よし坊のあっちこっち

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最後の戦い

2008年11月03日 | アメリカ通信
今日、月曜日。泣いても笑ってもあと一日というわけだ。この週末からテレビは選挙模様一色で、相手攻撃のテレビコマーシャルのオンパレードである。オバマが勝つか、はたまたマケインか。

アメリカの大統領選挙戦が国全体を沸かすのは、何だろうか、を考える。
アメリカの選挙制度はチョッと複雑で、解説すると相当長くなるので端折るが、一言でいうと、選挙システムの途中に国民の声が反映される仕組みがあることだろう。
日本の首相なんていうのは、建前は国民が選んだ代議員センセーが決めているように教科書に書いてあるが、ご存知のように密室で決まったり、要するにセンセー達の好みや勢力図の基にあっけなく決まってしまい、政策論争など実質皆無である。

アメリカは、夫々の党での指名を受けなければならないが、その指名投票の一部に、国民の投票数が組み込まれる。従って、政策やら方向性に人気の無い者は選ばれないのである。立候補しても彼らの支持が得られなくなると、レースから下りざるを得ない。ある意味で人気投票の面はあるが、この国ではこの人気を勝ち取ることが重要であり、一部のしょうもない議員センセー達があれやこれやの田舎芝居の中で決める日本と違う。ここが歯がゆい日本と違う。そして4年間を思う存分にやらす。良ければ更に4年やってもらう。駄目なら反対の党に政権を渡せば良いと、ある意味では割り切れる国である。

国民が投票できると言っても、18歳以上の全員が投票できるわけでは無い。投票権利はあるが、実際の投票には事前に登録が必要となる。投票権利者の約6~7割が登録するというから、それが投票率であり、日本より相当高い。小さい頃から選挙と民主主義の教育がしっかりしている所以だろうと思う。

候補者も一年以上かけてのあらゆるテストを生き延びての厳しい戦いだから、勝ち残った者は相当タフだ。大きなスキャンダルでもあって辞める(ニクソンのWatergate)ことはあっても、「僕ちゃん、皆がいじめるから辞める」なんていう精神的ヤワな候補者は出て来れないのだ。

日本が外交で相手にする国はこういう国である。最初から気後れしちゃうよな。日本人は精神的にヤワなのか、武士道は何処に行った? 武士道も今頃「死語」だろうな。