ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

年を取ると筋力痛が起こらない

2020年06月03日 | 日記

 葵

 外出自粛の折、室内トレーニングを推奨する番組があるが、年をとってからの運動、筋力アップということについて、自分の体験と結び付けてみたい。
 私は高校生の時、体育会系の部活に所属していた。かなりきつい部活で、授業は欠席しても部活だけは参加するという、相当にいびつな高校生活だった。つらい思い出はたくさんあるが、その一つに筋肉痛がある。きつい練習をすると翌日の脚の痛みは大変で、膝を曲げずに突っ張って歩くよりほかにないくらいに惨めである。駅の階段などは上り下りができず、バーなどに捕まって横向きで、やっとこさ。トイレもままならないほどだった。
 成人を過ぎ、30も半ばあたりで、例えばを草野球とか強めの肉体を使う活動などをすると、翌日は頭はモウッとはしているが、筋肉痛は起きない。ところがその翌日、つまり翌々日になると筋肉痛が出てくる。高校時代ほどではないが、脚筋肉は突っ張り、階段の上り下りが厄介。背中が痒い時など手が後ろにまわらない。
 ところが60才を過ぎると、かなりきつい運動をしても翌日、翌々日にそうした筋肉痛は起きず、当日に膝とか肘・肩に痛みがやってくる。
 これは一体どういうことなのだろうか。痛みというのは、筋肉細胞の多くが死んで、新しい細胞と入れ替わる時に生じる炎症だと思うから、若い時のほうが代謝が早く、翌日に即座に反応がでるのだろう。中年になると再生するのが遅くなり、翌日は生き残った細胞だけでなんとか凌ぐことができるので、痛みが後からやってくると考えられる。
 問題は老人である。老人には筋肉痛はやってこない。これは細胞を破壊するほどの筋肉運動をしていない、あるいは出来なくなっているからなのではないか。限界がきたらそこで脳内から筋肉のストップ指令がでるためとおもわれる。限界点に来ると筋肉より膝や腰、肩などの関節部に負担がかかるのだ。
 などと考えると、老人に室内の筋トレを勧めるのは愚だとおもえてくる。もちろんじっとしているのがいいというのではない。何か別な活動を薦めるべきなのではないか、と思うのである。
 そして、思いつくままだが、筋力アップではなくバランス感覚を重点とした活動はどうなのか。例えば男性だとケン玉、女性だとお手玉など。子供の頃を思い出して取り組んでみる。なかなか面白い提案だと思うのだが、、、、。身近な人に股関節の手術をする人がいる。リハビリにお手玉を勧めようと思っているところである。【彬】

 

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