goo blog サービス終了のお知らせ 

今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

どじょうはお好き!

2011-09-18 | ひとりごと
その軽さや容貌、それに、都内で開かれたイベントでのハトの真似などから「ハトポッポ」と揶揄されていた鳩山由紀夫首相。自分の思いついたことを閣議にも諮らず口にして問題を引き起こすが、何か問題が起こると他人のせいにして自分は何も責任を取らないことから「ズル菅」と酷評されていた菅直人首相。
まわりから止めろやめろと言われながら居座っていた菅首相が退任決意後の今年(2011年)8月29日の民主党代表選で、「どじょうはどじょうの持ち味がある。金魚の真似をしても出来ません。」と自らを「どじょう」に例えた「どじょう演説」で中間派の支持を得て、見事民主党党首に選ばれ、新首相に指名されたことから、 野田佳彦内閣は、マスコミから「どじょう内閣」などと呼ばれている。
野田氏が代表選の演説で自らを「どじょう」に例えたくだりは、書家・詩人の相田みつをの作品に出てくる「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」を下敷きにしたものだそうだが、作品は、民主党の輿石東参院議員会長の紹介で知ったという。
この演説が、脚光を浴び、マスコミが「どじょう、どじょう」と騒ぐものだから、今、世間ではどじょうブームが興っているようで、「どじょう」を収めた作品集「おかげさん」を出版するダイヤモンド社(東京)には書店から注文が殺到しているらしい。又、どじょうの柳川鍋も大繁盛とか・・・。
私が子供の頃など、何処でも、獲れたのであろううなぎ(鰻)と同じように、町中の辻や市場の魚屋などで、どじょう(泥鰌)を捌いて売っている姿をよく見たものだが、最近は獲れなくなったのかまた、どじょうそのものを食べる人も少なくなったのだろう・・どじょうを売っている魚屋や食べさせる店も余り見なくなった。
私は現役時代日本国中あちこち、出張ばかりしていたが、飲兵衛なので夕食時には地元の料理屋で、一杯やりながら地元の産物を食べるのが楽しみであったが、たしか、静岡県島田市に上から読んでも下から読んでも同じ屋号の「やぶや」というどじょう料理で有名な店があった。出張先の人に教えてもらった店だが東海道を行き来している「通」の人は、わざわざ途中下車して食べに寄るといわれた。
私など、今は何でも食べれるようになったが、もともとは子供の頃から魚が嫌いだったので、魚類は本当に新鮮な良いものでないと今でも食べない。どじょうは泥臭いので特にそうだ。しかし、ここのどじょうは、大きくて新鮮なので、蒲焼・竜田揚げ・柳川と何を食べても美味しかったのを思い出す。
それに、どじょうといえば、私など若い頃は宴会で、盛り上がってくると、必ず誰かが、「どじょう掬(すく)い」を踊っていたことも思い出す。「出雲名物 荷物にならぬ 聞いてお帰り 安来節」 といった『安来節』とともに、踊る伝統的な「どじょう掬(すく)い」は、かって代表的な御座敷芸であったが、正式な歌や踊りがどんなものかはよく知らないがいろいろとあるらしい。
宴会の席などでは、手ぬぐいを頭に巻いて、手に笊(ザル)を、腰にビクを付けて割り箸を鼻の穴に差込むなどして「あら、えっさっさ~」の掛け声とともに周囲の手拍子をもとにひょうきんさを前面に踊っていたが、凡そ、以下YouTubeでの踊りのようなものだった。
安来節 – YouTube  
http://www.youtube.com/watch?v=TRJR4UoDNzw
この愉快な踊りの由来は、江戸時代末期にまで遡り、安来で、ドブロク徳利を抱えた「飲ン兵衛」達が、近くの小川で捕ってきたどじょうを肴にいつもの酒盛りを始めた時、ほろ酔い気分も手伝ってか、そのどじょうを掬う仕草を安 来節に合わせて即興的に踊ったのが始まりと聞いていたが、『安来節』(男踊り)のどじょう掬いは実は、この周辺の名産である安来鋼(ヤスキハガネ)を作るたたら吹き製法の際に原料として使われる砂鉄採取の所作を踊りに取り込んだものとされているようだ(※1参照)。
今日安来市では、「安来どじょう祭り」が行われるようだが、どじょうブームで、今回の祭りは賑やかになるだろう(※2参照)。
今日、「どじょう」を題に、このブログで「ひとりごと」を書こうと思ったのは、安来市で「安来どじょう祭り」が今日開催されることを知ったからで、普通のどじょうの話を書くつもりではなく、どじょうにかこつけて、「どじょう内閣」誕生のことを書きたかったからだ。その意味では、これからの話はちょっと、面白くないかも知れないが、とりあえず、鳩山内閣成立から野田内閣成立までを簡単に辿ってみよう。
日本がデフレ不況からの脱出が出来ずに苦しんでいる中、第45回衆議院議員総選挙において民主党が単独政党としては総議席の3分の2に迫る史上最多の308議席を獲得した。
そして、衆参両院の首班指名選挙で国民新党社会民主党を連立与党(民社国連立政権)として、民主党代表の鳩山由紀夫氏(以下氏は称略)が第93代内閣総理大臣に任命されたのが、今からまだ、たった2年前の、2009(平成21)年9月16日のことであった。この非自民勢力による政権(非自民・非共産連立政権)の誕生は実に1993(平成5)年の細川内閣以来16年ぶりの出来事であった。
脱官僚・政治主導を掲げた鳩山内閣発足当初は、その支持率も70 %を超えていた(NHK調査で72 %。※3参照 )が、首相自身や小沢一郎(当時民主党幹事長)の金銭問題、普天間基地移設問題を巡る混乱もあり、8ヵ月間で21%に低下した(ここ参照)。
特に後者の普天間基地移設問題の対応の不味さは、日米関係を悪化させ、沖縄県民の反感を買い、社会民主党の連立離脱をも招き、党内からも鳩山への退陣要求(鳩山おろし)が起こったことから、鳩山は民主党代表を辞任し、同時に小沢も幹事長から退任させた(詳細は鳩山由紀夫内閣を参照)。
そして、内閣総辞職後行われた2010年6月4日の民主党代表選挙は、時間的制約の事由から投票権は国会議員のみに限られ、一般党員やサポーターの参加は見送られたが、民主党にとっては党首選挙の結果がそのまま次期内閣総理大臣を決めることが投票の段階であきらかになっている初の選挙となった。
この選挙では、小沢の党運営に不満を持っていた枝野幸男仙谷由人らが支援した菅直人が、一新会(小沢グループの1つ)の一部の支援を受けて立候補を表明した「反小沢」の色彩が強い「七奉行の会」からは距離を置く、樽床 伸二との2名だけの選挙戦が行なわれ、後継代表・首相には勝利した菅副総理兼財務相が就任した。因みに、この菅内閣の財務相には野田佳彦が副大臣から昇格する形で就任しているが、閣僚の中でも日本の財政を預かる最も重要ともいえる財務相に初入閣での就任は初めての例であり、戦後の大蔵大臣時代を含めても比較的異例の抜擢である(日本の大蔵大臣・財務大臣一覧 参照)。
しかし、翌月の7月11日投開票の民主党にとっては政権交代後、初の与党としての大型国政選挙である第22回参議院議員通常選挙で、菅の消費税をめぐる発言の迷走などがひびき、現有議席数を大きく落とし、結果、参議院で過半数を失うねじれ状態を作り、党内での求心力も低下した。それは選挙後の、NHK調査で菅内閣支持が参議院選前の6月の61%から39%に下落していることにも表れている(以下参考の※3参照)。
その2ヵ月後の9月に行われる党代表選では小沢に近い議員グループが小沢を擁立する動きとなり、党内を2分する全面対決の様相となったことから、鳩山らは、小沢の出馬見送りと引き換えに参院戦敗北などの責任者でもある枝野幹事長、仙谷官房長官の更迭や小沢の要職での起用、トロイカ体制(小沢・鳩山・菅の3人の指導者により組織を運営する体制)に輿石東参院会長を加えた「トロイカ+1」の新体制(挙党一致体制)の構築などを菅に要請するが、調整が取れず、最後の菅-小沢会談も物別れとなり、鳩山もこれまでの菅続投支持から一転、小沢支持を表明。代表選において両陣営の激しい多数派工作が行われるが、菅は”報道各社による世論調査”で、小沢を大きく上回る支持を得たことを背景に攻勢を強め、選挙戦で”マスコミなどで金銭問題が取りざたされている”小沢を徹底的に非難する形で、再選を果たした(2010年9月民主党代表選挙」も参照)。
余談だが、この選挙は、小沢を嫌うマスコミの徹底的な小沢批判と、そのようなマスコミ情報を絶対的に正しいものと信じて踊らされている国民の世論(民意ともいう)」を利用した菅の勝利といえるだろう。しかし、なぜ小沢がマスコミにこれほど嫌われ批判されているかなどは、マスコミが報道するはずもなく、ネットでの意見以下参考の※4、※5など一読しておくのも良いだろう。凡そ、殆どの国民は情報をマスコミ報道でしか得る手段をもっていないのが実情で、そのような中でのマスコミが言うところの「国民の民意」などというものは、マスコミ自信が報道を通じてつくってきたものだということを知っておかなければならないだろう。
私も、菅が首相の座に就きたい思いから、マスコミの言う”国民の民意”を見方に、今の民主党をつくり上げるのに伴に努力してきた仲間、というよりも、むしろ最大の功労者とも言えるかもしれない小沢を排除したいがために、過激に誹謗・中傷して選挙戦に勝利したその翌日(2010年09月15 日)に、このブログで、これからの菅政権の危うさを予測し、もし、この菅政権が上手くゆかなかったとき、その結果については、異常なまでの報道の仕方で民意を作り出したマスコミと、それに踊らされている国民も責任を感じるべきであろうことを書いておいた・・・ことをここに付け加えておこう(民主党代表戦「菅代表再選」参照)。
それはさておき、この代表選挙後に行われた内閣改造・民主党役員人事では、非小沢系を要職に起用し、「脱小沢」を鮮明にしたことにより、菅内閣の支持率は急速に回復(NHK調査65%)するが、代表選期間中に発生した尖閣諸島中国漁船衝突事件への対応(船長の釈放決定には裏で仙谷の動きがあったようだ。)が批判を浴びたことなどにより、支持率は再び低下に転じたが、東京地検特捜部が、2度までも小沢を嫌疑不十分で不起訴としていたものを、昨・2010(平成22)年10月、小沢に対して検察審査会が2回目の起訴相当議決をし、今年・2011(平成23)年1月に強制 起訴されたことを受け、菅は今年(2011年)1月4日の年頭記者会見の対小沢出処進退発言(※6、※7参照)などでやや支持率回復。民主党は小沢を裁判確定まで無期限の党員資格停止処分(※8参照)にした。
以後も政権の低迷は続き、前原誠司が自身の外国人献金問題で外務大臣を辞職した外、菅自身にも外国人献金問題が浮上する(3月11日)が、同日に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)及びそれに付随する形で福島第一原子力発電所事故が発生。そのため、野党も復興対策を円滑に進めるために国会での外国人献金問題追及もうやむやに・・・(※9)。
しかし、4月に行われた統一地方選で与党が敗北するなど、与党・民主党内でも菅政権に対する不満が募り、小沢を中心とする民主党一部勢力が「菅おろし」への動きを活発化させるようになる。
