goo blog サービス終了のお知らせ 

福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

申師任堂

2007年11月06日 |  〇文化・歴史


△2009年発行予定の新10万・5万ウォン札(京郷新聞)

5日、韓国銀行(中央銀行)は、2009年に新たに発行が予定され
ている10万ウォン札と5万ウォン札の肖像画として、それぞれ
抗日独立運動家のキム・グ(金九)と朝鮮王朝時代の女性文人、
申師任堂(シン・サイムダン)を選定したと発表した。

大方の世論が歓迎している高額紙幣の導入だが、肖像画の
人物や不透明な選定過程をめぐっては、少なからず異論が提起
されているようだ。

特に、歴史上の人物として女性で初めて韓国の紙幣の肖像画と
なる申師任堂については、候補として名が公表された時点から
進歩的な女性団体を中心に反発が強い。

「良妻賢母」としてのイメージが強い封建時代(16世紀)の人物を、
女性の生き方が多様化した現代の紙幣の肖像画に使うことが
はたして適当なのかという疑問を中心に、各種の異論が提起されて
いるのだ。


△11月6日付ハンギョレ新聞の一コマ漫画

申師任堂は、いわゆる「内助の功」や家庭教育の面で抜群の
才を発揮した女性だったと言われている。

実際、子どもの一人、李栗谷は、李退渓と並び称される大儒者と
して大成した。

ところで、李栗谷と言えば、現行紙幣では1万ウォン札の世宗
大王に次ぎ、5000ウォン札に描かれている人物だ。
(1000ウォン札は李退渓)

だから、もし5日の発表どおり申師任堂が新5万ウォン札の
肖像画になれば、一組の母子がそろって紙幣の肖像画に
描かれることになる。

「ヲタク」が目を通して来た限り、一組の特定の母子がそろって
紙幣の肖像画になることを問題視した韓国メディアはなかった。

確かに、親子がそろって紙幣の肖像画になってはならないという
法などどこにもない。

しかし、正直に言って、二人がいかに優れた人物だったにせよ、
5種類しかない紙幣の肖像画の2種類を特定の母子が占めることに
ついては、自国の歴史や文化を評価する観点が狭小にすぎる気が
して、「ヲタク」としては到底、理解ができない。

「ヲタク」が女性団体とは別の視点から申師任堂の選定に強い
違和感を感じているのはそのためだ。




△「いつものことながら、
余計なお世話なんだヨッ!

(写真とは無関係)


(終わり)

       ← 応援のクリックをお願いします。