はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

静岡おでん

2020年10月26日 | 食べ物

2020/10/26

 

スーパーで紀文の「静岡風おでん」を見つけて、懐かしくなり買ってみました。

こういうパックのおでんは初めて買いました。

紀文のおでんの中身 味はまあまあといったところ。温めるだけなので手軽ですね。

静岡おでんの特徴は、黒はんぺん、黒っぽい煮汁、ダシ粉(カツオと青のり)かしらね。

居酒屋だけでなく、駄菓子屋のような店でも、大鍋でおでんを売っていましたよ。自分で好きなものを取って、ダシ粉をかけて食べるのです。

黒はんぺんは安いのでよく食べました。静岡ではどこでも売っていたのに、こちらで売っていないのが不思議なくらいです。フライにしてもおいしいのです。売っていたら買うのになあ。

 

 

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レンジフードに引っ掛けるフック

2020年10月25日 | 我が家

2020/10/25

 

今日は朝から雲一つない青空がきれいでしたね。

吸盤付き布巾かけを台所のタイルにくっつけて使っていましたが、落ちてしまうようになりました。もう10年以上使っていたので、きっと寿命ですね。

新しい布巾かけを買いに行って、目当ての布巾かけは買ったのですが、そのときにレンジフードに引っ掛けて使うフックを見つけて、一緒に買ってきました。

レンジフードには、オイルパックという小さな溝があるのですが、そこに引っ掛けて吊り下げるのです。

レンジフードはキッチンコンロの上にありますから、今までモノを吊るすと熱くなりそうで、吊るそうと思ったことがありませんでした。

でも、ガス台からけっこう離れているし、燃えにくいものならいいかなと思って買ったのですよ。

うちのレンジフードの溝にもぴったりはまって、ひと安心。キッチンバサミやフライ返しなどを下げてみました。

なかなかいい感じ。

今まで、台所にモノを出しておくのはあまり好きではなかったけれど(ごちゃごちゃして見える)、こうして下げておくと、引き出しから出すひと手間がいらなくて、あんがい便利だと思いました。

ニトリの「レンジフード用キッチンツールフック FLAT」(税込1051円)というものです。

 

 

 

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東京バレエ団 三島由紀夫没後50周年記念公演 「M」

2020年10月24日 | バレエ

2020/10/24

 

東京文化会館で行われた東京バレエ団の「M」を見てきました。

 

「M」とは三島由紀夫のMです。

モールス・ベジャールが東京バレエ団のために1993年に振付けた三島をモチーフとした作品で、今年が三島没後50年にあたり上演されるというので、これはぜひとも見に行かなくてはと思っていました。

バレエ化するにあたって三島夫人・瑤子さんに許可を求めたところ、バレエはよいが三島の名前は出さないようにとのことで、イニシャルにしたそうです。

音楽を担当した黛敏郎、モーリス・ベジャールの頭文字も「M」なので、3つの「M」には彼らの意味も込められているそうです。

ベジャール振付の「ザ・カブキ」も2018年に見て、素晴らしいと思ったのですが、「M」の世界観、ダンサーたちのレベル、舞台装置、音楽もすべて素晴らしかったです。

私もだいぶ三島を読みましたが、違和感なく三島らしさを感じました。三島について書かれたものを読んできて、変な言い方に思われるかもしれませんが、最近になって「三島の美学」などというものはないと感じ出していたのです。

でも、やはり三島の美の世界はあったと思えた公演でした。

それは、三島の愛した男性美の世界でした。

三島の子ども時代から始まり、簡潔で、どこか緊張感のある美しい場面が多かったのですが、楯の会らしき制服集団が出てくると一転して、きな臭い悲劇を帯びた雰囲気に変わります。あの軍服というのは非常事態を感じさせますね。いいものではありません。

切腹の場面では思わず涙が出ました。それまで泣くなんて少しも思っていなかったのに、突然、泣けました。残酷な切腹ではなく、美しく、上から花や花びらが降ってきて、まるで祝福されているようでした。

ああ、彼にとって死は祝福だったのだなと・・・。深く納得しました。

 

日本のバレエダンサーの質は世界トップレベルじゃないでしょうか。

世界の有名バレエ団にはほぼ日本人がいますし、ローザンヌにも毎年のように上位入賞しています。体の線の美しさも引けをとらない。三島の祖母&シ(死)を演じた池本祥真さんの跳躍、回転が素晴らしかった。

長いカーテンコールがあって、観客の満足は高かったと思います。

 

この作品を見て、私の三島観も少し変わったのですよ。

私は三島は好きかと問われれば、大好きですが、嫌いでもあるのです。それよりも興味が尽きない存在と言ったほうがいいのです。

三島は複雑な人であり、三島を知る人、本を読む人すべてが違った感想を持つのだと思います。三島について書かれた評論は1000冊以上あると言われています。各人がそれぞれの三島観を持ち、それを語りたくなる人だったろうと思うのです。

 

調べると1993年初演時の動画がありました。

NHKテレビの「芸術劇場」で放送されたようです。

画質はあまりよくありませんが、衣装、振付、舞台装置などほぼ今回と同じで、記憶を思い起こせます。バレエはなかなか放送されませんから記録としても貴重です。劇場で見るものは一期一会のことが多いのです。

稽古風景、ベジャールのインタビュー、黛敏郎のインタビューの後、18分58秒頃から公演が始まります。1時間以上と長いですが、興味のある方はどうぞ。

世界初演 モーリス・ベジャールの「M」 PartⅠ

 

