喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

椀に映る顔

2007-07-25 02:33:54 | 映画のこと
どうしてもうまく書けない箇所があり『マサさんがゆく』の直しに手こずる。
ですが、何とか完了しメール。とりあえず返事待ち。
何だか、色々とうまく流れていかない。
気持ちも仕事も生活も、スムーズに流れていかない。
もともとスムーズに流れてなかったような気もする。
流れないのを自分なりに、流していくのが生きることのような気がする。
母方の祖父が、危ないとの知らせがあった。
祖父は、現役の時は漆塗り職人だった。
祖父の家に行くと、いつも漆の香りがした。古くて好きな香り。
祖母も仏壇の部品を塗るのを手伝っていた。母が手伝っていたこともある。
祖父が塗ったお椀を持っているが、一度も使っていない。
久々に取り出して眺める。
美しい赤。濃くて深い赤。曇りのない赤。
その赤にまぁるく映る顔と我が部屋を見て「もっとやれよ」と思う。

そういえば、高校演劇地区大会の審査員は無事に終了。
県大会、頑張ってください。
一昨日は少し元気の出ることがあった。
こういう事があると、続けていて良かったと感じるのだ。
嬉しくて両親にメールしたら、同じような返事が来て夫婦だなぁと思った。
夫婦というものを羨ましく思ったのだ。夫婦というものを。
昨日の朝は、前期最後の授業。発表だった。
緊張のあまり、腹痛でお手洗いに行く者数名。
けれど皆、必死にやってくれました。お疲れ様。
夜は冒険舎の稽古。主に根っこを探る旅。やり方を考えよう。

鈴木清順監督『陽炎座』を観る。
松田優作、大楠道代主演。大楠道代は美しく色気たっぷり。憧れの美女。あんな人になりたい。
どうなってるのと思いながら、ついつい引き込まれる清順ワールド。
けれど楠田枝里子はいかがなものかと…。
『ツィゴイネルワイゼン』が観たい。けれどまたもや近所のツタヤになし。
他に借りてきたのは、成瀬巳喜男『めし』『女が階段を上る時』と大島渚『日本の夜と霧』。
ある方から、溝口健二を薦められたので観てみようと思う。
お目当ての今村昌平は相変わらず借りられていて、悔しい。

ところで次回11月のあおきりみかん、タイトルが決定しました。
近々発表します。乞うご期待。

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