畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

自然破壊が起こす災害(新聞投稿から)

2020-03-25 04:40:48 | 自然

 我が家の近く、線路を越えた向こうの山はJRの鉄道防雪林。

昭和56年に左側の山から大規模な雪崩が発生。その後杉が植林されています。

 

 鉄道防雪林越しに我が家を見ます。

鉄道防雪林としての植林は、林野庁の植林とは意味が違うが、手入れが全くなされない事情は同じです。

 

   自然破壊が起こす災害
 (人工林が土砂崩壊招く?と改題され掲載)

 大分県で信じられないような土砂崩壊が発生し、犠牲者が出たことに哀悼の意を表します。

しかし、同様の災害が発生している地域に特有な事情があるように思えます。


門外漢である私が論ずるべきことでは有りませんが、

私自身が経験した昭和50年の群馬県水上町の国有林の大規模土砂崩壊。

そして、最近では平成24年に発生した上越市板倉区での長期間にわたった地滑り。


 そればかりでは無く、豪雨による土砂崩壊、地震に伴う土砂崩壊の発生地域に共通する特徴があります。

それは、広葉樹を伐採し針葉樹の植栽を行った人工林に見られる災害だと言う事です。


 針葉樹、杉の木などは広葉樹よりも広く、浅く根を張り水を貯える性質が強いとされます。

その結果、長雨などにより水が地中に蓄えられることになり、結果として土砂崩壊の誘因になっている可能性が強い。


 かつては国の施策で、資源として杉やヒノキの造林作業が実施された。

しかし、安価な外材が入るにつれ、採算が取れなくなり、結果として手入れもされず、荒廃している。

花粉症の原因でもある杉の木の存在を見直す時期になっているのではないでしょうか。

 

(近年問題になっている、野生動物による被害、特に熊の動態と林野の開発、そして荒廃が動物たちの、

 生態に及ぼしている影響は計り知れない。長編アニメ『もののけ姫』と思いを重ねてしまいます。)


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