脚本家であり作家でもある池宮彰一郎氏が6日亡くなりました。83歳。
このニュースは月曜日にウェブを見ていて知りました。実はこのとき私のバッグの中には、氏の小説家としてのデビュー作となった「四十七人の刺客」が入っていたのです。私が読む氏の作品としては「四十七人目の浪士」「義、我を美しく」につぐ3冊目のものでした。
氏が脚本家として自立したのは1952年ですから私が生まれるよりも早く、一方小説家としてのデビューは1992年、氏が69歳の時というのですから驚きです。
前出の2冊の作品を読んでも、言葉の端々まで作者の神経が行き届いていて、まさに「一言隻句をおろそかにしない」という言葉がぴったりの作品でした。それだけに今の「四十七人の刺客」にしても車内で軽く読み流すということができず、他の作品と比べ読む速度が極端に遅くなってしまうのは困り者です。読み終えた達成感・充実感を読者に強く感じさせる作風とでもいうのでしょうか。
このニュースは月曜日にウェブを見ていて知りました。実はこのとき私のバッグの中には、氏の小説家としてのデビュー作となった「四十七人の刺客」が入っていたのです。私が読む氏の作品としては「四十七人目の浪士」「義、我を美しく」につぐ3冊目のものでした。
氏が脚本家として自立したのは1952年ですから私が生まれるよりも早く、一方小説家としてのデビューは1992年、氏が69歳の時というのですから驚きです。
前出の2冊の作品を読んでも、言葉の端々まで作者の神経が行き届いていて、まさに「一言隻句をおろそかにしない」という言葉がぴったりの作品でした。それだけに今の「四十七人の刺客」にしても車内で軽く読み流すということができず、他の作品と比べ読む速度が極端に遅くなってしまうのは困り者です。読み終えた達成感・充実感を読者に強く感じさせる作風とでもいうのでしょうか。