冒頭の能や歌舞伎を思い起こさせる日本的な音楽が、将来の悲劇を予感させるようです。女性たちは波、潮騒です。

実際の舞台でも、祖母に手をひかれた学習院の制服を着た少年が出てきたときから、何か胸に迫るような痛々しい感じを受けました。子どもの無邪気な素直さが、かえって涙を誘うのです。

 

ベジャールのインタビューでは「M」というのは多くの意味があると語っていますね。神秘(mystere)の「M」、死(Mort)の「M」、音楽(Musique)の「M」と。

「三島を人間として作家として心から感嘆している。三島は多くの様相を持っていて、実に多様な小説を書いた」といっています。「非常にモダンでありながら、日本の伝統文化を守った人でもあった。」

言われてみると、本当にそのとおりだ、そういう人だったなあと思われるのです。

ベジャールの、「振付(動作)の意味は言葉では表現できません。人々は動作・身ぶりを見てから、その意味を解釈しなくてはなりません。宗教的儀式の場合と同じです。私にとって、バレエ作品とはいつも大きな宗教的儀式なのです」という言葉と、そのあとに語っていることも意味深いですね。

黛敏郎は、ベジャールが自由に作曲させてくれたと言っています。能楽のリズムがもとになっているので、西洋音楽と違って難しい。不規則なリズムで拍子がわからないので、いつ出るか、いつ「ヤア」というのか、踊るほうは大変だったと思うと言っています。

 

後半部分はpartⅡ動画になります。

切腹場面は大人の三島ではなく、学習院の制服を着た子どもの三島なのです。この少年は初めから終わりまで、重要なところで出てきます。人はずっと少年の心を持っているという意味です。

私が切腹と思われる場面で不意に泣いたのは、ただただ、子ども姿の三島がかわいそうだと思ったからなのでした。

三方の前に正座する、それだけで、これから行われることがわかるのですね。扇で顔を隠す、上から花びらが降ってくる。それだけの表現です。簡潔で、生々しいことは何もないのですが、美しくて、悲しさが伝わってきます。

ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の「愛と死」がピアノの生演奏で流れます。

世界初演 モーリス・ベジャールの「M」 PartⅡ

 

こうして動画で見返してみると、音楽がいかに物語の感情を伝えるのか、改めて感じます。美しければ、美しいほど悲しみは深く感じられます。

このとき(1993年)はまだベジャールも黛敏郎も存命だったのですね。カーテンコールに出てきています。

 

 

 

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Diorの動画

2020年10月23日 | ファッション

2020/10/23

 

9月に行われたパリ2021年春夏コレクションは、フランスの感染拡大によりオンライン配信になったものが多かったそうです。

You Tubeでちょっと見ていたら、Diorの今年の秋冬オートクチュールの動画が幻想的で素敵でした。フランス的というのか、日本人は作りそうもないなあと思いました。

最初はオートクチュールの工房の様子が映し出され、ミニチュアのドレス見本を森に運ぶのです。人魚とかニンフがミニチュアのドレスの見本を気に入ってしまうのです。

グノシエンヌの曲も幻想的な世界観をよく表していますね。

マッテオ・ガローネ監督作品

 

ニンフたちは注文して、出来上がった服を着て遊ぶ・・・というわけですね。

 

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田端文士村記念館「文士たちのアオハル」

2020年10月22日 | 美術館・博物館

2020/10/22

 

JR山手線・田端駅そばに田端文士村記念館があります。

「文士たちのアオハル ―芥川龍之介と田端の雑誌ー」という企画を展示中ということで、見に行ってきました。

 

大正時代の田端は、若い文士たちが多く住んでいた文士村と呼ばれる地域がありました。

芥川龍之介、菊池寛、室生犀星、萩原朔太郎、堀辰雄。若い人たちが希望に燃えて雑誌を編集・発行していた時期でした。雑誌『新思潮』、『感情』、『赤い鳥』、『金の星』、『文藝春秋』『驢馬』など。『文藝春秋』はこの頃からの長い歴史があるんですね。

雑誌の初版本、原稿、色紙、絵画などの展示があり、当時の雰囲気が感じられました。この当時は、メールでもするように、よく手紙やはがきを書いて連絡を取り合っていたんですね。

展示の中心は芥川龍之介です。芥川の田端の家の精巧な復元模型があり、この模型がよくできてました。家をもとに動画が作られていて、貴重な記録映像もはめ込まれています。

芥川が家の庭の木にのぼっていたという逸話を聞いたことがありましたが、実際に庭の木にのぼっている映像を見ることができました。着物の前をはだけながらスルスルとのぼっていきます。これは珍しかったですね。

展示概要 ↓

https://kitabunka.or.jp/tabata/exhibition/

芥川は1927年、35歳で自死しています。亡くなるまで田端の家で暮らしていたということです。「将来に対するぼんやりした不安」という言葉を残していますが、世話好きで社交的な一面があったそうです。

人気ゲーム「文豪とアルケミスト」と田端文士村記念館がタイアップしており、イラストやイメージキャラクターのパネルも展示されていましたよ。

 

 

田端駅周辺の切通しの道。 明治時代に台地を削って道を通したのですね。

高い建物は田端アスカタワー

 

東台橋で行き来する

このあたりの住宅地に芥川の旧居があったのかなあと思いながら歩いてみたのですが、きちんと調べてないので、よくわからなかったです。

歴史のある地区ですから、ちゃんと調べて、またゆっくり散歩してみたいと思います。

 

 

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