そして、6月2日には、菅の地震・原発災害への対応が不十分であるとして野党の自民・公明両党により内閣不信任決議案が衆議院本会議に提出・上程された。これに対し、小沢に近い議員を中心に野党の不信任案に同調する動きが強まり、鳩山も同調する構えを見せ、一気に不信任決議の可決や党の分裂が懸念される事態となったが、菅は不信任決議投票の本会議を前に鳩山と会談し、自らの退陣を匂わせて不信任決議案に反対させる合意を取り付け、その後の民主党代議士会で菅首相の震災対応に「一定のメド」後の退陣表明をしたことを受け、小沢グループは不信任案に同調する方針を撤回し、当日の衆議院本会議での内閣不信任決議案は否決された(菅おろし参照)。
しかし、その後、退陣の時期はあいまいになったまま推移し、6月12日菅首相の「菅の顔が見たくなかったら自然エネルギー買取法案を国会で通せ」発言が出てきた。
そして、ねじれ国会の中、党幹部が国会提出議案につき野党との調整を進めている中で、6月27日には自民党を離党した浜田和幸参議院議員を総務大臣政務官に任命。与野党から批判が相次いだ。
6月18日に海江田万里経産相が定期検査が終わった原発は再稼働するよう促す「安全宣言」を出したが、それが政府としての公式見解であるかどうかが論点となるが、7月6日には国会で菅首相が玄海原発再稼働はストレステスト前提と突如表明し、閣内不統一が批判の的になる。又、7月5日の被災地での「上から目線」の放言により在任9日目で松本龍復興担当相が辞任したことにより、首相の任命責任が問われた。このようなことで、7月の内閣支持率は16%(不支持率68%)と麻生太郎内閣の最終支持率15%に迫った。そして、同月、民主党と自民党の支持率もそれぞれ13.6%:23.4%と大きく逆転した(※3参照)。
一旦退陣する意向を示唆しながら続投への意欲を見せ、前党首鳩山から「ペテン師」と厳しく非難されながらも、3ヶ月間首相の椅子に居座っていた菅も、2011年8月26日14時から行なわれた民主党両院議員総会で自らの退陣条件としていた「特例公債法案」と「再生可能エネルギー固定価格買い取り法案」が本日の参院本会議で成立し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の対応に「一定のめど」がついたとの判断を示し、同日をもって民主党代表を辞任することを表明した。
それに伴い、8月29日(月)の両院議員総会で新代表が選ばれる段取りとなり、同日、代表選挙を行った結果、5候補が立候補したが、いずれも過半数に達せず、第1回目の投票で小田・鳩山グループの推す海江田経済産業相の143票に次ぎ、反小沢の仙谷党代表代行や岡田克也党幹事長が担ぐ、野田財務相が予想外の票を伸ばし102票を獲得した。
過半数を獲得した候補がいなかったため決選投票となり、「どじょう演説」で、小沢への批判票と共に中間派の票を集めた野田が215票を獲得して177票を獲得した海江田を逆転し、第9代民主党代表に選出された。
この民主党の代表選挙での野田の勝因の一つは、先にも述べた態度を決めかねていた「中間派」議員の心をわしづかみにした野田の“名演説”だった。「どじょう発言」は1回目投票前に飛び出した。「ルックスはこの通りです。どじょうはどじょうの持ち味がある。金魚の真似をしても出来ない。」
代表戦で野田氏を支援した若手の衆院議員は「どじょうは野田選対で考えたキーワード」と明かしたという。
また、「どじようですが、泥臭く国民のために働いて政治を前進させる」との言葉にも見られるように、格好は悪くても、一歩一歩政策を実現する姿をイメージしてもらおうと思った」とも述べているという(朝日新聞8月30日夕刊)。
日本大学芸術学部の佐藤綾子教授(パフォーマンス心理学)は、「イメージ戦略」が当たったと評価している。どじょうは泥臭さを連想させ、政界のドロドロとした世界で生きていく逞しさを感じさせると共に、大衆的で親しみも持ちやすい。
民主代表選1回目の投票は、マスコミもなども殆どは小田、鳩山両グループが推す海江田が勝つだろうことは予測していたが、又、その際5候補が乱立していることから、過半数は、確保できないだろうとも予測していた。そして、決選投票では、以外に大勢いる中間派の票の行方がどう出るかが左右するであろうと注目していた。そして、民主党の代表戦では選挙前の演説が左右するとも・・・。
野田は、自分を泥臭いどじょうに例え、華やかな金魚と対比させたことで、一歩一歩良い国にしてゆくという今の日本一番大切なことを訴え、見事、中間派の多くの票を獲得した。野田は演説が得意であった。
決選投票では、第1回選挙で立候補した5人の立候補者で2位までに至らなかった3位から5位の候補を支持した人たちが殆ど野田支持に回った。これら3人の候補者は、全員野田が掲げる増税推進には、反対する立場の人たちであったが・・・。
民主党新代表に選出された野田は、翌日の両院議員総会で就任のあいさつを行い、 「ここに集っている皆さんとしっかりと手を携えて、心を引き締めて重責を背負っていく決意だ。 ノーサイドにしましょう。もう・・・」と挙党態勢を呼びかけ、また、政権運営を雪だるまに例え、「あの人が嫌いとかこの人が嫌いとか内輪もめをしていたら、雪だるまは転がり落ちてしまう」と強調した(※10動画参照)。
9月2日、国民新党との連立により、民主党が政権交代を果たして満2年で3人目の野田佳彦首相が誕生した。
野田内閣の閣僚を見ると、政権の安定を優先して党内抗争を回避するため、幹事長には、小田に近い輿石東参院議員会長に、鳩山由紀夫政権の官房長官だった平野博文氏を国対委員長にするなど、小沢、鳩山グループのほか、一度野田を支援するとしながら増税路線に反対し対立候補となっていた前原誠司を政調会長にするなど、代表選では政策面を争ったものも含めて各グループから満遍なく起用した。
そのようなことから、野田「どじょう内閣」の支持率は、67%(日経)~53%(朝日)と、発足時の支持率は鳩山(70%超)、菅内閣(60%超)には及ばないものの、それでも最後の「ダメ菅内閣」の3倍以上には増えた。ANN(テレビ朝日系列)の調査では、民主党の支持率も約10ポイント上昇し、10カ月ぶりに自民党を上回り(※11)、鳩山、菅と2代続きの竜頭蛇尾に愛想が尽きたかと思いきや、まだ過半数の国民が辛抱強く望みを繋いでいるのだから、「どじょうはどじょうの持ち味」を生かして、「どじょう演説」が選挙に勝つための単なる「イメージ戦略」だけだった・・・などと後に言われないように努力してしてもらいたいものだ。
しかし、財務大臣に、野田と同じく増税派の安住 淳を起用しているが、“野田政権が、東日本大震災の復興財源を確保するための臨時増税について、「原則5年、最長10年」としていた増税期間を、「15年から20年超」に延長することを検討していることが分かった。」”・・と、臨時増税が、永久増税になるかも知れない危険性があると心配している記事が7日付け日経新聞で報じられている(※12)。
菅政権の財務大臣時代から野田は財務省の言いなりであるとマスコミなどで論じられていたが・・・・、9月10日TV大阪「たかじんnoマネー」の”はやぶさの感動再び!”の番組の中で、今回の代表戦でも、財務省の組織内候補者として、代表選を闘い、財務官僚が裏で物凄い応援をしたからこそ、あれだけの票をとれたのだといっているのを耳にした。それが、真実かどうかは知らないが、どうも、財務省の望む増税路線を推進していきそうである。
民主党代表戦の対立候補は4人とも復興のための早急な増税に反対意見であり、当然4人を応援した人たちも同じ考えで合ったろうと思うのだが、この人達はこれからどう対応ゆく気なのだろうか。今のようなデフレの中で、経済は低迷している時に、世界一の借金国となった日本の震災やその後に起こった台風による洪水被害への復興。原子力事故やエネルギー不足の問題など解決しなければならない国内問題は山とあるものの何をどのような手順で勧めてゆくかを間違うと日本は沈没してしまうだろう。国民に増税を強いる前に、民主党が公約していた、国会議員の定数削減や国家公務員の給与引き下げなど・・・民主党の公約してきたことを、真っ先に手をつけなければいけないだろうと思うのだが・・・。
それと、今の日本を取り巻く厳しい国際情勢の中で政治の要とも言える外交や、安保などをこなしてゆけるのか・・・。鳩山、菅政権はこの問題で国の信頼を失ってしまったといえる。どじょう内閣の閣僚の顔ぶれを見ていると、防衛・外務、それに財務などの重要な閣僚が、いずれも実績の無い素人といえる人達ばかりであり、これでは政治主導による公務員改革どころか、公務員の下請け内閣になりそう気がするのだが・・・。
2011年9月5日(月)の「天声人語」に「どじょう料理は精がつくとされる。ただ『日本食材百科事典』(講談社)によると旬は夏で、泥鰌(どじょう)鍋も夏の季語である。寒くなると冬眠のため身がやせ、味が落ちるという。ひと冬がやっとこさの政権ならば、日本の再建を託すに値しない。とはいえ、自民党への懐古が募る気配もない。」とあるように、我々国民は、鬼っ子のような前政権の後に誕生した野田新政権のハネムーン期間は、暫く、その様子を見守るしかないのだろうが、何しろ国難続きの今は、悠長なことは言っておれない。「はなから金魚の輝きは求めない」ものの、確実に一歩一歩着実にやるべきことを進めてもらいたいものだ。
アメリカ大統領選でのオバマ大統領の勝利演説では「Yes, we can!(そうさ、われわれはできるんだ)」を繰り返し、その演説に米国民のみならず世界の人々が感動を呼んだものだが、演説で政治が出来るものではない。米国を率いて2年半、結果的に、オバマは有効な手はなにも打てず、先月の50歳の誕生を前に、経済の建て直しに「険しいとは思っていたがこれほど急な坂だったとは思っていなかった」と弱音を吐いていたという。
今年7月月29日発売の英誌「エコノミスト」の表紙絵には、「Turning Japanese : debt,default and west's new politics of paralysis」(日本化:負債、デフォルト、そして西欧の新たなまひ政治)という見出しで、噴煙を上げる富士山を背景に米ドルを象徴する緑色の着物姿のオバマ米大統領とユーロのマークが入ったかんざしを挿したメルケル独首相の絵が掲載され、アメリカと同じように英国の政治状況を「日本みたいになるぞ」と皮肉られている(詳しくは以下参考の※13参照)。
つまり、バブル景気崩壊以降、政治家が痛みを伴う決断、財政再建に手をつけず先延ばしにしてきた日本の政治状況は、アメリカや英国などの反面教師にされているのである。この記事を読めばオバマもへ込むだろうが、日本の政治家はどれほど真剣なのだろう。
そして、アメリカ経済も先行きへの不安が強まる中、大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」(S&P)が、今年8月5日、アメリカ国債の格付け(ここ参照)を初めて最も高い「AAA」から一段階引き下げ、「AA+」に格下げしたが、ムーディーズも21段階中4番目の「Aa3」としている。これは他の先進国と比べると最低水準にある。
しかし、S&Pによる、日本国債の格付けは、既にリーマンショック後の不況による税収減や、過去最悪の予算を組むなど財政膨張路線をとる民主党への政権交代などが重なり急速に財政が悪化したためとして、今年1月に米国より低い「AA」から「AA-」に格下げされているのだ(※14)。
