雪と淳は夕食を共にした後、カフェに移動した。
蒸し暑い夏の夜、アイスコーヒーの氷が溶けていく。
「だから、どちらかと言うと気まずい方なんで、河村氏のことはあまり気にしないで下さい‥」
雪は河村亮との関係について、先輩に報告しているところだった。
先輩は頷くと、その他に塾で何か困ったことはないかと続けて聞いた。
雪は少し考えた後、近藤みゆきのことを話し始めた。
「友達が一人出来たんですけど‥すごくいい子なんです。いい子なんですが、服装が独特というか‥」
「何を着ようと個人の自由なのに、周りの陰口が酷いんです‥」
その雪の話に、先輩が具体的にどういうことかと聞いた。
「例えば、」
そう言って、雪は一般論としての話を交えてみゆきのことを話した。
「露出の多い服装をしている女性=遊んでいる」という風に大抵の人が考えるように、
みゆきも塾の大多数の学生からそう思われている。それが雪は気になっているのだった。
「何も知らないのに見た目のせいであれこれ言われていて、
その子はもう慣れっこだって平然としているのも、どこかもどかしくて」
「実際に話してみたらすごくいい子なのに、皆が軽い気持ちで‥」
そう言って顔を上げた雪だが、目の前の先輩が何か含みのある表情をしているのが気になった。
ふぅん、と頬杖をつきながら相槌を打つ。
「どうかしましたか?」と雪が問うと、先輩は意味ありげに少し笑って言った。
「いやただ‥雪ちゃんとこういった話をするのって、少し不思議だなと思って」
ハハ、と笑う彼を前に、雪は頭に疑問符を浮かべた。
何だ? 何がおかしいんだろ?
皆がみゆきちゃんのことを勝手に判断してる状況が嫌だってことだけなのに‥
ふと、記憶の断片にその思いが突き刺さった。
勝手に判断して
嘲笑って‥
陰口を囁くみゆきの周りの人達と、同じ表情をしている自分が記憶の中にいた。
そして記憶の中の自分が偏見を持って見つめた相手は、他でもない目の前に居る先輩なのだ‥。
雪はそれ以上何も言えず俯いた。
そんな彼女を見て、先輩は口元を緩める。
彼はテーブルに置かれた雪の手を握った。
大丈夫、と静かに言いながら。
「そんな気にすることないよ。何も心配しなくていい」
「何もね」
雑念の多い雪の頭の中を見透かすように、彼はそう言って幾分強く手を握る。
雪はその彼の言動に幾らか落ち着かない気分になったが、続けてされた質問の方が大きく心を揺らした。
「それより聞きたいことがあるんだ。
この前ボランティアに行った日、雪ちゃんの態度がどこかおかしかったように感じたんだけど‥何かあった?」
気になって、と続ける先輩に、雪は口を開きかける。
「あ‥」
雪は迷った。
過ぎ去ったことを言及するのは止めにしようと、もう全て忘れようと決めたものの、
やはり自覚した寂しさを消し去ることは出来ない。こんな気持ちを溜め込んでおくよりは、吐き出した方がいいのかもしれない‥。
「実は‥」
先輩から言い出してくれたのは、いいチャンスなのかもしれない。
雪は、先日事務室に平井和美が訪ねて来たことを口にした。
彼女の告白‥去年起こった老女ホームレス事件について、雪は恐る恐る口にした。
黙って話を聞いている先輩の顔を、怖怖と見つめながら。
「和美が‥先輩にホームレスが侵入したって知らせたのにも関わらず、
そのまま行っちゃったって‥聞いて‥」
雪は実際その場面を見たわけではない。
しかしその冷淡な横顔も、無下に背けられる背中も、容易に想像出来るような気がした。
雪は、思わず俯いてしまう‥。
先輩は冷静に、「平井がそう言ってたの?」と彼女に確認した。
雪は肯定する。
しかし彼女は顔を上げ、若干焦りながらの弁解を始めた。
勿論先輩を恨んでいるということではないし、結局は和美が引き起こした事件だから先輩は関係ないですから、と。
でも、と雪は言葉を続ける。
過去のことはしょうがないが、現在のことはやはり捨て置けない。
「でも‥今は付き合ってる仲だし、そういう話聞くと変に寂しくなっちゃって‥」
そう言って俯く雪を、淳は目を丸くして見つめていた。
そしてもう一度顔を上げて弁解しようとする彼女に、淳は真実を告げた。
「俺が警備員を呼んだんだ」
へっ
今度は雪が目を丸くする番だった。
突然告白された真実に、口を開けたまま固まる。
