Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

<雪と淳>言い渡された仕事

2015-08-07 01:00:00 | 雪2年(学祭準備~学祭)


雪は相変わらず仕事を求めてウロウロしていた。

親しくはないが、とりあえず二年生達と一緒に仕事をしようかと思案する。

すると、後方からこんな会話が聞こえて来た。

「あれ?これポスター?広報チームが置いてったの?」



振り返ってみると、机の上に積まれたポスターを前に、男子学生二人が頭を悩ませている。

「広報が貼らなきゃいかんのにここに置いてってどーすんだよ。誰か連絡して!」

「連絡つかねーわ。皆移動中なんじゃね?」「何だよ、もう一回連絡してみって」

  

雪の心はにわかに騒ぎ始め、キョロキョロと周りを見回す。

「ポスターがカナメなのによー」「あ、ステージ裏すげー汚いからもう一回モップかけて」

「今手空いてる子いない?」



行くべきか行かぬべきか、雪は少し迷った。そして結論が出る。

重そうだけど‥運ぼうかな



雪は思い切って、彼らに声を掛けようとした。

「あの‥」「ちょっと」



雪が声を出すと同時に、後ろから呼び止められた。

聞き覚えのある低い声。






青田淳だった。

誰も雪のことを気に留めない中で、彼だけがこちらを向いて立っている。

そして淳は雪と目が合うやいなや、彼女に仕事を言いつけて来た。

「君はキッチンの方やってくれる?」



雪は一瞬「え?」と聞き返したが、すぐにその内容を理解して頷いた。

「は、はい!」「そこの箱に材料が入ってるから、倉庫に運んでくれ」



淳は振り返りもせずに、その長い足でスタスタと歩いて行ってしまう。

雪が必死に彼の後をついていくと、そこには大量の段ボールが積まれていた。

 

箱、箱、箱‥。まるで段ボール山脈である。

その仕事量に雪があんぐりと口を開けているにも関わらず、淳は平然とその仕事をやっておくよう言い渡した。

「俺達が購入した物以外は使えないから、その選別もよろしく」

「は、はぁ‥。ぜ、全部キッチンの倉庫に‥てか私一人で‥?」

「皆も忙しいから。とりあえず一人でやっておいて」「あ‥」



淳は動揺する雪に向かって、最後にこう言った。

「全部軽いから」



そして彼は、雪に背を向けて行ってしまった。

雪がその背中を目で追うと、もう違う仕事の指示を出している。

「これどこに貼ります?」「うちの学科のことが書いてあるから、入り口に‥」







予想外だった。まさかあの男が、自分から話し掛けてくるとは。

雪はとりあえず、一番近くにあった段ボールを持ってみる。

「あ、ホントだ」

 

ラクラク持ち上げられてしまうほど、軽い。雪は信じられない気持ちだった。

なに‥マジで‥?アイツが私に‥



右往左往している自分を見るに見かねて、簡単な仕事を割り振ってくれたということなのだろうか?

あの男がそんなことをするとはにわかには信じられないが、言い渡された仕事は明らかに簡単だ‥。



難しいことは置いておいて、とりあえず雪はウキウキ気分で段ボールを運び始めた。

とにかくやることが出来てラッキー!しかもこんな簡単な‥



そう思い、次の段ボールに手を伸ばした時だった。



グキッ!



‥え?



まるで持ち上がらない。

雪は段ボールに手を掛けた姿勢のまま、頭の中がハテナでいっぱいになる。

軽いんじゃ‥???



とりあえず持ち上げるのは諦めて、箱を開けてみた。

その中には、ぎっしりと重そうな物が入っている。

金属類↓



‥こりゃ持ち上がらないハズだわ‥。

雪は石のようなその箱を前に、絶句した。



周りを見回してみるも、皆忙しそうに作業している。

気軽に声を掛けられそうな親しい人もいない。



それでも自分が言いつけられた仕事だ。責任は自分にある。

とりあえず誰かやってくるまでは、一人で踏ん張ろうと雪は決める。

食品もあるし、とにかく早めにやっちゃおう。

なんとか一人でも出来るハズ‥




そして雪は、作業に取り掛かり始めた。

重たい箱は思ったよりも沢山ある。



あまりの重量に、ブルブルと手と足が震えた。

持ち上がらない箱は、精一杯の力で押した。



まだ手がけたのはたったの三箱だが、すでに力尽きようとしている。

雪はハァハァと肩で息をしながら、言い渡された仕事を前に、途方に暮れる‥。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<雪と淳>言い渡された仕事 でした。

淳が雪を呼び止めるタイミングがなんとも‥。

雪がもう少し早くポスターに気づいていたら、仕事言いつけられずに済んだであろうに‥!

このへんの間の悪さに、占い師さんに予言された悪運の影響を感じます。。


次回は<<雪と淳>後ろ姿>です。

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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪は軽い箱だけを先に運んだりしなかったと思います。 (CitT)
2015-08-07 01:26:48
雪、「(箱の重さは)運任せ」と呟いてます。
持ち上げたら重くても避けるつもりは無いから
そう言ったんじゃないでしょうか。
私なら絶対軽い箱を先に運びますが。
時間稼いでいたら誰かが手伝いに来るかも知れないし。
私は雪ちゃんのような真面目さんにはなれないですね。
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おっと (ねむお)
2015-08-07 02:30:12
広報チームに行かせまいとして
呼び止める青田先輩だと思いたい。

選別って言ってるから
重いのは店の物……?

あぁ、気になる…!
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悪意はないと思いたい (くうが)
2015-08-07 09:36:13
心配して声掛けたのにひっくり返るくらいビビられて手を振り払われたり、班分けでも避けられて、なんかどうにかしようとこっち呼んだんかなあ~て思いましたが。。
寄って来られるのに慣れっこな人気者って、自分に冷淡な人のこと逆に気になるじゃないですか?いやまあ自業自得ではあるんですが。
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つい‥ (Yukkanen)
2015-08-07 22:22:16
CitTさん
確かに‥そうですよね‥。
私つい自分の気持ちを書いてしまいました。運びやすそうなものから運ぶと‥。(@@;)雪ちゃんて本当マジメですね‥。

ねむおさん
先の展開をこうご期待‥!

くうがさん
先輩の意図、気になりますよね。。
先の展開をこうご期待‥!
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