はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

池袋暴走事故の判決

2021年09月05日 | 日々の出来事

2021/09/05

 

2日に池袋暴走事故の飯塚幸三被告に禁錮5年の判決が出ましたね。

「飯塚被告が約10秒間にわたってブレーキと間違えてアクセルを踏み続け、最大時速約96キロまで加速させた過失が原因と裁判所に認定された。」(ニュースより)

時速96㎞に驚いてしまいました。街中の道を高速道路のようなスピード出していたなんて。

あの道はグリーン大通りという名称で、池袋駅東口正面からまっすぐ南東に伸びている道なのです。私にとっては時々通るなじみの道です。

現場近く(東池袋4丁目)の今日の写真。左側奥が池袋駅方面。

この道を向こうから車が時速96㎞でやってきたのです。

 

現場交差点

私は事故の1週間後に花を供えに行きました。ママと小さなお子さんたちに会う機会が多いので、ひとごとのようには思えませんでした。

その後、2020年4月に豊島区がこの場所に慰霊碑を建てました。

今日、訪れてみると新しい花がたくさん供えられていました。

 

松永さん世代と思われる親子も訪れていました。

莉子ちゃんはこのくらいの女の子だっただろうと思うと、胸が痛くなります。

 

松永さんのブログより 一部転載させていただきます。

https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12690510852.html

 

〈一審の判決が出たら、もう辞めにしませんか。

こんな何も生み出さない無益な争い、もう辞めませんか。

妻が私に教えてくれた、他者に対する愛を、私に残された人生で実践していきたいのです。

そして、妻と娘が愛してくれたままの自分らしくありたいのです。

そのために、私はあなたと争い続けるためにエネルギーをこれ以上使いたくないのです。

そんな事より、交通事故をひとつでも無くすための活動に全力を注ぎたいのです。

私にこの先何年も、人を恨み続ける道を歩ませないで欲しい。2人の愛してくれた、私らしい私でいさせて欲しいのです。

あなたも人の子であるならば、私の「愛しているからこそ、2人の命を無駄にしたくない」という気持ち、少しだけ想像してみてほしいです。

愛する妻と子供を奪われ、あなたの主張にもかなり苦しめられました。死ぬ事も考えましたし、壊れそうになる精神と戦いながら生きてきました。

あなたが故意で命を奪ったわけではない事は分かっています。

ですが、これだけの客観的証拠が揃(そろ)っているのです。もうこれ以上争っても、お互いに苦しいだけではないでしょうか。

あなたは裁判で「家族には迷惑をかけたくない」と言っていましたが、この2年、果たしてそうでしたか?

愛の気持ちを持って、ご家族の事を是非改めて考えてみてください。

あなたと私で同じ視点に立つ事は決して出来ません。人間であれば皆そうだと思います。

ただ、社会に対して争いの感情をばら撒(ま)くのはもう辞めませんか。

「どうすればこういった事故を無くせるのか」という視点を共に持ちませんか。その為(ため)にできる事は、これだけの証拠を前にして「車のせいだ」と言い続けることでは決してないはずです。〉

 

・・・・・

事故後の飯塚被告の対応、警察の対応も理不尽で不可解でしたね。「上級国民だから」という言葉も生まれました。

事故直後には、気が動転してブレーキの故障だったなどと言っていても、その後いろいろな証拠、目撃者の話、車に故障はなかったとトヨタから調査結果も出ているのですから、潔く非を認めて償わなければならないと思うのです。

松永さんは活動をしていくなかで、いわれのない中傷を受けたり、ご自身も不眠症になったり手の震えが出たということで、精神的にも苦しい2年だったとお察しします。

判決後の会見で松永拓也さん
「涙が出てきてしまったんですけれども、判決が出た瞬間に。これで命が戻ってくるならどんなにいいことかなって思ったら、ちょっとむなしさが出てきてしまったのですけれども、この判決は私たちが、遺族がこの先少しでも前を向いて生きていけるきっかけにはなり得るなと…」

 

 

改めて、ご冥福をお祈りいたします。

 

 


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