喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

回るのを待つ

2009-07-28 22:50:28 | 芝居のこと
回る、回るよ、乾燥機が回る。気分転換に洗濯。近所のコインランドリーで本を読みながら、洗濯物たちの競演を眺める。ホン書きが仕事になってから、時々このような『待つ』時間を楽しむようにしている。短い時間ではなく、出来るだけまとまった時間、待つ。なにかを待つのは、じれったい。例えば電車で目的地に向かう間もそう。例えばご飯が炊き上がるまでの間もそう。なにかを強制的に待つとなにかを考えざるを得なくて、なにかを考えるとすれば、私の場合、それはとりとめもない事か、もしくはホンの事になる。そんな時に生まれた考えには思いも寄らない閃きが紛れていたりして。だから待つのは楽しい。楽しく愛しい。誰かを待つのも楽しい。いや哀しい時もあるが、それもまた、いつか楽しいと思える日が来るだろう、と信じてみるのは楽しい。楽しくて愛しい。愛しくて哀しい。ほら、やっぱりぐるぐる回るのだ。

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