最近、韓国の若者向けテレビ番組の中で、「발로 한다(足で
やる)」という比ゆ的な俗語表現が、よく使われているらしい。
その意味を解説すれば、「本来、手でやるべきことを足でやる
ように、非常にヘタにやっている」くらいになる。
例文を挙げれば、
・・ ・・ ・・
①그 배우는 연기를 발로 한다.
その俳優は演技を足でやる
→ 演技が非常にヘタだ
②야!임마. 운전을 발로 하냐!
おい!おまえ、運転を足でやってるのか!
→ 運転がヘタすぎるんだよ!/なんて運転をしてるんだ!
・・ ・・ ・・
何らかの事情で実際に足を手の代わりに使っている人に
とっては、実に差別的な表現ではあるが、ここでは、あくまで
韓国語の俗語表現の問題にしぼる。
実は、この俗語表現から、さらに新しい俗語が様々に生まれて
いるのだ。
例えば、「발일본어」などという新語。
直訳すれば、「足日本語」。
これは、「발로 하는 일본어」(足で話す日本語)を略して
作られた造語で、一般的な日本語に訳すとするならば、
「超ヘタクソな日本語」、「デタラメ日本語」くらいになる。
もっとも、誕生した順番から言えば、この「발일본어」よりも先に
若者の間に広がっていた表現として、「발영어」(直訳:足英語=
超ヘタクソな英語)などという表現もある。
何とも奇妙な俗語が誕生するものである。
中年ともなると、正直、日本でも韓国でも、若者言葉には
ついていけないものがある。
△「そろそろ中高年だ」
ここでは、「발일본어」の話題が登場したスポーツ紙の記事を、
一部だけ翻訳練習させてもらった。
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■윤상현 ‘발일본어’ 연기야? 진짜야?
ユン・サンヒョンの超ヘタクソ日本語、演技?それとも実力?
(スポーツカーン 1月3日)
윤상현이 발일본어를 선보였다.
ユン・サンヒョンが「足日本語」(=非常にヘタクソな日本語)を
披露した。
-中略-
발일어는 ‘일어를 발로 한다’는 의미의 속어로 일어를
못한다고 비꼴 때 쓰는 표현이다.
「足日本語」とは、「足で話す日本語」の略語で、「ヘタな
日本語」くらいの意味で使われている表現だ。
-以下省略-
△「仕事に家事に韓国語・・・」
「正月早々、中年男のひたむきな姿に
胸を打たれてしまいました。うふ」
(終わり)
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