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NHKがテレビ衛星放送を開始

2008-05-12 | 歴史
1984 ( 昭和59 ) 年の今日・5月12日、NHK衛星放送テレビを開始した。
NHK(日本放送協会の略称)は、放送法に基づづく特殊法人として1950(昭和25)年に設立され、同法の規定により、1926(昭和元)年に設立された社団法人日本放送協会の業務を承継している(詳しくは日本放送協会の沿革参照)。
NHKは国が直接運営する国営放送や広告を主な収入源とする民間放送と区別して公共放送とされてるが、ここでいう公共放送とは公共企業体によって運営される放送局による放送ということであって、放送される番組が公共的かどうかで決まっている訳ではないことを先に延べておこう。
NHKでは総合テレビ(略称:GTV)と教育テレビ(略称:ETV)のほか衛星放送としては第1放送(BS1)、第2放送(BS2)が2つと、ハイビジョン放送(略称:BShi=ビーエスハイ、ビーエスハイビジョン)がある。
衛星放送とは、人工衛星を用いて行う公衆によって直接受信されることを目的とする無線通信の送信の総称である。
地上系による放送では、見通しのよい山頂や高い電波塔に設置された送信所からVHF帯またはUHF帯(横浜市や神戸市などの難視聴地域の一部などではSHF帯)の周波数を用いられてる。この場合、受信可能な地域はアンテナが見える範囲の近隣地域に限られるが、衛星放送においては、赤道上空の静止衛星に中継器を置き、地球上から送信した電波を受信したのち別な周波数に変換し、地球上に向けて再送信する。静止軌道からは地球のほぼ半球が見えるため、広範囲での受信が可能である。そのようなことから、NHKが独自の衛星放送構想を発表したのは、1965 ( 昭和40 ) のことであった。それから約20年の歳月が経過した1984 ( 昭和59 ) 年5月12日、日本初、世界でも極めて珍しい人工衛星(放送衛星)を利用した衛星(BS)放送の幕開けは半開きでのスタートなった。わが国初の実用放送衛星「ゆり2号a」は、1月種子島宇宙センターから打ち上げられたが、3月から機器の故障が続き、放送計画の変更を迫られてしまった。5月12日から2チャンネルでのBS本放送を予定していたがNHKは、1チャンネルだけの試験放送に格下げしてスタートさせた。しかし、それまで、テレビ電波が届かなかった小笠原諸島や南・北大東島など難視聴地域の人達には福音となった。「BSー2b」打ち上げが1986(昭和61)年のこと。その翌・1987(昭和62)年4月NHKは24時間衛星放送を開始。この時点で受信所帯数は約14万。そして、2チャンネルでの本放送と有料化は、衛星(BS)放送幕開けから5年後の1989 (平成1)年からである。
かって、オリンピックのたびにカラーテレビの普及に弾みがついたように、BSは「ぜんぶやる」のキャッチコピーで、サッカーW杯、夏冬オリンピック、米大リーグなどの中継がバネになって視聴者が増加。試験放送開始から15年後の1999(平成11)年春現在、NHKと民放合わせて約1300万所帯がBSを受信しているという。(朝日クロニクル「週刊20世紀」)。
米国では、早くからケーブルテレビ (CATV) が普及したが、直接衛星放送のディレクTVなどが追いあげている。アジアやヨーロッパなどではアジアサット(以下参考に記載の「※アジアサット」参照)などの国境を超えたテレビ放送が普及しているそうだが、一方、日本ではBS(放送衛星)、CS(通信衛星)とケーブルテレビとの競合が見られる。
また、NHKが1984(昭和59)年5月 試験放送開始した当初、衛星放送の目的としては難視聴対策の為、衛星第1テレビ(BS1)では総合テレビ、第2テレビ(BS2)は教育テレビの中継(すなわち既存放送コンテンツの再送信)をする予定であった。それが、1989(平成元)年6月1日、 本放送開始に伴い衛星放送の番組体系をより明確にする為、ニュースとスポーツ中継を中心とした専門チャンネルとして放送するようになり、 次第に、地上系による放送では出来ない様な専門性の高い番組を提供するなど、チャンネルを増やす目的の放送が広く行われるようになった。
