山の畑で仕事をしていると、「トーちゃん!カモシカが来た!」と突然スベルべママが言う。
視線を隣の「タラの木畑」に向けると一頭のカモシカの姿。
ポケットからそっとカメラを取り出し近付く。
口笛を吹くと「ぼく、マックスじゃないんだけれど」なんて感じで視線を向けた。
ハルジオンの白い花の影に見え隠れして移動する。
「なー、どこから来たの?」と聞くと「あっち」なんて首を向ける。
「あれっ!あっちだったかな?」なんて後ろを見る。
まだ角もはっきりとはしない、若いカモシカで雌雄は分からない。
「それじゃまたな」なんて声を掛けると山の端、崖の始まる方に消えた。
消えたあたりでは昨年スベルべ夫婦は大きな成獣のカモシカに遭遇している。
一説によるとカモシカは子供が出来、成長すると子供に縄張りを譲って他の場所に移動すると言う。
この若いカモシカも、親カモシカから縄張りを譲ってもらい独立したばかりなのかも知れない。
かもしかいるんですね。
森のはずれあたりですね。
しかしこんな間近にカモシカさんあらわれるんですか~!
だれかの顔に似ていると思ったら、ジブリのカオナシでした
自己弁護も含めてですが、それほどの山中で暮らしているとは思わないのですけれどもね(笑)。
でも、この畑は不思議なほどにテーブル状の河岸段丘の上。
河岸段丘の平と、標高差140メートルの我が家との間が急斜面の雑木林。
そんな自然が多くの野生動物を育んでいるようです。
実は、このカモシカと遭遇した翌朝は、妻と二人でキツネも目撃しました。
老犬マックスは気付かずほっとしましたけれども(笑)。
自然が大好き、野生動物が大好きなスベルべにはたまらない暮らしです。
今年の「ウグイス」はとても歌上手で毎日聞き惚れています。
もっとも、数多いのでは無くて、一羽がテリトリーを主張し、
そして、侵入者が居ないかチェックするための鳴き声のようです。
「バードコール」も持っているけれども使いません。
あれは、小鳥たちに似た音で闖入者を騙る偽物の音ですからね。
そんな小鳥たちを騙すような卑怯な事はスベルべは好みません(笑)。