先輩は一つ息を吐くと、彼が体験した事の顛末を詳細に話し始めた。
平井和美からホームレスをけしかけた旨を聞いた後、警備員を呼んで駆けつけるよう頼んだこと。
他の学生にも被害が及ばぬよう、自分は他の階も見て回ったこと‥。
「その次の日‥」
そして彼は、翌日の自販機の前で雪と会話した時の話も始めた。
「ひょっとしてあの事件のことで傷ついていないか心配になって声を掛けたけど、」
「雪ちゃんはツナ缶で切ったって答えた‥」
変な噂が流れても困るからわざと隠しているのだと思った、と彼は言った。
だから雪のその嘘に、騙されてやることにしたんだと。
彼の大きな手が、雪の傷ついた手のひらを撫でる。
雪は事の真相を知って、幾分戸惑っていた。脳裏に自販機の前での会話が蘇ってくる。
雪ちゃん‥転ぶわ手ぇ切るわ‥
あの時、雪は彼の表情を見てこう思ったはずだ。
あれのどこが心配してる顔なのよ‥。むしろ嬉しそうなんですけど
去年感じたあの感情と、今先輩が話した事の顛末。
それぞれが同じ絵を構成している、パズルのピースのようだった。
しかし二つのピースは噛み合わない。完成された一枚の絵にはならない‥。
その違和感が、雪の心に疑いの芽を息吹かせる。
しかし雪はそこで自らの頬を両手で叩いた。
疑心が不信に変わるその前に、自らの手でその芽を摘み取る。
ダメ!疑っちゃダメ!素直に受け止めろ‥!
すると先輩が、雪に向かって疑うような眼差しをし始めた。
「でも雪ちゃんさぁ、平井の言葉を鵜呑みにしたんだ?」
先輩はそう言って、大きな溜息を吐いた。握っていたその手を、大仰な仕草で放しながら。
「なんか‥却って俺の方が寂しいんだけど」 「あ‥」
雪の顔色が、みるみる青くなっていく。
にじり寄ってくる先輩とは反対に、雪は彼と目を合わせられず、キョロキョロと視線を漂わす。
「平井の言葉は素直に信じて、俺には事実確認もせずに責任を押し付けるわけだね、傷ついたあの時の‥」
ふ~~~ん‥。
えも言われぬプレッシャーに、雪は思わず「私が間違ってましたぁぁ!!」と叫んだ。
その叫びはカフェの壁も通り抜けて、夏の夜空に吸い込まれていく‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<解けていく誤解>でした。
少し胸に残るものはありますが、二人の間にあったしこりが少し解消されたような‥回でした。
記事に入れられなかったんですが、この先輩のアングルいいですね↓
実際見たらさぞイケメンだろうと思います。
次回は<手をつないで>です。
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蒸し暑い夏の夜、アイスコーヒーの氷が溶けていく。
「だから、どちらかと言うと気まずい方なんで、河村氏のことはあまり気にしないで下さい‥」
雪は河村亮との関係について、先輩に報告しているところだった。
先輩は頷くと、その他に塾で何か困ったことはないかと続けて聞いた。
雪は少し考えた後、近藤みゆきのことを話し始めた。
「友達が一人出来たんですけど‥すごくいい子なんです。いい子なんですが、服装が独特というか‥」
「何を着ようと個人の自由なのに、周りの陰口が酷いんです‥」
その雪の話に、先輩が具体的にどういうことかと聞いた。
「例えば、」
そう言って、雪は一般論としての話を交えてみゆきのことを話した。
「露出の多い服装をしている女性=遊んでいる」という風に大抵の人が考えるように、
みゆきも塾の大多数の学生からそう思われている。それが雪は気になっているのだった。
「何も知らないのに見た目のせいであれこれ言われていて、
その子はもう慣れっこだって平然としているのも、どこかもどかしくて」
「実際に話してみたらすごくいい子なのに、皆が軽い気持ちで‥」
そう言って顔を上げた雪だが、目の前の先輩が何か含みのある表情をしているのが気になった。
ふぅん、と頬杖をつきながら相槌を打つ。
「どうかしましたか?」と雪が問うと、先輩は意味ありげに少し笑って言った。
「いやただ‥雪ちゃんとこういった話をするのって、少し不思議だなと思って」
ハハ、と笑う彼を前に、雪は頭に疑問符を浮かべた。
何だ? 何がおかしいんだろ?
