息子夫婦が初の海外旅行にいってきて、ウィーンのお土産に”スミレの砂糖漬け”をお土産に買ってきてくれました。
かわいらしい円柱形のオシャレな入れ物には、このお菓子を好んで食べたと言われている皇女エリザベートが描かれています。
ふたをあけると、スミレの芳香がたたよってきます。 この香りは、そう、ニオイタチツボスミレの匂いを鮮明にした香りです。
いったいスミレのどの部分をお菓子にしているのでしょうか・・・
砂糖漬けを静かになめていくと、口に中にスミレの香りが充満して、とても美味しいお菓子です。
途中でようすを見てみると、スミレの花弁らしきものが見えてきました。
最後に水に浸すと、スミレの花全体が砂糖漬けにされていたことがわかりました。 花弁にはほんのわずかに紫色の色素が残っています。
Net検索すると、ヨーロッパでは代表的なニオイスミレ( Viola odorata )がこのお菓子には使われているそうです。
じっくり見て見ると、距が太くて短いです。 また萼はかなり大きくて先が尖っています。
側弁には毛が生えています。 かんじんの柱頭はどんなようすだろうと思いましたが、先っぽが折れていて正確に確認できませんでした。
これらのようすを総合すると、たまたまかもしれませんが、今回口にしたものは、Viola odorataとは違うスミレではないかと思われました。
でもニオイスミレだけでなく、違う種類のスミレが砂糖漬けになって入っていてもなんの不思議もありません。
いずれにしても、、時代を越えて皇女エリザベートのことやそのころのヨーロッパの時代を思い浮かばせてくれるこの”スミレの砂糖漬け”はとても素敵なお菓子だと思いました。
ごちそうさまでしたとっても美味しかったですよ。