神の子たる実相を顕現せんがためには、すべての事物を霊的に分別することを知らねばならない。

現象のすべての事物は「見えない神」である。

善なるものなのだ。

このことを見なければならない。

（人生は心で支配せよ　谷口雅春著）

【神の子たる実相を顕現せんがためには、すべての事物を霊的に分別することを知らねばならない。見ゆる現象の背後にある実在を見なければならない。そして、霊の世界の完全さに反対する如き一切を否定してしまわねばならない。吾々は、人間の本来完全なるものであること、そしてその実相は完全なものであることを知らねばならない。かくてこそ耶蘇の言えるが如き外なる完全さにも到達することが可能となるのである。この真理を知ったとき、吾々は心の思い煩い及び実際経験としてのすべての不幸にわざわいされないようになるのである。】

 

 

 

現象の背後には見えない神（実相）が存在している。 一切が「神」であり「善」であり、それ以外のものは存在しない。

現象の背後には

見えない神（実相）が存在している。

一切が「神」であり「善」であり、

それ以外のものは存在しない。

（人生は心で支配せよ　谷口雅春著）

【このことは深遠なる真理である。しかし決して摩訶不思議ではない。聡明なる人々はこのことを吾が哲学の初歩的真理だと知っている。目覚めたる人々は常住意識的に自己自身を真理の相（すがた）においてながめるようにしなければならない。苦痛、不幸、悲哀、恐怖が如何に表面にあらわれようとも、吾等はかく言わねばならない・・・「これは自分ではない。自分は断じてそれを承認しない。自分は断じて『善』と『真理』のみを知るのである」と。

　苦痛、不幸、悲哀、恐怖が襲いかかって来たとき、これを否定することは極めて難事の思われるであろう。しかしもし吾等が常に、誤れる想念を抑制し、そして正しき想念の結果なる「善」のみを肯定して行くようにつとめたならば、吾等の意識は次第に生長して、吾々を解放するところの真理をたしかに把握することが出来るようになるであろう。】

 

現象我は神我に従うべきものなのだ。

・すべての存在するものの根底には「神」が存在している。吾等が何を意識しようと何を見ようと何を体験しようと、一切の存在の根底には「神」が存在しているのである。

・吾等が何を意識しようとも、その意識自体の根底には「神」が存在している。つまり現象の自分が何を考えているときでも、その根底に「神」が存在しているということだ。

・つまり現象一切の根底には「神」が存在している。「現象我」の奥に「神我」が存在している。この自覚が大切であり、現象我は神我に従うべきものなのだ。