続いて今度は、ムーディーズが、8月24日に、日本国債の格付けをこれまでの、21段階のうち、上から3番目の「Aa2」( 2009年5月)から、もう1段階引き下げ、中国やチリと同水準の「Aa3」とした。その理由として、日本が多額の財政赤字を抱えている上、増え続けていることを挙げており、また、政権が変わり続けたことで一貫した経済・財政政策がとれていないことや、そこへ、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で景気回復が遅れていることなどを挙げている。証券会社の人からは、日本政府の対応次第では、もう一段の引き下げもあるかもしれないと聞いている。
・・・にもかかわらず、皮肉にも、米国債の格付けが下がり、デフォルトの危険があるとして、ドルが急落(=円高)しているのに対して、日本国債の格付けが引き下げられても円は下がるどころかこれ以降も円高が続いており、輸出関連企業等に打撃を与えているなど、日本は、より深刻な状況にあるのだ。
このような厳しい状況下の日本では、生まれたての「どじょうっ子」だからと言って、「不慣れ」だ、「不手際」だを大目に見る余裕もなくなっていることを肝に命じてやって欲しいものだが、発足当時から軽い大臣がたばこ税がどうのこうのとつまらぬことを言って、党内不一致をあらわにし、その他ボロボロつまらぬことでマスコミを騒がせてたと思うと、鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第一原発の周辺自治体を「死のまち」と表現し、福島視察後記者団に「放射能をつけちゃうぞ」などと言って服の袖をなすりつけるようなしぐさをするなど不適切な言動をしたとして、内閣発足から9日目で早々と辞任をしている。
その後任には誰がなるのかと注目していたら、なんと菅第2次改造内閣の内閣官房長官していた枝野幸男が後釜に・・・。経済産業相になるのだが、経済通とも思われず、ただ、白を黒、黒を白とでもいえる弁護士上がりなので、失言はしないかも知れないが、福島第一原発事故の情報を国民に正しいく伝えず、過少に伝えていた責任は菅同様に大きいはずだが、守りのどじょう内閣は、野党からの質問に失言をしないだけのためにそんな人を、選んだのだろうか(※15参照)。
今月13日の衆院本会議で臨時国会の日程を4日間にすると強行採決し、野党から相反発を喰らい、その後与野党協議で14日となったようだが、素人のような閣僚ばかりで、国会での質問が恐くて逃げているのか知らないが、卑下するように自分をどじょうと言う野田内閣は、その弱みを隠すためにひょっとしたら強権内閣になるかも知れない危険性を感じさせた。
同じく今月13日朝日新聞で、、民主党政権の公務員制度改革などを批判し、閑職に追いやられていた経済産業省の官僚・古賀茂明が26日付で同省を退職することになったと伝えていた。
何でも、彼は枝野経済産業相に「仕事をさせて欲しい」と直談判をしたらしいが、逆に退職を勧められたという。
15日の代表質問で、みんなの党の渡辺喜美代表が「しがらみない改革のため、古賀さんを起用すべきだ」と枝野に迫ったが、枝野は、「個別の人事について答えは差し控える」との答弁するにとどまったという。
彼は優秀な官僚であるが、自民党政権や鳩山政権で、国家公務員制度改革推進本部事務局の審議官を勤め、年功序列の見直しなど大胆な制度改革を提案したが、財務省を中心に反発が強まり、2009年2月から官房付きとなり、実質的な仕事をさせて貰えなくなっていた。要するに、公務員制度改革などさせるものかと干されていたのだ。
枝野は”弁護士であり、財務省所管の公益法人「印刷朝陽会」の理事にも就いている義父から毎年献金を受けている。印刷朝陽会の理事長は大蔵省からの天下り役人であり、「天下り法人理事から献金を受け取る」のは「不適切な関係」ではないかと週刊誌(サンデー毎日2010年6月27日号: p. 133)に書かれていた”ようである(Wikipedia)。
鳩山内閣が掲げる政治主導の一環として2009(平成21)年から行政刷新会議が内閣府に設けられ、枝野は、鳩山、菅第2次改造内閣と2期に亘り行政刷新担当大臣(2期目は内閣官房長官兼務)として、事業仕分け作業をリードしたが、パフォーマンスだけは目だったものの、たいした成果はあげておらず、特にやらなければいけない国家公務員の天下り防止など公務員制度改は殆ど成果をあげていないが、官僚の援助がなければ何も出来ないような今のどじょう内閣で、公務員制度改革など本当に出来るのか。またまた、元気な蓮舫のパフォーマンスだけに終わるのではないか・・・。
兎に角、財務省主導の増税路線を進むどじょう内閣は、公務員改革の前に、震災復興財源にあてる臨時増税として法人税率の実質的凍結や所得税税増税だけは、早々と打ち出した。これなど、管政権時代の財務大臣のときから、財務省に洗脳されていたことなのだろうと、そう思って新聞を読んでいると、朝日新聞9月17日朝刊には、野田総理に、「松下政経塾出身と言ってほしくない」と16日の参議院本会議で、代表質問に立った江口克彦参院議員(みんなの党)がかっての松下政経塾時代の教え子であった首相を痛烈に批判にしていたことが伝えられている。江口氏は「『政治家の使命はいかに税金を低く抑えるかにある』との松下さんの考えを理解しているなら、増税を簡単に口にできない」と追及している。本会議終了後、江口は朝日新聞の取材に「かって『官僚主義を排す』と語った首相が今は官僚の言いなり。松下さんは天上で泣いていると思う」と述べたそうだ。・・・・こんなデフレの時に、やるべきことをやらずに増税から入るなど、東北地区の震災復興を目指しながら、日本の国そのものを破壊しかねない内閣となりそうだ。
ここしばらく続いたお寒い内閣の再現というより、もっと寒い内閣になるかもしれないと思うと、末恐ろしい気がするよ・・・。それでも皆さんどじょうはお好き!
(冒頭の画像は、2011年8月30日朝日新聞夕刊より借用)
参考:
※1:安来節保存会ホームページ
http://www.y-hozon.com/
※2:安来どじょう祭り 9月18日(日) : ようこそ安来へ -安来観光協会公式サイト
http://www.yasugi-kankou.com/index.php?view=5168
3:図録時事トピックス:菅内閣の支持率推移(歴代内閣との比較)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/j005.html
※4:なぜマスコミは小沢嫌いなのか|永田町異聞
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10252411439.html
※5:阿修羅「小沢一郎事件」とは・・・
http://www.asyura2.com/11/senkyo117/msg/503.html
※6:「小沢氏は出処進退を明らかにすべき 首相の考え変わらず」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/481254/
※7:『平野貞夫の国づくり人づくり政治講座』 第85回 ―「 日本政治の現状(47) 」―
http://www.cmf-world.jp/web/koso7/koso7_column_tosa2_98.html
※8:党員資格停止 とは - コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E5%85%9A%E5%93%A1%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%81%9C%E6%AD%A2
※9:2次補正審議再開 菅首相の外国人献金問題で一時中断(msn)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110721/plc11072111150013-n1.htm
※10:野田新代表「もうノーサイドに」 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn110829_6.htm
※11:野田内閣支持率54.6% 民主党支持が自民党上回る
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210905014.html
※12:野田内閣、早くも本性露呈!“財務省傀儡”で庶民いじめ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110907/plt1109071542005-n1.htm
※13:レックの色々日記 : オバマ&メルケル、着物&富士山
http://blog.livedoor.jp/j1bkk/archives/1805192.html
※14:為替王 : 【過去の日本国債格付け推移】
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51750099.html
※15:原発事故の共同責任者・枝野氏の経産相起用に疑義を呈す:
http://yama-pp.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-76e8.html菅を国会喚問せよ、外国人献金問題をうやむやにするな:イザ!
http://kashiwataro.iza.ne.jp/blog/entry/2429860/
菅の外国人献金問題が再燃の気配 - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/syakai/130654
和鋼博物館
http://www.wakou-museum.gr.jp/
裏金疑惑の西松建設 関連政治団体/政界に4億2000万円
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-12-21/2008122115_01_0.html
西松建設の違法献金事件 - Yahoo!ニュース
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/nishimatsu_kensetsu/
時事ドットコム:【図解・政治】内閣支持率の推移(最新)
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_cabinet-support-cgraph
発足以来最低 菅内閣支持率16.1% | 日テレNEWS24
http://www.news24.jp/articles/2011/07/11/04186168.html
■明快図説■民主党の党内人脈図
http://mainichi.jp/select/seiji/graph/minsyujinmyaku/index.html
島根県やすぎ観光サイト
http://www.city.yasugi.shimane.jp/kanko/

暑い夏、冷たいビールでもぐいっと飲みたいが・・・!

