提携して秀吉に当たらんとしていますけどね・・・どうなるんでしょう。そのあたりもちょっと楽しみですね。


つーか、今日は九州征伐でしょう?


また、島津とか出てくるし・・・また新しいキャラがわんさか出てきて・・・僕は九州武士が大好きなので・・・大友宗麟回りとか出てくると燃えるけどなー。

九州の武士はかっこいいですよねー。


ま、四国の長宗我部元親なんて、ほんの一瞬しか映りませんでしたから・・・九州武士に期待をかけちゃいましょう。


まあ、しかし、面白いところに入って来てるよねー。

九州征伐の後は、千宗易さんが切腹して、小田原の陣でしょー。で、伊達政宗も出てきちゃうわけでしょー。

いやあ、昔、「独眼竜政宗」を見た時は、小田原の陣での秀吉と正宗の会見・・・勝新太郎御大と若き日の渡辺謙さんの演技が迫力あって、よかったんだよねー。


まだ、僕は子供でしたが・・・あの迫力はさすがに僕の目でもわかりましたねー。


なんかねー。ああいうドキドキやワクワクを大河ドラマには見せて欲しいんだよね。


ま、これから、いろいろたくさんいろんなシーンが見れそうだから・・・楽しみにしていましょう。


さ、今晩も楽しむぞ!


今週の喜び

題名の「傷だらけの魂」と言う話が上でありましたが・・・結局、人間って、誰でも何度も魂に傷がつくもんです。若ければ若い程・・・人は否定されますからね。


ま、女性に裏切られたり・・・ほんのこの間まで好きだって言っていた女性が・・・いつの間にか、心変わりして、別の誰かを愛していたり、

僕の高校生時代は、そんな事ばっかでしたねー。


でも、そんな中でも僕の若い時代の最大の蹉跌と言えば、大学受験失敗・・・そして、一年間の浪人生活にあったと言えるでしょうね。


その時に、女性って、こんなにもおろかしいのか、とか、こんなにも、態度が変わるモノなのか、とか、

女性の本質を見抜けた・・・そんな時代でもありました。


だから、僕は女性を見る目がシビアになれたんです。

口ばっかいいこと言ってて有言不実行な女性が当時、僕の回りに多かったから・・・その事に気づけた。


結局、浪人生活と言うのは、新たな自分に生まれ変わる為の自己プロデュースの時間・・・と、僕はその本質に気づくことが出来て、

その経験は僕の人生に大きく影響しましたね。


例えば、浪人仲間の親友と僕は脱サラをして、成功させています。


しかし、大学に現役で入った友人達はサラリーマンのまま、一生輝け無い生活をするしかない・・・長いローンの期間、少しの小遣いと24時間拘束を65歳まで続け、

それを続ける以外に選択肢を考えられないわけです。脱サラなんて、怖くて彼らには出来ないから。


家族が重荷になって・・・日々、常にストレスを溜めながら生きる生活・・・そんな生活、僕はまっぴら御免ですね。


茶々役の二階堂ふみさんも一浪しながら、慶応大に合格したようです。

僕は浪人を経験している女性って、人生で何が大事かがわかっている女性って気がします。


僕は大学に入る前、

「大学とは一流会社に入る為のパスポートだ」

と言う意識がありました。


しかし、大学4年間、マスター2年間、経験してわかった事は、

「大学とは自分の一生をどう決めるか・・・それを決めるための貴重な経験と貴重な出会いをするところだ」

と言う事です。


僕は浪人生活を経験していた事で、脱サラのやり方もだいたいわかっていたし、その為に子供も成さなかったし、結婚もしなかった。

それはいざ脱サラをしようと決意した時に簡単に踏み出せるようにしたかったからです。


そして、何より大事なのは、大学時代に、

「自分は何を志すべきか?」

を知れたことです。


このブログでは散々書いてきましたが、20歳の頃、僕のこのしゃべりに恋してくれた外語大の女性がいたからこそ、

「僕が伸ばすべき才能はこの僕独特のしゃべりだ」

と、気づけて・・・その才能によって、脱サラ出来たのです。


どちらも浪人時代の経験と大学時代の経験と出会いから・・・作れたモノなんですね。


つまり、人生とは、出会いと経験によって、光輝くモノなんです。


大河ドラマとは、僕は出会いだと思っています。


この物語は軍師官兵衛の物語でもありますが、今回退場された荒木村重物語でもありました。

その生き方は・・・僕に、

「人生は決して諦めちゃダメだ。チャンズはいくらでも転がっているし、そんな僕の人生を見ていて助けてくれる人間もいる」

「捨てる神有れば、拾う神有りだ」

と、言うことを教えてくれます。


もちろん、それは千宗易さんの役回りですよね。


誰もが捨てた荒木村重さんの人生をリセットしてくれた千宗易さんみたいな存在が誰にでもあると僕は思うんです。

「最近の若い子達は・・・ゲームのリセットが出来るように、人生も考えている・・・嘆かわしいことだ」

「なぜなら、人生はやり直しが効かないから・・・」

という声をサラリーマンの方から聞いたことがありますが、決して、そんな事はありません。


現に僕は脱サラして、人生をリセットしたからこそ、今、毎日輝いている。


もちろん、人生には、取り返しの付かない事だってあります。

でも、リセットだって、出来るんです。


僕は荒木村重さんのこの一連の物語を見ていて・・・そう思いましたね。

確かに官兵衛さんの脚はもう、治らないかもしれない。それはもう、取り返しの付かない事だ。


でも、官兵衛さんは、最後、荒木村重さんを許していたじゃないですか?

荒木村重さんの人生は、リセットされたんです。


それを見極めながら僕も毎日輝きながら、生きていきたいと思いますね。


いやあ、やっぱり、大河ドラマは人生に有用だなあ。


さ、今晩も楽しみましょう。

「軍師官兵衛」を。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
あの荒木村重さんの子が書いたおっさんの絵は・・・荒木村重さんだったの?育ての父にも、見えたし・・・(苦笑)。ま、荒木村重さんにしておきましょう。

第二十九回 軍配通信 「天下人への道」

2014年08月10日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●「跳ねっ返り」だなんて、あなた、わたしの若いころと糸さんは、そっくり同じ事を言ってますわよ!ほう、そうかそうか・・・じゃあ、糸さんはうちの長政の妻決定だな!はい、あなた!的な暗黙の了解があったんでしょうね!しかし、あっさりとした柴田勝家さん退場でした。速かったー。話の進みが!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十九回軍配通信「天下人への道」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


しかし、前回、「え?何故ここに「ごちそうさん」の希子ちゃんが?」と愕然としたのですが、今回見てみると、黒田長政も蜂須賀小六の娘、糸さんも、

朝ドラ出身・・・松坂桃李くんは「梅ちゃん先生」出身だし、高畑充希ちゃんはもちろん「ごちそうさん」出身・・・さすがNHKって感じで面白いですよね。


というか、前回、強烈な印象を黒田長政に与えたか・・・と思ったら、当の黒田長政は、糸さんの事をすっかり忘れていて、

・・・それでショックな糸さんだったりするわけですが、そこは光(てる)さんの上手いお導きがあって・・・うまーく蜂須賀小六さんと黒田官兵衛と縁づくわけですねー。


なるほど、こうやって縁と言うのは、結ばれていくんですねー。


要はお互いがお互いを尊敬している仕事仲間・・・だからこそ、その子息や娘の縁談が出来上がる・・・これが日本の文化と言うことになりますねー。


ま、僕は親の力など微塵も期待していないので独自に縁を作っていこうと思いますが、要は、女性の方が恋を決めるのだから、

女性が恋する男性になればいいんです。


というか、女性が尊敬する男性になれればいい。


つまり、外見も仕事もその業界で一位になれるくらい、素晴らしいモノであれば・・・女性は恋に落ちてくる。

・・・しかも、自分の美しさを知っている、仕事の出来る、自分に自信のある女性が、ね・・・。


ま、そのあたり、僕は30歳で「光るの君の目」を確保し、「八百比丘尼化」して以来・・・仕事のめっちゃ出来る、多くの既婚の女性に恋されてきましたが、

ま、そのあたり、もう、ベテランの風格さえある・・・と、勝手に自分で思っているわけですけどねー。


で、そういう女性は仕事場の皆が大好きな、「職場のマドンナ」だったりするわけです。


つまり、男性に愛され、女性にも尊敬され、愛されている・・・そういう美しい女性だからこそ、自分に自信を持って恋をしてくるんですね・・・。


ま、今は既婚の女性だけでなく、未婚の女性にも恋されるようになったので、めでたしめでたしな感じですけどね。


お、話がとっ散らかったな・・・要は自分の仕事や外見に自信のある男性は、自分の仕事や外見に自信のある美しい女性に恋される、

・・・要するに、恋はバランス・・・そういう話ですね。


ま、僕も体脂肪率3%が整備出来れば、自然、そういう流れになるでしょうね。

日本人は外見もその人の仕事のうち・・・そう考えますからね。


だからこそ、仕事の出来る人間は尊敬され・・・愛されるんです、この日本においては・・・。


だから、外見のださい、おっさんやオバサンになってしまったら、「なんだ、仕事の出来ない平凡な男女じゃん」・・・という評価になって、

結局、男性も女性もその視界に一切いれない・・・その言葉も一切聞かない・・・そういう状況になるんですね・・・。


なにしろ、平凡な男女は平凡な経験しかしていないから、言うことも、平凡そのもの・・・さらに言えば、そういう男女の環境は、

平凡そのものだから、頭の中に浮かぶ言葉はほんの一行程度の思考。


だから、深く思考する癖が育たないんですね。


官兵衛を見てください・・・官兵衛は常に思考する環境にあった。


信長横死と言う絶対的窮地・・・信長横死の報が先に毛利に伝わっていれば、それこそ、毛利に騙し討ちにあっていてもおかしくない、言わば死地にも近い状況にありながら、

その絶対のネガティブから、官兵衛は、起死回生の策を思いつき・・・「秀吉様を天下人に押し上げる」という究極の目標をあの時点で作り得たからこそ、

結果的に毛利家の唯一の智将・小早川隆景を味方に就けることが出来、毛利を味方に出来た。


そして、秀吉を天下人にする為には、誰よりも早く信長の仇、明智光秀を討ち、織田家における発言権を最大のモノとし、「知の王国」である「織田家」、

・・・これを「羽柴家」として、ブラッシュアップする必要があった・・・だから、清須会議でも、実質的に判断能力の無い、単なるシンボルに過ぎない、

「三法師様」を織田家の跡継ぎとし、織田家の骨抜きと秀吉の実質的権力の確立を先に実施することが出来た。


さらに、その秀吉の実質的権力を傍から見れば・・・秀吉こそ、織田家の「天下布武」事業の後継者だと誰でもわかる。


まあ、この物語では、柴田勝家がお市様との結婚を三七信孝に申し出ていましたけど、

実際は、羽柴秀吉がその仲介をしているわけで・・・秀吉からすれば、主筋の奥さんを勝家に斡旋することによって、

高齢の柴田勝家に毎夜のプレッシャーを与えると言う、甘い罠戦略ですからね、これ・・・。


それこそ、ハニートラップそのものですよ・・・。


ま、でも、勝家にすれば、身の誉れでもあったでしょうし、お市の方を毎晩抱けた事は一生のうちでも冥加な時間だったでしょうからね。


しかし、この「軍師官兵衛」は官兵衛の話でないところは、さらっと流しますねー・・・清須会議のあの流し具合・・・ほんとさらっと触れるだけだったもんな・・・。


さらに「賤ヶ岳の合戦」に至っては・・・ほんとさらっとやって、もう、北ノ庄城炎上・・・お市の方を刺して殺し、その後勝家は自害・・・まで行っちゃったからね。


まあ、お市の方様が「サルはずる賢い」と言っていましたけど、単に彼は「絶対の知恵者」なんです、可愛げのある・・・。

その「絶対の知恵者」に、これまた「絶対の因果関係」の使える「絶対の知恵者」黒田官兵衛が策を授けているんだから、勝家ごときが絶対に勝てる訳ないんです。


「秀吉様が柴田勝家殿に口で負けるはずがないでしょう」


という黒田官兵衛のセリフがありましたが、これって生きていく上でとっても大事な見方だと思いますね。


普段、自分の周囲を見た時に、

「こいつには、口では勝てないな・・・」

と思う人物がいないようにしておかなければならない・・・そういう事なんですよ。


簡単にいえば、人間とは、官兵衛のように、どれだけ多くのネガティブを経験して、そのネガティブをどれだけポジティブにすることが出来たか?

そして、その行為を通じて、たくさんの知恵を実際に作り、その知恵が自分を押し上げてくれる・・・その結果、デカイ人間性が出来上がる・・・。


それが正しい人生の歩み方になるんです。これ以外に正しい人生なんて、あり得ない。


つまりは、官兵衛のように、「秀吉様を天下人に押し上げる・・・自分の知恵によって」・・・という巨大な目標をまず立てるから、

多くのネガティブを経験出来・・・そのネガティブをポジティブに変える経験が出来るからこそ、知恵を作る機会に恵まれ、そのたくさんの知恵が、

自分をその目標に押し上げていってくれる・・・そういうモノなんです。


だから、目標も無く・・・ただ日々に流されるだけの人々は、成長することもなく・・・いや、むしろ、毎秒劣化し、「リアルライフ」は地獄化し、

ただテレビを見て、毎日、たった一行の感想を漏らす程度の・・・中身の無い・・・誰もしゃべり相手として見てくれない、ダメーな人物になってしまうんです。


もちろん、こういう男女は、外見も劣化している、ただのださいおっさんやオバサン化しています。


結局、人生って外見に出ちゃうんですよね。だから、平凡なおっさん、おばさんは、決してしあわせになれないんです。


だって、この日本において、しあわせになれる人間の条件はただひとつ・・・仕事がその業界で一番になれる程出来ること、ですからね。


サラリーマンには、無理なことなんですよね。

だって、サラリーマンって、周囲と五十歩百歩程じゃないですか?その能力なんて・・・。


だって、サラリーマンの価値なんて、三菱電機なら、三菱電機の鈴木さんや、佐藤さんや、田中さんだから・・・価値が作れるんでしょう?


なぜなら、日本人の価値の大部分が、人脈にあるから。


人生において、どういう人間に「こいつは仕事が出来る!」と評価されたのか?

