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ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

体格の差が無くなった

2025年03月21日 | 日記

     オオキバナカタバミ
 私たち日本人は小柄だった。だから競技スポーツでは、どんな種目でも欧米人には体力的に勝ち目がなかった。ただ例外があって水泳と体操は遜色なかった。体操は小柄な方が有利だったし、水泳は水に親しむ環境があったからだとされていた。
 ところが今、日本人はどうだろうか。
 大リーグのドジャースとカブスが東京ドームで試合した。両チームには日本人プレヤーが5人いた。ところがいずれも小柄ではなかった。注目の大谷選手は、外国人プレイヤーより頭一つ抜る出る長身で、しかも筋骨隆々である。打球の速さ、飛距離は圧倒的である。
 そこで思うことがある。大相撲である。周知のように大関、横綱など番付があって強さの格付けがされている。ところが近年、大関、横綱がよく負ける。大関は負け越すこともあって、降格した力士もいるくらいだ。なぜなのか。単に体調の問題ではないような気がする。
 テレビを見ているとわかるのだが、平幕の力士たちが皆、大きくなっている。ぶつかっても力負けしない。昔は平幕が横綱や大関にぶつかっても、びくともしなかった。ところが今や平幕と役力士が同等に力相撲をしている。力士全体の体格がよくなったのである。
 もちろん小柄の力士もいる。でも、昔の小兵とは明らかに違う。
 今、インバウンドの時代。私たちの周りに外国人がいっぱいいるが、その外国人が体が大きくて圧迫感があると思うことは無くなった。体格の違いは思った以上に感性に響くものである。漱石や光太郎などについて、研究者たちが体格を云々したものを見たことがない。漱石が心的な病気になったのは体格へのコンプレックスからではなかったかなあ、、、、などと思うものである。【彬】

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診療老人科は不可能か

2025年03月16日 | 日記

        ハコベラ
 年をとってくると身体のいたるところに支障がでてくる。癌など大病になることもあるが、些細なことでも、至る所に難が出てくる。微熱が消えない。肌に痒みがでる。耳が遠くなる。白内障だ、緑内障だ。心臓の動悸がとまらない。歯が痛い。腰が痛い。指が曲がった。食欲がない、などなど。止めどない。
 都会で暮らしていると、病院があちこちにあるから、いつでも病院を訪れることができる。しかも、内科から外科、皮膚、歯、喉、鼻、細部に渡って診察してもらうことができる。
 そこで問題が発生する。腰が痛いのは歯が痛んでいたからだったとか。皮膚に疥癬ができるのは、胃腸の調子が悪かったからとか。年をとってくると、部分の支障が、別の部位からの影響だったということがよく起きる。若いうちは部分の支障は部分に原因を求めることが普通だろうが、年をとってくるとそうはいかない。
 咽喉科のお医者さんに腰の痛みを相談しても叱られようが、しかし老人の場合は原因が判然としないから、原因は喉の変調だったかもしれない。
 そこでだが、老人医療には、ベテランのお医者さんに老人科を設けてもらいたい。たとえば皮膚科と内科の先生が二人一組になってお互い相談しながら治療を進めていく。そのことによってより効率的で的確な治療ができるのではないかと思う。小児科があるように、部位にこだわった治療ではなく年齢や成長段階に応じた医療である。
 こんな空想談、自分の病状から思いついたのだ。
 老人医療の高額化が保険制度を圧迫していることが問題となっている折、治療面からの見直しもあって良いのではないか、と思う次第。【彬】
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金井公園の梅の花

2025年03月10日 | 日記


 3月9日(日)小金井公園に梅の花見にいった。
 素晴らしい晴天、春の風もここちよい。ほぼ満開。日曜日とあって多くの人出。マスクを通しても梅のよい香りがする。

 以前、茨城県常陸大宮市に仕事の関係で長いこと住んでいた。花見をしていると当時のことが思い浮かぶ。

 民家の脇にさりげなく立つ梅の木の風景。その民家が茅葺であればなお趣がある。

 水戸の偕楽園の梅園には何度も行ったことがある。東京からの出張者があるときは時、花の季節に合わせ案内したこともある。

 東日本大震災は常陸大宮市で被災した。つらい気持ちを、梅の花が癒してくれた。
 ・・・・・・・
 そんなことを思いながら、このところ大変忙しいが、何とか今年も梅の花見ができたとほっとする。

