ゆめこが虫を撮る

虫が恐怖でしかなかった私が今や〈虫の虜〉に!
神奈川県立「座間谷戸山公園」に生息する野草や虫、野鳥を紹介いたします。

● シロスジヒゲナガハナバチ、爆音と共に現る

2021-05-05 |     ハチ、ネジレバネ
〈シロスジヒゲナガハナバチ〉

花のない所に立って被写体を探していたら、爆音がして何かが飛んできました。
アブかと思いながら、仰け反ってしまいました。

幸いなことに、すぐ前の葉っぱに止まったので急いでカメラを合わせて覗いたら・・・
体中シルバーの体毛をうねらせて、この方が♂だと分かりました。

巣は地中、幼虫は巣の中で花の蜜や花粉を食べるのだそうですが、
ツチハンミョウの幼虫などが寄生して花粉団子を食べるのだそうです。
不勉強で、
ツチハンミョウがシロスジヒゲナガハナバチの幼虫の体に寄生するのか
単に巣に寄生するのかが分かりません。











● ニッポンヒゲナガハナバチ♂

2021-04-19 |     ハチ、ネジレバネ
〈ニッポンヒゲナガハナバチ〉

ハチの同定は非常に難しく、私には苦手です。
間違いがあればお知らせくださいますようにお願い申し上げます。

巣は土中に。
巣の中にはもう子供たちがいるのでしょうか?


☆ 花の蜜を吸っている姿は絵になり、可愛いと思いますが
  本人たちにとってはとても大切な仕事です。
  マメ科の植物を好む。







☆ ニッポンヒゲナガハナバチはここが3室。
  良く似ているシロスジヒゲナガハナバチは2室。


☆ 立っている私の足元に飛んで来て葉っぱに止まった。
  そしてクルリと廻って見せた・・・私を人と、思わなかったのでしょうか?








● ニッポンヒゲナガハナバチの吸蜜

2021-04-02 |     ハチ、ネジレバネ
〈ニッポンヒゲナガハナバチ〉

春(4~6月)に現れる。
長~~い触角は♂、♀の触角は短い。
体長、約1.5cmと小さく、触角と同じくらいの長さに見えます。

巣は、土の中ということです。

☆ 訪花は、ヒメオドリコソウ
  すっぽりと花の奥まで入り、たっぷり花粉をいただいてきますが
  この花の戦略にはまっています。受粉のお手伝いです。













※ ふいに現れたので画像はボケボケで私と一緒です。

● セイヨウミツバチの話

2021-01-13 |     ハチ、ネジレバネ







画像は昨年撮影。
花を飛び廻り、ミツを集める姿は応援したくなります。

今月3日、ビオラがたくさん植わっている花壇にセイヨウミツバチが来ているのを見ました。
ミツを集めに来るのは遅くても12月末かと思っていましたが驚きです!

セイヨウミツバチは単一種類の花からミツを集める習性があるのだそうです。
一つの種類から集めたミツは「単花ミツ」と呼ぶとのこと。

セイヨウミツバチは身体も大きく、巣箱の個体群も多いので、
より多くのミツを集めることが出来る。
そして、巣から逃げ出しにくいという。

早く春が来てほしいです。
三月が待ち遠しいです!




● スズメバチの性決定

2020-11-23 |     ハチ、ネジレバネ


以前見つけた記事です。

    「スズメバチの性は、どうして決まるのか?」

☆☆☆
スズメバチやアシナガバチの女王蜂は、前年の秋にオスバチと交尾し、
精子を受精嚢に貯めた状態で越冬し、翌年、卵を産むときにこの精子を卵に付け受精させると
全てメスの働きバチになり、未授精の卵からはオスバチが産まれて来るのだそうです。
つまり、女王バチはオスとメスを産み分けられる

オスバチは巣作りや餌集めなどにはまったく参加せず、
女王バチと交尾するためだけに誕生
してきて、オスバチが出現するのは新女王バチが
羽化する少し前。
ただし、共同営巣期に女王バチが死亡した場合には、働きバチ(未交尾の雌バチ)が
産卵するとのことですが、この場合にはオスしか生まれない!

ハチの世界では、メスは母親と父親の地をそれぞれ50%、オスは母親の血を100%
受け継ぐことになる。

スズメバチはミツバチのように特別のエサを与えて新女王バチを育てることはなく、
新女王バチになるか働きバチになるかは卵を産んだ育房の大きさによって
決まるらしいのです。
大きな育房からは新女王バチが、小さな育房からは働きバチが誕生する。
そして、秋になると大きな育房が作られ、そこで新女王バチが育てられると
いうことです・・・凄い社会ですね。



