僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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「カランコエの花」再見&くるり×ハンバート ハンバート

2018年11月05日 | オトの記憶(CD、ライブ)
映画「カランコエの花」の渋谷アップリンク上映は先週金曜日まで。
もう1度だけ見たいと思ったけど仕事で中々行けなかった。最終日上映に何とか間に合う。
最初視た時と2回目視た時では印象が変わった。
1回目視た時は「あの場にオレが居たら何ができる?」だった。
今回視た時思ったのは「彼女たちはどうすれば良かったのか?」だった。
主人公たちは色々間違えてる。善意の積りが相手を傷つけ庇う積りが相手を否定してる。
唯、それを責める気になれない。
10代の幼い彼女たちの対応が間違ったからって言って、誰が責められようか?
あの感情的混乱の中、最適な対応をするのは大人でも難しいと思う。
この映画は、LGBTに上手く対応できなかった人を断罪する映画じゃない筈だ。
大切な人の想いに応えられない。大切なのに傷つける。相手に想いを伝えられない。
それは属性関係なしにある筈。
主人公たちは間違えた。でも、描かれなかった未来の中でやり直せると信じたい。

やり直しを信じたい一方で、「彼女の気持ち」はどうなんだろう?とも想った。
あの子に笑って何も無かったことにしろ、とは言えない。気にするな、とも言えない。
もう4人の少女が学校帰りに、くだらない話をして笑ってすることは無いんだろうか。
許す許さない、は別として・・もう1度笑って話せる。そんな日がくればイイなと思う。
その時はLGBT探しを後悔してるだろう「彼」も仲間に入れて。

上映の後は、中川監督、手島美優さん、石本径代さん、イワゴウサトシさんの談話。
皆さん最終日で感極まった様子。
映画館を出るとき、中川監督に「お花の芽をいただいた。考え続けます」と御礼を言えた。
満足♪

そう、この映画を見て自分の中に何かが芽吹いた。・・それが何なのか?ワカラナイ。
ただ、自分の「フツ―」で他人を斬らない。他人の「フツ―」の刃から上手く逃げる。
属性とかイデオロギーとか国とか性とか関係なしに、
目の前に居る人とどうしたら愉快に笑って過ごせるか・・・それを考えて行こう。


土曜日はZepp Diver Cityに「くるり&ハンバートハンバート」のライブを観に行く。
新宿タワレコ20周年アニバーサリー企画。因みにこの2組もデビュー20年との事。


先ずはハンバートハンバートのライブ。想像通り2人での弾語り(笑)。
スペシャルなイベントなのに、いつも通り。遊穂嬢、延々雑談を展開(T▽T)
特別な事と言ったら、くるりの「言葉はさんかく」をcoverしたことと、
タワレコ店長のリクエストでキヨシローの「いけないルージュマジック」のcover。
これ、どっちも良かった!
最後は「国語~おいらの船~ホンマツテントウ虫」の怒涛の3連発!
ニルヴァーナの外道coverを披露し、遊穂嬢はステージを駆け巡りステップを踏む!
この流れ、ホント最強だわV(^^)
爆笑&拍手喝采の中、2人は朗らかに去っていきました。

そして「くるり」。
岸田クンはどんとイベントで数回視てるけど、くるり本体のライブは初めて。
ギター2人、Key、ドラムのサポート4名を加えた大所帯。

岸田クンと佐藤クンのゆるいトークを挟みながら今年出たアルバムを中心に演奏。
ライブは初めて見たけど、落着いて聴ける感じ。剛健な建築物みたいな印象。
ロック・非ロックの要素を絶妙にミックスして、でもPOPで聴き易い。
ロックなんだけど映画音楽を聴いてるような・・不思議な心地よさがあった。

派手なギターソロはあるけど、お客さんを煽ったり、けしかけたりはしない。
お客さんも大人しく聴いてる。騒いだり飛んだり跳ねたりしない。
バンドもお客さんも大人。
これがメジャー最前線で闘ってきたバンドの「格」と魅入ってしまった。
「東京」「ブレーメン」「ロックンロール」を聴けたのは嬉しかったし、
新曲「その線は水平線」も良かった。また機会があれば見てみたいバンドだ。

残念ながら、共演は無し。でも、ホント楽しかった。大満足。
写真は現地でゲットしたハンバートトートバッグ。何か映り込んでるな(T▽T)


今年は後、カネ・コレ・元春のライブを行く予定。
11月の祥子さんのLIVEは中止。その他、今年はLIVE行くのを止めたシンガーも居る。
スタンディング、2時間、平日仕事帰りのライブ・・徐々にきつくなっている。
でも、くるりみたいな新しい出逢いもある。
この前、りんりんふぇすで出逢ったアーティスト達も素晴らしかった。

体力・気力は確実に落ちている。でも感性の芽は枯らしたくない。
一方で、惰性で聴いてる・ライブに行ってる、そんなシンガーからは離れよう。
オレは別に彼らの王国の臣民じゃない。信者でもない。
違うと思ったら距離を置く。オモシロそうと思ったらまた側に行く。

オンガクは自分にとって大切なモノ。
だからこそ、ココロに任せて思うままに向かい合おう。
ね、にゃにゃん☆

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