銀座をブラブラ歩いてたら印象的なポスターが。チリの映画「ナチュラルウーマン」。

前知識無く見たが素晴らしく面白かった。
トランスジェンダーの主人公が恋人の急死後に周囲から受けるあまりに理不尽な仕打ち。
シリアスなテーマを扱いつつ、主人公の逞しい佇まいに救いを感じた。
主演のダニエラ・ヴェガが素晴らしかった。見てよかったな。
同時に考えた。マイノリティへの差別はいけない。アタマでは分かってる。
でも実際に自分が対峙したときフェアに付き合えるだろうか?差別しないと言い切れるか。
ヘイトはしないだろうが・・面倒を嫌がって距離を置いて避けるんじゃないだろうか?
キレイ事や理想は幾らでも言える。でも自分がその立場になったらどうするか?
その想像力を喪いたくは無い。
日曜日は元春ツアー最終日。丸の内から会場がある水道橋まで歩いて向かう。
途中で「サノキクサクラ」という桜を見る。佐野クンと同じ名前の花。幸先イイぞ♪


東京ドームシティホールに到着。この会場は初めて。元JCBホールなのね。
席は2階バルコニー2列目。ステージを正面から見る好位置。
以下LIVE雑感、セットリストは発表済なので個人的に感じたことを列記します。

・我が家の席は2階。お客さんはアップビートのナンバーでも座って見ている。
ボクも立って踊りたいと思いつつ結局本編は座りっぱなし。
おかげでバンドサウンドや元春の歌の細かい部分までじっくり見えた。
最初のアンコールは立ち上がったが2回目は着席。「アンジェリーナ」を座って見るとは笑。
・初日と仙台と最終日でセットリストが変わっていた!
二部で演っていた「世界は慈悲を待っている」「La Vita è Bella」が一部に来た。
この時点で第2部は「Maniju」全部再現?という期待が高まっていた。
・元春はともかくご機嫌。「ポーラスタア」ではステージ前に出てきてステップを踏む。
MCの途中でいきなり後ろ振り向いてお尻フリフリダンスを披露。(T▽T)
終始満面の笑顔。60超えてあんな満面の笑顔を見せる人は周囲に居ないぞ。
・コヨーテバンドの演奏は唯々素晴らしかった。
第2部の「Maniju」再現。構成が複雑な曲が多いけどパーフェクトな演奏を繰出す。
この日初めて聴いた「現実は見た目とは違う」「朽ちたサフラン」「詩人を撃て」は
LIVEで何度も演奏してるかの様な完成度。
そして2本のギターが鳴ってるのに元春の歌詞はチャンと聴こえた。
・コヨーテは曲は必ずギターソロがある。都度アッキーとフカヌーが前に出てきて客が湧く。
両側に陣取る2匹のコヨーテが荒々しく吼えているイメージが浮かんだ。
・どのメンバーも素晴らしいがこのツアーはやっぱりフカヌー!
嘗てないアグレッシブなギターを聴かせてくれた!(コヨーテ以外は知らないけど^^;)
今迄、生真面目な秋田犬のイメージだったがこの日のフカヌーは野生の荒ぶるコヨーテだった!
・「新しい雨」「純愛(すみれ)」は客に火をつける導火線の様な曲。
この2曲を演ったときのオーディエンスの反応の素晴らしさ。
今後のLIVEの定番になるとイイな。
・この日初めて演奏された「夜間飛行」。これも複雑な曲だ。静かでしなやかだけど強靭。
曲の展開がジョニ・ミッチェルの「逃避行」「ドンファンのじゃじゃ馬娘」を想起させる。
元春の歌とバンドの演奏がゆっくり進みつつ、うねり絡み合う様は見てて興奮した。
・最後の「Maniju」は素晴らしかった。背景の特殊効果。元春の歌声とバンドの演奏。
サイケであると同時に力強い。そして・・美しい。
この歌からはデヴィッド・ボウイ、プリンス、ビートルズ「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」
様々なイメージが浮かんでは消える。幻想の世界だけど現実としっかり向かい合った夢。
いい幻想(ゆめ)を見せて貰った。
・アンコールは「新しい航海」「レインガール」「ヤァソウルボーイ」と大好きな曲連発!
思わず立上りました!(^_^;
仙台では一緒に歌えた「約束の橋」だけど、この日は声が出なくなった。歌えなかった。
どうしてもあのフレーズが歌えない。近づいたり遠くなったり・・この歌は厄介な友人だ。
・最後はロックンロール2連発。「Sweet16」から「アンジェリーナ」にそのまま繋がる流れ
は鳥肌が立った。
・LIVE終了後、元春はメンバーを紹介。同時に所属しているバンド名も紹介。
バンドメンバーに対するリスペクトを感じた。
そして最後の最後に元春はフカヌーと握手したシーンにはジーンときた。

ライブ後はMOTO友さんと近くの居酒屋で打上げ。LIVEをネタに楽しく話せました。
タコ・・美味かった♪友人の繰出す元春ネタに爆笑。嗚呼、楽しかった。ホント楽しかった。

「Maniju」の再現・・胸にズシンと来た。この作品は煌めくサウンドに対し歌詞はシリアス。
このアルバムも含めて最近のアルバムの歌詞はヘヴィー・ビターな世界が多い。
でも、どの歌もLIVEでバンドの演奏に乗って元春が歌うと一気にポジティブなパワーを放つ。
それは「紅い月」「La Vita e Bella」「悟りの涙」で感じた。
元春の歌は悲しい残酷な景色を描いていても必ず光がある。
怒りじゃない・憎しみじゃない。優しい光が歌の奥にある。
だから元春のLIVEは最後は必ず笑顔で終えられる。だから何度でも行く。
5月はホボキンでセルフカバーアルバムが出る。その後はツアーあるのかな?
出来ればビルボードでは無くてバンド形式でホールでツアーやってほしい。
月曜日はキヨシローのお誕生日。去年からこの日にはソロアルバムを買うことにしている。
キヨシローへのバースデイプレゼント♪今回は「夢助」をゲット。
幾つかの曲は配信で聴いてたけどアルバム全体聴くのは初めて。
ミドルテンポの曲が多く落ち着いた気分で聴ける。スゲェ名盤じゃん☆
さ、ヨモちゃんも一緒に祝おう!おじちゃん、おめでとう!



(おじちゃん、大好きニャ♪)