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横浜映画サークル

サークルメンバーの交流ブログです。

メンバーの鑑賞感想や映画情報など気軽に記述しています。

新型コロナウイルス関連:『ロビンソン・クルーソー』の著者が自分の体験を基にした小説『ペスト』の紹介

2020-03-07 21:21:23 | メンバーの投稿

感染症ペストを扱った映画:中世のヨーロッパで蔓延したペストが田舎町へ広がっていき、農民たちの対応の様子を描いた映画がありましたが、題名を失念してしまいました。もし知っている人が居ましたら連絡をお願いいたします。他に感染症を扱った映画はエボラ出血熱や、ゾンビ物はあるのですが、感染拡大を庶民生活との関係で捉えた現実味のある映画は、前記の農村の映画以外にないかもしれません。

そこで映画ではありませんが『ロビンソン・クルーソー』(無人島に漂着し28年過ごした冒険小説)で有名な著者デフォーの小説『ペスト』(平井正穂訳、中公文庫)を紹介しておきます。著者デフォーはペストが流行した1665年にロンドンの中心部に住み、自分の体験をドキュメンタリー的小説にした。デフォーはジャーナリストでもあり、感染拡大状況を調べ、数値にもまとめている。文庫本394ページの長編で味わい深い文章が随所にありますが、以下に内容の要点を短くまとめましたので、興味がありましたら読んでみてください。新型コロナウイルス感染拡大を考える参考になるように思います。私が読んだのはずいぶん昔のことですので、一部読み直しましたが、多少違っているところがあるかもしれません、ご容赦を。尚、カミユの小説『ペスト』とは別です。以下デフォーの小説『ペスト』要点。

ロンドンの人々はヨーロッパ大陸でのペストの流行を知り、イギリス迄来るかもしれないと心配していると、ロンドンの窓口の港のオランダのアムステルダムまで死者が出るようになったと情報が入り、ロンドンにもいずれ来ると確信する。ロンドンの港で死者が出始める。ロンドン市はペストを媒介すると考えられていたネズミを徹底的に駆除してロンドン市内から全く見かけなくなり、ペットの猫や犬も感染媒介が疑われ、すべて殺処分した。ペットを飼う人はロンドン市に多数いたがロンドン市内に人間以外の感染媒介動物は全くいないという状態にまで徹底した、が感染拡大は防げない。死者を教会が埋葬するが、教区ごと死者の埋葬人数を教会の前に掲示する決まりがあり、主人公はどの教区の埋葬が増えてきたかロンドン市94教区すべてを日別に調べる。ペストがロンドン中心部に徐々に近づいてくることを埋葬人数の変化から把握する。ロンドン市民の裕福な人は、ロンドンから逃げて地方に移り住み、貧しい人はテントをもってロンドン近くの森に籠って、人との交流を断って生活をする。どうしても必要な食料品などと貨幣の交換は直接手に触れないように釣り竿のようなものの先に籠を付けてその中で行われる。郊外へ行けない障害者や高齢者や疾病者の世話は、ロンドン市が郊外へ行くことができない貧しい人を高額の報酬で雇って行わせた。死者の埋葬も同様に貧しい人を高額で雇って行った。ロンドン市の役人を主人公は、よく逃げずにやっていると誉めている。ロンドンの街頭には誰もいない状態になったが、時々、自分はキリストだ、神だ、などと大声で叫ぶ人が現れる。主人公もついに持てるだけの物を持ってロンドン郊外の森へ逃げて生活を始める。しばらく生活をしていると、ある時ペストの拡散が止まり、砂浜の水が引くように消えていった。1664年9月初旬にオランダで流行しはじめ、3か月後の11月下旬にロンドンで死者が出始めて以来1年3か月後の1666年2月であった(pp5-6、p384)。その間にイギリス全土の輸出製造業は止まり、ロンドン商人の取引がバッタリと止まり、その他あらゆる種類の職人、小売商人が仕事を停止(p354)。それに関係した日雇い職人だの職工だのが多量にお払い箱になった(p354)。犠牲者の数の変化などが詳細にまとめられている。多くの人が感染したが、全く感染しない人がわずかにいて、何故か分からないと述べて最後に「…されど、われ生きながらえてあり」で終わっている。ドキュメンタリーに近い小説。