● オオスズメバチのアメリカ上陸 

2020-11-12 |     ハチ、ネジレバネ



昨年のこと、アメリカで、
世界最大のオオスズメバチの生息が確認されたそうです。
「刺されたら死に至る」ということで恐怖に陥っている。

しかし、この殺人スズメバチも日本では「人間と共存」しているから、
むやみに恐れることはないと言われているそうです。

女王は体長5センチ
働きバチは3~4センチ

☆ 働きバチは数回刺すことが出来る、
  最強のハチと恐れられているとのこと。


● スジボソコシブトハナバチはルリモンハナバチの宿主 ・ コシブトハナバチ科

2020-09-04 |     ハチ、ネジレバネ
〈スジボソコシブトハナバチ〉 

体長:12~16ミリ  出現期:7~9月  分布:本州、四国、九州、沖縄

前回投稿、ルリモンハナバチの、宿主です。
神奈川県昆虫̪誌での和名は「スジボソフトハナバチ」

☆ 鋭い牙と目が特徴です。







☆ 飛ぶ時の翅音はブ~~~ン・・・と、すごい爆音!
  体が大きいので翅がフル回転しているのではないでしょうか?





☆ 来たと思ったら、葉っぱに止まった?
  ・・・ところが、そこから、ズルズルと下がったのです。
  寝る時や休む時は鋭い牙を植物の茎などに差し込み、ぶら下がるので脚は発達していないのかと!





☆ 後で気が付きましたが、このスタイルの時は牙に体を預けて眠っていたようです。
  このスタイルを見たら、牙を確認しましょう!








● 投稿再開・ルリモンハナバチ ・ コシブトハナバチ科

2020-09-02 |     ハチ、ネジレバネ
皆様へ

猛暑とコロナの中、いかがお過ごしでしたか?

私事、暫く家を留守にしておりましたが、帰宅しております。
いつも、10年若かったら・・・とぼやいていましたが今年は体調を崩し、都内の病院に籠っておりました。
治療を終えて帰宅したものの、未だ活力が戻らずブログの更新に至っておりませんでした。

でも、今日からまた頑張ろうと気合を入れました!
暫くはフイールドに出られませんが、在庫の画像を元に、
知り得たことを記事にして更新してまいりますので引き続き応援お願いいたします。

☆ 自宅ベランダより、フイールドを眺む!


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〈ルリモンハナバチ〉

🌼幸せを呼ぶ🌼・・・と言うブルービー

最も、撮影を楽しみにしていたハチですが今年は会いに行けませんでした。
本種は、スジボソコシブトハナバチに労働寄生するとみられています。

労働寄生とは、寄生する宿主の幼虫の体に卵を産み付けるのではなく、
巣の中に卵を産み付け、宿主が運んだ餌を食べて育つことを言うのですが、
今、本種の宿主であるハチが減少して来ているので
ルリモンハナバチの個体数が減ってきている様なのです。心配です!

☆ メハジキにやって来た。



☆ キツネノマゴにも。








☆ キツネノマゴ (8~10月、高さ10~40センチ)小さな花。


☆ アキノタムラソウ  ( 正確にはナツノタムラソウかも知れません)












● スズバチの喜びと悲しみ ・ ドロバチ科

2020-08-01 |     ハチ、ネジレバネ
〈スズバチ〉 

体長:18~30ミリ  出現期:7~9月  分布:北海道、本州、四国、九州

日本で最も大型のトックリバチの仲間で、腰のくびれが特徴です。

乾いた土に唾液を混ぜ、団子にして持ち帰り巣材にする。
巣は固く、頑丈に作ってありそこに、
捕えてきた、幼虫のエサになるイモムシ(麻酔で麻痺してある)などを保存する。

しかし、立派な巣を造って安心・・・とはいかない。
スズバチにも大敵がいるのです。その名は「オオセイボウ」。
オオセイボウは、頑丈な顎で巣に穴をあけて、
中にいるスズバチの幼虫に自分の卵を産み付けるというのです。巣から出て来るのはオオセイボウ!

☆ ハギの花粉でしょうか・・・。






☆ かなりの唾液が・・・。










☆ スズバチの巣と教えていただきました。



● ムモンホソアシナガバチ ・ スズメバチ科

2020-05-20 |     ハチ、ネジレバネ
〈ムモンホソアシナガバチ〉 別名 ホソアシナガバチ

体長:14~17ミリ  出現期:5~9月  分布:本州、四国、九州

腹部は細く、くびれている。
ホソアシ・・・確かに、他のスズメバチに比べると細いかしら?

巣は樹木の葉裏に作ることが多いという。
晩夏~秋に羽化した新女王バチは木の洞などで集団越冬する。
女王バチの体長は約18ミリ。

似ている・・・ヒメホソアシナガバチ。

☆ 2016.5.22



☆ 2020.5.2


● アシアカツヤアシブトコバチは希少種? ・ アシブトコバチ科

2020-05-12 |     ハチ、ネジレバネ
〈アシアカツヤアシブトコバチ♀〉

2018年10月3日 撮影です。

体長5ミリのアシアカツヤアシブトコバチ
手元にある図鑑にハエヤドリアシブトコバチが載っていますが、
こちらの翅は透明に見え、本種の翅は透明ではなく黒っぽい。
太い後脚の色も異なり本種は赤茶です。