私は、神戸市に住んでいる。神戸は北に六甲山系の山を背負っており、NHKなどのテレビの電波の届きにくいところであるが、私の住んでいるところなどは、東西と北を山で囲われたような地域であるために地上波の電波は届きにくい。中でもアンテナの関係で特にNHKが受信しにくい。そのため、ケーブルテレビに入っている家が多い。数年前、私の家の斜向かいに新築の家を建て、引越しをしてこられた方がいる。引越しと同時に、テレビのアンテナを立ててもらっていたが、1週間ほどで、アンテナを取り外し、ケーブルテレビに変更したようである。私の家も同様で、テレビに映りが悪いからケーブルテレビに加入した。ケーブルテレビは多数のチャンネルがあるが、最初は興味本位で少し見たが、私達にはあまり興味のあるものは少ないので最近は殆ど見ることはない。普通のNHK総合と民放のTVだけで十分である。しかし、このケーブルテレビでは、NHKのBS放送が見ようと思えば見ることが出来る。そのことから、NHKは受信料を支払えといってくる。放送法32条(受信契約及び受信料) 1項に、「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」と規定されていることが根拠である。見もしないただ見ることが出来るから、BSの受信契約をしてBS受信料を払えというのである。しかし、先にもl延べたように、神戸はテレビ用電波が届きにくく、特に、我が家の周辺は映りが悪い。だから、殆どの家庭が高い契約料金を支払ってまでケーブルテレビに加入をしている。そのことは、神戸の電気店なら皆判っているし、集金に来ている者も百も承知しているのである。にもかかわらず、やいやいと言ってくる。私から言わせれば、BSじゃ~なくNHK総合テレビが未だに普通のアンテナではまともに映らない状況を改善して欲しい。当然のように試聴料をとって置きながらまともに見える状態になっておらず、仕方がないから高い金を払ってケーブルテレビで見ているのだから、本当はNHKの受信契約そのものを解約したいところだ。もともと衛星放送の始まりは難視聴対策の為にはじめられたものではないのか?また、公共放送などと言いながら、総合テレビも昔のような映画なども含めた幅広い総合番組ではなくなり中途半端なものとなっている。昔の総合テレビの内容を今の総合テレビにBSという新チャンネルを増やし、2つに分割し両方番組がなければ昔のような番組を楽しめないようにしておいて、どちらからも金を取ろうとしているだけに見える。公共放送といわれながらニュースも中途半端で、速報性はない。しかも、必ずしも中立的な立場で放送がされているとも言いがたい。この頃は、ニュースなどでも総合テレビでは殆ど見ることもなくなった。民放の方が面白い。ニュース以外の番組にしても面白そうなものは少なく、民放だけで十分だ。今、BSどころか、NHKとの基本の受信契約もせず又受信料を払っていない人達が多くいるようだが、それらの多くの人達は、NHKがなくなっても不自由を感じない人達だろう。私なども、最近はあの人気番組であった年末の紅白歌合戦や、日曜夜の大河ドラマさえ見なくなった。ようするにもう、公共放送としてのNHKなどたいして必要性も感じていないし、NHKを見ないからと言って何の不自由もないといいたい。今、世間で言われているNHK「受信料制度の必要性と問題点」はここを参照。
参考:
(画像は、放送衛星「ゆり2号-a」イメージ図。以下参考に記載の※宙教育センターより借用)
日本放送協会 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BE%E9%80%81%E5%8D%94%E4%BC%9A
衛星放送- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9B%E6%98%9F%E6%94%BE%E9%80%81
NHK技研ホームページ/テレビは進化する
http://www.nhk.or.jp/strl/aboutstrl/evolution-of-tv/index.html
NHK /digital | トップページ
http://www.nhk.or.jp/digital/
※宙教育センター
http://edu.jaxa.jp/
※アジアサット(宇宙情報センター/SPACE INFORMATION CENTER)
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/kaihatu_eisei_aziasatto.html
NHK衛星放送番組一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E8%A1%9B%E6%98%9F%E6%94%BE%E9%80%81%E7%95%AA%E7%B5%84%E4%B8%80%E8%A6%A7


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