今回の新型コロナウイルスは、ペストほど病原性は強くないようですが、ロンドンと似たようなことが横浜などの都市で起こるかもしれませんね。感染拡大で中世ロンドンのような労働者解雇など、弱者の犠牲が生じないよう、政治の真価が問われることになるように思います。現代の方が医学や情報システムが発達していますが、程度の差はあると思いますが感染の恐怖心や行動は中世のロンドン市と似てくるように思います。人口が中世よりはるかに多く、密集し、産業がグローバル化している現代は、中世とは別の困難さを持っていますね。

下の画は街頭に現れた「おお、神よ。大いなる恐るべき神よ」と昼となく夜となく繰り返し叫ぶだけの裸の男。小説の挿絵P39。

以上、S.Tでした。

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『アルジャーノンに花束を』の元作品『CHARLY』鑑賞会、会員以外の方も無料でご覧になれます(中止2020/3/5記)

2020-02-23 17:43:42 | メンバーの投稿

映画サークルのミーティングの終わり部分で『アルジャーノンに花束を』の元作品『CHARLY』を鑑賞しますが、部屋に人数の余裕がありますので会員以外の方でもご希望がある方は無料でご覧いただけます。ご希望の方はこの画面の左の「カテゴリー」の「会員募集」をクリックしていただき、『横浜映画サークルの紹介と入会希望者窓口』にある「入会希望者専用メールアドレス」を使ってメールしてください。詳細や変更があった場合などのご連絡をいたします。

日時:2020年3月22日(日)15:00~16:45予定

場所:横浜駅近くの県民センター、ミーティングルーム

上映作品:『CHARLY』1986年、監督:ラルフ・ネルソン.内容は本ブログ「メンバーが選ぶ2016年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(その2/2)」のF.Iさんの『アルジャーノンに花束を』の記事をご覧ください。

尚、上映は県民センターのPCプロジェクターやスクリーンを始めて使い、素人が行いますので、上映コンデションはあまり良いものではないとご理解ください。

また、新型コロナウイルス感染が横浜でも拡大するようでしたら、中止する場合もありますのでご了承ください。その場合はご連絡いただいたメールアドレスへお知らせいたします。

(新型コロナウイルス感染の拡大が止まらず、状況がますます悪化するようですので、中止になりました。2020/3/5記)

以上

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『ジョジョ・ラビット』と『男はつらいよ お帰り寅さん(50作目)』見てきました

2020-02-03 18:03:42 | メンバーの投稿

ジョジョ・ラビット(2020米 監督タイカ・ワイティティ)

映画『ジョジョ・ラビット』を見てきました。

戦争の辛口のユーモアをきかせたコメディの形を取りながら、困難な中、希望と生きる喜びを感じ、ヒトラーの醜さ、ユダヤの苦しみを垣間見せながら笑い涙する傑作でした。良かったですよ

(下の画像左は第2次大戦ドイツ国内の訓練中のジョジョ少年。うさぎ(ラビット)を殺す訓練で殺すことができずに抱えている。軍の教官はジョジョ・ラビットとあだ名をつけて笑う。画像中はジョジョ少年の空想の中だけに現れる少年あこがれのヒトラー。画像右はパンフレットと入場チケット)

画像出典左:月日は百代の過客 映画『ジョジョ・ラビット』https://ameblo.jp/gurunemanz/entry-12568210718.html  (閲覧2020/2/3)  画像出典中:映画『ジョジョ・ラビット』公式サイトhttp://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/ (閲覧2020/2/3)  画像出典右:筆者

 

男はつらいよ お帰り寅さん(50作目)(2019 監督 山田洋次)

映画『男はつらいよ』を見てきました。

満席でした懐かしいやら笑えるやら映画はすごいですね

(下の画像左の右は団子屋とら屋で子供の頃を過ごし、大人になりサラリーマンから小説家へ転身する主人公満男役吉岡秀隆、左は池脇千鶴。画像中は15作目『寅次郎相合傘』マドンナのリリー(浅丘ルリ子)が経営をしている喫茶店、右。中央に主人公、左に42作目『ぼくの伯父さん』マドンナの及川泉(後藤久美子)がいる。主人公は直面する悩みを、子供の頃の寅さんを思い出しながら対処する。画像右は寅さん)

