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ゆめこが虫を撮る

虫が恐怖でしかなかった私が今や〈虫の虜〉に!
神奈川県立「座間谷戸山公園」に生息する野草や虫、野鳥を紹介いたします。

● アカネはアカネ染めの原料 ・ アカネ科

2018-10-31 | 〈野草〉
〈 アカネ 〉
花期 8~10月  分布 本州、四国、九州


山野に自生するツル性多年草で茎は良く分裂する。
アカネ染めの原料となり、乾燥させた根を使う。
茎は、軽く触っても簡単に折れてしまう! 





葉は4個、輪生しているように見えるがその内の2個は托葉が大きく発達したものだそうです。





雄しべは5個、雌しべの花柱は2個なので果実は2個くっ付いているのが普通。




 
アカネツボミフクレフシ
アカネにできた虫えいで、黒い部分はつぼみが固まったものでその中に虫の繭がある。
フシ(虫えい)は多くの場合、ダニ、アブラムシ、タマバエなどが寄生したものということです。


● ヤブツルアズキはアズキの原種 ・ マメ科

2018-10-29 | 〈野草〉
〈 ヤブツルアズキ 〉 藪蔓小豆


花期は8月から10月、本州、四国、九州に自生する。
蔓性の一年草で花はノアズキに似ている。










ヤブツルアズキアズキ(小豆)の原種と言われています。
下記の画像はヤブツルアズキ(小)とアズキ(大)。
豆果の中には6~14個の種子が入っている。
大きさ、色、そして味も改良されているのですね!






● ヤマハッカの花 ・ シソ科

2018-10-25 | 〈野草〉
〈 ヤマハッカ 〉

花期は9~10月、分布は北海道、本州、四国、九州
山地に咲くハッカ・・・と言うイメージージですが香りはない!

☆ 本日撮影












☆ 8月撮影 スジボソコシブトハナバチは紫色のこの花が大好き!受粉の助っ人(ハチ)です。





● シャクチリソバ ・ タデ科

2018-10-10 | 〈野草〉
〈 シャクチリソバ 〉

原産国は北インド~中国。
昭和の初めに小石川植物園に栽植された者が逸出して野生化している。
近年にかけて薬用として栽培されている。

園外ですが、多年生草本で毎年、見られます。
花は清楚で美しい。









● 水辺のボントクタデ ・ タデ科

2018-09-19 | 〈野草〉
〈 ボントクタデ 〉

花期 9~10 月  分布 本州、四国、九州、沖縄

蓼類の中で、最も楽しみに待っていた種です!
水辺に数本咲いていました。

白、薄い桃色、濃桃色・・・と、可愛い色が並ぶ。
谷間の暗いところだったので画像はイマイチで残念です。













● アメリカタカサブロウ ・ キク科

2018-09-09 | 〈野草〉
〈 アメリカタカサブロウ 〉

マイフイールドにて撮影。

タカサブロウなのか、アメリカタカサブロウ、なのかを知りたくて
決め手となる果実を見た。
数個の個体の果実は皆同じで、図鑑に載ってるアメリカタカサブロウだと分かった。











● オミナエシ(女郎花) ・ オミナエシ科

2018-09-07 | 〈野草〉
〈 オミナエシ 〉 和名 女郎花

0.6~1メートル の、多年草。
花期 8 ~10 月  分布 日本全土。

雄しべは4個、花柱は1個
秋の七草のひとつ。

古名 知女久佐(ちめくさ)・ 於保都知(おぼとち)で
女郎花(オミナエシ)は我が国で付けた名前で
901~923年頃から、女郎花と書かれたそうです。

薬効は様々、抗菌力の他、幹細胞の再生を促進する作用がある。
他の生薬と配合して、薬効として良い効果を収めているが、単独ではあまり使用しないとのこと。







● オトコエシ(男郎花) ・ オミナエシ科

2018-09-06 | 〈野草〉
〈 オトコエシ 〉 古名 男郎花
高さ0.6 ~1メートル の、多年草。
花期 8~10 月  分布 北海道、本、四国、九州

オミナエシ(女郎花)によく似ている花ですが
強そうに見えるから オトコエシ(男郎花)という名が付いたとのこと。

日当たりの良い山野では大群落をなして自生する。
別名はオトコメシ、トチナなど。

救荒植物であり若葉を茹でこぼして食べる。
漢名は 敗醤(はいしょう)で、オミナエシやオトコエシをを生けた水は腐った
豆醤のような嫌なにおいがするからとのこと。
様々な薬効があり漢方製剤となる。








● ナンバンギセルは思草 ・ ハマウツボ科

2018-08-28 | 〈野草〉
〈 ナンバンギセル 〉  別名 思草(オモイグサ)