2011-07-16 | ひとりごと
季節は、毎年規則的に推移する天体の運行や昼夜の長短、気温の高低や天候など気象条件、動植物の生長などに応じて一年を分けた単位を指しており、温帯地域では、この季節を春・夏・秋・冬の4つに分け、四季と呼んでいるが、区分の方法は気象学上の四季(現行太陽暦で採用している四季)と太陽が黄道のどの位置にあるかで季節を分ける天文学上の四季区分(春分点、夏至点、秋分点、冬至点を基準にしている〔春分点以外は至点を参照〕)では異なっている。又、同じく天文学上の四季を元に、東アジアでの季節のズレを正し、昼夜の長短を基準に季節を区分している中国伝来の暦(二十四節気)上の四季もある。ここでは、四季の解説をしているわけではないので、詳しくは、季節、二十四節気など参照されるとよい。
例えば、四季のうちの夏に関して、どれ位の差異があるかと言えば、現代の日本で社会通念上使われている気象学上の「」は、6・7・8月の3月をいうが、の上では二十四節気の第7立夏旧暦3月後半~4月前半新暦:5月5日ごろ)から立秋(旧暦:4月から6月まで。新暦8月7日ごろ)の前日までをいい、天文学上では、夏至(旧暦5月内。新暦6月22日ごろ)から秋分(旧暦8月内。9月23日ごろ)までをいっている。
二十四節気の第11小暑(普通は、7月7日ごろ)は、梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころを言い、『暦便覧』(※1)には「大暑来れる前なればなり」と記されている。
しかし、近畿地方の梅雨明けは、平年は7月21日ごろ、昨年は 7月17日ごろであったが、今年(2011年)の近畿地方などの梅雨明けを気象庁は小暑(しょうしょ)の翌日・7月8日に宣言した。これは、1951(昭和26)年の統計開始以降、近畿地方では平年より13日も早く、1978(昭和53)年の7月3日、1973(昭和48)年7月4日に次いで3番目の早さだという(※2、※3)。
小暑は、起点ではなく、期間としての意味もあり、その場合は、この日から、次の節気の大暑(7月23日ころ)前日までである。小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中であり、暑中見舞いは、この期間内に送られる。また、小暑の終わりごろに夏の土用に入る。
早々と、梅雨の明けた今年の場合は良いが、普通ならまだ梅雨は明けておらず、暑中見舞いなど大暑からの方が良いと思うのだが、この頃は、暑中見舞いだけでなくお中元なども早々と関東流で小暑になると贈られてくるようになった(関西は1月遅れでしていたのだが・・・)。
暦の四季は、社会通念上の四季よりも1ヶ月ほど早い。また、元々二十四節気は中国の気候を元に名づけられたもので、日本の気候とは合わない名称や時期もある。例えば小満や「芒種などは、多くの日本人にとって日常生活で使う言葉ではなくなっている。そのため、それを補足するために二十四節気のほかに八十八夜入梅 土用半夏生二百十日などの「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取り入れたのが、日本の旧暦となっているのだが、今年(2011年)に日本気象協会が現代日本の気候に合わせた、新しい二十四節気を創造する事を目標とした準備委員会を設け、一般からも意見を募り来年の秋頃には“ 21世紀の二十四節気 “を発表し、周知させていきたいという意向を示しているようで(※4、※5)、それは、大変よいことだと思う。
今年の夏は、去年のような酷暑ではなく、平年並みとは言うが、地球温暖化の影響で年々平均気温が上昇している為、やはり今夏も平年よりは暑く、最高気温が35℃以上の猛暑日は多いだろう。
そんな中、関西では今京都の祇園祭りが盛り上がっており、これに続いて大阪の天神祭りも間もなくクライマックスを向かえるが、梅雨明けの早かった分、湿気も多くて祭りへの参加者も見物客も大変ことだろう。
その上、東北地方太平洋沖地震と津波による、福島第一原子力発電所事故が発生し、これに伴う放射性物質漏れが社会問題化したことにより、原子力発電所の再稼働問題も起こり、電力危機問題も発生し、東京電力、東北電力管内にある大規模工場など大口電力需要家に対して昨年比15%の節電を義務付ける電力使用制限令が出され、私たちが住む関西電力など他の電力会社や政府からも、節電が要望され、それは企業だけでなく、庶民の間にも節電意識として広がりをみせ、節電のためにエアコンの使用を控える人も多くいる。
それは結構なことではあるのだが、気象庁によると6月下旬の平均気温は統計開始後最も高い値となり、熱中症で救急搬送される人も急増。消防庁の統計(速報値)によると、5月30日から7月10日に全国で搬送された人は1万3091人(死亡26人)。今月4日から10日に限ると、4520人が搬送され、前年同期(1040人)の4倍超となっているらしいが、中でも65歳以上のお年寄りが48%と目立ち、関西の消防関係者は「無理な節電生活も一因では」と心配している(14日付け、朝日新聞朝刊)。
電力の使用を控えなくてはいけないので、夏を乗り切るの大変だ。
熱中症予防のためには水分と塩分をこまめにとることが大切。それに特に高齢者や子供などは適切な冷房も利用し身体からの熱を放出しないといけないよね(熱中症予防は※6参照)。
♪ビールをまわせ 底まで飲もう
あんたが1番 わたしは2番
ドン! ドン!
こんなCM聞いたの覚えていませんか?夏といえばビールがおいしい季節。三好鉄生(みよしてっせい)の「すごい男の唄」。1980年代の初め(1982年?)、当時はサントリー生ビールのCMソングとして流れていた曲だ。この曲以下で聞ける。また、歌いたければ、歌詞は歌詞情報 - goo 音楽を参照されるとよい。
YouTube - すごい男の唄(三好鉄生)懐メロカラオケ‏
http://www.youtube.com/watch?v=dX2UQB9cRDE
すごい男の豪快なビールの飲み方、暑い夏、冷たいビールでもたらふく飲んで冷を取りたいと思う人も多いだろうが、ビールなどのアルコール類は利尿作用があるため、逆に脱水状態になることがあるので注意しないと・・・。
それに、暑さに耐える体力を維持するためにウナギでも食べようかと思っても、ここのところ稚魚の漁獲量が激減している上に輸入ウナギも高騰しており、養殖ウナギも今年は相当値段が高くなり、無理して土曜に食べるぐらいがやっとになりそう。
それでは、もう、しようがないから怪談スリラーもののDVDのでも借りて、涼みますか・・・・。
いや、そんなもの見なくても、もっと恐い恐い話が、7月14日付け朝日新聞の天声人語に書いてあったな~。読んでいない人はまあ以下を御覧あれ。
asahi.com(朝日新聞社):天声人語 2011年7月14日(木)
http://www.asahi.com/paper/column20110714.html
私など、前々から、最近のテレビにはヤラセの多いことにうんざりしており、夕食時などは、酒を飲みながら毎日テレビを見ながら、ぶつぶつ文句を言って家人には叱られている。
日常の報道にしても、戦時中にマスコミが戦争を煽ったように、今回の東京電力の原発事故にしても、東電や政府の流す情報をそれが事実であるかどうかなど、マスコミの使命として、現地へ出かけて行って、情報確認をすることもなく、マスコミは、ただ聴かされたことをそのまま毎日、右から左へたれ流しているだけの仲介屋でしかなかったといえる。
そこには、本来のマスコの使命感など毛頭も感じられない。特に政治がらみのことなどに関しては、局側の意図的な情報がそれとなく流されていることを多く感じるし、その裏には、政治家に金銭の癒着や企業との馴れ合いを批判しているマスコミ自身に政治家との裏での癒着やひょっとしたら、テレビに出ている解説者や局側の人間、企業にも金銭的なものが流れているのではないかと思われるようなことすら感じられる。
そして、一番恐いのは、どこかのラジオの朝の番組で、こんなことをいている人がいたことだ。
あるロシアの友人が、ロシアの新聞を毎日、隅から隅まで、隈なく読み漁っている人がおり、何か間違ったことが報道されていないかしらべているのかと問うたところ、「そんな間違いというより、政府の一方的な報道がされているのは、毎度のことなので、気にしていないが、一番気にして見落さないように捜しているのは、本来国民に知らされるべき重要な情報が、報道がされていないものは無いか・・・・を捜しているのだよ」と答えたという。
このようなことは、ロシアの新聞だけでなく、日本の大新聞やテレビでも同じことだろう。私など現役時代、仕事柄、色々幅の広い人から情報を得る機会も多かったが、サラリーマンの収めている年金や失業保険料などが、とんでもない無駄なところにどんどん使われ、いずれ破綻するのではないか・・・などといったことは、もう、15年以上も前から私らの間では話題になっていた。
又、会社の開発会議などに出ていると、何処の県知事が市町が何処何処と関わっているので、どうしても、仕事が進まないが、今回の選挙で、新しい人に代わるらしいのでここがチャンスだ・・・なんて話がしょっちゅう出てくる。
兎に角、大きなお金の動く開発関係に、官僚や企業・政治家などが絡んでいないなどと考えている人は先ずいないし、多かれ少なかれどのような形でかは違っていても、必ず癒着や金銭問題が纏わっていないことは無いと考えるのが我々の常識だったともいえる。
今、話題となっている東電九州電力のような巨大な力のある企業が、官僚や政治家、その他関係会社などと癒着し馴れ合いのなかで「やらせ」が行なわれていたことが騒がれているが、何処の大企業が行なっている株主総会でも前の方に陣取っているのは会社の社員や関係者であり、馴れ合いの質問と回答をするなど、シャンシャ総会が行なわれているのが常識なのと同じように、市や県、官僚などが行なう意見交換会、や報告会、総会などと言うのも、事前に準備されたシナリオ通りに形だけを整えて、粛々と進められ、予定通りに終了するのが当たり前となっている。
私も、若い頃、そのような結論の決まりきった同様の会へ、企業の代表として嫌々ながら何度か出席させられたことがある。今の世の中、殆どそういったものであり、何か事件が発覚してからそれまで、何も知らなかったようなふりをして騒いでいるマスコミに呆れ返っているところである。ようするに、ロシアの新聞と同じように、伝えなければならない事実関係を掴んでおり、本来は報じるべきことを報じていないことが一杯あるということだ。マスコミ界には、少なくとも頭だけは良い人が大勢いるし、その職業柄、色んな専門家との交流もあり、どこかでそのような情報はとっくの、昔に掴んででいるはずだなのが、「触らぬ神に祟りなし」の諺じゃないけれど、広告収入で飯を食っている民間のテレビ業界や、民間とは名ばかりのNHKなどが、知っていながら知らぬふりをして、何かあったときに、初めて気がついたような振りをして、何も判っていないタレントなどを司会者などに利用して、どう面白おかしく伝えるかを各社で競っているに過ぎない。
明治・大正の時代までは、宮武 外骨に代表されるような中小の新聞(マスコミ)が色々と政治や権力にたいする批判をしてきたものだが、そのような中小のマスコミが全て大手に飲み込まれてしまった現代社会においては、大手のマスコミが記者溜まり(記者クラブ参照)で得た情報を独占し、各社が申し合わせたように、同じ内容の情報をただそのペン力だけで流しているに過ぎないと思っている。
