よし坊のあっちこっち

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自信喪失国家

2010年02月07日 | いろいろ
世界の経済成長率が先進国では軒並み改善予測にも関らず、日本だけ置いてきぼりの感がある。あまりにも長い間、世界第二の経済大国を演じてきたので、すっかり疲れ果てたのか。

なにやら、思い出すのは、世界があまり関心を見せなかったバレーボール、当時、スポコン一本の鬼の大松方式で世界を取ったのと戦後復興は同じような空気を感じる。汗と涙とど根性で反映を築いた。その間に得た栄光は、優れた日本的経営、品質の日本等など。日本的経営といえば、とどのつまり、みんなで仲良く合議制、を旗印のコンセンサスを特徴とする。品質では誰にも負けない、そのプライドは大したものだ。しかし、本当にそうなのだろうか。

品質ニッポンに疑問符を投げかけたのが、ニッポンの象徴とさえ言われ始めたトヨタのリコール騒ぎ。どうも、日本の品質優位は峠を過ぎたかのようだ。もちろん、いまだに日本品の品質は厳密に比べれば、他より優れているが、昔ほどの差はなくなっている。品質が圧倒しているのなら、携帯電話で日本品が市場から駆逐されるはずも無いが、アメリカでは、何処を探してもお目にかからない。長らく、品質王国を謳歌した日本の驕りかもしれない。
アメリカでは、トヨタ方式と呼ばれる手法もあちらこちらで見直され始めている。

グローバルが進めば進むほど、日本は不利だろう。世界の主流のビジネスモデルとは違った方向だから、当然そうなる。よく考えてみると、アメリカのみならず、主要プレーヤーの中国韓国は、いずれも、トップダウンの経営手法が普通で、日本の「皆で渡ろう」方式とは正反対だ。ここに疑問符を投げかけないといけない。

平時と戦時。戦時では、個人の強烈なリーダーシップが求められるのが常。日本はこの15年、戦時にも関らず、国や企業のトップはあまりにも、平時の将を担ぎすぎた。自民党政権しかり。今の民主党政権も似た様なものだ。あの、お坊ちゃま首相は、どう見ても、戦時のリーダーではない。

日本もトップダウン手法を許容しない限り、世界のスピードにはついていけない。当分経済大国三位を確保できるだろうが、最早それまで。アメリカに次ぐ第二位という看板だから光輝いていた。