祈って集まり来たるものは全然予期しない形のものであって、集まって来てから、初めて、成る程これが自分には必要だったのだと判る場合が多いものである。

祈りが実現するまでは

いろいろな過程を経ることがある。

祈ったものを宇宙霊が実現してくれることは、

間違いがないので、

目的を明確に定めることが大切だ。

私は実相の顕現を

目的としている。

（人生は心で支配せよ　谷口雅春著）

【諸君の知らるる通り、宇宙霊それ自身は理念である。又諸君の求めらるる事物は念が具体化したものである。そして宇宙霊は「求むるに先立ちて、必需物を知り給う」のである。諸君が神想観を実修して必要なものを心に念ぜらるるならば、それに応じて諸君にとって必要なるものが、諸君の周囲に集まり来るのを見らるることがあるだろう。しかもそれは全然予期しない形のものであって、集まって来てから、初めて、成る程これが自分には必要だったのだと判る場合が多いものである。こうした場合は「求むるに先立ちて必需物（なくてはならぬもの）を知り給う」宇宙霊が、現在意識の予期しない吾々の必需物を現実化したまうたのである。】

人間は「神」と「人」との聖なる結合であり、実相世界と現象世界の両方の住人だ。でも現象は実相の表現舞台であると知ることで、人は現象世界の主人公となるのだ。

人間は「神」と「人」との、

不可分の神聖なる結合である。

実相世界と現象世界の両方に属している。

でも現象世界は実相世界の表現舞台であることを知ることで、

人間は現象世界の主人公となるのである。

（人生は心で支配せよ　谷口雅春著）

【人間自体のうちには、未だ発見されざる「絶対者」の国がある。人間のうちには「見えざる者」「不可知の者」「不変なる者」「永遠なるもの」「完全なるもの」「円満具せるもの」及び「表現せんとする者」が宿っている。即ち人間のうちには、一切のものを生ぜしめたところのものが宿っているのである。人間にやどっている生命、愛、及び智慧には未だかつて限りがあった例（ため）しがないのである。如何に人が神の如き力を出そうとも、同じ力はまだまだ残っているのである。人の力は潜勢的には制約はあり得ない。現象には制約がある。しかし、真我としての力は無制限なのである。

かくて、神のうちにも無限があり、人のうちにも無限があり、そしてその潜勢的なる力は両者とも同一性質のものであるが故に、両者は一つであると言わざるを得ないのである。神と人と、これこそ不可分の神聖なる結合だと言わねばならない。】