今回はフォードGT40やポルシェ917でル・マンを制したジャン・ワイヤーが作ったミラージュというレースカーを紹介します。
初代はフォードGT40の改造車(1967年)でしたが、ポルシェとの契約が切れた1972年に作ったものはグループ6というカテゴリーのプロトタイプ・カー(レース専用車)でした。
ミラージュのエンジンはフォード・コスワースDFV(3リッターV8)という当時のF1に使用されていたものでした。
ル・マン初挑戦は1973年、おなじみのガルフ・カラーに塗られた2台のミラージュM6は予選8位と9位の成績でしたが、決勝レースではともにリタイヤしてしまいました。
残念ながらミニカーは持っていません。
翌1974年、新しいミラージュGR7で挑戦し、予選3位と4位を獲得、うち1台が4位入賞を果たします。
このミニカーも探しているのですが見当たりません。
1972年から1974年までの3年間はフランスのマトラが三連覇を果たしたときで、ポルシェ、フェラーリといった大物が姿を消していることもあって、ミニカー自体もあまり種類が無く寂しい状況のようです。
1975年、ミラージュはさらに熟成させたGR8で三たびル・マンに挑戦し、見事に総合優勝を勝ち取ります。
それが冒頭の写真のクルマ、#11が優勝したジャッキー・イクスとデレク・ベルの運転によるもの、もう1台の#10はヴァン・シュパンとジャン=ピエール・ヤッソーのコンビで総合3位に入りました。
ガルフカラーが美しい2台は、陳列棚の中でも輝いています。
モデルはイクソ製、1/43スケール。
ただし、このときにジョン・ワイヤーがチームを率いていたのかは定かではありません。
スポンサーのガルフ・オイルではこの優勝を記念して(だと思いますが)同社の最高級エンジン・オイルに「MIRAGE」の名前をかぶせています。
1976年、ディフェンディング・チャンピオンとなったミラージュを待ち受けていたものはポルシェやルノーなどのターボ・エンジンのクルマでした。
前年に引き続いて3リッターV8エンジンでの参戦となったミラージュGR8は#10が総合2位、#11が5位に終わりました。
ちなみにこの年優勝したのはポルシェ936です。
この年のクルマはスポンサーが変わったのでガルフカラーではなくなりました。少し残念。
モデルはスパーク製、1/43スケール。
1977年、ル・マンはルノー対ポルシェのターボ対決となります。
ミラージュもルノーからエンジンの供給を受けて参加しますが、2台のうち1台(#10)が総合2位に入りました。
GR8のボディはスポンサーは変わらないものの、ルノーの影響を受けたカラーリングになっているのが興味深いです。
一応アメリカのチームということになっていますが、ほとんどフランスのレースカーの雰囲気ですよね。
4台出場したルノーのファクトリー・チームのバックアップの位置づけだったのでしょうか。
モデルはスパーク製、1/43スケール。
ミラージュはこの後、1978年と1979年にもル・マンに挑戦しますが、1978年の10位以外はすべてリタイヤという結果に終わりました。成績がぱっとしないからなのか、両年のモデルとも目にしていません。
次回はルノーを取り上げてみたいと思います。
初代はフォードGT40の改造車(1967年)でしたが、ポルシェとの契約が切れた1972年に作ったものはグループ6というカテゴリーのプロトタイプ・カー(レース専用車)でした。
ミラージュのエンジンはフォード・コスワースDFV(3リッターV8)という当時のF1に使用されていたものでした。
ル・マン初挑戦は1973年、おなじみのガルフ・カラーに塗られた2台のミラージュM6は予選8位と9位の成績でしたが、決勝レースではともにリタイヤしてしまいました。
残念ながらミニカーは持っていません。
翌1974年、新しいミラージュGR7で挑戦し、予選3位と4位を獲得、うち1台が4位入賞を果たします。
このミニカーも探しているのですが見当たりません。
1972年から1974年までの3年間はフランスのマトラが三連覇を果たしたときで、ポルシェ、フェラーリといった大物が姿を消していることもあって、ミニカー自体もあまり種類が無く寂しい状況のようです。
1975年、ミラージュはさらに熟成させたGR8で三たびル・マンに挑戦し、見事に総合優勝を勝ち取ります。
それが冒頭の写真のクルマ、#11が優勝したジャッキー・イクスとデレク・ベルの運転によるもの、もう1台の#10はヴァン・シュパンとジャン=ピエール・ヤッソーのコンビで総合3位に入りました。
ガルフカラーが美しい2台は、陳列棚の中でも輝いています。
モデルはイクソ製、1/43スケール。
ただし、このときにジョン・ワイヤーがチームを率いていたのかは定かではありません。
スポンサーのガルフ・オイルではこの優勝を記念して(だと思いますが)同社の最高級エンジン・オイルに「MIRAGE」の名前をかぶせています。
1976年、ディフェンディング・チャンピオンとなったミラージュを待ち受けていたものはポルシェやルノーなどのターボ・エンジンのクルマでした。
前年に引き続いて3リッターV8エンジンでの参戦となったミラージュGR8は#10が総合2位、#11が5位に終わりました。
ちなみにこの年優勝したのはポルシェ936です。
この年のクルマはスポンサーが変わったのでガルフカラーではなくなりました。少し残念。
モデルはスパーク製、1/43スケール。
1977年、ル・マンはルノー対ポルシェのターボ対決となります。
ミラージュもルノーからエンジンの供給を受けて参加しますが、2台のうち1台(#10)が総合2位に入りました。
GR8のボディはスポンサーは変わらないものの、ルノーの影響を受けたカラーリングになっているのが興味深いです。
一応アメリカのチームということになっていますが、ほとんどフランスのレースカーの雰囲気ですよね。
4台出場したルノーのファクトリー・チームのバックアップの位置づけだったのでしょうか。
モデルはスパーク製、1/43スケール。
ミラージュはこの後、1978年と1979年にもル・マンに挑戦しますが、1978年の10位以外はすべてリタイヤという結果に終わりました。成績がぱっとしないからなのか、両年のモデルとも目にしていません。
次回はルノーを取り上げてみたいと思います。