私などの年代の者は、息子や孫のことが心配されるものの、もう先も長くないことだから、どうでも良いとは言わないが、今のどうしようもなく頼りなて、政治家、特に自らの属している政党や国民からも信頼がなく、一国の首相として存在していること自体が害とさえ思える菅直人を政権の座につけさせたのも、民主党の要であった小沢一郎をこの上ない悪役に仕立て上げたマスコミの誘導によるところが非常に大きいと私は思っている。
今や、日本の限られた巨大なマスコミが、ペン(テレビではおしゃべりか?)を使って、国や国民を変な方向に誘導しているような気がして仕方がないのである。私には、この怪談・・・なんとも言えず恐ろしく、背筋が寒くなるほど寒く思えるのだが・・・・。
猛暑の夏、もう少し、マスコミ、特に、テレビなどが今どうなっているかをよくよく観察すると・・・節電ができるほど涼しくなるかも知れないよ・・・・・。
最後になりましたが、今年は猛暑の中、節電も必要だが、余り無理をせずに、十分な休養をとって、無事に乗りが夏の時期は、日当たりが良すぎて暑いので、冷房を入れながらパソコンに向かう気もしなくなったので、今日から8月一杯は、このブログも書くのを休もうと思っています。9月からは、又、ぼちぼち始めたいと思います。
今まで、訪問された方本当に「有り難うございました」。9月再開の際、又訪問いただければ嬉しいです。

参考:
※1:国立国会図書館 「日本の暦」
http://www.ndl.go.jp/koyomi/index2.html
※2:梅雨入りと梅雨明け(速報値) - Japan Meteorological Agency
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
※3近畿もう梅雨明け 平年より13日早く 気象庁発表(asahi.com)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201107080076.html
※4:日本版二十四節気 / 日付順で見る / トピックス ... - 日本気象協会
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/3681/
※5:asahi.com:日本版の二十四節気つくります 気象協会、意見公募も
http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY201105100099.html
※6:節電と熱中症 - 日本気象協会 tenki.jp
http://tenki.jp/docs/note/setsuden_heat_syndrome/
保健所だより第16号 熱中症に気をつけましょう!! 東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamafuchu/kouhou/hokensho/ho16/index.html
MSN:7月1日に電力使用制限令37年ぶり発動 大口需要に15%節電義務付け
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110630/plc11063006140004-n1.htm
季節 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A3%E7%AF%80

カエル

2011-07-07 | ひとりごと
かえるのうたが
きこえてくるよ。
クヮ クヮ クヮ クヮ、
ケケケケ、ケケケケ、
クヮクヮクヮ。
「かえるの合唱」
日本では水田が多い地方などでは、夜にたくさんのが一斉に鳴き出し、「蛙の大合唱」といって夏から秋の風物詩ともなっている。
小学校時代に「蛙の歌」として輪唱で歌っていたのを思い出すが、蛙の鳴き声の「ケケケケ ケケケケ」のところは、「ゲロゲロゲロゲロ」とか「ケロケロ ケロケロ」とか、いろんな歌い方があるようだね~。
一応文部省唱歌と言われている「かえるの歌」は、もともとはドイツの民謡に、岡本敏明が日本語の詞をつけた翻訳唱歌らしいが、どうも、タイトルが「かえるの合唱」か「蛙の歌」かの違いで歌い方も分かれているようだ。
でも「ケケケケ」のところは、「ケロケロ ケロケロ」の方が日本の蛙らしくて可愛さもあるよね~。ドイツ民謡の歌詞は以下参考の※1で見ることが出来る。
蛙は良く鳴くことで有名。特に配偶行動にかかわって大きな鳴き声を上げるものが多くあり、世界各地で古くから注目された。Wikipedia:のカエルの説明によると、蛙の鳴き声の種類には、繁殖期にオスがメスを呼び、産卵を促すための鳴き声「求愛音」、繁殖期にオスが他のオスに対し、縄張りを宣言する鳴き声「なわばり音 」、繁殖期にオスが他の個体に対し、自分の存在をアピールして、メスを引き付け、オスを排除するための鳴き声「広告音」、他のオスにメスと間違われて抱接されたオスが、間違った抱接を解除させるための鳴き声「解除音」、敵が近づいたときに発する鳴き声「警戒音」、敵に捕まったときに発する鳴き声「危険音」。それに、低気圧が近づいたり、雨が降っているときに発する鳴き声。「雨鳴き 」があるそうで、これはアマガエルが有名。
ニホンアマガエル)の鳴き声は「ゲッゲッゲッゲッ…」「クワックワックワッ…」という表現をされるらしい。カエルの繁殖期はおもに春で、この時期の夜の水田にはたくさんのカエルの声がこだまし、場所によっては集団で大合唱(「広告音」)になることもある。カエルは水辺に住むものと思われがちだが、ニホンアマガエルは樹上での生活に適応していて、水辺の植物の上や森林などに生息する。春から秋まで活動し、冬は温度差の少ない地中で冬眠する。
普通のカエルは繁殖期の夜に鳴くが、ニホンアマガエルは「雨蛙」の和名の通り、雨が降りそうになると繁殖期でなくとも、昼間でも鳴くのが大きな特徴であり、この時の鳴き声は「雨鳴き(あまなき)」「レインコール(Raincall)」などとよばれ、繁殖期の「広告音(advertisement call)」と区別される。
差し詰め「かえるの合唱」は「広告音」と言うことになるから、そうなら、「ケロケロ」といった可愛い泣き声より、「ケケケケ」とか「ゲゲゲゲ」といった声が実態に近いのだろうね。梅雨時の今日のような雨の日には「雨蛙」が「雨鳴き」をしているのだろう・・・。
7月7日(旧暦)の夜の星祭りとして定着している各地の「七夕」(以前にこのブログでも書いた。※2参照)も現在の暦(新暦)の7月7日、旧暦の7月7日また、1月後れの8月7日に行なわれるものと3種類があるが、新暦の7月7日は、梅雨のさなかで、なかなか星も見ることができない。今日も雨だから七夕行事は無理だろう。
「古池やかわず飛び込む水の音」(芭蕉)
日本人で知らない人はいないといわれるこの句は、松尾芭蕉が43歳の時、江戸蕉門の門弟多数 を芭蕉庵に集めて「蛙合(かわずあわせ)」という催しを開き、蛙を題材にした句ばかりを詠み、勝ち負けを競ったらしいが、そのときの最初の句がこれ。
この時までカエルが和歌の題材になるのは、ほとんど鳴き声であったが、この発句において、そこに、飛び込む(音)をとらえたのがとても新鮮な視点であり、革新的な発想であったようだ(歌の解説は、※3:「芭蕉DB」のここ参照)。
ところで、数日前に九州南部が梅雨明けしたというのでもう直ぐ関西も梅雨明けするだろうと、梅雨の晴間の昨日の朝、今年は電力不足が心配されていることから、我が家も少しでも暑さ対策にと、自動車のフロントガラスの遮光用に使うサンシェード(両面アルミ)を利用して、バルコニーの屋根の下に張りつけた。ダイソーで1枚100円のものを4枚買って非常に経済的に出来、しかも効果抜群。出来に満足していたのだが、最近は、このような台に乗り上を向いて足を踏ん張るなど少し体を動かすだけで足に身が入って・・・その後ぐったり・・・。本当に歳を感じるようになった。
”九州は「梅雨明け宣言」が出たはずの南部も含め記録的な大雨が降り、前線の北上に伴い6日から7日にかけて九州北部や中四国、近畿、東海で局地的に雷を伴っ た大雨の恐れがあり、梅雨前線の活動が活発化したと気象庁が引き続き警戒を呼びかけるニュース(※4参照)が・・・あったが、その通り、私の住んでいる神戸も、昨日の昼からは段々と天気が怪しくなったと思っていたら夕方から大雨になった。
気象庁は九州南部は、6月28日ごろ梅雨明けし、これは、平年(7月14日ごろ)より、16日早い、昨年(7月20日ごろ)より、22日も早い梅雨明けだといっていた(※5参照)。近畿は、平年では九州南部より5日ほど遅い7月21日ごろ、昨年では、九州南部より2日も早い7月17日ごろには梅雨明けしていたので、今年は、数日前より暑い真夏日が続いていたので、梅雨も明けたのだろうと皆で話しをしていたのだが、本当に最近の気象庁の梅雨入り、梅雨明けは当てならなくなったものだ。
地球温暖化異常気象、などが問題視されている近年、外れて当たり前、逆に 、梅雨入り、梅雨明け宣言が、当たった方が驚きという感じになったのかもしれない。
1978(昭和53)年に「大規模地震対策特別措置法」を制定し、その中で静岡県下を中心とした東海地震の直前予知(※6)を目的とした「地震防災対策強化地域」を設定していたが、その後20年を経過して、観測データの蓄積や技術の向上によって想定を見直すこととなり、2002(平成14)年には愛知県や長野県下まで「地震防災対策強化地域」が拡大されたが30年以上経過した現在でも東海地震は発生していない。
しかし、1995(平成7)年1月17日(火)に発生した兵庫県南部地震により、戦後最多となる死者を出した阪神・淡路大震災が発生。
又、2011(平成23)年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した津波、及びその後の余震により引き起こされた大規模地震災害である東日本大震災では、日本の観測史上最大のマグニチュード(Mw)9.0を記録し、震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200kmの広範囲に及び、同年6月30日時点で、震災による死者・行方不明者は2万人以上を出し、その上に、地震と津波による被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所の、大量の放射性物質の放出を伴う重大な原子力事故に発展したことは、連日マスコミで取り上げられている通りである。
そのほか、2004(平成16)年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した新潟県中越地震など大きな地震がいくつも発生しているが、どれも予知できずに終わっている。
大震災発生以降、地震の予知ではないが、2007(平成19)年10月1日から、一般向け「緊急地震速報」(強い揺れが想定される場合に発表)が導入されテレビ・ラジオなどマスコミを通じておこなわれているが予報の頻度が高い分誤報も多くある。
ところで、最近あちこちで大きな余震が続くなか、ネット上などでは「カエル」が飛び交っており、何かと思って調べると、これはストラテジー株式会社(※7)から出されている「Signal Now Express」(シグナルナウ)という緊急地震速報ソフトのことで、ソフトのアイコンが「カエル」だったために通称として知られるようになっているようだ。