皆がみゆきちゃんのことを勝手に判断してる状況が嫌だってことだけなのに‥
ふと、記憶の断片にその思いが突き刺さった。
勝手に判断して
嘲笑って‥
陰口を囁くみゆきの周りの人達と、同じ表情をしている自分が記憶の中にいた。
そして記憶の中の自分が偏見を持って見つめた相手は、他でもない目の前に居る先輩なのだ‥。
雪はそれ以上何も言えず俯いた。
そんな彼女を見て、先輩は口元を緩める。
彼はテーブルに置かれた雪の手を握った。
大丈夫、と静かに言いながら。
「そんな気にすることないよ。何も心配しなくていい」
「何もね」
雑念の多い雪の頭の中を見透かすように、彼はそう言って幾分強く手を握る。
雪はその彼の言動に幾らか落ち着かない気分になったが、続けてされた質問の方が大きく心を揺らした。
「それより聞きたいことがあるんだ。
この前ボランティアに行った日、雪ちゃんの態度がどこかおかしかったように感じたんだけど‥何かあった?」
気になって、と続ける先輩に、雪は口を開きかける。
「あ‥」
雪は迷った。
過ぎ去ったことを言及するのは止めにしようと、もう全て忘れようと決めたものの、
やはり自覚した寂しさを消し去ることは出来ない。こんな気持ちを溜め込んでおくよりは、吐き出した方がいいのかもしれない‥。
「実は‥」
先輩から言い出してくれたのは、いいチャンスなのかもしれない。
雪は、先日事務室に平井和美が訪ねて来たことを口にした。
彼女の告白‥去年起こった老女ホームレス事件について、雪は恐る恐る口にした。
黙って話を聞いている先輩の顔を、怖怖と見つめながら。
「和美が‥先輩にホームレスが侵入したって知らせたのにも関わらず、
そのまま行っちゃったって‥聞いて‥」
雪は実際その場面を見たわけではない。
しかしその冷淡な横顔も、無下に背けられる背中も、容易に想像出来るような気がした。
雪は、思わず俯いてしまう‥。
先輩は冷静に、「平井がそう言ってたの?」と彼女に確認した。
雪は肯定する。
しかし彼女は顔を上げ、若干焦りながらの弁解を始めた。
勿論先輩を恨んでいるということではないし、結局は和美が引き起こした事件だから先輩は関係ないですから、と。
でも、と雪は言葉を続ける。
過去のことはしょうがないが、現在のことはやはり捨て置けない。
「でも‥今は付き合ってる仲だし、そういう話聞くと変に寂しくなっちゃって‥」
そう言って俯く雪を、淳は目を丸くして見つめていた。
そしてもう一度顔を上げて弁解しようとする彼女に、淳は真実を告げた。
「俺が警備員を呼んだんだ」
へっ
今度は雪が目を丸くする番だった。
突然告白された真実に、口を開けたまま固まる。
先輩は一つ息を吐くと、彼が体験した事の顛末を詳細に話し始めた。
平井和美からホームレスをけしかけた旨を聞いた後、警備員を呼んで駆けつけるよう頼んだこと。
他の学生にも被害が及ばぬよう、自分は他の階も見て回ったこと‥。
「その次の日‥」
そして彼は、翌日の自販機の前で雪と会話した時の話も始めた。
「ひょっとしてあの事件のことで傷ついていないか心配になって声を掛けたけど、」
「雪ちゃんはツナ缶で切ったって答えた‥」
変な噂が流れても困るからわざと隠しているのだと思った、と彼は言った。
だから雪のその嘘に、騙されてやることにしたんだと。
彼の大きな手が、雪の傷ついた手のひらを撫でる。
