私が検査入院している部屋はよくある四人部屋です。シーツ交換のとき開く以外は閉ざされたままの薄いカーテンで仕切られています。
看護士の呼ぶ声で名前は知ることができるものの、入院患者同士の会話はまったくといっていいほどなく、顔すら満足に合わせることもありません。
似たような病気で入院している患者どうし、会話の内容はどうしても病気のことになりがちですから話したくはないのでしょう。
それでも、医者との会話、看護士との会話、家族との会話を聞いていると、だいたいの状況はわかります。狭い病室の中ですから、会話は筒抜けです。
向かいのKさんは何度も手術・入院を繰り返している方で、今回の手術の経過が良かったと見えて、昨日退院しました。
変わりに別の部屋から移ってきたTさんは、声から察するに私より若い方のようで、これから手術になるらしく、退院までには1ヶ月ほどかかるとか。
となりの重役タイプのNさんは手術したばかりで点滴中、「退院したら寿司を食いたい」と奥さんに言っています。お孫さんが高校受験で、奥さんと娘さん(お嬢さんのお母さんかな?)と三人で色々な高校の品定めをしています。
斜め向かいのおじいさんはベッドに寝たきりで、オムツの交換に来る看護士さんとは仲が良いものの、「早く帰りたい」と主治医にはあれこれわがままを言い続けています。
看護士の呼ぶ声で名前は知ることができるものの、入院患者同士の会話はまったくといっていいほどなく、顔すら満足に合わせることもありません。
似たような病気で入院している患者どうし、会話の内容はどうしても病気のことになりがちですから話したくはないのでしょう。
それでも、医者との会話、看護士との会話、家族との会話を聞いていると、だいたいの状況はわかります。狭い病室の中ですから、会話は筒抜けです。
向かいのKさんは何度も手術・入院を繰り返している方で、今回の手術の経過が良かったと見えて、昨日退院しました。
変わりに別の部屋から移ってきたTさんは、声から察するに私より若い方のようで、これから手術になるらしく、退院までには1ヶ月ほどかかるとか。
となりの重役タイプのNさんは手術したばかりで点滴中、「退院したら寿司を食いたい」と奥さんに言っています。お孫さんが高校受験で、奥さんと娘さん(お嬢さんのお母さんかな?)と三人で色々な高校の品定めをしています。
斜め向かいのおじいさんはベッドに寝たきりで、オムツの交換に来る看護士さんとは仲が良いものの、「早く帰りたい」と主治医にはあれこれわがままを言い続けています。