それがわかるのが人脈そのものでしょう?


だから、サラリーマンは、退職した瞬間、その価値を無くすんです。

だって、もう、その人脈を使いこなすことは出来ないから・・・。


よく退職した男性サラリーマンのおっさんが、「元株式会社XX 常務取締役」なんて肩書をつけた名刺を使っているのを見たりしますが、

そういうおっさんは、もう、その人脈を使えないから・・・その肩書に意味はないんです。


そのおっさんは、もはや、単なるおっさんに過ぎず、一切価値はないんです。


だからこそ、脱サラして、個人の価値を高めておくことが重要になるんです。


ま、これでも「ゆるちょさん」と言えば、ある程度の人脈は作れていますから、その人脈は今後発展するだけです。

だいたい物書きに定年は無いし、一匹狼で業界で生きているから・・・その仕事ぶりを見ていてくれる人は見ていてくれますからね。


そして、「よし、こいつに賭けてみるか?」と誰かに思わせる事が出来れば、その人間の新しい成功物語は始まっていく・・・人脈は無限に広がっていくわけです。


結局、そういう環境が無いと・・・思考する機会もなければ、ネガティブに陥ることもないから、成長は一切ない。

官兵衛のように、自分の知恵を鍛える環境に無いから、ただ同性同士で、時間を過ごす、女子会や、同僚と上司の愚痴を言い合って、男性同士たむろする、

そういうローポテンシャル・コミュニティを作るだけの人間になってしまうんですね・・・。


だから、人生の目標をそもそも高く置くことってとーっても大事になるんですねー。

自分を中心としたハイポテンシャル・コミュニティを作りたいなら、当然の事になるんです。


官兵衛はそれが出来たから、ドンドン高みを目指せたって事になるんですねー。


さて、今回、千宗易と元荒木村重こと道糞が出てきましたが・・・彼らの登場は、天下を取り、変わっていく秀吉の批判勢力として、登場してきていますねー。


今回、道糞に言わせていましたね。

「天下を取って信長は変わってしまった・・・それだけ天下には、特別な誘惑があると言うことだ。気をつけろ。秀吉も変わるぞ」

みたいな事を提示してましたけど・・・要は官兵衛が本気で秀吉に天下を取らせたのはいいけれど・・・本当にそれでよかったのか?

という辺りの官兵衛の葛藤を描くつもりなんですね。


要は唐入り・・・今回も秀吉さんは、

「信長さんの夢を継承する」

みたいな事を言っていましたから・・・それこそ、

「今後は、世界だ。まず、唐入りだ」

的なセリフにつなげるつもりなんでしょうね。


まあ、僕的な考察では、秀吉は、当時フィリピンに進出していた「太陽の沈まない国」スペインの絶対王「フェリペ二世」を強く意識していた書簡が残っていますから、

彼はそれに対抗する意識で、・・・と言いつつ、その意識は、その傘下の大名達に、

「うん。君たち・・・中国切り取り次第を許可する。いいよん、新しい領地を取りに行きなよ。それ許す」

ってな意識だったと思いますね。


信長が秀吉に「播磨切り取り次第」を命じた意識と何ら変わるところはない・・・そんな程度だったと思いますね。


だから、別に秀吉が侵略者になったとか、そういう意識は無いはずなんですよ。


ただ、彼は徳川家康のように、中国の古い帝王学の書、あの北条政子もその書に学んだと言う「貞観政要」に学ぶという事を知らなかった・・・。

ま、でも、経験は経験として、失敗に終わった「慶長の役、文禄の役」も、日本人にはその後のいい薬になったんじゃないでしょうか。


さて・・・話がドンドン飛んじゃうんですけど、要は官兵衛的な生き方こそ、業界一になれる生き方だ・・・世界一にもなれる生き方だと思いますね。

知恵を作る機会がドンドン増えていくわけですからね・・・。


目標が大きければ大きい程、その知恵を作るのべ回数は増えていくんだから・・・シビアにその回数を増やせば、ドンドン「知恵者」として、

その人間性がデカくなるわけですからね。


結局、日本人は、その人間性をどれだけデカくするか・・・それがしあわせになる直接のパスポートになりますからね。

逆に嫌われるのが、ケツの穴の小さい男性・・・ま、ケツの穴の小さい「知識者」の「俺偉い病」の男性は、蛇蝎のごとく女子に嫌われますからね。


ま、三七信孝さんなんて、まさにそのいい例として表現されていましたねー。つーか、信雄に至っては単なる愚人ですからね・・・。


さて、話を物語に戻しましょう。


清須会議の結果、秀吉の本国は姫路になり・・・おね様も姫路に来て、光(てる)さんとも仲良しに・・・。

で、三七信孝と柴田勝家側は、三法師の後見人に三七信孝が就任したのをいいコトにその三法師を手放さない・・・結果、信長の葬儀は喪主が信長の子にして、

秀吉の養子になっていた信勝が担当し、京にて大葬儀を実施・・・公家達もたくさん出席して、秀吉の力の誇示に成功するんですね。


その頃、柴田勝家は北陸でお市としっぽりやりながら、懇ろな仲に・・・と、そのお市!

・・・どっかで見たと思ったら、元フジテレビアナウンサーの内田恭子さんじゃないですか・・・。

最近は女優業まで、やっていらしたんですねー。


すっかり、

「あれ、この女性どっかで見たことあるけど・・・お市って程、美人じゃないけど・・・」

などと、不謹慎にも思ってしまいました。すいません、内田恭子さんファンの方々・・・。


でも、まあ、ほんとに数シーンで終わってしまいましたねー。内田お市・・・もう少し見たかったような気もしましたけどね。


で、今後の秀吉の批判者、千宗易と道糞が出てきて・・・官兵衛の新たな葛藤が始まり、黒田長政と糸の祝言が決まり、

それこそ、あっと言う間に賤ヶ岳の合戦が終り、お市の死と柴田勝家の自刃・・・んで、戦国大河ドラマのいつものパターン、このタイミングでの茶々登場!


まあ、今回は秀吉の死を狙っていましたが・・・ま、日本の物語はすべて「雨降って地固まる」物語なので・・・茶々がどういう風に軟化していくかが見ものですね。


まあ、実際、茶々って美人だったんでしょうね。


つーか、あの3姉妹が揃った瞬間・・・悪寒が・・・あの大っ嫌いな大河ドラマ「江」を思い出してしまいました。大半見ていませんからねー、僕は。


というわけで、前半のクライマックスは終わったかなーって感じですね。

一応、丹羽長秀さんも、

「羽柴殿・・・」

などと言っていましたからね・・・。


で、今日から新章開始・・・な風になるような気がしますね。


「上様は変わられた・・・」


的なセリフもあったようだし・・・。


ま、そういう意味では、今日も楽しみですねー。


今週の喜び

・・・というわけで、次回は父との別れ・・・いやあ、ここまでお父さんの職隆さんはいい味出してましたからねー。

なんか、使い勝手がいいんですよね、職隆さんは。

光(てる)さんと官兵衛の間に入らせたり、んで、光さんの言いたい事を代わりに言ってあげたりして、物語を先に進める役目を果たしていた・・・。

まあ、どんな感じで描かれるのか・・・ここで黒田長政さんとの確執なんかも絡めると面白くなったりするわけですよ。


黒田長政さんと言えば・・・そういえば、今回、大河のお約束をやっていましたねー。


蜂須賀小六さんが、糸さんを紹介するときに、

「跳ねっ返りで・・・」

と、その昔、光さんが自己紹介するときに使ったセリフを言わせていましたけど・・・子は親に似る・・・特に女性の好みは・・・と言うことを端的に表現したんですね。

ま、母親みたいなタイプを自然と男子は追っている・・・そういう表現でもあるわけです。


で、自分の時と同じだと気づいた父親、母親は、その娘をぜひ自分の息子の嫁に・・・となるわけなんですね。

そうやって、DNAの方向性は強化されていく・・・そういう話なんですねー。


跳ねっ返りの女性と言うのは、ある意味、自己が確立されていて、自分の意思が明確で、だからこそ、周囲にただただ合わせるのなんて嫌!

・・・という跳ねっ返りになるんですね。


つまり、女性って、そういう要素が無いと、光さんのような将来オトコマエな人間性のデカイ女性になれない・・・そういう話でもあるんですねー。


ま、そういう女性は尊敬出来る男性でないと恋に落ちませんから・・・尊敬される要素のある男性にならないと落とせない・・・そういう話になるんですねー。


ま、黒田長政さんは、今回のエピでもわかるように・・・糸さんを覚えていませんでしたからねー・・・ちょっと注意力散漫なところがあるのかもしれませんね。


キレのいい黒田官兵衛さんから見ると危うい要素が散見される・・・まあ、まだ、若いし、経験もそれほど積んでいないでしょうから、

それは仕方ないんでしょうけどね。


親から見ると子ってのは、かわいいもんなんでしょうけど、いつまでも危うい存在でもあるんでしょうね。


ま、バリバリ時代の最先端を走っている黒田官兵衛にすれば・・・長政なんて、まだまだまだまだまだ・・・も、いいところでしょうね。


黒田官兵衛からすれば、徳川家康もまた、同僚みたいなモノで、そういう目で見れる人物だったりするわけですよ。戦う相手として異存なし的な、ね・・・。

でも、黒田長政からすれば・・・尊敬の対象になっちゃったりして、

「内府殿がこの右手を押し抱いてくれたのです!」

的な物言いになっちゃうんでしょうね。

「だからー、その時、お前の左手には、相手を殺(や)る為の刀は握られてなかったのか!って言うの!」

的な押し問答になっちゃう・・・のかな?将来。


ま、そのあたりも楽しみにしながら、今晩を楽しみましょう。


いやあ、戦国大河はこれだから、楽しいんだよねー。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
なんか、糸さんの真意がイマイチわかりませんでしたが・・・なんか勢いで結婚が決まっちゃったようで・・・ああいう夫婦は得てして後でもめるんだけどねー(苦笑)。

第二十八回 軍配通信 「中国大返し」

2014年08月03日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●超あっさりとした山崎の戦い!えーと、天王山の攻防とか、高山右近隊の攻撃とか・・・ま、いっか!明智光秀さんは出来るサラリーマンみたいだったけど、所詮、「知識者」の「俺偉い病」。最後は滅ぶのがお約束なんだね!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十八回軍配通信「中国大返し」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