同社ホームページにアクセスすると、ソフトをパソコンに無料でダウンロードできるらしいので、興味があるなら、覗いて見ては・・・。
最後に、京都府乙訓郡大山崎町の「大山崎町ふるさとセンター」(阪急大山崎駅から徒歩約2分)に2匹のカエルの像が設置されているのを知っていますか。この像は、「京の蛙と大阪の蛙」という昔話(※8:「福娘童話集」の日本の昔話の10月 6日の昔話参照)に基づいたものとされているが、これは、江戸後期の石門心学(せきもんしんがく)柴田鳩翁(しばた きゅうおう)の「鳩翁道話」という当時の民衆向けに書かれた書物に収められている寓話によるもののようだ。鳩翁道話は以下参考の※9で読める。
又、カエルの像の写真を見たい人は、以下参考の、カエル好きのカエルに関する知識・情報を共有しようとカエルに特化したホームページ、※8:「かえるの学校」の中の>授業>社会>京都の蛙、大坂の蛙(大山崎ふるさとセンター)(06年8月号)を参照されるとよい。
京都と大坂の境の大山崎の地は古来より交通の要地として栄えてきた。この大山崎には天王山という山がある。
話の内容の粗筋を簡単に書けば、お互いの街を見物しようと出かけた京都と大阪の蛙が天王山の山頂で出会う。精一杯背伸びをして街並みを見たが、どちらも自分の街と変わりは無く大変な思いをして見に行く事はないと、途中で引き返してしまったという事である。そうなったのは、カエルの目玉が頭の上についている為、立ちあがると、後ろしか見えず、2匹のカエルが見たのは、本当は自分たちの住んでいる町だったからだというもの。簡単な話だが、「物事を確かめるには、まず自分自身を知らなければいけない。」という教訓を説いている。
東日本大震災の復興が非常に遅れているのは民主党の首相に"
人を統率する能力も、信頼感も、行動力もない"からだと、野党からだけではなく、民主党内からも、一日も早い菅さんの退陣を要求されているが、肝心の菅さんには何が何でもやめる気はなく、自分にはしたいことがあると、いつまでも政権に居座ろうとしている。何をしようとするにも自分自身が首相の座にいることが障害になっていることなど全くわかっていない。この人も頭の上に目がついていて、前が全然見えないのだろうね~。この人がいつ矢つき、刀が折れて倒れようとそれは一向に構わないが、東北地方の復興どころか、日本の国が倒れてしまったのではどうしてくれるんだ。もう、この人には何を言っても通じず、ゴルゴ13のような人がいれば、そのような人にでも頼んで、静かに、消えていってもらうしか仕方がないのだろうか・・・・。お国のために・・・・。大変なときに大変な人が一国の首相になってしまった。もう何も言う元気が無い。カエルのように。「ガガガガ・・・」と雨の中わめきたい気分だ。
(画像は、梅雨の間と玄関に飾っていたカエルの置物)
参考:
※1:ドイツ 唱歌:かえるの合唱
http://ww4.enjoy.ne.jp/~aqua98/school/ChildSFrn/kaeru.htm
※2:七夕 - 今日のことあれこれと・・・
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/898f0aae266b94c0c26840f46de4e0f2
※3:芭蕉DB
http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/basho.htm
※4:九州で記録的大雨=土砂災害に厳戒―気象庁 (時事通信) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110706-00000035-jij-soci
※5:気象庁:平成23年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
※6:気象庁:地震予知について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq24.html
※7:ストラテジー株式会社のホームページ
http://www.estrat.co.jp/index.html
※8:福娘童話集
http://hukumusume.com/douwa/index.html
※9:鳩翁道話
http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/1839_kyuou.htm
※8:かえるの学校
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/Kumiko.Tada/frogschool/index.htm
YAHOO!百科事典ー鳩翁道話
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%B3%A9%E7%BF%81%E9%81%93%E8%A9%B1/



身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ 

2011-03-27 | ひとりごと
支持率急落の菅直人内閣(以下参考の※1参照)。そもそも、自分の女房からも総理大臣になるほどの能力はないと言われていた男が、ひょんなことから総理になってしまった。
そのひょんなこととは、鳩山由紀夫首相が普天間基地移設問題で、やろうと努力していたことそのものはそれ程非難されることでもないはずなのだが(以下参考の※2参照)、それを由としない勢力や政権から引きずり落したい野党、それに同調するマスコミなどから追及されたことに始まる。
生まれつきのぼんぼんなので、少々現状認識の甘さと粘り腰のないところから、マスコミや野党からの追及に対してあのようなとんちんかんで、不味い応答や対応をしたことから、結局、この問題や政治と金の問題等もからみ、その責任をとる形で、昨・2010(平成22)年6月、民主党代表及び内閣総理大臣からの職を退く決意をすると、同じく野党・マスコミから政治と金の問題を追及されていた小沢一郎にも共に幹事長辞任を促した。
小沢も、目の前に迫る7月の参院選で勝利するためには、「いったん表舞台から身を引くことが党のためになるだろうと、これを聞き入れ、共に辞任した。
しかし、これが今日の民主党没落の最大要因になったと私自身は思っているのだが、それを書くと長くなるので省略するが、なぜそう思うかについては以下参考の※3を参照されるとよい。このブログを書いている人は、あることでマスコミの話題になった人ではあるが、私が現役時代には、会社幹部を対象としたセミナーなどで会社が講師として招いていたことのある経済面では有能な人物であり、ここに書かれている話の内容などは、私も前々から感じていたことなのである。
それはさておき、鳩山内閣が総辞職したのは2010(平成22)年6月4日のことであり、同日、民主党代表選挙が行なわれたが、これは形式的なものであり、当初より、鳩山の後継として菅を繋ぎに立てて、ここ暫くは党内の総力をあげて参議院選に勝利しようと思っていたからだろう。だから、余り世間には名前も知られていない小沢派の樽床伸二が代表選候補に名乗りを上げたが、これは、無投票で代表を選ぶと、又、野党、マスコミからたたかれるので一応対抗馬を出しただけのこと。
兎に角はこの選挙に勝利し、新代表に選出された菅が内閣総理大臣に指名されたが、菅の方はまるで自分が総理大臣になることがまるで“国民の民意”であるかのような錯覚をしたのだろう。
棚ボタ式で総理になった菅は、小沢への権力集中に批判的であった議員を要職に登用し、また前回総選挙のマニフェストの見直しなど財政健全化路線に切り替え、「政治主導」の修正もし、政策に関しても小沢の路線を転換した。
鳩山、小沢の二人が表舞台から消えたことが奏して少しは民主党の人気も回復したが、それに気をよくし、調子に乗った菅の財政健全化の一貫としての消費税率引き上げへの言及が仇となり、7月に行なわれた第22回参議院議員通常選挙では、与党過半数割れの惨敗となってしまった。
この参院選での惨敗をきっかけに、民主党内では管政権に不満を持っていた小沢系議員などが、執行部を批判するようになり、9月で民主党党首の満期となる代表選への小沢の立候補を促す動きが起こり、まだ時期尚早と考えていたはずの小沢も今回は、本気で立候補を決意した。
この小沢の出馬決意を受け、選挙後に党が分裂する危険性が高まったため、鳩山や輿石東などが、菅と小沢の間を取り持ち、小沢の復権を伴った「トロイカ体制」の確立を菅が了承するのと引き換えに小沢が出馬を辞退する、などの折衷案を提案したようだが、菅がこの提案を拒否したため、交渉は決裂。結局菅は民主党党首就任後3ヶ月で代表選を小沢と争うがこととなった。
政策面では2009マニフェスト(以下参考の※5参照)の順守、地方への紐付き補助金の一括廃止、早期の消費税率アップの反対など主張する小沢に対し、陸山会事件の刑事訴追について検察審査会の審査を受けている最中の小沢が金銭問題で取りざたされている(マスコミのアンケートなどで「政治と金」にまみれた小沢が民主党代表や首相になるべきでないとする見方・・・、マスコミはこれが国民の民意だと決めつけて、必要以上に連日報道)のを利用し、同じ民主党員でありながら、ただ自分が党首になりたいだけで、現民主党政権確立への最大の功労者とも言える小沢をまるで「政治と金」にまみれた犯罪者のように非難しまくった。
このマスコミがつくり上げたともいえる「民意」を気にした党員・サポーター票を取り込み、当初の予想とは違って勝利した菅が再選を果たした。この勝利には、小沢より菅の方が政権から引き摺り下ろしやすいと見たグループ・それに加担したマスメディアの執拗な世論操作があったと私は思っている(そのことは先に述べた※3を参照されるとよい)。
この時、小沢が党首になっていれば、当然それを望まない野党・マスコミ、それに感化された人たちが、ここぞとばかり攻め立ててくるだろうが、そのようなこと百も承知の小沢ならそのような攻撃に動じることもないだろうし、適当にあしらって、公約したことの実現に向けてもう少しましに取り組んだであろう。又、もし、たいした能力もない菅が日本の国の最高責任者である首相としてやっていきたいのなら、司馬遼太郎の古代中国を舞台にした歴史小説『項羽と劉邦』に出てくる項羽ではなく、劉邦のようにもう少し謙虚に、鳩山や輿石の提案を受け入れ、小沢お呼びそのグループからも有能な人材を抜擢し、多くの人に支えられながら、総力を挙げて、当初国民と約束した選挙公約の実現に向け努力していればもう少し良い方向に局面は展開していただろうと私は思う。
しかし、所詮、人柄によって周囲に賢人を得た劉邦のような人望など菅にはなかった。菅を担いだ反小沢の面々は、菅とはまた違った目的を持って反小沢を主張していた人達である。先ずは、菅が登用した彼らが過去どれほどの実績を残しているのか冷静に見てみれば、その後がどのようなことになるか予測も出来ただろうが・・・。
現実の組閣では、前回以上に徹底して小沢派議員を排除(1人も入閣させず)した菅改造内閣(第1次)を作り上げ、同時に党内野党をも作ってしまった。ただ、選挙直後に行われたマスコミの世論調査では、彼らが望む「脱小沢」路線の継続が評価され、内閣支持率が大きく回復し、発足時を上回った。そのことで得意になった菅は、この改造内閣を、恰好よく、「有言実行内閣」と名付けはしたのだが・・・・。
