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五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

「米露開戦」トム・クランシー

2015年07月01日 | 日々のつれづれに
少し前に買って積んでおいたトム・クランシーの遺作「米露開戦」(原題:COMMAND AUTHORITY、新潮文庫)全四巻を読了しました。

中古本を安く売る店がある昨今ですが、新作が出ると購入するのは今やクランシー作品だけ。
それにしても300ページ程度の文庫本が一冊630円(税別)。
四冊ではナント2千7百円を超えます。

いつの間に高くなったんだろう?
ブックオフが繁盛するはずです。

とはいえ、では面白くなかったかといえば流石に遺作だけあって(?)とても面白かったです。
ネタバレ防止の理由もあって、いつものように内容には触れませんが、ロシアのウクライナ侵攻を予言したとも言われている本作品なので(ネタバレじゃないか?いやいや帯に書かれているのでそうではないのでは?)。
最初の二巻がけっこう手強くて、次第に読むスピードが速くなり、最後は一気に読めてしまいます(少なくても私は)。

ただ、長いことクランシーの作品、それもジャックライアンものを読んできた読者でないと理解するのに難しい場面がたくさん出てきます。
ですから、事前に「クレムリンの枢機卿」「今そこにある危機」「レインボー・シックス」「デッド・オア・アライブ」などを先に読んでおく方がいいかもしれません。
その意味で敷居の高い本かもしれませんね(ジャックライアンものはそれが顕著かな?)

ちょっと気に入らないのがこのタイトル。
これまでも「日米開戦」や「米中開戦」等のタイトルが上梓されているので、その三番煎じを狙ったのでしょうがねぇ。
本書の原題の直訳は「指揮権」。
うーん、これもなあ...。

最後に朗報

クランシーの作品は今回の共同執筆者であるマーク・グリーニー(本には「with Mark Greaney」とあります)がこの後もジャックライアンものを書き続けていくようなので、楽しみは続きます。
コメント
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