谷口先生は、
心を健全にしたら肉体は健全になる、
と仰っているのだが、
“心を健全にする”ということは
“神の心”を取り戻すということであり、
実相の心になるということである。
だがその“神の子”の心にならないと、
実際、
心を健全にすることが
出来ないのである。
現象の心は、
不完全であり健全とは言えないのである。
(人生は心で支配せよ 谷口雅春著)
【吾が哲学の主として取り扱うところは肉体を健全にすることではないのである。それはむしろ心をして、その本来の健全さと、生命の内なる源泉とを自覚せしめることが目的である。このことが成就したならば、寿命すなわち地上に使命がある限りは肉体はおのずから健全となるのである。然らば諸君が現在欲するところの体力をもっていないからとて失望するには当たらないのである。諸君の体力は諸君が心をさえ健全にするならば、おのずから得られるのである。そして体力の旺盛は必ずしも筋肉の量の多いことを必要としない。人は意志の力によって普通程度以上に生きながらえることが出来ると云うことは一般に知れ亘った事実である。完全なる健康に到達するまでに、諸君の肉体の健康に消長があろうとも、それは失望するには当たらない。諸君はついには完全なる健康に到達するであろう。そして諸君がいま通過しつつある経験はやがて諸君が知ろうとねがわれる真理を一層明確に知らしてくれることになるのである。】