雪は事の真相を知って、幾分戸惑っていた。脳裏に自販機の前での会話が蘇ってくる。
雪ちゃん‥転ぶわ手ぇ切るわ‥
あの時、雪は彼の表情を見てこう思ったはずだ。
あれのどこが心配してる顔なのよ‥。むしろ嬉しそうなんですけど
去年感じたあの感情と、今先輩が話した事の顛末。
それぞれが同じ絵を構成している、パズルのピースのようだった。
しかし二つのピースは噛み合わない。完成された一枚の絵にはならない‥。
その違和感が、雪の心に疑いの芽を息吹かせる。
しかし雪はそこで自らの頬を両手で叩いた。
疑心が不信に変わるその前に、自らの手でその芽を摘み取る。
ダメ!疑っちゃダメ!素直に受け止めろ‥!
すると先輩が、雪に向かって疑うような眼差しをし始めた。
「でも雪ちゃんさぁ、平井の言葉を鵜呑みにしたんだ?」
先輩はそう言って、大きな溜息を吐いた。握っていたその手を、大仰な仕草で放しながら。
「なんか‥却って俺の方が寂しいんだけど」 「あ‥」
雪の顔色が、みるみる青くなっていく。
にじり寄ってくる先輩とは反対に、雪は彼と目を合わせられず、キョロキョロと視線を漂わす。
「平井の言葉は素直に信じて、俺には事実確認もせずに責任を押し付けるわけだね、傷ついたあの時の‥」
ふ~~~ん‥。
えも言われぬプレッシャーに、雪は思わず「私が間違ってましたぁぁ!!」と叫んだ。
その叫びはカフェの壁も通り抜けて、夏の夜空に吸い込まれていく‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<解けていく誤解>でした。
少し胸に残るものはありますが、二人の間にあったしこりが少し解消されたような‥回でした。
記事に入れられなかったんですが、この先輩のアングルいいですね↓
実際見たらさぞイケメンだろうと思います。
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雪ちゃんがハッと自分を顧みているように、「かつては君も俺に対してそうだっただろう?」なのでしょうか。
それとも、「俺も以前は君のことそんなふうに見てたよ」あるいは「俺たち、以前はお互いをそんなふうに見てたよな」ってとこですか。
あまりにも意味ありげにニヤニヤしてるので判断しがたいわー。
逆に、全然そんなこと考えてないようにも見えちゃうんですよ。雪ちゃんがせっかく心を開いて語ってるのに、「いやー不思議な気分だなー」からニヤニヤ、最後は「ぜーんぶ大丈夫」みたいなテケトー回答って…(笑)。
他人のことでまた煩わされてる雪ちゃんを「この子またそんなことで悩んで…もっと賢くやればいいのに」ぐらいに流してるようにも受け取れて。
ほのぼのと再スタートを切ったばかりだってのに、早速疑われてしまう淳さん…。その黒い笑み何とかせぃ。
師匠、もうあえて言及しないんだな。笑
私もあの笑みの意味が分からないと同時に、「心配ない大丈夫」で締めくくられたのも意味不明でした。
記事を読んで、あーそーゆー意味かーとは思ったけど、ずっと「なにテケトーなコト言って済ましてんだ。おいこらちゃんと聞いてたのかー」と思ってたし、このトンチン会話に今度は何が隠されているのっ!(白目)と迷子になってました。
相変わらずトコトンまで会話出来ない2人よのぉ。
ところで、ホームレス事件で傷を追った手って左でしたっけ?