    2025年3月9日   岩下賢治
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トランプさんの正気

2025年03月09日 | 日記

          カンツバキ
 世界中がトランプ大統領の施策に揺れている。関税などに代表されるアメリカ・ファーストということに怯えている。自国の発展を行政の中心に据えるというのは、トランプさんに限らず、どこの国の政治指導者も実施していることであり、とりたて問題にならるわけではない。ところがトランプさんがいうと大騒ぎになる。なぜなのか。
 トランプさんのアメリカ第一主義は、広大なアメリカ全体を見据えたものではなく、特定の地域や産業に偏っているからだろう。移民問題、ラストベルトの産業、石油ガスの問題など、いずれもアメリカあるいは現代社会が抱えている本質的な問題であり、何か施策を施せば解決するといった問題ではない。
 問題の根本は米ソ冷戦後の、安定したかに見えた世界情勢が、イスラム主義の台頭、中国の想像以上の発展で大きく揺さぶられていることにある。強力な武器弾薬が安易に手に入るようになって政治が不安定化したことも一因だ。そして世界資本が縦横に駆け回り、産業の基地が至るところで発達し、資本が利鞘を求めて世界を跋扈している。
 こうして、かつての安定したアメリカの社会・文化が、根本的に揺さぶられているのである。世界の警察官だったアメリカが機能しなくなっているのだ。
 トランプさんは、こうしたかつてのアメリカを取り戻そうとしている。しかし、それはアナクロニズムそのものだ。私たちはトランプさんの施策を云々することよりも、アメリカが抱えている問題、たとえばラストベルトの産業の現状、移民や黒人の生活実態にもっと詳しくなりたいものだ。
 宗教研究家でアメリカ史に詳しい小川寛大さんがトランプ大統領就任式に合わせて渡米し、問題となる北アメリカ=ラストベルト地帯を取材している。
「先だってかなり“わざわざ”ヴァンスの故郷ミドルタウンまで行ったんだけど、聞きしに勝るさびれ方をしてるわけです。そこに限らずアメリカの田舎のさびれ方というのは「過疎、衰退」とかのレベルじゃないんですよ。「廃墟、荒野」みたいな感じなの。そこに薬物や銃もあって、そういう場所で彼は育った。」
 と言っています。リストラと工場の海外移転で切り抜けた日本の家電メーカーなどとはまるで違うようなのである。政治上のことではなく、アメリカ社会のことをもっと知りたい。私の若い頃は、アメリカの探偵小説やテレビドラマ、映画でアメリカの様相を知ったものだが。【彬】
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ウ・米会談の決裂に思う

2025年03月05日 | 日記


           ホトケノザ
 ウ・米会談が決裂した。その決裂の様子を巡って世界中がゆれている。
 トランプ大統領とバンス副大統領を前にして、ゼレンスキー大統領が反旗を翻したのである。記者団や報道カメラを目の前にした、アメリカの大統領府での公式会談上でのこと。普通なら事前に調整がしてあって、異論はあっても目立たないものである。ところがトランプやバンスの強引な話法に、ゼレンスキーは「このビッチが」とつぶやいている。
 いろいろ取り沙汰されているが、私はゼレンスキーの勇気に拍手をおくりたい。強大国アメリカから巨額の援助を受けながらも、米大統領に表面から立ち向かったこと、強圧にも関わらず反論をくりかえしたこと、そして、その根拠を戦っているのは自分たちだという自負心を強く押し出したのである。並の政治家にはとてもできない芸当である。
 それはそれとして、ゼレンスキーに対し記者団から衣装について質問があった。「あなたはスーツを着ないのか」と。ゼレンスキーは答えて「今は戦っている。終わったらスーツをきますよ。貴方のものより上等のやつをね」と。
 政治家の衣装は、スーツときまっている、ようだ。ときどきインドの首相が民族衣装を着ているのを見るが、スーツというのは世界中の公式衣装ではない。単にイギリスのビジネス街で流行った衣装にすぎない。それなのに政治家は皆スーツをきている。日本では国会議員はスーツが当たり前で、議場に入る時はスーツ以外は不敬のようになっている。そして白いワイシャツに赤とか青とか原色のネクタイを好んで付けている。
 もっとなんとかならないものか。街中では、いまやスーツを着たビジネスマンなんてみかけない。政治家の衣装をだれかデザインしてあげてはどうか。すくなくともネクタイはやめてほしい。スーツから解放されれば政治家はもっと、素直に、日常語で政治を語れるようになるに違いない。【彬】
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