画像出典左:FASHION PRESS山田洋次監督映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』桑田佳祐が出演&主題歌、22年ぶりシリーズ50作目 https://www.fashion-press.net/news/44398 (閲覧2020/2/3) 画像出典中:男はつらいよ お帰り寅さんOTOKOHATSURAIYO OKAERI TORASAN https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=017550  (閲覧2020/2/3) 画像出典右:BIGLOBEニュース写真ニュース(3/7): フレーム切手「男はつらいよ お帰り 寅さん公開記念」の販売開始https://news.biglobe.ne.jp/smart/economy/1204/0695058184/prt_d46038-17-681732-2_png.html (閲覧2020/2/3)

以上Y.Sでした。

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『ジュマンジ/ネクスト・レベル』『カツベン!』見てきました

2019-12-19 17:43:01 | メンバーの投稿

ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019米監督ジェイク・カスダン)『カツベン!』(2019、監督 周防正行)

いよいよ年末。時間が早く流れますね。久々の映画2本見てきました。『ジュマンジ』は続編で初めてみた私は内容が今一解らなくきついでした。

カツベン』は周防正行監督。昔見た洋画で映画が好きな少年が映写機に夢中になり技術者になると言った映画を思い出して火事になるシーンなどは被さり、その洋画のタイトルが思い出せなくて歯に物が挟まった気持ち悪い気分です。2作とも消化不良で説明になりませんが一応見てきました。年末風邪などひかないように、一年間ありがとうございました。

(下の画像左は『ジュマンジ』の前作と同様にゲームの世界に入り込んで別人の姿になった主人公たち。ゲームの中のハチャメチャ冒険に巻き込まれる。画像中は『カツベン!』の活動弁士(活弁:無声映画の上映中にその内容の解説をする)が左にいる場面。当時数千人いた。あこがれの職業で、現在のユーチューバーのような感じ。映画館は人気の活弁士を取り合った。現在十数名、多くは副業に声優など。画像右は続けて見た映画券)

画像出典左:山陽新聞デジタル、ジュマンジ/ネクスト・レベルhttps://www.sanyonews.jp/sp/town/cinema/film_detail/2622/ (閲覧2019/12/19)    画像出典中:ガジェット通信。成田凌、映画『カツベン!』で披露したオリジナル劇中無声映画『火車お千』の活弁を新たにレコーディング!https://getnews.jp/archives/2241741/gate (閲覧2019/12/19)

活弁士数情報元:日本の人事部【活動弁士】日本独自の文化が生み出した、世界に類のない「話芸」豊富な言葉と臨機応変な対応が求められる究極の「職人技」https://jinjibu.jp/article/detl/hitokane/277/ (閲覧2019/12/19)

以上Y.Sでした。

 

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映画『マレフィセント2』ホッコリ気分にしてくれました。

2019-11-06 17:25:30 | メンバーの投稿

急に寒くなりましたね。映画『マレフィセント2』観てきました。,

アメリカ合衆国のファンタジー映画、眠れる森の美女の悪役マレフィセントを主人公にしたファンタジー映画マレフィセント』の続編です。

マレフィセント役のアンジュリーナ・ジョリーが私は好きで、彼女の演技にホッコリ気分でした。監督はヨアヒム ローニング。童心に返ってたまにはこんな映画も癒されます

アナ雪も近々続編が放映される予告でした。

(下の画像左は妖精の国の心優しい悪魔マレフィセント役のアンジュリーナ・ジョリー。背中の羽で空を飛ぶ。画像中は前作で王子のキスでは呪いの眠りから覚めす、マレフィセントの優しい心により目覚めることができた姫役エル・ファニング。画像右は人間の悪い心を持った、王子の母役ミシェル・ファイファー)

  

画像出典左:妖艶さがハンパない!アンジーのマレフィセント2画像公開!最凶過ぎると話題に。http://home.kingsoft.jp/news/amusing/byokan/maleficent220190515.html  (閲覧2019/11/6)   画像出典中:FASHION BOXhttps://fashionbox.tkj.jp/archives/1051713 (閲覧2019/11/6)  画像出典右:ぶっちゃけシネマ人生一直線!『マレフィセント』続編『Maleficent:Mistress of Evil』最新ポスター!!https://ameblo.jp/jumbooomori/entry-12462039464.html (閲覧2019/11/6)(トリミングしています)

以上、Y.Sでした。

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