彼は、この選挙中の8月には、韓国併合100年に当たる節目の年として、韓国への謝罪を盛り込んだ談話を閣議決定として発表し、既に解決済みの問題を蒸し返し国内外から批判されている他、その後、9月に起きた「尖閣諸島中国漁船衝突事件」への対応などを見ても明らかなように、重要かつ繊細な問題に対するあまりにも稚拙な取扱により、組閣時からきわめて短期間で支持率を急落させ、その下降率は鳩山内閣をも超え、その乱高下振りをしてジェットコースター内閣と称されるに至った。私には、これは、初めから、そうなるように敷かれた路線を、そうとも知らずに走らされていたお粗末劇にしか見えないのだが・・・。その他にも菅内閣の体たらく(為体)振りを取り上げるときりがないので省略する。
日本には「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もある・・・」の有名な諺もあるが、そのような謙虚さは微塵もなく、“国民の支持率が1%になっても止めない”と、権力への執着力だけは、歴代総理の中で誰よりも強いようだ。元小泉純一郎総理の得意なセリフ「自民党をぶっ壊す」じゃないけれど、その点では、彼は小泉を超えている。もう、内閣総辞職しようが、解散をしようが、民主党が生き残る道がないと言える泥沼状態に追い込み国民の夢を見事にぶっ壊してくれた。
民主党の代表をしていた小沢自身が、民主党には若手の優秀な議員が育っては来ているものの今の民主党にはまだまだ政権担当能力が備わっていないと言って、衆参のねじれ現象で、身動きのとれない福田康夫内閣の申し入れを受け入れ大連立構想を図ったことがあったが、己の力をわきまえない他の民主党幹部がこぞって反対したため構想は頓挫した。
私なども、当時、世界の中で、唯一デフレに苦しんでいるいる日本が、ねじれ国会の中で、国民の年金や医療などの社会問題、それに、財政・経済の立て直しをやっていこうと思えば、大連立しかないと思っていたのだが ・・・。
その後、福田の後の麻生内閣が沈没し、鳩山内閣が誕生したが、国民も野党であった民主党が政権についてすぐに力を発揮できるほど特別な能力があるなどとは誰も評価はしていなかっただろう。ただ、野党であった民主党に、それまでの自民党政治(「55年体制」とも言う)の変革を期待し、政権を委ねてみたのだが・・・・。こうまで口先ばかりで何も出来ないお粗末な人たちばかりの集団であったとは思わなかった。中でも幹部に人材がいない。
そして、やっと自民党に対抗する勢力に育った民主党はお粗末な菅内閣でぶっ壊しになってしまい、来年度予算の成立もままならない状況下の今年・2011(平成23)年3月11、三陸沖震源とする未曽有の大惨事「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生した。
この大地震をめぐっても、又、福島第一原発放射能漏れや、計画停電など、国民の安全に直結する問題においてさえ、落ち目の菅には、なにか政治主導の思惑やパフォーマンス的なことばかりが目立ち、ただ、ヒステリックに東京電力への責任追及をしているだけのようで、肝心なことへの対策の遅れ(特に総合対策)や、情報発信などに不十分な面が目立ち、国民の間に大混乱と不安・不満が広がっている。又、人命救助のための自衛隊の派遣をめぐっても、国防を担う自衛隊の混乱をも招くなど菅政権の無策ぶりは次々と明らかにされていった(以下参考の※6、※7、※8.※9、※10等参照)。
思い起こせば、17年前に私も、阪神・淡路大震災に遭遇しているが、あの時も、結党以来38年間政権を維持し続けた自民党が初めて野党となり、背に腹はかえられず、新党ブームで発足した細川内閣に不満を抱き、そこから離脱した社会党とも連立し、なんと社会党党首である村山富市を推し立てて自社さ連立政権内閣を発足させた。
そして、阪神・淡路大震災が発生した時には、何か白い眉毛だけが取り柄の頼りない田舎のおっちゃんといった感じの村山が総理大臣をしていたのだが、彼は、震災のあったことを知っていながら悠々と会議を続け、自民党議員から、こんな非常時に会議をしていて良いのかと注意をされたという。又、被災地への自衛隊派遣が遅れた理由に対して村山は「なにぶんにも初めてのことですので」と答弁し、国民から強い非難を浴び、内閣支持率の急落に繋がったことはよく知られている。
今回の東北地方太平洋沖地震では、村山と良い勝負の管が総理大臣を務めているが、何かとんでもない大きな災害が発生したときには、とんでもない人が、日本の最高責任者に就いている・・・、これは、偶然なのだろうか?・・・。いや、私には、そのようなどうしようもない人間を、かりそめにも国家の最高責任者に選んだ国や国民に対して、そのようなことをすればどのような結果を招くか・・、今後のこともありよく考えておきなさい・・と、天が反省を促したのではないかとさえ思いたくなるのだが・・。
冒頭の左画象は3月23日朝日新聞朝刊に掲載のやくみつるの一コマ漫画。
タイトルー「人体に影響のない数値」-、「以前の菅直人なら率先して食べてみたろうに・・・」。
放射能漏れによる野菜の汚染を取り上げて、昔、カイワレ大臣といわれたパフォーマンス男が「人体に影響のない数値」と言いながらも、首相になると命惜しさにかパフォーマンスはせずに、あっさりと、出荷停止を命じて、産地の人や消費者に戸惑いを与えている。
最後になったが、日本には「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もある・・・」の有名なことわざがある。以下参考の※11、※12などによると、出典は、「空也上人絵詞伝」にある「山川の末(さき)に流るる橡殻(とちがら)も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」の歌からで、山あいの川を流れてきたトチの実は、自分から川に身を投げたからこそやがては浮かび上がり、こうして広い下流に到達することができたのだ・・・といった意味になるが、「浮かむ瀬」は原歌では、仏の悟りを得る機縁、成仏の機会の意だが、これを窮地から脱して安泰を得るという、世俗一般のこととして、このことわざは使われている。要するに、自分を大事と思って、我(が)に執着していてはなかなか道は開けてこないということなるのである(『成語大辞苑』主婦と生活社)。
菅のように権力にしがみつく有様を非難している。そのようなものに執着心をもっていれば、事態は悪化するばかりだ。権力への執着心を捨てよ、とこのことわざは言っている。菅のように権力にしがみ付き、震災対策に対する野党自民党う谷垣総裁への協力依頼のしかたにしても、自分のやり方は何も変えようとせず、自分に都合のよいように協力を依頼するやり方など見ていても、ただ無能なくせに生意気さだけが目立つ。そのような人間に一体何が出来るのであろうか。
空也(くうや・こうや)は平安中期の民間浄土教の先駆者とされている。平安時代に空海最澄が山中に築いた仏の世界は、それが多くの堂塔をもつ寺院として出現したとき、当初の願いや構想から外れた道を進み始めた。また、貴族が多面的に仏教とつながりを持つと、都の周辺には貴族の私寺が次々建てられるようになり、日本化した仏教が貴族文化を生み出すようになった。
山中の寺院も複雑な組織に発展し、その維持と管理をめぐる争いは寺院の内部を世俗化させていった、そして、僧の間でも階層の分化がはじまり、さらに、学統(学問の系列)や法流(仏教で、教えを伝える系譜。法系)などによってさまざまな流派も現れて寺内の争いは俗世間の権力争いと結びつき大寺院の動向は政治の帰趨に関わるようにさえなった。
世俗的な争いに明け暮れる僧が増える一方そうした寺院の外では、修行に努め人々を救うために活動をする僧が現れるようになる。
平安時代の寺院は国の管理下にあり、僧は現代で言う公務員であり、官僧は制約も多く、国家ために仕事に専念するしかなかった。そして、浄土思想も主に京都の貴族の信仰であった。そのような制約により、庶民の救済ができない状況に嫌気がさして官僧を辞し、個人的に教化活動する「私得僧」が現れるようになる。
良源が、比叡山興隆のため活動していた頃、庶民の間では、空也が浄土の信仰を説き続けていた。
空也は、20歳余りで尾張国分寺で出家。それ以前に在俗の仏教行者として諸国を巡暦し、交通路の整備や井戸の開掘、野に捨てられた死体を見れば念仏を唱え火葬するなど社会救済事業に力を注いだ。
948(天暦2)年天台座主延昌について受戒し、光勝の名を与えられたが、空也の名を捨てず、あくまでも民間布教者としての立場を守ったという。そのようなことから、市のと呼ばれている。その行状は、のちの一遍などの思想と行動に大きな影響を与えたという(週刊朝日百科『日本の歴史』)。
一遍の法話と言われているものの中に、「むかし、空也上人へ、ある人、念佛はいかが申すべきやと問ひければ、「捨ててこそ」とばかりにて、なにとも仰せられずと、西行法師の「撰集抄」に載せられたり。是れ誠に金言なり。」・・・とある(一遍の有名な法語、和歌参照)。
空也は皇室の出(一説には醍醐天皇の落胤)という説もある(以下参考の※13参照)が、自らの出生を語ることはなかったとされ、真偽は不明。
空也の彫像も色々な姿のものがあり、六波羅蜜寺が所蔵する立像(運慶の四男 康勝の作。)が、最も有名である(同画像)が、冒頭左に掲載の空也像は、滋賀県近江八幡市の荘厳寺にあるもので、この象は六波羅蜜寺の空也像を手本として13-14世紀ころ造られたと思われる寄木造りの像である。金鼓をさげ、右手に撞木を持ち、草履をはき、遊行の念仏僧空也の風貌を忍ばせている(週間朝日百科「日本の歴史」61)。
参考:
※1:時事ドットコム:【図解・時事世論調査】内閣支持率の推移(最新)
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_cabinet-support-cgraph
※2:普天間基地移設問題での鳩山批判は正当か・・・とりつくろったただの利己主義的批判
http://iiyume.exblog.jp/12513975/
※3:鳩山総理辞意表明と政治とカネ問題への誤対応
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-0c21.html
※4:東北地方太平洋沖地震 - 北海道統一地方選挙・候補者紹介サイト
http://politomo.jp/hokkaido/2011/03/12/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87/
※5:民主党 web-site 民主党の政権政策Manifesto2009
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/index.html
※6:菅政権の政治主導演出へのこだわり、混乱を増幅(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110315-OYT1T00086.htm
※7:MSN-【放射能漏れ】なぜ、首相は非常事態宣言を出さないのか 依然、パフォーマンスばかり
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110315/plc11031513410030-n1.htm