ハエヤドリアシブトコバチはニクバエなどの幼虫に寄生するとのことですが、
本種の寄生先は不明。

神奈川県では以前はレッドリストに載っていたとか?
〈神奈川県昆虫̪誌Ⅲ〉にはフトハナバチ科と記録されているそうです。
一つの種に対していくつかの違う名前が付けられている・・・
私にはよくわかりませんがこのような虫はシノニムというとか。

☆ アシアカツヤアシブトコバチ♀、♂の後脚は黒。





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〈キアシブトコバチ〉
体長:5~7ミリ  出現期:5~10月










● ニホンヒラタタマバチ ・ ヒラタタマバチ科

2020-04-05 |     ハチ、ネジレバネ
〈ニホンヒラタタマバチ〉

体長:18~20ミリ:  分布:本州
花が咲き始め、ハチが活動を始めました。
そして、カメラに収めることも多くなってきましたが、悩める日も多くなってきました。
私には、ハチの同定が非常に困難なのです。

本種は昨年5月に撮った画像ですが、
個性的なデザインで、わかりそうなのに持ち合わせの図鑑やネットで
11か月も調べたのに不明のままでした。
今のままでは、これから出会うハチの同定にも困ると思い、
手ごろな図鑑(文一総合出版・ハチハンドブック)をネットで購入してみましたら・・・
嬉しいことに、11か月も不明だったこのハチが載っていたのです。
他の方のブログですが3年かかったというほど珍しい種のようです。

ニホンヒラタタマバチ・・・タマバチは本来、植物寄生なのですが
このハチは、キバチ類の幼虫に寄生するそうです。
他の方の情報では、面白いことに♂と♂が喧嘩したり、
♀と♀が喧嘩したりするようなのです。


☆ 2019.5.23 撮影














 

● イワタギングチバチ ・ ハチ目 ギングチバチ科

2019-12-20 |     ハチ、ネジレバネ
〈 イワタギングチバチ 〉

10年前に撮った画像ですがまだ、皆様には見ていただいておりません。

この日のことは鮮明に覚えています。
ベンチとして使っていた切り株の側面です。

黒い虫が来たと思ったら、すぐに見えなくなったので眼を凝らしてみた!
切り株の側面に開いた穴(開けた?)に入り、すぐにこちらを見たのです。

キレイな、澄んだ眼! 宇宙人の眼?
それからしばらく観察していたら里に出て来て、もう一匹が飛んで来てチョコンと、上に乗った。
♂と♀ だと思うのですが大きさはあまり変わりありません。

イワタギングチバチ・・・は、岩田先生が命名?された、口元が銀色のハチということでしょうか。

多分、間違いがないと思いますが・・・このハチは個体数が少ないようです。
確か、小さな蜂だったと思いますが、情報がありません。
この時以来出会いがないのですが来年は気を付けて探してみようと思うます。

☆ 2009.5.23  撮影















● ツチスガリ ・ アナバチ科

2019-12-13 |     ハチ、ネジレバネ
〈 ツチスガリ 〉

体長10~12ミリ  (土棲蜂)

手元の図鑑には載っていないので皆さんから情報をいただきました。

土の中に営巣し、コウチュウ類を狩り、毒で体を麻痺させて生きたまま巣の中に運び、
卵を産み付ける。狩蜂です。

※ 狩られるコウチュウ類とはゾウムシ、ハムシ、タマムシ・・・
  そして、コハナバチやヒメハナバチなども。

画像は、7月14日 PM 5:30 撮影です。

☆ 正面から見ると優しいハチに見えますが・・・。







☆ ♂♀が並んでいるので体の大きさの違いが分かります。
  ♀ はかなり大きいですね!








● オオスズメバチの最後に涙した私 ・ スズメバチ科

2019-11-26 |     ハチ、ネジレバネ
〈 オオスズメバチ 〉

昨日の午後、雨が上がったので、ボランティア作業の確認がありフイールドに行った。
カメラを持った人の姿もなく、虫を探すでもなく歩いていたら
横の草むらにオオスズメバチが見えた!

よく見ると寿命が来てか、息も絶々で腹部も口も苦しそうに小刻みに動いている。
可哀想になって手に乗せた!
「今までよく頑張って来たね!」と声をかけた。
オオスズメバチとして生まれた以上は昆虫やクモたちの頂点に立ち、
人間をも脅威にせしめたに違いない。

しかしスズメバチとして、昆虫を団子にして持ち帰り、口でちぎって幼虫の一匹ずつに
与えたり、自然界では人間にとって多くの害虫の駆除をしてくれたりと
立派な仕事をしたともいえるでしょう!

だんだん呼吸も出来なくなって体も動きが少なくなってきました。
最後にと、草露を口に含ませたら、私には喜んで飲んでくれたように思われました。
・・・そして、出会ってから20分後に永遠の眠りにつきました。

今や、虫になった私、仲間を失ったような悲しさでいっぱいになり、
涙してグスグスしながら・・・草の上に乗せ葉っぱをかけてその場を去りました。

☆ オオスズメバチ、最後の20分間の姿です