ゆめこが虫を撮る

虫が恐怖でしかなかった私が今や〈虫の虜〉に!
神奈川県立「座間谷戸山公園」に生息する野草や虫、野鳥を紹介いたします。

● ハエドクソウは目立たぬ美しさ

2021-06-14 | 〈野草〉
〈ハエドクソウ〉  ハエドクソウ科

低山などの林の下に咲くと言われているようですが、
マイフイールドでも見られ、半日陰の環境が好きなようです。
花は5ミリと小さく、目立ちません。

根のしぼり汁で、ハエトリ紙を作ったことから付いた名で、
ハエには毒ということになります。

若い人には分からない商品・・・アレですね!

一度、立ち止まって、このきれいな花を見て下さい。
















● キツネアザミは手毬のよう

2021-05-17 | 〈野草〉
〈キツネアザミ〉

花の姿がアザミに似ていて騙されることから、名前にキツネがついた。
草丈は60~100センチ。

私は、この花のつぼみが大好き、まるで、手毬のようなのです。
つぼみを上からご覧になってください。













〈ヒゲナガカワトビケラ〉

本来、川かその周辺に出現されると思うトビケラですが、
この時は我が家の玄関前、マンションの9階です。
長い触角、ヒゲナガです。

壁に止まろうと飛び上がっては床に戻っている・・・
蛾かと思いましたが良く見るとトビケラ、この虫との出会いは3度目です。






● キツネノマゴ ・ キツネノマゴ科

2021-01-19 | 〈野草〉
〈キツネノマゴ〉  狐の孫

「カラスノゴマ」に続き「キツネノマゴ」の巻です。
両者は似たような名前で、こんがらかってしまいます。

名の由来は、Wikipediaによると、
花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、
花の形がキツネの顔を思わせるから・・・と言うことです。
確かにどちらの説もピッタリです!


とても小さな花なのですがハチたちには人気があり、
マイフイールドではアカガネコハナバチや
幸せを呼ぶと言われているルリモンハナバチなどが訪れます。

民間療法では、筋肉痛や肋間神経痛に、生葉を揉んでその汁を塗るかと布をする。















☆ ルリモンハナバチ


☆ アカガネコハナバチ


● ヨモギのお話し

2020-10-29 | 〈野草〉
〈ヨモギ〉

春になると数ある草の中からヨモギばかりが眼に付きます。
幼い頃から毎年、
母が作ってくれたヨモギ団子・・・ゴマダレをいっぱいかけて。
久しぶりに、来年は作ってみようかな!

和漢の薬としてヨモギほど広範に用いられた薬草は珍しいとのこと。
余りにも、たくさんの効能があってここには書けませんが、

ヨモギ酒は飲みやすい健康酒のようです。

灸のモグサは、葉の裏側の白い毛を集めたものなのですね。
「日本山海名物図会」に、伊吹山のモグサ製造の図があるのだそうです。

お風呂の薬湯として。

☆ 新緑





☆ 蕾


☆ 花







● クルマバザクロソウ ・ ザクロ草科

2020-10-16 | 〈野草〉
今年は、体長不良のため自転車に乗れない日が続いていますが、
それを逆手にとって、ノロノロ歩きながらキョロキョロと
傍らの草村(草むら)を見る!

見たことがあるような・・・でも、初めて見る花!
ムグラの仲間かと調べたがヒットせず。
厚い野草の図鑑をめくりようやく判明した。











● アカバナユウゲショウとシロバナ ・ アカバナ科

2020-10-14 | 〈野草〉
〈アカバナユウゲショウとシロバナ〉





花期:5~9月  南アメリカ原産
花が夕方に咲くことから(ユウゲショウ)という。
季節によって変わると思いますが実際に何時に咲くのか確認したいところです。
今、まだ咲いているのを見かけます。

☆ アカバナユウゲショウ









☆ シロバナ  道端でようやく見つけ、嬉しかった。
        シロバナユウゲショウと呼びたい!
        でも、よく見ると花びらの形が違う・・・。






● チヂミザサを分けてみた ・ イネ科

2020-10-07 | 〈野草〉
〈チヂミザサ・2種〉 和名・縮み笹

🌼山野の林内に生える多年草、花期:8~10月
和名は葉が笹に似て、縁が縮れていることによる。
長い芒(のぎ)があり、成熟すると粘液を出し、
動物などにくっ付いて運ばれる。

私はこの花がとても好きです。
逆光で撮ると華やかになりますが、くれぐれもご用心を!
粘液はベタベタですから着いたら大変です。

🌼チヂミザサは毛の変化が多く、
葉や葉鞘、花序の軸に毛が多いものをケチジミザサと言い、
全体に毛が少なく花序の茎が無毛のものを
コチヂミザサということもあるとのこと。

花の色は様々ですが、図鑑では触れていません。

不勉強ですが二つに分けてみました。

(ケチヂミザサ) 

 







 (コチヂミザサ) 花序の軸が無毛。











 