※8:asahi.com(朝日新聞社):原発情報めぐり官邸後手後手 避難指示は日暮れ3時間後
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103120582.html
※9:MSN【国内】 放射能漏れ「県民の不安、怒りは極限」福島県知事、首相に伝える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000651-san-soci
※10:MSN 【東日本大震災】数字ありきの首相に自衛隊混乱+(1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110314/plc11031401430003-n1.htm
※11:慣用句辞典 みや~みん
http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien07/ma07.html
※12:その他の「ことわざ」「故事成語」など
http://www2.odn.ne.jp/kotowaza/00-HP/sub26~/sub31/sub31-1-sonota.htm
※13:寺史 - 六波羅蜜寺
http://www.rokuhara.or.jp/history/
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html
MSN産経ニュース:首相、活発に党内固め 鳩山氏と会談 仙谷氏ら問責可決も「支持率1%でも辞めない」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110109/plc11010917500152-n1.htm



トイレの神様

2011-03-10 | ひとりごと
トイレ掃除だけが苦手な私に
おばあちゃんがこう言った

トイレには
それはそれはキレイな女神さまがいるんやで
だから毎日キレイにしたら
女神さまみたいにべっぴんさんになれるんやで

植村花菜「トイレの神様」の歌詞の一部である(歌詞は以下参考の※1参照)。
植村花菜による楽曲「トイレの神様」は、昨・2010(平成22)年3月10日に発売された通算5作目のミニアルバム『わたしのかけらたち』(以下参考の※2参照)に収録されているリードナンバーであり、同アルバム収録曲の「トイレの神様」がラジオ等で取り上げられ、広く支持された事から同年11月にはシングルカットされ、12月30日の第52回日本レコード大賞で優秀作品賞および作詩賞を受賞し、翌12月31日には「第61回NHK紅白歌合戦」で披露されたが、曲の長さが約10分(アルバム、シングル収録のトラックでは9分52秒)におよぶ同曲は、紅白では、今までの他の出場歌手の歌の長さに比べて長すぎるので問題となったようだが、余り短縮するとこの曲の趣が半減されてしまうということもあり、8分弱に短縮された紅白バージョンを歌ったようだ。
この歌は彼女自身と亡き祖母との思い出を綴ったもので、ふたりが一緒に生活した小さなころ、素直になれなかった思春期、突然訪れた別れ、そして2年、おばあちゃんは亡くなった。自分を育ててくれたおばあちゃんに恩返しができなかったことを後悔し歌う。小学校3年生から23歳頃までの実体験をベースに、植村花菜が作詞・作曲し、自ら歌い表現した感動作である。余り感動的な歌を聞くことが少なくなった今、久しぶりに内容のある実に良い歌だと思う。
しかし、今日「トイレの神様」をテーマーに書こうと思ったのは、誰もが良く知っているこ歌「トイレの神様」のことではない。
実は、仏教における信仰対象であり、密教特有の尊格である明王(如来の変化身)で、天台系密教(台密)において、明王の中でも特に中心的役割を果たす五大明王とされている中の一尊に烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)がいる。
烏枢沙摩明王は、人間界と仏の世界を隔てる天界の「火生三昧」(かしょうざんまい。以下参考の※3用語集参照)と呼ばれる炎の世界に住し、人間界の煩悩が仏の世界へ波及しないよう聖なる炎によって煩悩や欲望を焼き尽くす反面、仏の教えを素直に信じない民衆を何としても救わんとする慈悲の怒りを以て人々を目覚めさせようとする明王であり、古代インド神話において元の名をウッチュシュマ(Ucchuṣma)、或いはアグニと呼ばれた神だそうであり、この世の一切の汚れを焼き尽くす」功徳を持ち、仏教に包括された後も「烈火で不浄を清浄と化す」神力を持つ明王ということから、心の浄化はもとより、日々の生活のあらゆる現実的な不浄を清める功徳があるとして信仰されてきたようだ(Wikipedia)。
以下参考の※4:「東福寺ブログ-烏蒭沙摩明王札」にも書かれているように、烏蒭沙摩明王の功徳には特に「東司(とうす)」の清めがあると言われているようだが、東司とは、仏教寺院における便所のことを言い、便所は「御不浄」などと言われ、古くから「怨霊や悪魔の出入口」と考える思想があった。そのような不浄な便所を、明王の炎の功徳によって清浄な場所に変えるという信仰に結びついたようだ。
不浄とされている便所を綺麗に掃除すればその大きな功徳(普遍的に意味のある善行為)として、心の浄化と共に、不浄なものをすべて取り去り、清浄な心と、体を得る事が出きるのだという仏教の教えは、十分に納得の出来る教えであり、昔から、お寺などでは、トイレ掃除はとても大切な仕事として修業僧のトップが率先してやってきたことだと聞いている。
「トイレの歌」の中で主人公は、おばあちゃんにトイレを綺麗にすると美人にしてくれるという女神様がいると教えられ育つが、それを実行して、実際に、トイレの神様がいるのを知ったのである。
そういえば、故渥美清主演の映画「男はつらいよ」のシーンを思い出した。
調べてみると、その映画は、1980(昭和55)年公開の シリーズ第26作「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」 であった。
死んだテキ屋仲間の娘すみれを柴又に連れてきてすみれの望み通り定時制の夜間高校へ通わす渥美演じる寅さんと“とらや”の人々の暖かい人情物語だった。寅さんも心を惹かれるすみれと一緒に受験のときから学校へ通うようになるが、松村達雄演じる夜間学校の先生が国語の授業で詩を朗読する場面があった。
それが、福井県生まれの詩人・濱口國雄(以下参考の※5参照)の「便所掃除」という詩であり、うろ覚えなのでネットで詩を調べた結果を書くと、詩の最後は、「便所を美しくする娘は 美しい子供をうむ といった母を思い出します 。僕は男です 。美しい妻に会えるかもしれません 。」・・・であったか・・・。この詩の全文は以下で見てください。
濱口國雄作詞「便所掃除」 ⇒ http://naha.cool.ne.jp/stssm/benzyosouzi.html
濱口國雄は、第二次世界大戦後、復員すると、1947 (昭和22) 年に、国鉄(現JR)に就職(関西線王寺駅勤務だったらしい)。国鉄詩人連盟(以下参考の※6参照)に参加。この『便所掃除』の詩は、当時の国鉄の便所掃除をしていた労働者の詩であり、1956(昭和31)年に国鉄詩人賞を受賞したものだそうだ。
日本人は昔からどうも公共の施設などはあまり大切にしない嫌いがあった。そのため、多くの人が使用する国鉄時代の駅のトイレは、非常に汚かった。仕事とはいえそんな便所を掃除するのは辛かっただろうと思うが、この詩を読んでいると、そんな汚い便所を一生懸命掃除していくうちにピカピカになって心も磨かれていく思いがする。
こんな国鉄駅構内の便所だけでなく、デパートや飲食店などの便所があるときから本当にきれいになったが、その先鞭をつけたのが、旧JRである国鉄であった。
1987(昭和62)年4月、国営の国鉄が法律によってJR7社に分割・民営化された。
そんなJR各社がまず取り組んだのが、利用客に対する挨拶とトイレの清掃であった。民営でなかった国鉄時代は、余り、利用客へのサービス精神もなかったが、そんな国鉄マンの意識改革としてはじめられたものであった。これが、民営化したJRの経営にも良い結果として繋がった。このことが広く世間に知られる様なると、私が現役時代勤めていた会社でもJRを見習えと会社のトイレ掃除を徹底するようになった。最初は嫌がっていた従業員も、慣れてくると、トイレが綺麗であることに誇りを持つようにさえなった。
しかし、昔から、良く出来た人などは、人が手を抜きそうなところを良く見ているもので、私が子供の頃、母の友人で家に来ると必ず最初に、「はばかり(憚り)を・・・」といって便所へ行く人がいた。どこへ行っても同様のことをしているらしく、厭な人だな~と思っていたが、その人にしてみれば、その家の便所をみて、その家の人物を評価していたようである。
私が、成人し、大阪の商社へ入社したとき、配属先の部長から、先ず最初に言われたことは、心構えとして「洋服は古くても良いが、靴だけはいつも手入れしてピカピカに磨いておくように・・・」だった。それも人を見る目のある大阪商人は、人が手を抜きそうなところをしていないとちゃんと見抜くので、表面的なところばかりでなく、細かいところに心を配れということで、トイレの清掃を手抜きしないのと同じ理由だ。
「トイレの神様」の歌は、人のなすべきことを教えている良い歌だ。以下で、聞けるので改めて聞いてみようかな・・・。
YouTube-トイレの神様 ・ 植村花菜
http://www.youtube.com/watch?v=yauc7_hbgEk
(画像は宝山寺の烏枢沙摩明王。Wikipediaより。)
※1:トイレの神様 植村花菜 歌詞情報 - goo 音楽
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND88524/index.html
※2:【わたしのかけらたち 】植村花菜 : 試聴とダウンロード - listen.jp
http://listen.jp/store/album_kizc59.htm
※3:用語集
http://www6.plala.or.jp/housyou/0-yougo1.htm
※ 4 :東福寺ブログ-烏蒭沙摩明王札
http://blog.zaq.ne.jp/riyos/article/284/
※5:金沢の作家-石川県ゆかりの文学者 施設案内(石川近代文学館)
http://www.pref.ishikawa.jp/shiko-kinbun/info/novelist-02_03.html
※6:国鉄詩人連盟について
http://www.asahi-net.or.jp/~bh7y-isd/nrup/nrupdoc.htm
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4610/index.html
烏枢沙摩明王 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%83%8F%E6%9E%A2%E6%B2%99%E6%91%A9%E6%98%8E%E7%8E%8B
トイレの神様 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%81%AE%E7%A5%9E%E6%A7%98