しかし、山崎の戦い・・・数分でしたねー。まあ、あっさりとした描き方で・・・「まあ、こんなもんか」と言う感想を持ちましたねー。

僕はこの春風亭小朝師匠の明智光秀は、明智光秀感が半端無くて、しかも、仕事好きなサラリーマン的な描き方、表現もされていたので、非常に好感を持ちました。

「で、次はどの仕事をする?」

的な表現が随所にあって・・・まあ、サラリーマンやっていると、同じサラリーマン同士で、そのあたりの意識が・・・問題点の共有が出来るからこそ、

その仕事ぶりも信頼出来る・・・そういう表現が、この光秀さんはたくさん表現されていて・・・非常に好きな明智光秀さんな感じでしたねー。


まあ、サラリーマンを長くやっていると・・・というか、技術者か・・・何を問題視しているか?今、何を優先順位第一位にすべきか?と言ったあたりが、

共有出来ないとダメなんですよね。


「あ、こいつ仕事出来ない人間だな・・・」


とか、すぐわかっちゃいます。まあ、具体的に話すと・・・例えばシステムのマニュアルは、複数の会社で担当わけして、互いに製作し、

他会社がその文章を評価し・・・より良い物を作ろうとする作業になるんですが・・・これがまた、技術者によっては、メタメタな文章を書いて、

提出してくる人間もいたりして・・・「こいつの会社、どういう教育をしているんだ?」という会社があったりして・・・あれは確かT芝・・・。


さすがにNXCとかF通とかは技術力高いですけどねー。というかF通はバリバリ体育会系の会社でしたね。僕がつきあっていたところは。

IBXはさすがに外資系な香りが濃厚で、成果主義の会社で、割りとスマートな方が多かったような気がしますね・・・って、あくまで僕の個人的な感想ですけどね。


話を戻しましょう。要は、今、自分たちが為すべき・・・というか処理すべき問題点が共有出来ていれば、自分と同じような事を考えているわけだから、

「この人間は信頼出来る・・・」

となるわけで・・・まあ、そのあたりは、ちょっと会話すれば、割りとすぐに気がつくところですね・・・。


さて、まあ、この明智光秀さんのあり方から、日本文化を探ろうとしているのが、この大河ドラマ・ブログの趣旨なんですけど、

要はこの明智光秀さん・・・「俺は日本の為に行動したと言うのに、何か間違ったか?????」と最後に言葉にしていましたが、

要は最高の大義をかかげて「和を以て貴しとなす」が最高正義のこの日本に、もう一度、戦の無い世を作り、「和を以て貴しとなす」が普通に出来る世を作ろうとしていた、

織田信長さんを「織田信長は「天皇家」を滅ぼそうとしている!これは殺してしまわなければ!」と大きな勘違いをして、楠木正成たらん!として行動した、

明智光秀さんの方法論が全く間違っていた・・・と、そういうことなんですね。


だいたい、信長さんは、天皇家を象徴する大極殿と同じ建物を安土城の足下につくり、そこに、京の二条御新造を献上した皇太子誠仁親王を天皇にしてから、

行幸させようとしていたくらいですから・・・天皇家の価値をよーく知っていたんですよ。


天皇家のその上に織田信長が寝起きする安土城の天守閣があるから・・・人々は織田信長さんの現在の位置・・・天皇より、さらに上に実質的に存在する・・・、


というカタチを民達に見せたかったのが、織田信長さんなんですね。

だから、天皇家は、絶対に無くさないのが織田信長さんなんですよ・・・そこを読み切れていない実在の明智光秀さんは、アホ・・・と言うことになるんですね・・・。


日本における大義とは、「和を以て貴しとなす」こそが最高正義なんだから、信長さんの目指した「天下布武」は最強の大義になるんです、この日本では・・・。

その織田信長を殺した明智光秀さんは・・・もう殺されるしかなかった・・・目のある人間は、大義無き明智光秀さんに付きませんからね・・・。


この日本においては大義のある人間にのみ、日本人は味方するんです。

だから、筒井順慶あたりに「洞ヶ峠」を決め込まれたりするわけですよ・・・。


しかし、「洞ヶ峠」を決め込む筒井順慶と、洞ヶ峠で、筒井順慶を待つしか出来なかった明智光秀の図を見せてもらって、ちょっと楽しかったですね。

そこに井上九郎右衛門が登場して、

「数日中に京に登るから、そこで、雌雄決しちゃう?ヨロシコ!それから、毛利も味方してくれるっていうから、俺たちつえーぜ!」

って、言っちゃうわけですから、そりゃー、明智光秀ビビったでしょうね。

「へ?もう兵庫まで来てるって?毛利も味方してるって?確か秀吉は2万の軍勢で毛利を攻めていたから・・・それより増えてるってこと?」

「やべー、俺の手元には、1万数千しかいないじゃん。このままじゃ、負けちゃうじゃん・・・」

って、そこまで読めたでしょうね、光秀・・・。


というか、秀吉の中国大返し程の神速ぶり・・・そりゃあ、ビビるっしょ・・・。

「天魔の使いか、秀吉は・・・」

くらいの想像をするくらい・・・この世の者とは思えない・・・と感じた瞬間、明智光秀の敗死は決まったことになりますね・・・。


光秀は主殺しの汚名を背負っているし・・・しかも兵は劣勢。

秀吉は「主人の仇討ち」という最強クラスの大義を掲げているし・・・最初渋ったとは言え、織田家の子息も軍勢に加わり、さらに織田家最古参の丹羽長秀さえ、

その軍勢に参加している・・・そりゃあ、機を見るに敏な中川瀬兵衛あたりは、真っ先にその軍勢に加わるでしょうねー。


しかし、荒木村重の謀反を焚き付けた中川瀬兵衛が、真っ先に秀吉軍に身を投じるわけですから、

やっぱり、情勢を読むには、天才的な勘働きがあったと見ていいでしょうね、中川瀬兵衛さんには・・・。


日本における戦いとは・・・大義のある側、そして、知恵者の多い側が勝つと決まっていますからね・・・。


結局、あの段階で、明智光秀さんは、してはいけないことをやらかしちゃった・・・中川瀬兵衛さんとは全く逆の・・・大義を投げ捨てたアホだったんですよ・・・。

主殺しの明智光秀に未来などなかった・・・つまり、あの時点で、公家なんかより、信長さんの方が価値があったんです。

どちらかを守らねばならないとなれば・・・今回、毛利家の小早川隆景さんが言葉にしていましたが、

「もう、生まれとか、由緒とか、そんなの関係の無い世なのだ。戦国の世は・・・」

的に言葉にしていましたよね。


血統にのみ、価値を見る、公家はもはや価値はないんです。


織田信長さんが、「(血ではなく)知による、天下平定」という天下布武構想を打ち立てた瞬間・・・公家の存在価値など、消し飛んだ・・・そう見るべきなんです。


なのに、その公家を守り、織田信長さんを殺してしまったから、明智光秀さんは、間違いを犯し、まともな人間に協力を得ることが出来なくなった・・・。


そういうことなんですね・・・大きな間違いを犯したのが、明智光秀さんだったんです。


しかし、山崎の戦いでひとつ気になった事が・・・斎藤利三さんが討ち死に・・・と言われていましたが、実際は、戦後、潜伏しているところを見つかって、

磔の刑にあってるんですよね・・・で、その娘がお福・・・後の春日局になるんですが、斎藤利三さんの奥さんは、あの稲葉一鉄の娘という、

非常に強烈な血筋なんですよね・・・その女性が徳川家に入って将軍家の乳母になるとは・・・人間、血も大事ってことですかね(笑)。


まあ、徳川家康さんは、明智光秀さんを尊敬していた・・・あるいは立派な武将としてとらえていた・・・という話が伝わっていますから、

そのあたりも完全に関係しているんでしょうねー。


・・・というか、明智光秀さんは、女性にモテない「知識者」の「俺偉い病」だったので、「絶対の知恵者」である信長さんの中身を見抜けなかったんですね。

そりゃー、それを易易と見抜く「絶対の知恵者」秀吉さんと「知識者」の「俺偉い病」の人間が戦えば、絶対的に「知恵者」が勝つに決まっていますからね・・・。


結局は、女性にモテる・・・人間性のデカイ「知恵者」がこの日本においては、勝ち残る理屈なんですから・・・まあ、明智光秀はアホだった、と言うことです。

だから、この日本では、絶対に「知識者」の「俺偉い病」にならないことです。


サラリーマンの世界には、こういうタイプ、多いですよね?


「人間なんてのは、外見じゃないんだ!中身だよ、中身!仕事が出来れば、男性は自ずと女性にモテるんだから・・・」


なーんて言ってる中年のおっさんに限って、女性に全くモテないし、仕事も他と五十歩百歩程度・・・完全に「知識者」の「俺偉い病」じゃないですか・・・。


結局、女性にモテる男性って・・・その女性は自分に自信のある、たくさんの男性に恋された過去を持つ女性ですから、いろいろな知恵を持っているわけです。

その女性が自分に自信を持って恋する相手の男性は・・・その女性が過去つきあってきた、どの男性よりも魅力的である・・・という価値を持っている男性になります。


だから、その女性はその男性の外見に最高の魅力を感じ・・・結果、美男美女カップルが出来ると・・・そういう理屈なんですね。


もちろん、そういう男性は外見だけじゃなく・・・というか、「知恵者」だからこそ、女性にモテる為に外見も整備している男性・・・と、そういうことになります。


すべての始まりは、「知恵者」だ・・・というところから始まるから、やがて、外見も整備する方法も知り、外見を究極的に整備してしまうから、

素敵な美しい大人の女性に恋される結果を生む・・・そういうストーリーなんですね。


そして、そういう美しい女性は、男性達から、貰った様々な知恵を・・・その男性に惜しげも無く与えますから・・・その男性はますます魅力的になっていくんですね。


これが先に出てきた「知識者」の「俺偉い病」の中年のおっさんだったら・・・「知識」なんてネットが使えるこの時代、価値にならないんです。

「知恵」こそが、価値になる・・・。

それも「しあわせになる為の知恵」こそ・・・価値になるんです。


だから、女性から、すれば「知識者」の「俺偉い病」の中年オヤジなんて、視界にすら、いれません。

だから・・・「知恵」が増えるどころか、女性の中身すら、見抜けない・・・ダメオヤジになっていく・・・。

だって、女性と会話すら出来ないんだから、女性が何を考えているかなんて、わかるわけないじゃないですか!


「俺って、女性が今、何を考えているか・・・全然わからないんだよね」


とか、


「思春期の娘が何を考えているか、まったく謎だ。俺には理解出来ない・・・」


なんて言ってる、女性にまったく相手にされていない男性が生まれてきちゃうんですよ・・・。



うん?話がとっ散らかりましたが・・・それが「知識者」の「俺偉い病」だった、明智光秀さんの本性だった・・・だから、やらかしちゃったから、殺された。

・・・それが明智光秀さんの生きた証、となるんですね・・・。



さて、ダークヒーロー的な最近の官兵衛さんは、「めぢから」最強にして、「ジロリ」と相手を見る、「ジロリ目」の手法をガンガン使っていますけど、

これ、本能的に攻撃されるので、男性には無茶苦茶効きますよ。


まあ、「光るの君の目」の「サル山のボス力」をマックスで使っているわけですから、そりゃ、説得力抜群・・・。


そうやって本能を攻撃しながら、ちゃんと相手の立場にたって、最も行くべき道を示唆するわけですから、秀吉を嫌っていた三七信孝さんも、丹羽長秀さんも、

その意見に従わざるを得ない・・・要はマックスで、本能的攻撃をしかけながら、理詰めで相手を説得するから、説得効果バツグンと言うわけなんですね。


本能も理性もマックスで攻撃する・・・ここに官兵衛さんの強みがあるんですね。


「織田信長の息子と、織田家最古参の家老が信長さんの弔い合戦に参加しなかったら、笑い者になりますぞ!」


と言われりゃー・・・そりゃー、参加せざるを得ませんね。


そして、二人が参加するからこそ、信長さんの弔い合戦として、カタチになるんですね、秀吉さんの戦いが。


さて、一方で柴田勝家さんは、信長さんの弔い合戦の意識はあって、準備をしていたみたいですが、秀吉さんに遅れを取ってしまったわけです。


これね。要は、発想の違いだと思うんです。


信長が死んだ時、官兵衛は即座に「秀吉さんを天下様に押し上げる」と当面の目標を「秀吉の天下取り」に置いているんです。

もう、その時点で、「天下様構想」ですよ。こーれはすごいですよね。


つまり、秀吉を天下様にすべく、着々と手を打っていけるから、

「ここは柴田勝家より先んじて明智光秀を討たなければ・・・いや、秀吉を天下様にするには、その手しかない」

と、一意的に決まるから、

「何より、柴田勝家より、一歩でも早く予定戦場に到着しなければならない」と当面の目標が決まって、

「であれば、明智光秀との予定戦場は京と大阪の中間地点、山崎!その山崎になんとしても、神速で移動する!」

と、目先の目標が決まるから・・・その為の具体策をドンドン打っていけばいいとなるわけです。


これが、柴田勝家の場合、目標として、

「信長様の仇、明智光秀を討つ」

くらいの事しか考えていないから・・・秀吉に軽く先を越されたわけです。


つまり、目指しているところが、天下様なのが、秀吉で、

柴田勝家は、「光秀討ち」くらいで、目標が止まっているから・・・次々に秀吉側に有利な手を打たれて、

柴田勝家は後手後手に回り・・・最終的には、滅亡まで、行っちゃうんですね。


最近知りましたが、後日、柴田勝家とお市の方が結婚するんですが、従来、これは三七信孝の仲介とされていたのが、

実は秀吉だった・・・という資料が出てきて・・・面白いですねー。


要は、これ、秀吉による「柴田勝家、懐柔策」なんですよ。


自分は天下を取る気満々だから、「お市くらい、くれてやる。ま、最終的には、柴田勝家は滅ぼしちゃうんだしー」という意識になったんでしょうねー。


・・・と、考えると、秀吉の怖さがわかりますね。

だって、お市も一緒に殺す羽目になるわけだから・・・。


っていうか、よーく考え直すとお市は主筋の女性だから・・・柴田勝家にすれば、結構、気持ち的にプレッシャーになっていたんじゃないかと思うんです。

やることなす事ね・・・だから、これって、秀吉による、柴田勝家精神的圧迫大作戦だったのでは・・・そこまで読めますね。

だって、夜の作業だって、当然必要なわけだから・・・年取った身体にムチを打って、がんばらんきゃいけない柴田勝家さんは相当な心理的負担を背負いこんだ・・・、

そういうカタチになりますからね・・・。


そして、そうやって精神的に疲れ果てた柴田勝家さんをおびき出して決戦を挑み打ち破り・・・最後にはお市の方共々殺してしまう・・・。


怖いですよ・・・これ、官兵衛の策だったりしてね・・・そのあたり、どう描かれるか楽しみですね。


そして、お市の方の、その娘、茶々を秀吉の奥さんにしちゃうんだから・・・秀吉さんの豪胆さ、官兵衛の知恵のキレ具合がわかるってもんですね。


もし、最初から、秀吉さんがそれを狙っていたとしたら・・・すごいんですけどね・・・。


まあ、話を戻すと・・・だから、この後描かれる清州会議では、実権の無い三法師君を織田家の総帥に選ぶわけです。

もう、その時点で、自分が天下様になる気満々だから・・・そういう手に出てるわけで、本気で織田家の為を考えて、三七信孝を推す柴田勝家とは、その発想が雲泥の差。


まあ、ここから考えると、日本人の自分が何を目標に生きていくかは、早いうちから、高い位置に設定すべきと答えは出ちゃうんですねー。


サラリーマンで一生を終えようなんて考えている中年オヤジなど・・・だから、ださいおっさんになっちゃうんですね、そういう人達は・・・。


ま、究極的に言うのなら、世界一を目指すべきなんですよ・・・日本人なんだから。


世界一を目指すから、こそ、世界で戦える・・・そういうモノでしょ?

最初から、サラリーマンで一生を終えるなんて、そんな低い目標では、それ以上の高みには絶対にいけませんからね・・・。


まあ、だから、その為にいろいろな手を打ち続ければ世界一に一歩でも近づければ・・・いいわけですね。


にしても、官兵衛の思考のキレ具合は、すごいことになっていますよね。

将兵達は家に帰さず、姫路城に泊まらせる・・・里心を起こさせないために・・・そこまで、官兵衛はこの中国大返し&明智光秀討滅の為に気を使ったんですね。


そりゃあ、自分だけ「光」さんに会うわけにはいかないよねー。

で、熊之助を抱いて、ぜーったい帰ってくると決断するんですね・・・。


しかし、「今日、出陣すると二度とこの城に戻れない」って僧に言わせる有名なエピやってましたねー。狂言と言うことで・・・。

まあ、こういうエピが映像化されると楽しいんですよね。ま、戦国時代の大河ドラマは楽しいですからね・・・。


にしても、今回もいい勉強が出来ました。

「日本人はすべからく世界一を目指すべき・・・」

それ目指して、毎日発想しながら、手を打っていきましょう。


そして、今日も「軍師官兵衛」を楽しみましょう。

いやあ、勉強、勉強・・・毎日が、勉強ですね、しあわせになるための・・・。


今週の喜び

そういう意味ではこの「軍師官兵衛」でいい味を出しているのは、官兵衛の父、職隆さんですねー。

今回も、立場上、光さんに逢えない官兵衛に、

「どうしてお前は光を避けるのだ・・・同じ城にいるのだぞ・・・」

と言って、善助に熊之助ちゃんを連れてこさせる・・・いいエピですよね。


やっぱり自分より、年上の男女に愛されるって、大事なんですよね。

それはもちろん、親も大事ですけど、親以外の第三者の年上の男女・・・この人たちに評価され、愛されるからこそ、日本人は大きな仕事が出来るし、

世界一も目指せるわけですよ。


さらに言えば、男性だったら、女性を味方につけなければ大きな仕事は、出来ません。

まあ、サラリーマンの中年オヤジなんかは完全に女性を敵に回しちゃっている・・・だから、周囲と五十歩百歩しか違わない仕事しか出来ず、

・・・いつの間にか誰にも相手にされずに、ただ毎日会社に弁当を食べに来ている・・・そんな男性になってたりするわけですよ・・・。

で、そういう男性は大抵、家に居場所が無い・・・こうなったら、目も当てられないでしょう?


