はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

どれだけ友だちのことを想えるか

2022年03月22日 | 音楽

2022/03/22

 

反田恭平さんのラジオ番組「Growing Sonority」

関西の放送なので、You Tubeにアップ後に

楽しみに聴いています。

 

3月21日放送分は公開放送だったのですが

いろいろ興味深いことをおっしゃってました。

 

特にこの言葉です。 

「(ショパン)コンクールを見て強く思ったのは

やはり、友達がたくさんいるか

友達のことをどれだけ想えるか。

そういう感情の引出しがある人が残った。」


 

「長いコンクールをどうやって乗り越えられたのか」

というアナウンサーの質問に対して

「一番大きな理由は友だちでしたね。

エントリーしている同志の支え合いだったり」

このあたりは普通に頷けますね。

 

「コンクールを見て強く思ったのは

やはり、友達がたくさんいるか

友達のことをどれだけ想えるか。

そういう感情の引出しがある人が残った。」

 

あ、やっぱり、と思いました。

私も前々からそんな気がしていたんです。

反田さんはショパンコンクールについて

インタビューなどでたくさん語っていますが

これは初めて聴く感想でした。

 

私は現地に行っているわけでもないし

メディアで伝えられている以上のことは知りません。

遠くからLIVE配信を見ていただけですけれど

なんとなくわかりました。

 

コンクールというストレスフルな環境にいて

実力を発揮できるのは

基本、人との交流が好きな人。

好きというか、そうすることが

いつもの自然なありようである人。

 

演奏とは、技術だけでなく自分の内面の表現ですから

自分を出せる人が

みんな(審査員、聴衆)にも受け入れられる

ということじゃないでしょうか。

 

人の気持ちに寄り添える共感力が

演奏に表れるということかもしれません。

 

人との交流の中で気晴らしができたり

励まし合ったり

情報やアイディアをもらったりするほうが

だいいち心の安定につながるというもの。

 

そういう人がトップに行くというのは

音楽だけでなく、芸術一般、スポーツでも

人に見てもらう類のパフォーマンスでは

鉄則かなと思います。

 

「自分が成長するうえで大切にしていること」を問われて

「大事なのは直感と、矛盾するようだけど

第三者的な俯瞰する目を持っていること」

と答えていらっしゃいました。

 

「直感」は、その分野に知識があり

エネルギーも注いで訓練もしている。

そういう素地があって
高いレベルで活動をしている時に
出てくるものだと聞いたことがあります。
 そうでないと素晴らしいものは出てこないです。


あと、第三者的な俯瞰する目を持っていること。

これは「メタ認知」でしょうか。

反田さんは自分の演奏動画も録音もたくさんあるので

客観的に自分の演奏を知ることができますね。

 

アクセルとハンドブレーキとおっしゃっていましたけれど

人から見たらどうだろうかという目を持つことで

独りよがりにならずに

人の心に共通してある琴線に触れる演奏

できるのでしょう。

 

反田さんはまだ20代半ば、

若いのにどうしてこういうことが

わかっているのだろうかと思いましたね。

(私の20代と比べると・・・・)

 

どんな分野であれ

トップにいる人はみんな頭がいい。

IQももちろん高いでしょうが、EQが高い。

 

反田さんの声のトーン、間合いも

聴きやすいリズムがあります。

かつ、人をおもしろがらせるトーク術も

心得ていますねえ。

今回で言えば

パンケーキの殴り合い事件でしょうかね(笑)

  

 


コメント
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