
晩秋の冷たい風が吹く、日本海の岸壁に大輪の花をみごとに咲かせる菊があります。
ダルマギクです。 全体に長い軟毛と腺毛があり、ビロードのようですがさわってみるとベタッとします。
岩の上に咲き葉が円いその姿がから、達磨さんを連想したところから名付けられたそうです。
分布が限られていて、中国地方の日本海側~九州にしか見られません。

花がほとんど終わったこの時期に、日本海の荒波に向かっていっせいに咲く姿はとても見事ですよ。 

シチメンソウ(七面草)は季節により葉の色が変化するのを
七面鳥の面色が変わるのにたとえたものだそうです。
アカザ科の植物です。
塩生植物といって、満潮の時に海水が入ってくる土地にだけ生える珍しい種類です。
北海道のアッケシソウと並ぶ九州の代表的な塩生植物なんですよ。
日本では有明海沿岸など ごく限られた地域にしか生えていません。
ご覧下さい、シチメンソウの大群落です。
みごとに、一面が真っ赤に染まっていますよ。
晩秋に、真っ赤に色づく様子は、まさに『 海の紅葉 』といえますね。