まあ、実際、僕もサラリーマン時代を思い出すと・・・そういう人だけが会社に残っていって・・・自分を信用している人間は皆、脱サラしてましたねー。


「俺はひとりになっても十分やっていける!」


と、確信しているから、脱サラが出来るわけで、そんな度胸の無い人間が、一生サラリーマンをやることになるんですねー。


で、脱サラ出来る人間ってのは、年上の男女にやたら、人気があったりするわけで・・・対人間交渉能力が高いんですよね。


ま、だから、社会に一匹狼的に出て行っても、大丈夫なわけです。


だから、一生サラリーマンをやっている人間は、対人間交渉能力が高くない・・・だから、第三者の大人の男女に評価されないから、サラリーマンでいるしかない・・・。


対人間交渉能力・・・この能力がこの日本では大きくモノを言うんですね。


なぜなら、それがあると、周囲をハッピーな気分にさせる事が出来るし、だからこそ、第三者の大人達が、その人間を買うんです。

そして、その人間の為に何かしてやろうと・・・官兵衛と光さんを案ずる職隆さんのように、いろいろ気を使ってくれると・・・そういうわけなんですよね・・・。


官兵衛が「サル山のボス力」と高度な知恵による、相手のするべき行動を指摘することで、事態を打開しているように、

日本人はすべからく「光の君の目」「光るの姫の目」、そして、「しあわせになる為の知恵」を他人の為に授けることが出来れば・・・自分の周囲はすべて好転し、

皆でハッピーになりながら、生きていけるんですね。


そういう生き方が毎秒出来れば・・・他人が笑顔になってくれて、自分を高みに連れて行ってくれる。


日本はすべてにおいて、「情けは人の為ならず」です。他人を笑顔に出来るから、自分も笑顔になれる国なんです。


「軍師官兵衛」を見ながら、僕らはその方法を毎週勉強していけば、いいんですね。


「光の君の目」を使いまくる官兵衛さん・・・つまり「光の君の目」による「サル山のボス力」はしあわせになる為の必須アイテムだと、岡田くんが教えてくれているんです。


僕らはその「知恵」をパクりながら、しあわせになっていけばいいんですね。


やっぱり、大河ドラマは有用ですよ・・・自分のしあわせの為に、ね。

さ、今日もさらにしあわせになっていきましょう!


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
いやあ、しかし、あっさりした山崎の戦いでしたね・・・天王山の攻防とか見たかった気もしましたが・・・ま、官兵衛の活躍を描くのが主だから、仕方ないか(笑)。

第二十七回 軍配通信 「本能寺の変」

2014年07月20日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●とうとう来たか本能寺の変!半年もの間楽しませてくれた、信長さんとお濃の方、お疲れっす!美男美女のラブストーリーは今、永遠に!で、秀吉物語が、今始まる!官兵衛、迫力の目がいい!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十七回軍配通信「本能寺の変」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


えー、大河ドラマの「本能寺の変」というエピは今までいろいろなカタチで描かれてきましたから、

その他の「本能寺の変」と比較しながら、

「なるほど、「是非に及ばず!」のセリフはやっぱ、必須だよな」

とか、

「なるほど、ここで、「人間50年・・・」の敦盛を入れてきたか・・・今回剣舞になっていて、かっこよかったじゃん」

とか、いろいろな感想を交えながら、愉しむことが出来ますねー。


まあ、だいたい光秀さんは、いろいろな表現があるんですけど、後方に控えていて、部下にすべて任せて、焦燥感を表現する場合が多いんですが、

萩原健一さんが光秀をやった時は珍しく、信長さんに自分の主張を直接ぶつける!という表現でしたねー。あれは「利家とまつ」でしたけど、懐かしいです。はい。


今回の光秀も、斎藤利三にすべてを任せ・・・信長の骸をなんとしても探させるパターンで、要はそこに光秀の自信の無さがあるわけですよ。

しかし、光秀も・・・冷静に考えれば、信長を殺すってことは、日本全国平定による、「和を以て貴しとなす」国家の再来路線を全否定する方法論ですからね。

自分がこれまでやってきた仕事に対する、全否定・・・過去の自分全否定なんですよ、これ・・・。


で、光秀の主張する、

「天皇を中心とし「朝廷」を有力武家が共同して推戴すれば、天下は治まる」

・・・なんて、そのカタチが既に時代に合わないからこそ、戦国時代になったと言うのに・・・だからこそ、信長の方法論が現実的になったと言うのに・・・。、


ま、でも、あれ、自分に対する気休めで、言ってるんだろうな・・・って思いますね。


どう考えても、日本全国的には「日本全国平定」による、全国統一路線で行くか、否かの二者択一の生き方を選択すべき時代だったのだから、

「信長は日本国民の為に全国統一を成し遂げようとしている」

という事は他の武将はわかっていたはずなんですよ。


決して織田家のみの繁栄の為に戦っているわけでなく、むしろ、公共工事に近い・・・その意識は誰にでもあったはずなんです。


そこに出てきた明智光秀は、自分が天下様になり、単に明智家のみの繁栄を願って信長を討った。


これは「和を以て貴しとなす」を最高正義とする日本人には、到底受け入れられません。


「和を以て貴しとなす」を実現させようと戦ってきた織田信長を討ち、明智家だけの繁栄を考えた光秀は、武士が絶対にやっちゃいけない、まさに「平家化」したんです。


だからこそ、周り中敵になることは「火を見るより明らか」・・・光秀に味方しようなんて人間は、モノのわかる人間であれば、出てくるわけがない。

ましてや、人材を見る目の確かな織田信長さんの揃えた精鋭達は、明智光秀の味方になんかなるわけがない・・・。


彼らの人生課題は、「いかにして、この日本に「和を以て貴しとなす」が普段から出来る国に成すか?」・・・これですからね。


これを否定した明智光秀は、皆の人生課題の実現を破壊した、「知識者」の「俺偉い病」の人間に成り下がった・・・皆の怒りを買うのは必定・・・そういう話なんですね。


しかし、今回の「本能寺の変」は、僕は好きでしたね。


まあ、今回のポイントは、やはりお濃の方が最後まで、共にいた事で、最後、殺陣まで、披露していましたから、カッコ良かったですねー。

「さすが蝮の娘!腹が座っておるわ!」

もう、このあたりのセリフにキュンキュンしちゃいますよ。


やっぱり、そういうどこまでも、信長の後をついていくお濃の方ってのは、昨今すごく少なかったので、逆に新鮮でしたね。

今回の信長さんもいつも通り、たったひとりぼっちでいつも生きてる表現でしたから・・・よくトップは孤独!みたいな表現がありますが、

実際は、出来るオトコは孤独じゃありません。


だって、それを支える女性達がいるからこそ、トップはトップとして輝けるんですよ。

トップが孤独とか言う人間はトップに永久になれないからこそ、嫉妬して悪口をいいたくなる、人生エキストラレベルの人間の言葉になります。

だから、トップの境遇など、予想すら出来ない・・・そういう人間達の表現です。


実際、信長さんを支えたお濃の方の表現がありましたけど、このお濃の方ほどの傑物な女性をリード出来るのは、この信長さんくらいしか、世の中にいない。

・・・そういう事実を信長さんもお濃の方も、理解しているからこそ、二人は夫婦として、そこに原点があるし、二人で支えあってきたとも言えるんですね。


それに、蘭丸を始めとした、一騎当千の若者達が、彼ら夫婦の最後を身代わりになって、助けたじゃないですか。


彼らこそ、未来の信長たらんとした気宇壮大な実力抜群のオトコ達だった・・・もちろん、ドラマ表現にはありませんでしたけど、多くの能力のある女性達にも、

信長、お濃の方夫婦は支えられていたと思いますよ。


だから、孤独なんかじゃない・・・いや、むしろ、リアル「信長の野望」を人生で体験出来るんだから、これ以上面白い人生はなかったと思いますけどね。


だから、信長さん、

「わが人生に悔いなし!」

的に言って、死んでいったじゃないですか!


いやあ、最後、頸動脈を切って・・・血の表現まであったのは、新しかったですね。

しかも、それで倒れるまで、描写した・・・これは新しかったし画期的でしたね。


あの血の噴き出る様が・・・改めて、信長さんも人間だったかと思わせて・・・我に返った感じで、新鮮でしたね。


昔、「秀吉」の渡哲也さん演じる信長さんが、頸動脈を切る感じで・・・炎の中に見えなくなっていくというパターンでしたが、その先まで描いた感じでしたかねー。


しかし、お濃の方・・・最後まで殺陣やってましたね。そして、「生き切ってください」と言い残して、信長にとどめを刺してもらうカタチ・・・。

でも、考えると、とどめを刺すって、自分の人生を信長に究極のカタチで差し出すわけだから、ある意味、信長の究極の愛情を最後に貰い受けた、

・・・そういう愛情表現でも、あったわけですねー。


「お濃、俺の妻は、おまえしか考えられなかった・・・」


なんて言っちゃって・・・ある意味、美男美女の最高のラブストーリーにも仕立てあげられていたんですねー。


いやあ、かっこよかったです・・・はい。


素晴らしい「本能寺の変」でした。堪能しましたねー。ほんと、ありがたい事です、ほんとにねー。


僕的には、死を決意した蘭丸達の最後の奮戦ぶりがよかったですね。

「あとはお任せをー!」

と言うのは、

「ご自害くだされ!」

の意味だもんねー。


いやあ、鬼気迫る、迫力で、よかったと思いますねー。


さて、一方で、光秀さんの表現もいいですよね。


彼は敗北することを予感しながら、信長討滅の義挙に身を投じた事は自分でわかっているんですよね。


そういうある意味覚めた表現になっていますよね。


信長を殺したところで、待っている未来は死・・・だから、一喜一憂しないし、常に不安を抱えている表現。


光秀からすれば、「本能寺の変」はひとつの仕事にしか過ぎなかったような表現ですよね。

その仕事を完成させるために信長の骸を必要としたに過ぎない。


まあ、だから、この後、安土城に行って、宝物を分配したりするんですけど、勝利の果実を現実的に味わいたい衝動があったんでしょうね。

それは取りも直さず、信長を殺したところで、何の高揚感も感じられない自分を知ったから、急に不安になったから、でしょうね。


生真面目な光秀が、信長の買い集めた宝物を家来に分けて・・・なんとか、高揚感を感じたかった。

・・・しかし、なんの高揚感も感じない光秀はさらに不安に苛まれるばかりだったでしょうねー。


そういう不安そうな光秀が常に表現されていて、小朝さんすげーなーって思いましたね。

さすが、表現することにおいては、若い頃から卓越していると評価を受けているお方ですよ。


しかし、今回目新しかったのは、荒木村重の息子に嫁いでいた自分の娘にお礼を言われていたシーンですかね。

このシーンをやるために、彼女は出てきていたんですね。


人は立場が違えば・・・いろいろな意見を持つモノなんですね。

そんな事を思いました。あのシーンを見て。


さて、中央で、そんな事が起こっているとは、つゆ知らず・・・黒田軍は、かつての御着の殿を見つけちゃうわけで・・・。

白髪頭になった小寺の殿は・・・最後、それらしく死んでいきましたねー。


齋様も、元服されて・・・官兵衛に後を託して死んでいく・・・なんか、お紺さんの名前を出されると、断れない感じですしねー。

というか、官兵衛にすれば、自分の若い時代を彩ったいろいろな思い出の中の住人として、殿がいて、お紺殿がいて・・・その自分を裏切れない思いなのかもしれませんね。


なんとなく、官兵衛の思いがわかるような・・・僕も若い時代を彩った人間には、甘い思いを持ったりもしますからね。


でも、現実は違う・・・その事も理解しています。ま、いろいろ痛い目に会っていますからね。

だから、人間成長するんですよ・・・人は成長している人間もいれば、劣化している人間も実際いますからね。

すべてのストーリーがハッピーエンドに向かうわけでなく、むしろ・・・。


そんな感慨を持ちましたね。御着の殿ストーリーは。

ま、その話は、本能寺の変の後の少しのアクセントって感じでしたけどね。


さて、そのあたりは、メインストリームの官兵衛の話からは、ま、お膳立てな話になるわけですよ。


長谷川宗仁からの使者が黒田官兵衛陣所に入り・・・黒田官兵衛そのひとと確認してから、「信長討ち死に」の書を渡す・・・まあ、お約束ですよね。


これ・・・官兵衛さんもその報に接して、混乱する表現が良かったですね。

さすがに官兵衛さんと言えど・・・信長横死の報には、そりゃ、混乱するわけですよ。なにしろ、織田信長の将来性を買って、どこまでも忠義を尽くしてきたのが、

この黒田官兵衛さんなんですから・・・。


でも、それでも、自分の中で、冷静に考えをまとめて、秀吉に献策する。

よくある話ですけど、一見、自分にとって、相当ネガティブな話に見える事が・・・実は超ポジティブな話だった・・・なんて事はよくある話なんですよね。


まあ、例えば、適当にでっち上げると、

「来月までに3キロ痩せないとクビ宣告」

「・・・でも、それって3キロ痩せることに全力を尽くせるし、その方法論を打ち立てるいい機会・・・そして実現すれば、信頼も確保出来る」

みたいな話ですね。


「信長公が死んで、織田家は瓦解状態・・・その情報を知れば、毛利は逆襲してくるだろうし、今まで、味方してきた勢力が敵に寝返るかも・・・」

というネガティブな不安から、

「いや、むしろ、信長公の敵、明智光秀を打ち取ることが出来れば、織田家筆頭として、信長公の後継ぎになれるかも」

「・・・その環境が整ったということは、これは秀吉公の天下様への道!」

というポジティブな未来を見据えたのが官兵衛なんですね。


だから、官兵衛も人間なんですよ。一度、その情報に接し、わかりやすく混乱している。


でも、一呼吸置いて、事態を整理し、情報を別の角度から眺め・・・自分たちに利する状況ではないか?と改めて情報を検討しなおしたからこそ、

官兵衛は理性的に秀吉に道を示すことが出来た・・・そういうことでしょうね。


まあ、僕らの人生にだって、似たような事は様々あるわけですよ。今までも、これからも、幾多となく・・・。


その時の為の予行演習として、今回のエピを捉えておく方が僕らの人生としては、プラスになるように思えますね。

しかし、最後、秀吉さんが、赤子のように官兵衛を求めたシーンは、なんか示唆的でしたね。


自分が窮地に陥っている時にこそ、手を差し伸べてくれる人間は尊い・・・逆にそういう状況を利用して、自分のみに利する行為を行う人間を日本人は嫌います。


前者が官兵衛であり、後者が光秀なんですね。


彼らは戦う前から、その勝敗が決まっていたと言うことです。


しかし、最後、安国寺恵瓊を呼びつけ、官兵衛は信長横死の事実を教えちゃいましたね。

さ、どんなストーリーに表現されているのか・・・今晩が楽しみになりますね。


このあたりの表現がドラマの楽しみと言えるでしょう。

いい意味で裏切って貰いたいものですねー。


官兵衛さんの賭け・・・それを楽しみにしましょう!