ススキ、オギ、萱、サトウキビ、ミョウガ などに寄生する一年生草本。
茎はごく短く、ほとんど地上に出ず、葉は退化して赤褐色の数枚の鱗片状になり互生する。

葉腋から長い花柄を出し、頂きに淡紫色の花をつける。
ガクは赤褐色の船形。

別名の思草(オモイグサ))は万葉集に、詠み人知らずの歌の中で
ナンバンギセルの古名とされているそうです。
物思いにふける人の姿に見立てて付けた名前とのこと。

   道の辺の尾花がもとの思草
       今更になぞ物か念はむ

☆ 花








☆ 果実  中には粉のような多数の種子がある。




● メハジキ ・ シソ科

2018-08-26 | 〈野草〉
〈 メハジキ 〉 目弾
高さが2メートルにもなる二年生草本。

メハジキ(目弾)とは むかしの子供の遊びで
若い茎を上下の瞼にはさみ、眼を開いた時にその茎を飛ばす遊びから付いた名前
あるいは目を見開く遊びだったようです。
・・・ず~~っと前、知人のおばあちゃんが色々教えてくださいました。
メハジキはその一つ
聞いた記憶を書いたけれど、突っ張り棒のような茎を飛ばせるわけもなく
ただ、目を大きく開ける遊びだったのでしょうか!

今だったら、目に入ったら・・・と、危ない遊びですね!

万葉集には、巻七にて(土針・・・つちはり)と詠まれているそうです。

ルリモンハナバチ、ハラアカハキリバチ、ヤノトガリハナバチや
その他のハチたちが来て賑わっています。







☆ 根生葉は全く姿が違っています。

● ガマ ・ ガマ科

2018-08-23 | 〈野草〉
〈 ガマ 〉 「 蒲 」
多年草であり、日本全土、の湿地や水辺に自生する。

画像のガマは、マイフイールドの湿地に自生していますが
今春の除草の際には特に蒲に気を付けて作業をいたしました。
ここは初夏にはクサレダマが黄色い花をつけるところです。
来年はまた、保護に気を付けて作業いたしますのでかなり増えていると思われます。

☆  大きな袋を肩にかけ~、大黒様が・・・古事記に残るお話です。

   むかしむかし、出雲の国の因幡で、白兎が海の向こうの岸まで行きたくて
   ワニザメに白ウサギの仲間とワニザメの仲間のどちらが多いか、
   ワニザメの数を数えてあげると言い、100匹並んだワニザメの背を飛びながら数を数え
   99匹を数えたところでワニザメをだましたと言ってしまう!
   それで、怒ったサメたちが白ウサギの皮を剥いでしまい、赤はだかに!

   皮を剥がされた白兎が、痛くて泣いているところに八百万の神様たちが通りかかって
   泣いている理由を聞き、なおも痛くなることを教えたのでした。

   そのあと通りかかったのが大黒様で、きれいな水に身を洗い、ガマの穂綿にくるまれば治ると教えてくれました。
   白兎がその通りにすると、間もなくすっかり、元のように治ったということです。

   ガマの花粉には蒲黄(ほおう)という傷を治す効果があったのでした。

☆ 蒲にまつわる話

     蒲団(ふとん)・・・昔はガマ(蒲)の綿毛を寝具にいれていた

    蒲鉾(かまぼこ)・・昔の蒲鉾は竹輪のような形をしていて蒲の穂に似ていた
 
    蒲焼(かばやき)・・昔のウナギのかばやきは、ウナギを筒状に切って焼いていた形が
                ガマの花穂に似ていた






  

   

● ツユクサ ・ ツユクサ科

2018-08-18 | 〈野草〉
〈 ツユクサ 〉
花期 6~9月  分布 日本全土

素晴らしい、目を引く青い花弁。花の命は半日。

完全な雄しべは長く突き出ている2個だけで
花弁のそばの3個の雄しべは、花粉を出さない仮雄しべとのこと。

(ツユクサの変種、オオボウシバナの活用)
ツユクサの花の色は水に浸けると溶けてしまうので、友禅の下絵を描くのに用いる。










● 気ままなネジバナ(捩花) ・ ラン科

2018-06-24 | 〈野草〉
〈 ネジバナ 〉  別名 捩手摺・・モジズリ

花期は5~8月で日本全土に自生する。
花序は5~15センチで白い毛があり、小さな花をらせん状に巻く。

白い花のシロモジズリ、淡緑色のアオモジズリがあるという。

古名の捩花摺(モジズリ)は福島県の信夫郡から産したネジバナで摺り染めした乱れ模様の布の事。

お菓子のシンコに似ていることからシンコバナとも呼ばれているようですが
しんこというお菓子は食したことがありません!

捩花は、気まま!
花の巻き方はメチャクチャなのです。途中で方向が変わることもあるとか!

☆ ラン科です。小さくても美しいランの花なのです。




☆ 右巻き


☆ 左巻き


☆ 巻く気なし