● ホソバヒメミソハギ ・ ミソハギ科

2020-09-14 | 〈野草〉
〈ホソバヒメミソハギ〉

数年前に撮った画像です。
収穫を終えた10月、乾いた田んぼの中や畔に咲いていたのを見付けました。

花の直径約4ミリ、見れば見るほど可愛い花で、また来年撮りに来ましょうと
思ったのにそれっきりになっていました。












● ネジバナ ・ ラン科

2020-06-12 | 〈野草〉
〈ネジバナ〉

楽しみにしていた野草です。
一つ一つ見ると、ラン科だとはっきりわかります。

色も、濃かったり薄かったり以前の記事 こちら もご覧ください。
                    ↑
                クリックしてください。

☆ 花には個性があり、それぞれの美しさがあります。









☆ わずかにピンクの色が付いていますが白い花の「シロモジズリ」です。





● カラスノエンドウ(烏野豌豆) ・ マメ科

2020-05-10 | 〈野草〉
〈カラスノエンドウ〉  別名 ヤハズエンドウ

花期:3~6月  分布:本州、四国、九州、沖縄

名の由来はスズメノエンドウに比べて大きいからカラス、
そして果肉も熟すと黒くなるからカラスに例えたとか。

別名のヤハズエンドウのヤハズとは
小葉の先端がへこんでいるから矢筈(矢を弦にかける部分)という。

カラスノエンドウはソラマメの仲間で、地中海の沿岸地方では食用としている。
昔の日本でも若芽も食用、実はすぐに固くなり黒くなるので緑の内に急いで食べたようです。

カラスノエンドウの托葉には、花外蜜腺があり、その蜜でアリを引き寄せ、
この葉を食草とする虫の幼虫を捕食してもらう戦略がある。

エンドウの仲間はカラスノエンドウ、カスマグサ、スズメノエンドウ、
葉が細くてその先端は矢筈状に凹まないで尖る、ホソバヤハズエンドウ、などがある。
花が白いのは白花矢筈エンドウ。

関連記事 ①こちら、②こちら、③こちら










☆ 黒いところが蜜腺




☆ 緑色は果実、黒いのは実がはじけた後の鞘




☆ シロバナヤハズエンドウ







● カキドオシが見頃 ・ シソ科

2020-04-08 | 〈野草〉
〈カキドオシ〉  垣通し

花期:4~5月  日の当たる道端や山野に自生する多年生草本

どのような匂いなのか?揉むと芳香がするのだそうです。

花が咲く頃の草丈は20センチ程で、葉腋に長さ2センチの淡い赤紫色の花を1~3個付ける。 
花後は茎の節から根を出し、ツル状に1メートル以上長く伸びる。























● 絢爛なムラサキケマン ・ ケシ科

2020-03-27 | 〈野草〉
〈ムラサキケマン〉  和名 紫華鬘

太陽が降り注ぎ乾燥した場所は好まないようで、
陰った、やや湿り気の、多いところに自生する二年生草本。

辺りに花がない時期、そこにこの花が咲くと春爛漫の気分になります。

華鬘とは、仏堂内陣を飾る壁掛け風の仏具のこと。
全草にアルカロイドを含み、毒草である。

別名(ヤブケマン、ネコイラズ、ハッカケ等)














● オオイヌノフグリに魅せられる ・ ゴマノハグサ科

2020-03-15 | 〈野草〉
〈オオイヌノフグリ〉 大犬の陰嚢

ユーラシア、アフリカ原産の2年草。

陽が陰ると花はしぼむ!
今、一番多く咲いている春の花です。
私は、この花がお気に入りで飽きずに見入ってしまいます。
ほぼ一年中、花が見られますが今年は、一月に5日間だけ見られませんでした。

一面、瑠璃色に咲きますが、ピンクがかった花が3輪咲いていました。
変異していると思われますがピンク色も可愛い!


















● ハラン ・ ユリ科

2020-03-11 | 〈野草〉
〈 ハラン 〉  和名:葉蘭  漢名:蜘蛛抱蛋(ちしゅうほうたん)

中国原産、常緑の多年生草本。
自生地は
鹿児島県大隅半島や種子島西北の黒島で関東地方から西南の暖地で庭園に植栽される。

余り見たことがないと思われるのですが葉は日本料理の飾り用に使われている。
通称、バランと言われています。

☆ 花の内面は紫色をしている。花茎は短い。







☆ 昨年の画像から。花の外下面は緑色。






☆ 葉は、通称バラン


☆ 高さは1メートルくらい。

● ヒメオドリコソウ ・ シソ科

2020-03-09 | 〈野草〉
〈 ヒメオドリコソウ 〉  姫踊り子草

ヨーロッパ原産2年草。
明治中期に渡来、図鑑(30年前出版)によると花期は4~5月。
30年前とは気候や環境の変化で開花の時期が大きく異なってきているのでしょう!
そして、今年は暖冬。随分前から咲いています。

花を横から見ると、踊り子のように見える。














※ 良く似ているホトケノザ