今週の喜び


まあ、本能寺の変で上手く信長さんを討ち取った光秀なわけですけど、彼は「知識者」の「俺偉い病」だったわけですよ。


日本の歴史のお約束の法則として、

「「知識者」の「俺偉い病」が日本にあるコミュニティのトップに就任した場合、そのコミュニティは失われる」

という大前提があるわけです。


まあ、「俺偉い病」の人間は自家の繁栄の事しか考えませんから・・・言わば「平家」化した明智光秀軍団は、よってたかって潰される運命だったんですよ。


誰も味方はしません。当たり前ですけどね・・・だからこそ、カネを誇示するしかなくなる・・・光秀が安土城の資金や宝物を奪ったのはこの理由が大きいでしょうね。


ただ、彼らは京付近を抑えているに過ぎない・・・軍資金も潤沢ではないし、もう、カタチとしては完全に風前の灯なんですよね。

光秀が頼みにしている公家や天皇家など、軍事対決に何の足しにもなりませんからね。


公家は軍事対決に勝った方に乗るだけですから・・・いつでも。


だから、この光秀のあり方って、平家を討てと公家に頼まれた朝日将軍、木曽義仲のあり方に酷似しているんですね。

平家を討った当時の木曽義仲は評価されるわけですけど、案外使えないと見切られると、今度は源頼朝に軍隊を派遣してくれと、公家から密書が行っている。

そして、木曽義仲は義経以下の鎌倉源氏軍に討滅されちゃうわけです。


織田信長・・・この人、平清盛フリークでしたけどね、面白いことに。この平信長を、公家は、清和源氏の流れの明智光秀に討てと頼むわけですからね。

つまり、明智光秀は、公家に使い捨てにされた、木曽義仲の再来と見ていいわけです。平家も織田信長も殺され・・・公家は美味しい汁は吸っているわけです。

後には使い捨てにされた源氏の武将の骸だけがある・・・公家はある意味、怖いですね。


「敵はすべて遠方・・・少しの時間はある」


と光秀が言ったところで、時間が経ってしまえば、大義名分のある敵側が圧倒的に有利なんですよ。

明智光秀には、大義名分が全くない・・・「天皇家を守ったのだ!」と主張したところで、武家の意識からすれば、天皇家は利用する相手にしか過ぎないでしょうからね、

武家の意識としては・・・それよりも「日本平定」の旗振り役を殺した明智光秀には恨み骨髄・・・そうなるのが自然でしょうね。


しかも、カタチとしては、明智光秀繁栄の為の個人的クーデターに見えるわけですから、日本人が受け入れるはずはありません。


つまり、どこまでも、「公の義の追求」が評価され、個人の繁栄の為に他に迷惑をかけては絶対にいけないところが、この日本なのです。


信長はどこまでも「公の義の追求」をしていた・・・その信長を「個人の繁栄」を追求した明智光秀が殺した・・・この事実に怒り狂うのが日本人です。


「平家」化した武将は、どこまでも、滅びるんです。この日本では。


それは、現代でも、まったく変わっていませんねー。


「公の義の追求」をすべき政治家が、「個人の繁栄」を追求してしまい、政治家の職を解かれる・・・そんな事例は枚挙に暇がありません。


全然変わっていないんですよ、現代と・・・なにしろ、「「和を以て貴しとなす」こそ、日本の最高正義」という日本のお約束は全然変わっていませんからねー。


さて、これから、面白くなってきますねー。


官兵衛と安国寺恵瓊がどう結託するのか?官兵衛の賭けとは何か?


明智光秀の心理はどう変化していくか?それがどこまで描かれるのか?


光秀敗死後の公家達は、どう描かれるのか?


そして、中国大返しは、ワクワクしちゃうでしょうねー。


とにかく、楽しい事、目白押しです。


そんな大河ドラマの醍醐味を夏と共に楽しんで行きましょう!


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
いやあ、信長様の最後の奮戦かっこよかったねー。弓が切れて、槍を繰り出すけど、左腕切られちゃう・・・超お約束で、盛り上がりました!

第二十六回 軍配通信 「高松城水攻め」

2014年07月13日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●そうか、ああいうビジュアルだったのね、高松城水攻めは!つーか、明智光秀さん、勘違いしちゃったしー!信長さん、ほんとは女子にやさしかったんじゃない?にしても、お濃さん、信長さん、お疲れしたー!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十六回軍配通信「高松城水攻め」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


しかし、今までいろいろな「高松城水攻め」のシーンを見てきましたが、今回の「高松城水攻め」は迫力がありましたね。

こう、水が入ってくるシーンの迫力は、ちょっと新たな感動でしたねー。


と言いつつ、まあ、今日はとうとう「本能寺の変」ですからね・・・。

「この国に王は二人もいらん」

という、天皇制を破却するような信長さんの示唆・・・まあ、実際は、こんな事言ってないと僕は思いますけどね。

なにしろ、皇太子誠仁親王に二条御所を進呈していますからね。

時の正親町天皇は信長の意図通り動かなかったので、皇太子誠仁親王を自在にコントロールする事で今後の政治を上手くやろうと言う意図が見えていましたから、

天皇制を破却するはずが無いんですよね。


信長さんの意図からすれば、正親町天皇の退位・・・これが一番の信長さんの思いだったと思いますね。

まあ、今回、三職推任も表現されていましたから・・・そうだよね、論理的に考えれば、朝廷側からの提案と考えるのが自然だからねー。

ま、信長さんからすれば、

「正親町天皇の退位が先」

という思いだったでしょうねー。


まあ、「本能寺の変」前になってくると、信長さんは、だいたい、

「天下布武は成った・・・あとは信忠に譲る。俺は世界を取る」

的な事を言って・・・死んでいくんですけど、実際、信長さん的には、

「さて、毛利は潰す目処がついた・・・秀吉はうまくやったな・・・」

的な思いだったでしょうね。


だから、明智光秀を先遣隊として、兵力の選択と集中・・・秀吉と光秀という、織田家のツートップを集中させると言う極基本的な戦略だったんですよね・・・。


あと・・・よく出てくるのが、明智光秀の国替え問題・・・あれはないよな・・・今回も「国替えだ」という表現に抑えられていましたね。

「毛利領をやるから、今の領国は召し上げる」

なんて信長さんは言いませんよ。


まあ、いずれにしろ、明智光秀の誤解が信長さんを殺した・・・と、僕はそう思いますけどね・・・。

ま、明智光秀は「知識者」の「俺偉い病」だったんですよね。


つまり、明智光秀は、信長さんより、

「自分は頭がいい」

と勘違いしていたんですよね。

でなければ、例えば、比叡山焼き討ちの際、信長さんに上から目線で、

「そもそも、比叡山は・・・」

なんて、言い出すわけがない・・・彼は信長さんがいろいろ知っておくべき知識を知らないから、比叡山焼き討ちをやってしまう・・・そういう勘違いをしているわけです。


これ、信長さんからすれば、「釈迦に説法」なんですよ。


信長さんからすれば、考えに考えた挙句、そういう結論を出しているわけですから、「知恵者」に「知識者」が説法するなんて絶対にしてはいけない事なんですね。


まあ、ただし・・・ここで触れて置かなければいけない事は、

「「知恵者」は「知識者」に対して、本能的な恐怖を与える」

という事ですね。


「知恵者」は「知識者」を軽く越える知恵を出してくるので、「知識者」からすれば、予測の出来ない言葉を出してくるものです。

だから、予測がつかないから、「知識者」からすれば、同じ立ち位置で話が出来ない・・・なぜなら、何を言われるかわからないから・・・。

さらに言えば、信長さんは、普通に激怒したりしますから・・・何を言ったら、激怒するのかすら、理解出来ていないから・・・会話すら不可能・・・そうなっちゃうんです。


つまり、信長さんに関して、部下として取扱説明書を持っていたのは、秀吉さんただ一人・・・そういう事になるわけです。


だから、信長さんは、「第七天魔王」とまで呼ばれちゃうんですね。


まあ、信長さんのキモと言えば、

「論理的に話せば、絶対にわかってくれる「知恵者」」

という事を理解していれば、話は出来るはずなんですよね。


まあ、問題点は、たまに感情的になって、間違える・・・そこが信長さんの人間らしさでもあるんですけどね。


ただ、それが普通の人間には予測出来ないので、普通の人間からすれば、恐怖の大魔王に感じられてしまうんですね。

まあ、今回、いつもの如く、家康さんの接待をした明智光秀さんが失態をやらかすシーンがありましたねー。

まあ、信長さんのエピとして、田舎好みの濃い味が好き・・・京風の薄い味付けを嫌った・・・という有名なエピがあって、

それを土台に・・・「家康殿が好きな味にするのが道理だろ」的な叱責があったわけですけどね・・・信長好きには、

「ほう、そういう趣向か・・・面白い」

となったわけですけどねー。


しかし、家康さん・・・右目を小さくあける細工がしてあって・・・なかなか怪しげな家康さんになっていますね。

腹に一物ある感じで、魅力的な表現でしたねー。


まあ、しかし・・・毎年、大河ドラマというのは、7月にまあ、クライマックスがあったりするわけですよ。

昨年の「八重の桜」では7月ぶち抜きで「会津戦争」を描いていましたから・・・懐かしいですね。


もうあれから、一年ですか・・・。


まあ、「本能寺の変」から、中国大返し、山崎の戦いに清須会議、賤ヶ岳の戦いあたりまでの攻防は秀吉物語としては一番面白いところですからね。


まあ、クライマックスですよ。


まあ、僕的にはまず、「本能寺の変」がどう描かれるか・・・ここが楽しみですね。

今回、注目ポイントはお濃の方が、本能寺に同行している事ですかね。

まあ、今回、信長さんと母親の和解があり・・・それを気にしていたお濃の方の胸のつかえも取れ・・・伏線回収も終了したので、

スッキリとしたカタチでの「本能寺の変」という事になるわけですからねー。


まあ、あとは、信長さんが明智光秀の謀反をどう捉えるか・・・というあたりでしょうかね?

「信忠の謀反か?」

的な表現があっても面白いんですけど・・・あの信忠はそういう事はしなさそうですから・・・そういう表現はないかな。


「水色桔梗・・・明智光秀勢です!」


的な蘭丸のセリフとか、楽しみですねー。

まあ、信長さんがどう自刃するか・・・そのあたりも楽しみですよね。


いやあ、表現というのは、面白いですねー。


ま、信長さんには、半年間、存分に楽しませてもらいましたから、江口洋介さん、お疲れしたーってところですかねー。


あとですね、やっぱり、今回はお濃さんが、唯一の信長さんの理解者的に描かれていたのが良かったですね。

まあ、内田有紀さんのやわらかい笑顔が非常に印象的で、何があっても信長さんについていくお濃!という表現が非常によかったですね。


まあ、信長さんって、よく孤高の人的に言われるんですけど、実際は、女性に愛されたと思いますよね。だって、絶対「光るの君の目」持ってただろうし、

待女が遊びに行っちゃって、処刑されちゃうエピがありますけど、要は待女が信長さんの普段のやさしさから勘違いして起こった事件ですから、

信長さんは普段やさしく待女に接していた事がそれで証明出来ますからね。


だから、普段は明るい・・・そして、女性にやさしい信長さんだったと思いますね。

だから、お濃さんとも、仲よかったはずなんですよねー。


まあ、そういう信長さん思いのお濃が描かれていて、とても良かったです。

そういう意味では、内田有紀さんも、お疲れしたーって感じですねー。


とにかく、今回の信長さん物語は非常に面白かったです。

存分に楽しめた感じですねー。

まあ、ありがたいって感じですねー。


ま、いずれにしろ、「知恵者」は上り詰めるってことですね。うん、自分の人生の参考になりますよ、ほんと。


さて、官兵衛の方ですが、やはり、高松城の水攻め・・・こんな表現、初めてで、うれしかったですね。

「おう、高松城が水に沈んでる・・・なるほど、こんなビジュアルだったのねー」

と、思わず、喜んじゃいましたねー。


城に水が来て、兵糧その他を城にあげてる表現とか、リアルでよかったよねー。

まあ、実際、どこまで水が来るのか・・・それも今回楽しみですねー。

つーか、あの堤とか、作るの大変だったろうな。

いやあ、皆で作業するお約束がちゃんと表現されていてよかったですね。


つーか、おむすびが普通に美味そうでした。

思わず、食べたくなりましたねー。


にしても、水攻めなんて奇想天外な発想ですよね・・・本邦初って奴ですからね。すげーなーって思いますよ。

まあ、鳥取城の兵糧攻めからの発想でしょうね。


味方は損耗させず、相手を絶対的に敗北させる「絶対の因果関係」ですよ。

ちょっと「知恵」のチカラに差がありすぎって感じですよね。


というか、官兵衛さん・・・最近、「めぢから」強くて、迫力ありますよね・・・。


ダークヒーローぶりが際立っていて、いいですよねー。

っていうか、岡田くんだけが若く見られないように、演技しているみたいですね。って言ってましたね、岡田くん自身が。

まあ、信長さん、秀吉、家康・・・みなさん、歴戦の強者の役者さんばかりですから・・・そのあたり、大変なんでしょうね。


ま、高松城水攻めに話を戻せば・・・五カ国の割譲を条件に和議成立には、清水宗治の切腹が必要・・・これが織田家の要求だったりするわけですが、

毛利とすれば、それは飲めないわけですよ。


んで、裏切りを勧める・・・でも、もちろん、清水宗治はそれを潔く断り・・・ってな流れでしたね。


しかし、宇梶剛士さん、戦国の猛将がよく似合う・・・この人も「平清盛」組ですからね。

で、後藤又兵衛も、「平清盛」組・・・もう、あれから二年・・・そう言えば「平清盛」では、7月に「平治の乱」とかやってましたねー。


そういう意味じゃあ、戦いってのは、いわゆるランキング付けなんですよね。

上位と下位を決める・・・その手続きなんですよね。


だから、日本人は納得するまで戦った後は、上位と下位が決まってからは、納得して戦を納めるんですね。


だから、喧嘩も一緒で・・・要はランキング付け・・・だから、本能的なモノと考えていい。

だから、夫婦げんかも、家庭内でのランキング決め・・・つまり、本能的に上位にいる人間が絶対に勝つ・・・そうなっているわけですよ。


だから、男性が「サル山のボス力」を保持していて、圧倒的な上位に君臨していれば、そもそも夫婦げんかなんか、起きないんですよ。

男性が「サル山のボス力」を保持していない・・・言わば「死んだ魚の目」をしているから、女性は男性にストレスを感じ、怒り出す・・・そういう事なんですね。

そういう場合、女性の方が本能的に上位にいるもんだから、喧嘩と言うより、ストレスである男性に対して、怒っている・・・そういう状況になるんですね。


だから、夫婦げんかの本質を見極める必要があるんですね。


ん?話がそれましたね・・・戦いの話だ、戦いの・・・。


ま、そういう話なので、結局、「知恵者」が勝利を得る・・・そういう話になるんですね。

ま、とにかく、今日は「本能寺の変」・・・存分に楽しませてもらいましょうか。


最後、信長さんは、どんなカタチで死ぬのか・・・どんなつぶやきを漏らすのか・・・。


しかし、今までいろいろな明智光秀さんを見てきましたが、今回の、

「敵は本能寺にあり!」

ってシーン、よかったですね。


ちゃんと京にとってかえすシーンになっていて・・・ああいう細かいこだわりがいいんだよなー。


明智光秀が、愛宕山で、おみくじを引いたら、凶ばかりだった・・・とか、見たいシーンがちゃんと描かれていてよかったです。


うーん、今日は盛り上がりそうだ・・・信長さんのラストダンス、思い切り楽しみましょう!