確認してきたら右手でやんしたよ、怪我したの!
ココ読んで、あーどちらかに統一すれば良かった!とスンキさん(または編集部)が修正して下さる可能性も…
温度の変化に敏感なのな。
そして怪我したの右手か‥!先輩が握っているのは左手か‥。少し文章修正します~!姉様ありがとう!
さかなさんの推測、どれもうんうんと頷きながら読みました!まとめると、
「人のことそう心配そうに言ってるけど、雪ちゃんも前は俺に対してそうだったよね?まぁそんな他人のことは気にせずに、気楽に考えな。前も言ったけどちょっと人に気ぃ使い過ぎじゃね」
みたいなことかなと。
先輩って他人に興味ナッシングな人だから、あんなテケトー回答なんだと思います‥。これが雪本人の悩み事だとしたらまた違うと思うんですが。
そう考えると、聡美のお父さんの時の、雪ちゃんが感じたピントのズレとやらもナットク。
すごーい、師匠!ナットクナットク♪ルンルン
あの時は雪本人の悩み事なので、先輩は結構言葉を選んでちゃんと考え、アドバイスしてますわ、そういえば。
やっぱ先輩は他人の話に興味がないのな。
姉様のコメントで私ももう一度シックリ来ました。ありがとう姉様!感無亮!(また言った)
あと、そのずっと前の父親の話とか、人を意識し過ぎだって指摘した時とかも、雪ちゃんにちゃんと向かい合ってくれてた。
にしても今回のコレは…(笑)
雪ちゃんの関心の対象物に興味ないって。
なんだかなー。←阿藤快ふうに
師匠と投稿のタイミングが合ったー。キャッキャッ
最近自分の中でとっちらかっているので、『それぞれの関係』あたりから只今おさらい中。
しかし、Yukkanenさんの記事はタイトルもそそられますよね…!
この回、誤解は溶け始めたものの、スッキリしないです。うまく先輩のいいようにまとめられた感が残ります。
オレが警備員を呼んで雪を助けたんだ風に言ってるけど、けど…。
警備員を呼んだ真意は、本来の人助けとはまた違うような気がしますし、Yukkanenが仰った委員長的青田淳が、仕事をこなすような感じが近いと思ってます。
翌日の先輩だって心配ではなく、探りみたいですし。
雪もそんな先輩に疑心を抱きましたが、表に出すことなく終わってしまいました。納得せずに流してしまった。
この後2人は一見うまく関係を戻した感がありますが、こういう本当はすっきりしていない部分が気づかないうちに積み重なって不信感へとつながっていくのだろうと感じます。
ちょっとした会話のズレから歯車が狂ってしまったみゆきちゃんとの関係とも近しいですね。
忙しい時分におさらいまでして頂いてありがたいです‥!
この回すっきりしないですよね~。雪ちゃんが手をつなぐくだりで萌えてしまって忘れがちですが、先輩何一つ真実の気持ちを言ってないですし‥。
先輩が警備員を呼んだのも、りんごさんのおっしゃるように委員長的青田淳、もしくは後で雪から責められた時に弁解できるように、と計算していただけに感じます。あの当時、先輩は雪のことが嫌いでしたし、彼女が心配で、という気持ちは無かったように感じます。今回さも「心配して」というところを強調した先輩に開いた口が塞がらないですよね‥。
(なんでこんなにも彼の本性が分かってるのに、私は先輩萌えし続けているのか‥それが本当に謎です^^;)
こういったわだかまりが残り続けて、雪ちゃんは先輩を心から信じることが出来ないんですよね~。
うーんもどかしい‥。
思えばワレワレ、幾度となくこのパターンで萌え流されてきましたよね…(遠い目)
しかし本家がいよいよあんな雰囲気になってきたし、来年は萌え流し技も効果半減かもしれません。