袖触れ合うの多生の縁？！

昨日は新潟でジュニアオーケストラのレッスンをしてきました。
で、次の日（つまり今日）のＢ合奏の練習に付き合おうか？それとも旦那の誕生日に備えてとっとと帰ろうか…

いろいろ脳内で迷ったりしていたけど、17時半に心を固め、さーて高速バスが空いてたら乗って帰ろう！ってなわけで、練習後、スマートフォンに憧れてる生徒におもちゃとして貸してたiphoneを取り返し、電話で高速バスを予約。空席があるとのことで、18時便に乗る事にした。

わりと前の席になることが多いんだけど、楽器やら荷物が多いもんで、少し後ろの席だと嬉しい。
昨日は、後ろから2つ目の席だ。一番後ろじゃなくて残念だけどまあいいさ～。

しばらく走って高速道路に入った頃、後ろの席に座っていたおじさんに声をかけられたよー。

「話は変わるんですが…」

まだ一つも話してないから、変わるも何もないよー…と心の中で軽く突っ込みを入れつつも話を聞く事に。


なぜこの便に乗る事になったのか、本当は夜行便を取っていたこと…などなどいろんなことを話してくれたのだが、要約すると…


再就職のための研修で一週間ほど東京へ行く。
明日の10時に目黒に集合になっている。佐渡から夕方着の船で新潟に着いたが、23時の夜行便までにはやたらと時間がある。
それに今晩は雪がヒドイという噂。もしや明日の集合時間に遅れてしまったら、再就職に響きかねない。
一本前の18時便が空いていたらそれに乗ってひとまず東京まで出ようと思い、バス会社に連絡したら、空席があるとのことで乗車変更。

そこまでは良かったが、初めて行く東京。
今晩23時に池袋に着いた後、明日の10時までどうしたものか…

東京にはネットカフェとかで安く夜を明かす人も多いと聞くけど、あなた（私のことね）、どこかいいところを知らないか？




…ということだった。
池袋あたりには、サウナとかマンガ喫茶とかネットカフェとか、いっぱいあるだろうな～というのは想像がつくんだけど、じゃあどこがいい？とかっていうのが全く分からない。健康ランドとか、カプセルホテルとかもありそうだよな…でも、パッと浮かぶ所はない…。


さーて、どうしたものか？



こんな時は、スマートフォンのパワーで調べるのがいいだろう！！！
というわけで、「そういうところは泊らないから分かんないけど、調べてみますわ～」と、安く泊まれるところはないか探す。

そしたら、北海道のラジウム温泉の成分をひいてるっていうカプセル＆サウナ的ホテルみたいなところを見つけた。ネットで見る限りはまだ空室もあるようだ。

楽天などでネットから予約してあげれば、多少割り引きになるようだけど、果してそういうときにはどうしてあげたらいいものか？と思ったけれど、かえってトラブルになるのも良くないかな…と思って、定価にはなってしまうけど、そういうところがありますよ！と2箇所ばかりメモってあげた。
しばらくは、もしかしたらサウナとかで休憩の方が安いかもしれないし…とおじさんは言ってた。安い方がありがたいってのは、とてもよくわかるからそうだよね…と思ったけど、私は池袋より手前のバス停で降りるし、言った事のない池袋を真夜中にウロウロとサウナを探しながら沢山荷物を持って歩くってものくたびれると思うよ、と告げたら、確かにそうだ！そしたらそのカプセルホテルはいい所か？っていうんで、クチコミではかなりいいところみたいだよ！朝ごはんもちょっとお金足すと付くみたいだし、チェックアウトも10時だから安心だし！というと、そうか！じゃあそれがいいな！と。

今は空室あっても、夜中に行ったらないかもなぁ…と心配してたので、休憩ＳＡで電話してみたら？！それにネットの情報と違うかもしれないから、ご飯の件とチェックアウト時間も聞いてみたらいいよ！と伝え、首尾よくいったか見守ってみることにした。

何気に62歳の方だというけど、年齢よりはずっと若そうに見える。

あちらもぶっちゃけてるし、こちらもぶっちゃけモード。周りの人はきっと古くからの友人と思っただろうね～くらいの勢い…我ながら、そういうことでいいのか？と思ったりするくらいの対等しゃべりモード…(^^ゞ


ＳＡで、電話したら万事オッケーということ。

世話になったから！と、嬉しそうに缶コーヒーとドーナッツ2つを買ってくれた。せっかくのご厚意なので、ありがたく頂いて帰る事に。


それから、実は私も佐渡に住んでた事があったので、その話をしたら、意外とお互いに知ってる人がいたりして、家もそんなに遠くなかったみたいで、これまたかなりローカルな話で盛り上がったよー。

それに、そのおじさんの半生やら自分のやってた会社を潰してしまった事、それでいろんな仕事をした話、エビを採る船にも乗ってたって話、そして佐渡にいるよりは東京で少しでも稼ごうと再就職することにしたと言う話。奥さん、子供、孫のこと…いっぱい話を聞いたよ。


途中、とっても楽しかったんだけど、バスの後ろの席で斜めに後ろ向いて後ろの席の人としゃべり続けるのは、かなり乗り物酔いしなくなった無敵モードも私でもさすがにちょっと気持ち悪くなって来て、申し訳ないながらもちょいと寝る事にしたり。

iPhoneの画面見たり、おじさんの携帯に入ってる、お孫さんの写真やら旅行の写真やらを見てたせいもあるな…(^^ゞ


最後にホテルまでの道を説明して、またちょっと寝て、そして練馬に着いたので、おじさん身体に気を付けてね、と声をかけて降りてきた。おじさんは私が声をかけようとするのと同時に、「頑張ります」と言ってた。

諦めずに頑張るおじさんだな…と思った。佐渡の人の働きモノさ加減を思い出した。強い。
この研修で警備員の免許を取って、バッチリ再就職するそうな。
おじさんも頑張れ～！私も頑張るよー＼(^o^)／