今週の喜び

しかし、昨日、ユキちゃんとワイン飲みながら、テレビで、ひっさしぶりに、荻野目洋子さんを見ましたが・・・完全に「八百比丘尼化」してるよね。

脚なんかもきれいで、びっくりしましたねー。


ま、その話は置いておいて・・・。


信長さんは、実際、「天下布武」が成り、日本に平和が来たら、どうしたでしょうね?

ひとつのヒントは、信長さんが大の「平清盛」フリークだと言うことでしょうね。


信長さんなら、平清盛さんがやろうとしていた事・・・つまり、貿易立国日本を実現させようとしていた事は理解していたでしょう。

であるなら・・・信長さんは欧州との貿易及び中国や朝鮮との貿易を復活させ、本格的に平清盛化を目指した・・・そうとも考えられますよね。


なにしろ、性格の良い、信長さんですから、日本の為に出来る事・・・をまず考えたと思いますからね。


例えば、信長さんって、欧州の文物に大いに興味を示しているのに対して、中国や朝鮮の文物に左程興味を示していないんですよね。

あるいはそういう表現がされないだけで、実際は示していたとも考えられます。


なにしろ、安土城の天守閣には、中国の知恵者が描かれているわけですからね。


そこから考えると・・・彼は中国こそ、政治のモデルとしていたとも考えられるわけです。

であるなら、この目で中国を見たい・・・そう思っても不思議じゃないんですよね。


であるなら、彼は中国や朝鮮に行ってみたい・・・そう考えていたとしても納得は行きますよ。

若き頃、京都や堺に出向いた彼が目をキラキラさせていたように・・・まず、諸国に出向いてから・・・どうするかを考えたと考える方が自然なような気がしますねー。


同時代にスペインには絶対王フェリペ2世がいましたから・・・この王の存在を信長さんは意識していたでしょうから、

そのやり口も研究していたんではないでしょうか。


まあ、想像は尽きませんが、まあ、でも、信長さんは本能寺の変で消失してしまいましたから・・・ある意味、無限の夢を見せてくれるオトコではありますよね。


っていうか、ある意味、大の仕事好きな男性だったって事でしょうね。

いろいろ考える事が好きなやんちゃな男性・・・それが信長さんの真実なような気がしますね。


だから、悔いはなかったような気がします。

「何、これで人生終り?ま、いいや、随分楽しい時間を過ごせたし、ヒリヒリした人生は楽しかったぜ、あーばよ!」

って、死んでいったような気がしますねー。


だって、リアル「信長の野望」を自分の人生で楽しみまくったわけだからねー。


官兵衛はそれがわかっていたんじゃないかな。

だから、秀吉程、泣くこともせず、冷静に、

「秀吉殿、天下をお取りなされ」

って、やれたんじゃないですかね。


まあ、しかし、信長がいなくなることで、俄然面白くなってきますね。

家康の狸っぷりも面白そうだし、秀吉物語が早速スタートって事で、こっちも盛り上がっていきましょう。


うん。良い夏になりそうだ。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
なんか、家康家臣団が中途半端に映ってた感じで・・・ま、クローズアップされるのは、まだまだ、これからでしょうね。

第二十五回 軍配通信 「栄華の極み」

2014年06月29日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!



「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●さらば宇喜多直家!奥さんの今後も良く取り計らう、やさしい旦那でした!秀吉さん羨ましい!安土城ライトアップは素晴らしい!そして、やっぱり公家さんは餅は餅屋な感じです!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十五回軍配通信「栄華の極み」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


