ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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久々の「体・健康」カテゴリーです。本来はこれがメインのはずでしたが、いつの間にかというかほとんど最初からメインカテゴリーからは外れています。

「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」は昔からある病名ですし、患っている人も多いのですか、どういうわけか病院で診断される事がすくないので、なじみの薄い病気です。

それが先日、NHKの「ためしてガッテン」で取り上げられたものだから、知る人も増えたようです。僕自身、NHKでやった内容が全て正しいとは思えないのですか、天下のNHKに逆らっても仕方ないので、概略を知りたい方はこちらのNHKのホームページを見てください。

2005年に「マウス肩」というタイトルで記事にした事があるのですが、それも胸郭出口症候群の一形態だと思います。

それで先日、何度かおみえになっているなじみの患者さんが久々に右肩から右腕にかけて痛いと訴えて来られました。かなり体格の良い男性で、視診だけでもかなり痛そうでした。

「先生、すごく痛いんだけど、普通の肩凝りとも違うようだし、寝違いでもないようなんだよね。これって一体何?」

と、顔をしかめてたずねるので、

「そうだね、病名を付けるとすれば、胸郭出口症候群かな」

と答えました。するとその患者さんは僕の顔を見て、

「え~っ、巨漢デブ症候群?」

と叫びました。

誰がそんなこと言ったよ。

「違うよ、キョーカクデグチショーコーグンだって」

「あ~っ、あまりにもピッタリな病名なんでビックリしたよ。先生、滑舌悪いんじゃないの?」

オメ~の耳が悪いんだって。

胸郭出口症候群は片側の肩から上肢にかけて強い痛みを伴います。原因は長時間の同じ姿勢にある事が多いのですが、急性のものの中には、引っ越しなどで急激に沢山の段ボールなどを抱えた事が原因のものもあります。最近は仕事でパソコンを長時間使う人が多いので、それが原因になっている事が多いです。

痛みの強い疾患ですが、これは治ります。少し時間はかかりますが、ほとんどの場合治ります。ただ、治っても姿勢というものを意識して仕事や生活をする必要があると思います。



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