ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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「えっ、また?」と思われた方、よく見てください。今日の花はヒナヒゴタイです。先日記事にした花はヒメヒゴタイです。非常に紛らわしいですが、違う花です。
数年前にこの花の存在を知って以来、是非見てみたいと思っていました。図鑑で見る限りヒナヒゴタイの花とヒメヒゴタイの花はよく似ています。大きな違いはつぼみの時だそうで、実物を見れば両者の違いは一目瞭然とのことでしたので、「百聞は一見にしかず」、見てきました。
ヒナヒゴタイとヒメヒゴタイは両者ともキク科トウヒレン属の花です。花はアザミのようですが、アザミの仲間とは違う種類です。そして両者とも咲く環境がよく似ていて、日当りの良い草原のような場所に咲きます。ただヒメヒゴタイの分布域が日本全体なのに対して、ヒナヒゴタイは九州の北部となっています。
ただ植物に詳しい人によると、九州の北部といっても、咲いているのは長崎県の北部のごく限られた場所だけに咲き、阿蘇や福岡県に咲いていたという記述がネット上にも見受けられるが、それはヒメヒゴタイと間違っているとのことでした。

★ヒナヒゴタイ


遠目に見た姿はヒメヒゴタイによく似ています。葉っぱの写真を撮り忘れたのですが、葉っぱもヒメヒゴタイにそっくりな形をしています。



ただ近寄ってみると明らかに違っていました。やはりつぼみの形が違います。それと全体的な雰囲気がヒナヒゴタイの方が華奢です。
ヒメヒゴタイは大きなものだと大人の背丈くらいになりますが、ヒナヒゴタイは大きなものでも僕の腰よりも低いくらいでした。花の大きさもヒナヒゴタイの方が小さくて繊細な感じでした。

★(参考)ヒメヒゴタイ


花は同じような感じですが、つぼみの様子がずいぶん違います。ただ葉っぱは両者ともよく似ているのです。

★(参考)ホクチアザミ


こちらも同じトウヒレン属のホクチアザミです。咲く環境や雰囲気は両者とは全然違います。ただヒナヒゴタイのつぼみの形はヒメヒゴタイよりもホクチアザミの方に似ています。形は似ているのですが、ホクチアザミには付属体と呼ばれるピンク色のものがありません。

★花をアップで比べてみました


開花した花だけをアップにして総苞の部分を見なければ、両者はよく似ています。上のホクチアザミとは明らかに違います。ホクチアザミは他のトウヒレン属の花のように花がまばらな感じがします。

★つぼみをアップで比べてみました




つぼみをアップにすると両者の違いは際立ちますね。ヒナヒゴタイのつぼみがピストルの弾のように細いのに対して、ヒメヒゴタイのつぼみは丸っこい形をしています。
そして最大の違いは総苞片の付属体の形状です。どちらもピンク色でキレイですが、ヒナヒゴタイのそれは総苞にくっつくような形になっています。それに対してヒメヒゴタイのものは総苞から離れてヒラヒラしています。このヒラヒラがヒメヒゴタイのつぼみを美しく華やかなものにしていると思います。

ようやく念願かなってヒナヒゴタイに会えました。花期という点で言うとヒナヒゴタイの方がヒメヒゴタイよりも遅いようです。

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