しかし、まあ、今回のお話は戦国時代好きの人間にとっては、美味しいエピが続きましたね。

まあ、安土城のライトアップ・エピは知ってはいましたが、映像化されて見たのは、今回が初めてで・・・非常に眼福になりました。

いやあ、こういうのがやっぱり大河ドラマ・ファンとしては、醍醐味になってきますねー。


まあ、だいたい信長モノと言うと・・・ヤスケも出てきましたねー。

まあ、その時の描かれ方で変わるんですが、肌を洗わせてみて、色が落ちない・・・なんてのも、確認する信長が描かれたりしますが、

今回はそれはなしで・・・案外すっきり描かれていましたねー。


で、信長モノのお約束と言えば・・・明智光秀は何故織田信長を殺したか?・・・ここに話が集約されるわけですけど、

僕が普段から主張している、

「信長さんが「天皇家及び公家を廃絶しちゃう!」と勘違いした明智光秀が「我、楠木正成たらん!」と欲して、信長を弑し奉った・・・それが事実」

というお話に極めて近いカタチで、描かれそうなので、満足ですね。


まあ、論理的に考えれば、部下やかみさんに普段から優しかった明智光秀がその部下もかみさんも殺す結果を引き起こすんだから、

それ以上に彼にとって大事な存在の為に・・・信長を殺したんだから、天皇家を守るため・・・それ以外ないわけですよ。


まあ、そこに吉田兼和が介在した・・・そのあたりが妥当な見解だと僕は思っていますけどね。


しかし、吉田兼和を演じる、堀内正美さんは、相変わらずいいですね。

この俳優さんは、若い頃はナイーブなイケメンを演じるのを得意としていたんですけど、まあ、公家がすごく似合う。

この声もいいわけですよ。やさしい美しい声をしているので、まあ、公家さんが似合いますね。


この人、悪役やらせるとすごいいいわけですけどね。


殺し屋とか非常に妖艶に表現出来るので、毎回「すげーなー」と思いながら、見ていますが、やっぱり今回も妖しいお公家さんを華麗に演じられていましたね。


なんて言うんでしょう。第一人者って感じですかね。


公家と言えば、草刈正雄さんが、大河ドラマ「華の乱」で政界のフィクサー日野勝光役を激しく演じて、俳優としての評価を相当高めましたが、

僕的には公家というと、声と言い、外見と言い、この堀内正美さんが、ベストな感じがしますねー。


この堀内正美さんの「やさしげな声」というのが、効いてくるんですよね。

腹に一物あり・・・みたいな表現が巧みに出来るので、素晴らしいですよね・・・。


やっぱ、餅は餅屋だよなーって、素直に思いますね。はい。


ま、そういうベストな演技が見られるのが大河ドラマというカタチでもありますよね。


演技ってのは、ある意味、嘘なわけですよ。

その嘘をどれだけ上手くつけるか・・・そこが俳優さんの技量という事になるわけですから、


そういう意味で言うと、女性に恋させる・・・なんてのも、どれだけ上手く嘘をつけるか・・・そこなのかもしれませんね。


でも、夢中にさせてくれれば・・・大いに歓迎すべき嘘なわけですよ。大河ドラマクラスの演技となるとね。


そういう意味では、もう、堀内正美さんが公家さん演じてるだけで、有り難いって感じですよね。

もうね。60歳越えているらしいんですけど、妖艶な色気ですよね・・・それが衰えていないから、人に夢を見させてくれる・・・。


あと、声だよな・・・声ってすごく大事なんですよね・・・やさしい外見とやさしい声だからこそ・・・本性が隠れている・・・そう思わせる事が大事なんでしょうね。


さて、一方信長さんですけど、もうめぢからバリバリにして迫力のある信長さんを江口洋介さんが演じられていますね。

まあ、いわゆる「光るの君の目」ですけど・・・迫力ありますね、信長さんは・・・。

まあ、今回、宇喜多直家さんも言ってましたが・・・「信長は危うい」・・・というインプリンティングがされました。

まあ、信長さんは、明智光秀さんには、「俺の思いがわからない」として、秀吉と官兵衛だけが「俺の思い」を理解している・・・という表現になっていましたね。


その信長さんの本当の思いとは何か?・・・表現上では「世界をこの目で見たいし、自分のモノにしたい信長」というカタチを取っていましたね。

日本に新しい世界を作るのは息子・信忠さんに任せ・・・自分は世界を取りに行きたい・・・そういう話になっていて、「天皇家をどうする?」という話は一切無かった。


まあ、信長さんって、常に先が見えているっていうか、

「今度はこうしたいんだよね」

って言うのがあって・・・僕はその生き方ってものすごく参考になります。


っていうか、

「だって、好きな事やりたいんだもん。いいじゃーん」

って言う性格だから・・・子供の頃から、そのあたり、全然変わっていないような気がします。


僕はサラリーマンの時代、どこへ行けばいいのか、さっぱりわからない時代がありました。


それこそ、「暗中模索」そのものでした。

でも、そこから抜け出て・・・今を生きていると、

「うん。次、これやりたい。今日の朝ごはんはこうしたいし、午前中はこう過ごしたい。それやるだけだな」

と、毎秒好きな事を楽しめているので、

「これはこれで信長モードになれてる?サラリーマン・モードに戻ってないよね」

と、毎秒思えるので・・・それはそれで嬉しいことですね。


「軍師官兵衛」のホームページの内田有紀さんのインタビューを見ると、信長役の江口洋介さんもかなり孤独な様子で、

「俺にはお濃しかいない」

などと普段話しているみたいですけど、それは孤独というよりは、最先端を走っているからこそ、たった一人になるんですよ。


僕も僕なりに孤独は感じるけれど、それは仕方が無いことだと思っているし、最先端に行けば行くほど、そこについていける人間は少なくなるものです。

要は理解されることを望むなら、他人と同じ世界に住む必要があるけど、最先端に行けば行くほど、ついてこれる人間は少なくなる・・・それは当たり前の話なんです。


要は、何が自分にとって最も大事なのか?・・・この点を明らかにすればいいんですよ。


最先端の知恵を作り、時代の最先端を走りぬき、時代を作る事が最も大事なら、それをすればいい・・・それだけの話になるんです。


むしろ、官兵衛や秀吉が信長さんを理解しているので、あれば、それを奇貨とすべきなんですね。

他人は自分を理解してくれないモノ・・・そう捉えておけば・・・それでも理解してくれる人間は多少はいる現状があるんだから・・・それで満足すべきなんでしょうね。


話を戻しますけど・・・信長さんの安土城のライトアップ・・・あれはちゃんと前例があるわけです。

信長さんこそ、平清盛フリークでしたが・・・その平清盛さんが、夜、厳島神社で、1000人の僧?だったかな?に一晩中読経させた折、多数の松明の灯りで、

厳島神社をライトアップした・・・それを一般民衆が目撃して感嘆の声をあげた・・・というイベントをやっているんですね。


まあ、平清盛さんの知恵を信長さんは多数パクってますから・・・貿易で持って巨大な利を蓄え、自軍を強くする方策から、

神輿を射て、神など存在しない証明をしちゃう所まで・・・二人の意識はものすごく似ていて・・・信長さんは平清盛さんを唯一尊敬していたと言ってもいいでしょう。


なにしろ、信長さんは平清盛さんの末裔として平信長を名乗っているわけですからね・・・その心酔ぶりは相当だったと言っていいでしょうね。


その平清盛さんは神戸を貿易港として貿易立国を目指し・・・信長さんは堺を通じて、信長軍団の増強を図った・・・ま、やってる事は同じですよね。

だから、先人の創りだした「知恵」を我々は上手くパクって全然いいんです。むしろ、それを奨励したいくらいなのが、信長さんだったでしょうね。


平清盛と織田信長さんの共通点は何か?それは「未来ビジョン」を持っていたことです。


「次、こういう風にしたい。その為には何が必要か?」


それをどこまでも具体的に考えていて・・・「絶対の因果関係」を使って望みの現実を引っ張っていたのが平清盛さんであり、織田信長さんだったんですね。


だから、僕らも「絶対の因果関係」を使って、望みの未来を引き寄せればいいんですよ。

例えば、男性なら「光るの君の目」、女性なら「光るの姫の目」を装備して「細身のメリハリボディ」を揃えれば、異性に恋される。


・・・それこそ「絶対の因果関係」ですからね。


ま、そういう「しあわせになる為の知恵」をずんどこ作っていけばいいということですね。


話を「軍師官兵衛」に戻しましょう。


今回、気づいたのは、官兵衛さん、容易に笑わなくなった・・・そういうことでしょうか。

ダークヒーロー化した官兵衛さんは、目をギラギラさせて、他人を圧するようになりました。

死にかけの宇喜多直家さんにも・・・それ程言葉を出さず・・・「信長は危うい」と言われたに留まりましたが・・・そこが演技が変わってきたところですね。


僕はそこがすごくいいなあと思いますね。


いやあ、それにしても岡田くんの「光るの君の目」の輝き具合いいですねー。

こちらも迫力がありますね。やはり、大人の男性はそうでなければいけませんね。


んで、宇喜多直家さんですが・・・もちろん、八郎さんの行く末を案じ・・・奥さんを秀吉さんの側室に・・・と、これも有名なエピソードで、

だからこその笛木優子さんだったんですねー。


もちろん、ああいう女性に女性の方から誘惑されたら・・・秀吉ならずとも・・・でしょうねー。


だいたい、自分に自信のある女性は、自分から来ますからね。

特に既婚の女性程・・・男性というモノを知っていますから・・・自分から恋を始めて意中の男性に笑顔で近づいてきますから・・・恋は女性が始めるものなんですね。


まあ、だけど、秀吉さんがモテるのは立場上という事もあったんですね。

いやあ、美味しい・・・ま、それに筆まめでもありますから、秀吉さんは・・・豆なオトコ程モテる・・・そういう事でしょうね。


しかし、宇喜多直家さん・・・いいですよね。自分は地獄に落ちてもいい・・・だから、守るモノの為に悪人と呼ばれた。


・・・実際は奥さんにも優しい素敵な男性だったんでしょうね。


だからこそ、奥さんの今後の為にも・・・秀吉という超A級な男性に今後を託した・・・それを見抜ける素敵な男性だったんでしょうね。


かっこいいオトコですね。本当のオトコ・・・それこそ、宇喜多直家さんだったんでしょうね。


さて・・・黒田家ではてるさんが懐妊・・・というか、いつしか娘や息子達も増えていて・・・いいですね、ああいうたくさんの子供がいる風景って。

僕も結婚したら、たくさん子供作りたいな。僕は一人っ子だったので、兄弟同士で遊んだ・・・という経験が無いので、ぜひ、それを自分の子供達には経験させてやりだい。


まあ、そんな望みを持っていますけどね。


やっぱり、家族がたくさんで日々暮らしてるってのは、平和な感じがしますし、しあわせですよね。


・・・と、そういう中で、松寿丸も元服し、黒田長政になるわけですが・・・とうとう出ましたね、松坂桃李くん。


いやあ、松坂桃李くんを見ていると、

「いい青年だな。しあわせになっていってほしいな」

と、素直に思いますね。なんか、トークゲストでしゃべってる感じを見ても、好感が持てますよね。


まあ、わかりやすいイケメンというか・・・ついつい周囲が応援したくなるタイプという感じで、女性だけでなく男性にも好かれるタイプですよね。


日本ではこういう男性がしあわせになれるんですよ。皆に好かれるタイプ・・・いやあ、僕はおっさんに好かれるタイプですね。


もう、サラリーマン時代、5時近くになると10歳くらい年上のおっさん達が大挙してやってきて、

「ねえ、仕事なんかいいから、飲みに行こう。仕事なんか、明日やりゃあいいじゃん」

と言って僕を誘いに来たもんです。

「いやあ、仕事しないと・・・」

って言っても聞きませんからね、そういうおっさん達は・・・。


まあ、そういうあり方が日本ではしあわせになれるあり方なんでしょうね。

「俺偉い病」とか「逃げ込み者」とか、いろいろな人間がいましたけど、結局、日本においては、コミュニケーション能力が高い人間がしあわせになれるんです。


つまり、しあわせとは他人が運んで来るもんなんですね。

決してひとりではしあわせになれない・・・そういうものですね。


だから、皆に慕われる「若」役は・・・やっぱり、松坂桃李くん的あり方な若者でなければ、成り立たないんですね。


しかし、次回・・・初陣ですか。どんな感じになるのか楽しみですね。


しかし・・・松寿丸・・・黒田長政についておね様が・・・わたしの息子・・・という発言をしていましたが・・・要はおね様は子供がいないからこそ、

松寿丸を始めとして秀吉子飼いの幕僚達をまるで子供のように愛したんですね。


だから、関ヶ原の戦いに一番影響を与えたのは、おね様の言葉だった・・・そんな風にも思えますね。


年齢的に言うと・・・黒田長政が1568年12月生まれ・・・石田三成が1560年生まれだから、8歳年上。加藤清正は1562年7月生まれだから、6歳上、

福島正則が1561年生まれで、7歳上・・・大谷吉継が1558年で、10歳上・・・。


なるほど、黒田長政が一番若い感じなんですね、秀吉の子飼い大名の中では・・・。


だから、関ヶ原の戦いで黒田長政は、東軍大名の説得に有利に動けた・・・「先輩、よろしくっす!」と言えばいいわけですからね。


ま、だから、おね様も黒田長政はかわいがったろうと思いますね、一番年下だし・・・。


日本は「好き嫌い」の文化ですから・・・皆の「俺偉い病」の石田三成嫌いが・・・東軍の結束を呼んだんですね。


なんかそのあたりも、楽しみになってきましたね。

というか・・・2014年もあっという間に6っヶ月が過ぎ去り・・・7月からは後半戦が開始されちゃいますよ。

速いですね、時の過ぎ去るのは・・・。


昨年のこの時期はもちろん「八重の桜」でしたが「二本松少年隊の悲劇」とか、やってる頃ですよ。

・・・もう、あれから、一年ですか・・・速いですね。

もっとも、それだけ毎日充実しているってことでもありますが。


さあ、今晩は松坂桃李くんの初陣ですね。

さ、それを楽しみに・・・晩酌でも、するとしましょうか!



今週の喜び


しかし、姫路城・・・もう、出来ちゃったのね。

その姫路城の・・・秀吉さんの後ろには、しれっと金の瓢箪が置いてあったりして・・・凝ってるよね、やっぱり大河ドラマは・・・。

とにかく、今回のエピはどれも戦国時代好きにはたまらないエピで・・・特に宇喜多直家エピと安土城ライトアップには、萌えましたね。


そういう意味じゃあ、信長さんって、民衆を驚かせる事に歓びを感じていたんでしょうね。


なんつーか、ガキ大将の少年がそのまま大人になって・・・今でもその頃と変わらない・・・そんな人間だったんでしょうね。信長さんは。

だから、好奇心旺盛にして、チャレンジングスピリッツ旺盛にして、サービス精神旺盛・・・オトコマエ3要素を持っているわけで、

なるほど・・・だから、信長さんは人間性がやたらデカくなって・・・本能寺の変で死ぬ時も、

「いやあ、俺は生き切った・・・。明智光秀め、あいつ勘違いしやがって・・・ま、光秀らしい勘違いだったな。アホだあいつ。俺が天皇家つぶすわけないじゃん!」

って、思って死んでいった様子が手に取るようにわかりますね(笑)。


吉田兼和さんが、

「古い人間も安心して生きられるような国にしてほしい」

みたいな事を官兵衛に言ってましたが・・・どう考えても、

「信長はんを殺しなはれ」

と言ってるようにしか聞こえませんでしたねー。


まあ、お公家さん達からすれば、信長に官位を与えることで、コントロールするのが、公家の昔からの武家操縦法でしたから、

平清盛さんもやられた、いわゆる「位打ち」・・・信長さんはその清盛さんのあり方は勉強済みだったでしょうから、

「え?官位なんていらねーよ」

ってな事になるわけですよ。


そうすると、公家さん達も困る・・・まあ、この後、三職推任があるわけですけど・・・平清盛に心酔している信長さんからすれば、

ひょっとすると、太政大臣くらいやってたかもしれませんね、もちろん、生きていたら・・・ですけどね。


三職推任は天正10年の4月末の話ですから・・・そいで一ヶ月ちょいで本能寺の変ですからね。


これー、三職推任はどう理解するかが問題なんですけど・・・信長からすれば、将軍なんかになる気はないわけですよ。

なにしろ、公家からのコントロールを一番嫌っていた信長さんですから・・・官位すら欲しくない・・・それが信長の基本構想ですよね。


だから、将軍か、太政大臣か関白か・・・どれかを信長がくれと言い出すはずがない・・・信長さんなら、太政大臣なら、太政大臣、関白なら、関白と、

指定して、

「これをくれ。くれるなら、なろう」

と、絶対に言うはずです。


だから、この3つを提案したのは、なって欲しい方・・・つまりネコにどうしても鈴をつけたい弱者側の公家だからこそ、

「これ、どれでもあげるから、なってよーん」

と言う以外、解釈はあり得ません。


だいたい信長さんは平清盛さんが失敗した原因は、

「天皇をコントロール出来なかった点にある」

と、見抜いていたでしょうし、その天皇コントロール策は信長が次の天皇としようとしていた皇太子、誠仁親王へ二条新御所を与えて庇護していたことで、

「このガキを次期天皇とし、俺の意のままにコントロールしよう」

と信長が考えていたことでもわかります。


となれば・・・まあ、公家を直接コントロールする関白になりたがるのが筋でしょうね。

天皇の代わりに政治するわけだし・・・でも、信長がそれをやるとも思えない・・・有職故実とかいろいろ面倒だし、信長からすれば。


・・・となると、名誉職の太政大臣あたり、

「平清盛先輩もやってたし・・・」

と、やる可能性が一番高いのは、太政大臣・・・ということになりますね。


あるいは・・・「んじゃ、信忠に将軍職を」ってな事を言ってるかもしれませんね・・・。


いずれにしろ、信長は基本、公家からのコントロールは嫌がりますから、官位いらない側なんです。

だから、三職推任は公家からの提案と、僕はそう考えますね。


なんだよ、答え出ちゃったじゃーん。割りと簡単だったな。


・・・というわけで、歴史は面白いですね。


ま、今夜から、松坂桃李くんの黒田長政が楽しめるってんですから、大河ドラマ好きはこれだから、辞められません。


さ、今晩もお酒片手に楽しく楽しみましょう!


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
いやあ、黒田職隆お父さん、なんか、楽器をのりのりで弾いてたけど、なんか面白かったねー。やっぱ、宴のシーンは楽しまないと、ね。

第二十四回 軍配通信 「帰ってきた軍師」

2014年06月22日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●日本では仕事の出来ない人間は放り出されちゃう!仕事もせずに金貯めこむだけじゃ、そりゃ、放り出されるよ!って、今のサラリーマンは佐久間信盛さんと一緒?にしてもダーク官兵衛、かっこよかった!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十四回軍配通信「帰ってきた軍師」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


えー、今回、注目してみたいのは、小寺政職が何度も言葉にした「わしは何も悪いことはしておらんぞ」のセリフですかねー。


結局、日本においては、こういう言い訳への「逃げ込み者」というのは誰からも相手にされなくなる・・・そういう現実を見せてくれていたわけです。

そういう人間・・・巷に結構いませんか?

「俺が身を粉にして、こうして働いているから、家族を養えてるんだ」

という「言い訳」へ逃げ込んでいるから、家族の誰にも相手にされないサラリーマン・・・相手にしてくれるのはネコのミーちゃんだけ・・・なんて風景、たまに見ますね。


結局、「言い訳」とは何か?・・・「自分を納得させる為の、自分の存在理由」・・・にしか過ぎないわけですよ。


つまり、周囲を納得させられない・・・そういう性質の言質と言うことになりますね。


小寺政職が「何も悪い事をしておらんぞ」と言いつつ・・・黒田官兵衛を殺すように荒木村重に書状を送り、織田家に付くといいながら、毛利支持を鮮明にし、

要は織田家を裏切ったわけですから、何も悪い事をしていないわけではない・・・むしろ、悪行を重ねている。

「あれは部下にそそのかされたから・・・」

こういう逃げ口上を用意していて・・・それで逃げ切れる程、日本は甘くない・・・。


すべからく、人間は生きる戦略を持っていなければいけません。


今生で、自分の人生を使って、何を成し遂げるのか?


生きる目標と言う奴です。


そういう意味では小寺家も織田家を裏切るからには、どういう目標を持っていたのか?


宇喜多直家の旗幟が鮮明でないから、毛利家は本国に撤退し、櫛橋左京進は見殺しにされたと言うのに、その毛利家を頼みにするとは、

あまりに戦略性が無い・・・荒木村重の謀反に一喜一憂した結果の戦略であるのは明快・・・「知恵者」のいない陣営に組みすることは亡国の戦略であるのに、

それを支持した小寺政職はまさに「悪いこと」をしている・・・ということになるんですね。


結局、小寺政職に大局観が無く、目先の得だけを考えて、小寺家の運用を間違えた事が「生き残る」という目標を達成出来ない現実を招いてしまったということです。


大局観とは、経験からしか作れません。

僕らはそれを歴史から学べばいい。

結局、「知恵者」が多くいる陣営が勝ちを掴むのです。


人生でも、一緒ですね。


例えば、僕は小学生の時に、テレビで、こんなシーンに出会いました。


それは僕と同じような小学6年生の子供にあるサッカー選手が話を聞いている時でした。

「君に夢はあるの?」

と、そのサッカー選手はその子に質問しました。


その子は素直に、

「プロ野球選手になりたい」

と答えていました。


まあ、空気は読んでなかったんでしょうけど、そういう答えでした。

多分、そのサッカー選手もカチンと来たんでしょうけど、そこは大人。

「じゃあ、その夢を達成するために今、何をしているの?」

という質問をしました。


その子はその質問に何も答えられず・・・ま、何事もなかったかのように番組は終りましたけど、

そのサッカー選手もやり返したかったんでしょうね(笑)。


でも、僕はそのシーンに大きな示唆を貰いました。

「夢を設定すると言うことは、その夢の実現の為に毎秒、何かをしなければいけないんだ・・・」

と、僕はそこで思うことが出来・・・今もそういう人生を歩んでいます。


結局、戦略とは夢の実現方法であり、その為の施策を毎秒する・・・ということなんですよね・・・。


そういう意味では小寺政職は、「生き残る。息子を守る」という夢を実現するどころか、自ら夢を破壊する決定をしてしまった・・・だから、「使えない奴」として、

周囲から切られた・・・そういうことですね。


結局、小寺政職は、自分で戦略を作ってこなかった事が、判断を人任せにしてきたことが失敗の原因になった・・・そういうことです。


人生と言うのは、どこまでも自分の決断次第です。


人は経験を積むからこそ、YES・NOの判断が明快になっていく。


でも、ルーチンワークになってしまうとその経験が積めない事態に陥るわけで、

「サラリーマンには夢が無い」

と言われるのは、そのあたりにも原因があるわけです。


まあ、サラリーマンという仕事は仕事の性格上・・・24時間365日会社に拘束されますからね。

いつ電話があって、現場に飛ばされるかわかったもんじゃない・・・その不安が絶えずあるし、だから精神的にストレスが溜まりやすい。

まあ、僕的にはあまりいい生き方とは言えませんね。


そういう意味では戦国の世とは、そういう世の中なんですよね。


いつ戦を仕掛けられるかわからない。

いつ死ぬかもわからない。


いやあ、今が平安の世でよかった・・・つくづくそう思いますね。


結局、小寺政職は「何もしなかった」から、領主として無能・・・その烙印が押されてしまったんですね。


何も出来ない、無能なオトコだったんです。


この日本においては、仕事の出来ない、無能なオトコこそ、価値の無いオトコなんですね。


さて、信長さんは荒木村重さんの有岡城で酒宴を開いていましたが・・・だしちゃん亡霊と化して出演していましたが、やっぱり亡霊は美人に限りますね。

にしても・・・信長さんって、誤解されているような気がしますね。


彼は伊賀の一向一揆に対して「根切り」を命じたり、だしちゃんを始めとする荒木村重さんの係累すべてを殺しちゃったり、してるわけですが、

これは織田信長さんが残虐だから・・・なわけじゃないわけです。


彼は一向一揆に対しては「生きる尊厳を無くし、死兵と化した人間は人間に非ず」と結論付け、そのDNAを次の時代に残さないように処置をしたに過ぎません。

荒木村重一族に関しても、卑怯な行いをした荒木村重のDNAを次の時代に残さない・・・つまり、新たな日本作り・・・新たな日本人作りの一環の政策に過ぎない訳です。


その信長さんの意図を読み取らず、「残虐だ」という個人的な感情を評価につなげてはいけない、ということです。

そこは理性的に冷静に物語を読み取らなければいけない・・・信長さんの意図を正確に読み抜き、それを評価につなげる必要があるんです。


彼が何故有岡城で酒宴を開いたか・・・それは彼が正しいことをしているという強烈な自負があったからです。

「天を正す」意識で、毎日思案し行動している信長さんからすれば、有岡城で酒宴を開いても何も起こらないという確信があったからこそ、

有岡城で酒宴を開いた・・・彼は常に自分が正しいことを証明せずにいられない性格なんですよ・・・。


さて、その信長さんですが・・・まあ、信長さんと言えば、このエピ・・・佐久間信盛さんの追放及び高野山への蟄居命令ですね。


「7年も前の口答えを・・・」


このあたり、信長さんは「絶対の知恵者」であって「絶対の因果関係」を、考えに考えて行動しているので、そりゃ口答えなんて、許さないわけですよ。

「おめー、俺以上にいい知恵だせるのかよ!」

というのが、信長さんの意識ですからね。


「俺がこんだけ考えに考えて「絶対の因果関係」を読み通して、それを実行しようとしているのに」

「お前程度の脳みそでそれを上回れる策を出せるとでも思っているのか!」


と、信長さんは思っているので・・・それを知っている秀吉さんは絶対に口答えはしません。


意見具申はしますけどね。


まあ、信長さんも人間ですから、たまーに間違うこともありますからね。特にかーっとなっている時には・・・。


特に目をかけてやった・・・要は愛のある相手に裏切られると、信長さんも理性で考えずに感情的に行動しちゃう時がありますから、ここは誰でもヤバイですよね。

感情的になったら、まあ、大抵間違えちゃいますからね。経験的に言うと・・・。


ま、でも、信長さんは理詰めでちゃんと具体的に話せば理解してくれる人ですからね。それを荒木村重さんもわかっていたはずなのにねー。


さて、この佐久間信盛エピですけど、これはどう見たらいいんですかね?


まず、大きいトコロは本願寺との和睦がなった・・・その現実がまず大きい要因でしょうね。

多分、信長さんは、7年前に口答えされてから、佐久間信盛さんを我慢して使っていたんでしょうね。


我慢して使っているから、自然、あらも目立つ。


まあ、「佐久間信盛折檻状」を見ると「5年の間に善悪の働きこれなき」なんて書いてあるわけで、まあ、ドラマの方では簡単に言ってましたが、

これ実際は19条もあるんですね。「戦いもしないし、調略もしなかったし、なんなんだ、お前は」的にも書いてあるし、

「戦いもせず、調略もしない・・・やり方がわからなかったら、俺に聞きにくればいいものを、それも一回もなかった。なんじゃいそれ」

的な表現もあるわけで・・・確かに理に適ってはいるわけです。


で、よくよくこの折檻状を読んでみると、要は、

「欲深く、気難しく、良い人物を抱えようとしない。その上、モノゴトをいい加減に処理するのだから、もうどうしようもない」

という事を言いたかったみたいですね。


まあ、

「この俺に口答えするのはお前から始まったのだから」

と言っていますから、口答えされた事も相当怒っていたみたいですねー。


さらに言えば、

「水野信元の部下をつけてやったのに、これを召し放ちにしたり、とにかく金に汚い」

という事を嫌っている・・・結局、我慢して使ってきたがもう我慢ならん・・・堪忍袋の緒が切れた・・・信長さんだったんでしょうね。


でも、この佐久間信盛折檻状を真面目に読むと・・・それは人間に対する好き嫌いが非常にはっきりしている信長さん・・・人間を芸術品として見ている、

・・・そこは日本人としての僕と一緒ですが・・・まあ、佐久間信盛さんは嫌われて当然ですね。


これよく、「会社に定年までご奉公する」意識のサラリーマン的善悪感からみれば、悪く言われますけど、織田家って織田信長さんの作るワンマンなベンチャー企業であって

決して意識は大企業じゃないんですね。


だから、人物として信長さんの美意識に外れたら・・・佐久間信盛さん的末路が待っているのは、それは当然と考えるべきなんですよね。


現代日本においてはすでに「いい高校、いい大学を卒業し、一流企業に入ればしあわせになれる・・・」なんて日本的サラリーマン神話はすでに崩壊しています。

巷のサラリーマンの男性達を見てください。会社でも輝けず、24時間の拘束に遭い、いつもビクビクしていなければいけない現状がある。


家庭に帰れば「家庭内別居」・・・家族の笑顔の団欒の時間など、どこかへ消えてしまった。


妻は「視界に入るだけでストレスになる」と自分を遠ざけ、子供たちもスマホやゲームに夢中。

「俺は家族の為に身を粉にして、働いていると言うのに・・・誰もわかっちゃくれない・・・」

と、嘆きながら、帰りに飲み屋で一杯やるくらいが関の山・・・それくらいの幸福を誰がしあわせと呼べるでしょう。


そんな中、一生懸命働いても会社は給料を上げてくれるどころか、手取りの給料もボーナスもドンドン下がるばかり・・・その決定を伝える妻の不快そうな顔ももう見飽きた。


「俺って、こんな人生を送るはずじゃあ、なかったのに・・・」


なんて言ってる姿は・・・高野山に蟄居した佐久間信盛さんの姿とダブリます。


結局、日本においては、一事が万事・・・仕事が出来ない人間は人間関係も上手く出来ず、結局、周囲から見限られてしまうんです。

それは小寺政職も、佐久間信盛も、一緒・・・仕事の出来ないサラリーマンも一緒・・・そういうことです。


この日本においては、仕事が世界的オンリーワンの価値を持つくらい出来て・・・初めて評価されるんです。

織田信長さん、羽柴秀吉さん、そして黒田官兵衛さん・・・「知恵者」こそが、評価されるんですねー。


というか、織田信長さんは、仕事を達成するのが好きなんですよね。そういう意味では、仕事オリエンテッドな人物です。

それは羽柴秀吉さんも、黒田官兵衛さんも同じですよね。


しかし、佐久間信盛さんは、お金オリエンテッドな人だった・・・だから、仕事もせずにせっせとお金を貯めることだけを考えていた。


そこが信長さんの逆鱗に触れたんでしょうね。


仕事もせずにお金ばっかり溜め込んでいたら・・・そりゃー、日本人に嫌われますね。そういう意味では、佐久間信盛エピは当然だった・・・そう結論付けていいみたいです。


さて・・・そんな中、逃げたはずの小寺政職さんが捕まり・・・官兵衛との一対一の話し合いになり・・・官兵衛はもちろん、小寺政職を殺す・・・かと思ったら、

「出来ませんでした」

と、羽柴秀吉さんに報告する官兵衛さんで、

「そこが官兵衛のいいところ」

と、逆に言われちゃうわけで・・・お父さんに貰った鯛も、大事に漬物にしちゃうということで、

「ケチではない」

と言う官兵衛のアイデンティティが取り戻されたエピになりました。


「半兵衛のようにならなくてもよい。官兵衛は官兵衛だ」


という、こういうアイデンティティ取り戻しエピって、大河ドラマではよーく出てくるシーンなんですよね。


結局、日本文化って、「オリジナリティこそが大切」という文化に辿り着いていますからね。


例えば、僕は信長さんを始めとしてたくさんの知恵者の知恵をパクっています。


でも、それは自分というオリジナリティがあるからこそ・・・安心して、その上でパクっているわけです。

結局、そういう他人の知恵を換骨奪胎して、自分のモノにする自信があるから、やっているだけで、それは自分というオリジナリティを信じているから、出来るわけです。


それに日本社会というところは、そのオリジナリティにこそ、価値を認めてくれます。


信長さんにしか作れない社会があったように、僕にしか書けない文章もある。


そのオリジナリティにこそ、価値があるんです。

それこそが、世界的オンリーワンの価値になる。


日本人はそこに価値を見ているからこそ・・・サラリーマンのように、没個性的な世界にあまり価値を置かないんです。


官兵衛は官兵衛さんにしか、出来ない事をやるからこそ・・・大河ドラマに描かれる。

そこは日本文化的にも、最も大事なところなんじゃないかと思いますね。


個性こそ、大事。個性の発揮こそ大事だ、「軍師官兵衛」は教えてくれているんですね。


まあ、藤の花が黒田家の家紋になっていましたが・・・あの土牢から見た希望の象徴の藤の花・・・それが生きる希望のアイコンとなって、黒田家の象徴になったんですね。


「生き抜くこと」・・・それが黒田家の象徴になった・・・ま、それが「軍師官兵衛」のテーマでもありますからね。


さて、黒田家もとうとう1万石の大名ですか。

ま、元は薬屋だったんですからね・・・いやあ、とりあえず、今回で、イメージ的には「軍師官兵衛」前編終了という感じになりましたねー。

ま、次回から、松坂桃李くんも出てきますから・・・いやあ、どんな黒田長政になるか、楽しみですねー。


つーか、最近、官兵衛役の岡田くんが、たまーに、「太平記」に出てた真田広之さんにすげー似てる時があって、ちょっと笑います。


まあ、いいオトコってのは、似てくるんですね、きっと。


にしても、有岡城幽閉シリーズも今回で終り・・・三木城も落ち、播磨での戦いも一段落ということで・・・なんか本能寺の変に一直線な感じがしてきましたねー。


ちょっとそれは寂しいですけどね・・・。


ま、そのあたりも楽しみに・・・信長さんの栄華ぶりも楽しんでいきましょう。


今週の喜び

いやあ、しかし、三木城へ降伏勧告に来た、官兵衛役の岡田くん・・・やっぱり「光るの君の目」を持っている人間が迫力を出すと、

やっぱり、本能的な凄みが出ていいですよね。「地獄からの使者です」なんて言ってる時のあの表情・・・完全に目から「アタックエナジー」が出てました。


まあ、信長さんも「だしさん」の亡霊見ている時にいい表情してましたけど、やっぱ凄みを出せる俳優さんはいいですよ。


というか、ダーク官兵衛になった岡田くんはかっこいいですね~。


やっぱオトコは迫力ないとねー。僕もたまに静かにムカついている時とかあるんですけど、

「お前、こええよ」

って、すぐ見抜かれますね。自然と目に迫力が出ちゃうみたいで、「アタックエナジー」を出しまくっちゃうみたいで、そこはちょっと損しているかな(笑)。


しかし、有岡城幽閉前の青い官兵衛に比べると格段に深みが増した感じで、いいですね。

やっぱり、人間、経験ですよね。しかも、ネガティブからの復活は人を変えますよ。

やっぱり、「人間力」があがると言うか、強くなるんですよね。普通に。


だから、「雑草魂」なんて言葉もありますけど、ひとは踏まれれば踏まれる程強くなります。


まあ、僕も「鬱病」での「引き篭もり」経験者ですからね。その時は最悪でしたけど、そういう最悪の経験をしていると、

まあ、「あの最悪の頃に比べれば屁でもねーよ」と思うことが出来るので、普段生きるのが格段に楽になりましたね。


だから、官兵衛もそういうあたり、あったんじゃないですかね。だから、強い物言いが出来るようになった。言葉に迫力も加わった・・・そう見るべきだと思いますね。


それに説得力も加わりますよね。

「有岡よりマシです」

なんて言われたら・・・相手が官兵衛だけに、

「そ、そうかもしれんな」

なんて相手も言っちゃうだろうし。


しかし、そういう意味では、黒田家の家紋を藤の花にしたのは、

「そういう苦しい時を思い出して、これからも戦国の世を生き抜いていく」

という官兵衛の強い思いって、ことになるんでしょうね。


一方で、藤というのは、権力に絡みついていく・・・という意図もあることを藤原家を調べている時に勉強したけど、

そういう意味では官兵衛もまた、そういう生き方をしていくんですね。


まあ、これから面白くなっていきそうですけど・・・やっぱオトコは目ですね。オンナも目ですけどね(笑)。

だしちゃん、妖艶で美しかったなー。あーいう美人がいいよな、かみさんは・・・(笑)。


お濃の方も美人でしたけどね・・・つーか、「最後から2番目の恋」の内田有紀さんとはまったくキャラが違うので、笑っちゃいますけどね。その対比。


まあ、大河ドラマは美人を楽しむ為のドラマでもありますから・・・いやあ、松坂桃李くんも楽しみだ。

そういう意味では美男美女を愉しむのが、大河ドラマの醍醐味・・・そうとも言えそうですね。


いやあ、今後のダーク官兵衛、楽しみです!


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
やっぱ美人が亡霊役ってのは、筋だよね。あれ、お笑いの女性とかだったら、ドラマとして成立しないもんね・・・。